2025年03月16日

神曲奏界ポリフォニカ THE BLACK EPISODE 1



 傷ついた魂が罪の涙と出会う時 物語はここからはじまる。


 最近やたらとPS5を買えと言われるのですが、モンハンにハマっていない僕にはあまり魅力的じゃない。真・三國無双ORIGINSの方が興味を惹かれる。自キャラ主人公もの好きだからね。戦国無双chronicleがすっごい好きだったからなー。
 でも、俺の部屋に新たなゲーム機を置く場所はない。そもそももうセッティングする気力がない。配線を増やしたくないんだ。
 それでもいろんな人が誘って来られるとグラグラ揺らいじゃう意志薄弱なんだよなー。


■あらすじ
 旅客機の墜落事故で唯一の生存者である少女、マチヤ・マティアは巨漢の精霊・マナガに助けられた。医師・ティグレアの奮闘もあり一命を取り留めたマティアだが、事故以前に両親を失っており身寄りがおらず本人も心を閉ざしてしまっていた。
 一方、自由精霊だったマナガはマティアのために住所や職を見つけて人間と関わっていくことになるのだが、ティグレアからリハビリとして病院にいられる期間のリミットが180日であること、そしてマティアがマナガにしか自分から話しかけないことを知ってある決意をする。


■感想
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 さてはて、BUNBUNさんの個展の時に話した黒ポリを読み返そうと思ったのだが、せっかくだからこのキネティックノベルから読もうと思う。二人の出会いだ、時系列的には最初だしね。

 パケ裏曰く、キネティックノベルとはパソコンでなければできない技法で『読ませる』『魅せる』『楽しませる』物語のこと。全キャラボイスつきで2,800円となかなかリーズナブルである。他のキネティックノベルはやったことはないけれども、表情差分もたくさんあるので僕は好きでした。今もあるのかな?
 二人の出会いの物語自体は『プロミスト・ブラック』で書籍化している。書籍の方が小説らしく詳細な描写があるが、こっちは声優さんの力と音とスチルの演出があるからいつか比べてみたいもんだ。

 こちらのキネティックノベルは2話の話が入っているが、今回は1話目だけの感想で。だってこの話めっちゃ好きなんだもん語らせろよぅ。

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 始まりは飛行中の旅客機での異常。
 なんか変なの隣に飛んでると思ったら襲われて墜落、な流れだが、ここは非常に重要なので赤ペンを持つんだ。マティアは阿鼻叫喚な飛行機の中、ひとりだけ神に感謝していた。父も母も既に亡くなっている彼女にとって、死は父と母に会えることを意味していたからだ。
 けど、自称・通りかかった巨漢の精霊と女医が唯一の生存者であるマティアを助けた。スチルのたくさん浮いてるボウライとか単身楽団とか、このシーンは精霊楽士のいる世界観を理解するのに分かりやすかったのがよく記憶に残っている。
 加えて言えば、単身楽団は黒ポリというかマティアには必要なモノじゃないのでビジュアルとして理解しにくい。なんかの拍子にアニメかなんかで見て、そのロボットアームっぷりがちょっと僕は好きになれなかった……。カッコヨクナイ。

 サダメキ・ティグレア医師――イデの方が馴染みがあるが、ここに来た医師がティグレアだったというのが二人にとって最大の幸運だろう。めっちゃいい人でいい女である。何度も言うけど、僕のいい女の基準は賢いことなので、機転も冗談も解す彼女はすごーく魅力的だと思うんだがなー。ちょっと元夫の神経を疑うね。

 そんな彼女でも強敵な患者になるのがマティアだ。
 現時点で11歳の少女は既に両親を失っており、しかも母親の葬儀後すぐさま飛行機に乗せられていた。死んで両親の元に行きたいと思っていたところを助けられてしまった。
 助けた精霊、マナガは人間と関わってこなかったことでちぐはぐな交流になるが、マティアは彼にだけは感心を示す。意味はあるけど、現時点では伏線なんて必要ない。

 マティアとマナガの交流はね、ティグレアが言うように本当に玉砕覚悟で誘った高校生男子みたいな亀の歩みで進むが、それでも精神的に死んでいたマティアを動かすものがあった。夜空のスチルは今でも何度も思い出すから本当に自分この話好きだなって感じるよ。

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 自由精霊――人間社会と関わりを持っていなかったマナガはマティアのために連絡が取れるよう住所、そして仕事を得るのだが、天涯孤独となってしまった少女が唯一自分にだけ反応すると知って市民権を得るためにお見舞いに来なくなる。
 マティアも自分で動けるようにリハビリを頑張る。マナガに心を、ティグレアに身体を支えられてながらも180日過ぎてしまうんだ。

 結局動けないマティアは強制退院で施設行き。
 マティアがティグレアの引き取りを拒否したのはマナガを待っているから、という、ああああ、となる展開であるがそこはあれ。

 ギリギリで巨漢の精霊は間に合う。
 法の定める特殊職に就くことで市民権を得られるのだが、精霊警官となったマナガが迎えに来たのだ。
 しかし、問題はまだある。マティアに歩けないという障害がある。マナガでは扶養という面での環境がない。

 ここでマティアがリハビリの成果を見せたところを奇跡だと喜ぶティグレアの言葉を否定するマナガの台詞を今回のお気に入りとして紹介しよう。


「先生も、勉強が足りておられんようですな」
「な……なによ」
「もっと小説でもお読みになった方がいい。こいつは、奇跡なんかじゃありません」
 そしてマティアと視線を合わせてから、彼は言った。
「こいつはね、お約束、ってぇんですよ」


 そんでもって二人は二人の家となるアパートに帰るわけだが、カリナさんとかさぁ、本当に一度知ってから読むと優しく見守られているのが分かって感慨深い。
 その後は今日がマティアの誕生日であること、マティアのブルース・ハープが返却されてマナガとの契約となる。僕はふわっとしか理解していないのだが、この世界の精霊は楽士が奏でる新曲を独占するために契約を行なうらしい。

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 原理はこれ。ただ単身楽団抜きに自力で演奏できる者がもういないとされていたのに弾けちゃうマティアは天才だとここでは思っていてくれればいい。
 契約でキスシーンがあるわけだが、このシーンをロリと巨漢かと思ってしまった時点で自分は汚れちまったな……。

 最後は今後のこと。
 マナガが警官であることから楽士警官を目指すというマティアは帰り道でめちゃくちゃ考えていた。カリナのお手伝いして参考書を買う約束も交わしていてマナガも口を出せない。
 だって、いつもいっしょだと約束したから。
 一緒にいるためのことに異論など挟めるはずがない。

 そんなこんなで三年後、精霊警官となったマティアとマナガで1話はお終い。2話はマティアの親友となるシェリカとの出会いだが、また次の機会にプレイしよう。

 なんつーかね、本当に思い知らされた。
 自分の書く文章がめちゃくちゃ影響を受けていることがよく分かった。自覚あるだけでも「備えあったら嬉しいな」はシェリカの言葉でよく使うが、改行の仕方はもろ影響受けてますね。まぁ、僕にとっては教科書みたいなものですからね。

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 こちらのキネティックノベルは初回版にCDがついていまして、主題歌「hurting heart」はfripSideさんが歌っている。マジマティアの曲なので是非一聴を。猫耳マティアはあざとすぎるぜこんちくしょうありがとうございますっ!






神曲奏界ポリフォニカ THE BLACK 〜EPISODE 1&2 BOX EDITION〜
神曲奏界ポリフォニカ THE BLACK 〜EPISODE 1&2 BOX EDITION〜
2007/8/10

ocelot/KuroCo



posted by SuZuhara at 12:03| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月15日

アークナイツドラマCD「風雪一過」(通常版)



 雪と旧習に捕らわれた、聖なる山在す雪境(ヒーラ)
 山神イェラガンドが望むのは……停滞か、変革か。



 もういい、やめよう。
 俺は――ロスストをやめる。コードギアスというかナイトメアは好きだ、ゲーム主人公・ディゼルの戦意満載の正確も好きだ。
 けれどもな、イベントやって更新がある度に俺の携帯じゃアップロードに時間が掛かるんだよ! すぐにダウンロードに失敗するんだよ!! 電池だって食いまくるし、待ち時間が長いと寝る性分なんですよ俺は。
 諦めろ、縁がなかったんだ。どんなに頑張ったデータであろうとも、ダウンロードが終わらない時点でもう続きは出来ないのだよ。


■あらすじ
 雪山に囲まれた宗教国家イェラグはオリジニウムによる天災とオリパシーの影響を受けずにいたが、それ故に外界から取り残されていた。
 イェラグはイェラガンドを祭る蔓珠院とシルバーアッシュ家、ブラウンテイル家、ペイルロッシュ家という三大名家が支配する旧来の宗教国家であるが、シルバーアッシュ家の当主エンシオディスとその友であるノーシスは古い掟と戦うべく茶番劇を開始する。
 エンシオディスの妹であるエンシアことロドスのオペレーター・クリフハートとロドスのドクターはイェラグの主権奉還に巻き込まれていくことになる。



■感想
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 ドラマCDといろいろついてきた特典。
 最近はアクスタめっちゃもらうけど、俺の机は4人の甘利田先生でもういっぱいだよ!

 さて、僕はドラマCDが好きだ。
 こうして文字を書きながら聴くというスタイルなのでテレビみたいに映像があると目が散るし、ラジオにしちゃうと気が散る。ずぅっと書くならドラマCDがいい。2時間越えだとなおいいね。それをエンドレスリピートするのがいいんだ。
 最近ドラマCD出ないので今回の発売は嬉しかったな。しかも「風雪一過」だ。アークナイツのイベントに関しては、ゲームをやったことがあるなら分かるだろうが、めちゃくちゃ設定細かいので未だに完全に理解できない。シルバーアッシュのこの話は人気だそうですが、僕的にはドクターが出ることとSharpが好きなので買うわな。そしてこの話、一度読んで何度か聴いたけどまだ完全に理解できないから聞き流しながら考えられるのが楽しいのだった。あれー、結局集中出来てないぜよ。

 感想に入る前に、まず僕は彼此れ2年ほどゲームをやっているが、ゲームの設定が難しい上に今回は宗教問題が絡んでくるから間違った解釈していたら申し訳ない。

 物語はエンシオディスとノーシスの会話から。
 この後、公の場では仲違いしている二人が組んで何かを起こすことを示す会話なのだが、要するに「イェラグをどこよりも強い国に」という誓いを果たすために、現在の変化を求めない蔓珠院や重鎮たちを排除しようとしているというもの。
 エンシオディスの妹・エンヤに巫女にしたのもこの一環だったようで、頭の良いヤツらの長期計画って怖いよねな始まりであるが、この背景はよく分かんなくても今回はオレらのドクターがここに招待されているのでこれだけでわっくわくだよね。

 しかし、この話は思った以上に宗教が関わってくる。そんでもってイエラグという国の特殊さがかなり大きく関わってくる。
 もうね、これまで何度も感想を書こうとしても私のアークナイツ理解度では説明できるほどまとめ切れない。正直に言って、この記事を書こうとしてから2,3週間掛かってる。だから本当に僕の感想だけになってしまうのはご容赦いただきたい。
 辞書みたいな分厚さで設定資料ください。それでも理解できる気がしないけれども……。

 一応ゲームでシナリオは読んでいましたが、やはりドラマ仕立てで聴くと分かりやすい。僕はアニメから入った身ですが、ドクターの印象はアニメよりももう少し大人だと思っていたのですが、声だけで聴くとなかなか印象に合う。登場人物多いのに個性が分かりやすくて混乱せずにじっくり聴ける。Sharpのスベりまするギャグも展開の緩急にはいい箸休めになるから不思議だ。

 今作のメインであるシルバーアッシュことエンシオディスですが、その真銀斬には僕も大変お世話になった。うちのロドスに来てくれたのは最近で専らサポートにお借りしたのだが、この男、そして家族である兄妹の関係は複雑なんだが分かっているからこそと言うかこれくらいやるみたいな読み合いが面倒くさいのに楽しいw
 一方で僕にはノーシス関連がよく分かっていない。……我がロドスにいないせいかもしれん。

 自分は主人公を中心に物語を捉える性分なので、ドクターが出てこない物語というのがなかなか見に入らないのですが、今回のようにがっつり巻き込まれてくれると楽しい。ディスク4枚とBGM収録という長さも作業中に流せるのでとても良い。
 だが、この話を楽しいと思えるのはいくら僕がアークナイツと言えども、それなりにイベントをこなしたおかげでこの続きの展開なども知っているから繋がりが分かって楽しめているのだと思う。ここから入る人はいないだろうが、全くの初めてにはオススメできない。アニメは履修した? アニメでやったところとは全く違う毛色の話だ。国や組織で180度レベルで違う。
 うーむ、他のドラマCDも聴いてみるかな。この壮大な世界観、いつかちゃんと理解してみたいもんだぜ。

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 物語終盤、イエラグの問題に首を突っ込むドクターにSharpが苦言を呈すシーン。耳コピなので少し違うかもしれん。


「ドクター、この大地では毎日至る所で人が死んでいる。だから俺は救うことや守ることはほとんど意味のないことだと思っている。このイェラグの地で何人助けるつもりかは分からん。それを今日、あなたが約束する勝利の価値だと考えて良いのか?」
「勝利の価値など私は考えたことはない。ただ向き合うだけだ。正面から、この残酷な大地と」
「――っ、その言葉は」
「分かってもらおうとは思わない。だから君にはこう伝える。――残業だと思ってくれ」
「……フッ、初めっからそう言ってくれドクター。仕事ならば仕方ない。了解した、オーロラと合流。すぐに状況を開始する」


 Sharpがね、ものすごーく好きなんですよ。アニメで初めて観た時もAceが好きだったのだが、ゲームをある程度やった後ではScoutが好き。
 なんだ、ただのエリートオペレーター好きじゃないか。






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アークナイツドラマCD「風雪一過」(通常版)
2025年2月14日
原作/監修:Hypergryph
企画:Yostar・Aegir




posted by SuZuhara at 16:40| Comment(0) | CD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月09日

ユニコーンオーバーロード オーケストラコンサート2025



『ユニコーンオーバーロード』発売1周年を記念して贈る、初のオーケストラコンサート!


 前回から続けて書いているのでもうここに書くことないんだがw
 そうそう、ちょいと胃の調子が平常運転になってきたのでランニングでもするかなと、ちょうどこのコンサート前くらいから再会している。走るのが好き? そんなまさか。ランニングが一番コストがかからないだけだ。どうせ2時くらいから起きてラジオを聴いてソシャゲするなら走ろうと今日も走っていたのだが、去年もいたゾンビ走りのおじいちゃんがいた。あああああ、といいながら両腕だらんと下げて走るから勝手にゾンじいと呼んでいるじいちゃんがまだ走ってた!
「おはああよおおう」と言ってくれるので「おはよーございまーすっ!」と返す深夜2時から3時。さすがにこの時間にこの邂逅は怖ぇんですわw


■感想
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 本来であれば、僕が参加できるイベントはこのコンサートで最後のはずだったのでちょっと感慨深いはずが、転勤はなくなり現状維持で待機&当日の東京マラソンの交通規制で迷いまくるという珍道中ながらも行ってきたよユニオバオーケストラ!

 グッズ付きチケットにはしなかったので席は後方中央ブロック。すぐ傍にゲストのリヒターさんたちいて違う意味でビビる。
 物販は先行予約システムがあったのでこれを使って並ばず買おうと思っていましたが、計算式に先行システム利用料なるものがある……うむ、当日並ぼう。当方ケチである。
 でも、ちょっとこの辺りの杜撰だったかな。僕が行った14時ちょい前の会場外物販に並んでいたのは10人未満。予約組の列とかよう分からん状態で声がかかると予約組がちらほら抜ける。予約組は4窓、当日2窓くらいだったからたいして待たずに買えたんだけど、予約組は本人確認資料とか必要でちょこちょこめんどいという印象でした。

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 今回はパンフだけ購入。
 だって、キャラものはメリザンドいないしデスクマットの地図は欲しいけど、僕はどうにもゲーミングマットは使いにくいので買えない。天のかけら金平糖でコーヒー飲むかと思ったがソーダ味だったぐぬぬ。
 それと、当日にXキャンペーンのクリアファイルもちゃんともらった。

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 列がすごいし会場は電波悪いしで阿鼻叫喚だったのはなんとも言えんw というか、会場自体がコンサートホール以外が狭いんだ。縦長に3階建て、その2階部分でフィギュアが飾ってあったんだが、入り口から手前の階段がフィギュア撮影で列は2階から3階に向かって。奥の階段は1階で販売しているグッズ列と説明ないから察しろだった。僕は最後の最後まで両階段の間部分にヘッドホンが展示してあったの気づかなかったよ……。

 着席して待っている時に普通はコンサート終わりに初出しになるはずのオーケストラコンサート音源のCD化を知りつつ、近くの席から聞こえてきた会話が面白かった。
「あの黒リンデと白リンデの姉妹いるじゃん」「おま、その認識酷すぎ!」本当にな! でも、僕も同じような間違いをしたので他人事とは思えんw
 友人とユニオバの話をした時の話。前情報として僕はカタカナがものすごく弱い。自分の覚えやすいように覚える。名前とか固有名詞は特にそれが顕著に出る。それでやらかしたのだが、言わなければ誰にも気づかれない。でも、どこの誰か知らないけれど君が臆せず言うのならば俺も言おう。確かこんな感じで話してたんだ。
「エルフの国を助けにはまだ行かない。けど、ドラケンガルドに行く前にダークリンデは回収したい」「あ? お前今なんて言った? 俺の嫁の名前を間違えたな」「?」「……じゃあ、妹の方は? 名前を言ってみろ」「…………エルフリンデ?」

 本当に、これやった。
 エルトリンデとロザリンデが覚えられなかった。てか、エルヘイム全体がかなりきつい。そもそも、この二人を僕は戦闘で使ってなかったんですよ脳筋だから。今ではもう間違えないけれどもかなりの頻度でやらかすどうにかしてくれ。

 そんな最低なことを思い出しながらオーケストラコンサートに臨んだのはきっと僕だけでしょう。

 コンサートが開始されるとゲーム映像とともにコルニア解放の旅が始まる。要するにゲーム映像とともに時系列順で演奏されていく。
 もうメインテーマが流れると震えましたね。ただ、ゲーム映像に目がいってしまうのでオーケストラが観れないのが難点だ。後方だったこともあり、映像がきっちり見えちゃうからさ、メリザンドが回避してる。あのくるくるが好きだと思っちゃうんだw

 指揮者の方がものすごく愛嬌のある方で、曲ごとにメインとなる楽器演奏者を教えてくれるし、なんとも言葉にしにくいのだが曲への理解が深いのだろうなと感じさせるというかリスペクトを感じて素晴らしかった。なのに、俺は映像ばっか見やがって……。
 以前、日本橋でやったP5オーケストラだったかな? 目黒さんも来てた回に参加していたのですが、ひとりものすごく楽しそうに演奏する人がいてその人ばっかり観ていたのですが、目黒さんも途中のゲストトークで同じことを言って全員の目がひとりに集中するといったことがあった。
 なにが言いたいかというとライブなのだ生なんだ、どこを観るのも誰に注目するのも自由なんだ。ゲーム映像で振り返るの演出は良いが、せっかくの生演奏なんだからもっといろいろ観るべきだったなぁと後悔していたりもする。
 でもね、最終戦でアレイン隊にメリザンドがいたのは嬉しいじゃん。メテオスラッシュをここで観れると思わないからテンション上がるじゃないですか!

 コンサートは前半後半に分かれていて、その両方で真ん中にゲストトーク。イソッチこと声優の磯村知美さんがMCでのトークはやはり面白いですね。野間さんには是非全員分のオーケストライラストを描いてほしい切実に。あと何気にちゃんとイソッチを見るのは初めてかもしれん。僕の当選してたイベントは去年台風で中止になったからな……。

 パンフでは全24曲でしたがシークレットでプラス2曲。
 パレヴィア島ともう一度メインテーマ。メインテーマは段違ですが、コルニアバトルとかバトル系の音楽がやはり好きですね。
 ちょうど金曜にメタファーもオーケストラコンサートが決まりましたが、こんな感じになるのか? 前の席狙いならグッズ付きを、ユニオバも楽しかったからあの旅を映像付きで振り返るのは楽しいでしょう。僕は申し込むかはまだ考え中です。
 だ、だだ、だって、夏場の僕が使い物になるわけないじゃないか。でも、場所が所沢だとまたKADOKAWAのところでなんかやんのか?とちょい静観して考えます。






ユニコーンオーバーロード オーケストラコンサート2025
2025年3月2日 1st(昼の部)
すみだトリフォニーホール 大ホール
posted by SuZuhara at 00:40| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月08日

abec/BUNBUN 20th Exhibition「CHARACTERS」



 あなたの、私の、主人公。


 寒くて死ぬ。けれどもそれよりも少々退屈していたりする。
 今はどうにもゲームをする気が起きないシーズンなのだが、僕には時たまこういう時がある。しかし、デイリーミッションという忌まわしい風潮のあるソシャゲはそれを許さない。だが、FGOのCBCとかロスストの歌姫イベントとか、僕にとっては大枠で同じモノに分類されてしまうので興味が惹かれない。
 そんな中、未だに理解できていないアークナイツのローグを必死こいてやっとブリキさんを完凸。
 ここまでやればいいよな頑張ったよ……もうすぐLv.100なのに初心者から抜け出せる気がしないよ。


■概要
 イラストレーター・abec/BUNBUNの画業20周年を記念し、初のイラスト展覧会が開催。
 abec名義では『ソードアート・オンライン』シリーズのイラストを担当し、BUNBUN名義では『サクラクエスト』、『終末のイゼッタ』、『結城友奈は勇者である』などのアニメ作品、数々のライトノベルのイラストを担当している。


■感想
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 2日目に行ってきましたabec/BUNBUNさんの個展。
 いやー、俺らしからぬ素早い行動には理由がある。来場特典に黒ポリがあるのが開催から3日目までだったんだもん。同日の午後にユニコーンオーバーロードのオーケストラコンサートで近くまで行ってるから、そのまま行ってやらぁ!でチケット抽選を見事勝ち取れました。良かった、本当に良かった。

 しかし、当日はものすごい誤算がありましてな。
 なんとその日、東京マラソンで街が交通規制。マジかよである。けど、初日は物販トラブルがあったみたいで何時間も並ぶとかあったようですが、2日目はそんなことないスムーズで広々と見れました。うん、3日目はBUNBUNさん在廊してサイン会やったらしいから、俺が行ったときは本当になんもなかった時みたいだったけれども個展自体には大満足でした。是非行った方がいい、SAOファンはもちろん俺のような黒ポリファンも是非。

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 さて、このブログを遡るとちょこちょこ話しているが、黒ポリこと神曲奏界ポリフォニカのブラックシリーズこそ、僕の初めてのラノベである。たぶんきっと、そうだと思うんだよな……。

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 ブラックシリーズ第3作目である『プレイヤー・ブラック』を本屋で見つけて表紙絵買いだった。当時、確か本屋の全作品10%オフで購入できる資格を持ってたからいろんなジャンルを手に取っていたんだ。
 作品の感想は今書くことじゃないか、正直全く分からんかったw だって、『神曲奏界ポリフォニカ』という作品のスピンオフの3作目から読むなんて正気じゃないよ。無理だよ、世界観わかんないだからさぁである。
 まあ、そこで辞めずに全巻読んだのは大迫純一さんの文章とBUNBUNさんのイラストあってだったと言い切れる。今だって大好きでせっかくだからちゃんと読み返して感想を書くかな。

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 特典のしおりをもらって会場に入ると、まず目に入ったのは本棚だった。BUNBUNさんが担当していた作品が発売日付入りで並んでいる。
 すごい……当時、BUNBUNさんのコメントにもあったけれども大迫さんは速筆だったので毎月なにかしら読んでいたけど、本当に毎月だったw
 会場の写真はこれ以上は載せませんが、なんというか高校生のBUNBUNさんの歩み、お絵かきBBSとか僕は見るだけでやったことないので実感はないのですが、そういうのがあったんだよなと。今も昔も良し悪しはあるのでしょうが、Xのファンアートで「AI学習禁止」という文言が入ったイラストが当然となってしまったのがなんとも悲しい。
 当時のコピー本とか飾ってあったんだけど、ちょこっと中身が見えるんだよ。スタッフさんに「これ触っちゃダメなんですよね?」と分かりきったことを確認したのは俺です。

 コメントがあるものは全部読んだのですが、BUNBUNさんの人柄が分かるようなものばかりでなんか嬉しかったですね。好きな作品を描く人が、勝手だけども思った通りの人だったのは嬉しい。

 会場ではやはりSAOファンの方が多いみたいで、恥ずかしながらSAOのabecさんとBUNBUNさんが同一人物だとこの個展まで知らなかったのでめちゃくちゃ驚いた。似てる絵の人がいるんだなとくらいにしか思ってなかった……。
 SAOイラストはやはり量とキャラが多いだけあって、情報量の多い絵があってすごかったですね。格好いいと圧巻としか言えない。読んでない本や観てないアニメもいっぱいでしたが、ぼちぼち手を出していきたいなー。

 後半に作品ごちゃ混ぜでイラストが飾ってあるところでゾアハンターを見つけてうはうはしたり、SAO設定画を一眼レフで舐めるように撮影しているお兄さんの隣でマティアとマナガの設定画に悶えていたのも俺です。
 ちょいと自慢ですがね、俺はこのマティアとマナガの設定画イラストカードを持っている。特典とかはほとんど手放してしまうのですが、これだけはちゃんと持っている。

 ラストにabec/BUNBUNさんにメッセージを残せるスペースがあるのですが、珍しく参加させてもらいました。いや、字が汚いからあまり書かないようにしているんだが、この令和に黒ポリが観れたのが本当に嬉しかったので。大迫さんが亡くなってしまっているので権利とか大変だっただろうけれども新規イラストを描いてもらえたのは奇跡だと思うんだ。

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 だからっ、黒ポリグッズは全部買ったよ!
 でも、トレーディング系は惨敗だよw おい待て、キリト&ユージオとか当たりの分類なのに今は違うんだよおおお!
 図録も欲しかったのですが、SAOも追い切れていない自分では宝の持ち腐れになると思って諦めた。アクスタとポスカは許してくれ……マティアとマナガが本当に好きなんだ。黒ポリがあればユニボールワンPも欲しかったなぁ。

 ものすごく見応えのある個展だったので悩んでいる方がいたなら是非行った方がいい。後悔はしない。めっちゃ楽しいぜ。にやり。
 あ、でも物販がちょっと特殊だったかな。でかい紙にグッズいちらんがあるからそれに欲しい個数を書いてスタッフに渡す→レジ誘導→レジに集められたグッズが届く→購入という流れ。グッズ付きチケット持ちはここでタペストリーをもらうらしい。

 ……僕の時さ、ものすごく時間かかったんだ。
 そんでもってレジスタッフさんに「本当にこれで合ってます?」と何度も聞かれたw 合ってます俺の本命ですから!!




 



abec/BUNBUN 20th Exhibition「CHARACTERS」
2025年3月1日〜3月17日
TODA HALL & CONFERENCE HALL A




posted by SuZuhara at 23:18| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月01日

本なら売るほど



 きっとあなたも、本が好きな気持ちを思い出す。


 実はだいぶ前から打診があり、僕の生活はもうすぐ一変するはずだった。けど、なくなったんだってよー! なんでや。それは恒久的にか? 2、3ヵ月後にやっぱなしをなしでとか言い出すんだようちの会社はよ。身辺整理して身軽に過していたのだが、ライブとかのイベントも入れてなかったんだぞこんちくしょうっ!
 ま、過ぎたことはどうにもならんのでぼちぼち好きなことをしていきますが、僕も調子が戻ってきているところなのでちょうど良かったのかもしれぬ。


■あらすじ
 「十月堂」の店主は脱サラして古本屋を始めたのだが、古本屋が本好きとの商売だと思っていたのに本に興味が持てない人が本を捨てる場所であるという現実に直面していた。売れない本を処分する日々に思うところを抱きながらも、彼の元には様々な読書家が訪れる。


■感想
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 このニューギアに気づいてくれたら嬉しい。ブックスタンドを仕入れました! あとネスばかりだと芸がないのでバキを食らうゲレゲレにもご登場いただいている。

 さて、今回の漫画は確かなにかのテレビで紹介されていたんだけど、その時の芸能人のオススメポイントがすっかりくっきり俺には分らんくてな。切り抜きだと分からんから全部読んでみようとなった次第であります。

 表紙の紙が好きだなーとか色々あるんですが、まあ順番に行こう。
 全部読んでみてすごい面白かった。この空気感好き。
 1話完結で物語は6つ。初めの2つは亡くなった人の本を買い取る話。

 不動産屋より遠方に住むという妹からの依頼で亡くなった兄の本を買い取って欲しいと家に向かうと、書斎がいくつもある本だらけの部屋だった。
 もうね、これは憧れる。僕の一番の憧れはディズニーの『美女と野獣』で野獣がベルにプレゼントする書斎なんだが、部屋いっぱいに好きな本に囲まれるなんてどれだけの幸せなんだろうか。

 でも、悲しいかな。
 コレクションは死後まで持っていけないんだ。

 予算的にも時間的にも全部は買い取れないから吟味していくんだけど、1冊1冊大切にされている本に、蔵書印まで作るほど本好きだった誰かに思いを馳せてしまうのは致し方ないことだろう。

 子どもの頃に手に取った『最終兵器彼女』の最終巻、なぜか特別版のカレンダーつきが残っていてそれを買った。カレンダーはもう意味を成さないものだったけど、そこに作者の高橋しんさんの言葉で確か『読まなくなったらこの本を誰かに譲って欲しい』みたいなこと。それを子どもの僕は、持ってるだけの自分よりも読んでくれる誰かの手に渡った方がいいよな、って解釈したことだけはずっと心に残ってる。
 だから、大切な本や作品ほど手放す。後処理の手間は申し訳ないが、自分の大切が誰かの大切になってくれていたならそいつは嬉しいなと思うのだった。
 うん、古本屋っていいですねw

 2話は買い取りした本に入っていたお金を返しに行く話。
 ご主人が亡くなってその蔵書を売ったが婦人だったのだが、お茶に誘われてそこで店主は気づいてしまう。
 ご主人が好きだった、イチゴのコーヒーカップにコーヒー、花を飾り、奥さんに傍にいてもらう。それで店主はご主人の秘密に気づく。

 これはズルい。
 バラされたご主人は堪らないだろうが、残された奥さんからすると最高の送りもの。

 こんな感じで本と読書家の話。
 さすがに全部書くのは野暮ですが、好きなのは5話の着物ガールの話。着物を着て本を買った帰り道、知り合いに出会って着物の着方が正しくないと直されてしまう。彼女はあえて崩して着ているのに正しさを押しつけられて嫌な気分になる。そりゃそうだ、けれども現代で着物はなかなかレベルが高すぎる。

 ある日、病院ではさすがに着物を着ていなかったのだが、そこでひょんなことから着物を着た老婦人の八掛に骸骨があるのを見えてしまう。そこで自分も休日は着物を着ていることを話して写真を見せるが、以前に着方を注意されたこと思い出してしまう。やっべ。

 でも、婦人はクールだって褒めてくれて着物が自由であることを語る。好きは好きでいい。着物を来てマフラーにサングラスをしたってそんなの自由だ。僕らは着物に革ジャンが合うってことを知っていますが、あれだって式じゃなかったら似合わなかったかもしれない。これを着るんだってスタイルを自分のものにできることが大切なんだろう。……あれ、読書の話じゃなくなってらw

 ここら今回のお気に入り&僕がブックスタンドを買ったわけ。
 上の婦人の去り際の言葉です。そして、このスタンドは開いた状態をキープできる優れものなのであった。

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「たぶん アナタはアナタが思うより自由よ」


 格好よすぎんだろですが、本当にその通りなんですよ。
 そりゃあ病院にキンキラな着物を着てくるのはさすがに場違いですが、見えない裏地である八掛にドクロを仕込むくらいは全然問題ない。見えてないもん。
 僕は学生時代に「読書するヤツがはっきり物を言うな」と教師に言われましたが、うるせぇ知るかお前がなに言ってんのか分からねぇわである。体育教師にも「図書館行くようなヤツが試合で活躍すんな」って言われたな。趣味読書ゲーム映画に人権はないのか。

 ……あれぇ、こうして振り返ると僕が人嫌いなのは必然じゃないかw






本なら売るほど 1 (HARTA COMIX) - 児島 青
本なら売るほど 1 (HARTA COMIX)
児島 青

2025/1/15
posted by SuZuhara at 22:23| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする