2024年01月22日

ReoNa Acoustic Live Tour“ふあんぷらぐど2023” KT Zepp Yokohama 1/19



 異格エイヤが引けない……。もうやだ、サポートさんから常に借りよう。いや、やっぱりエイヤはちゃんと自引きしたい。こんなループに捕らわれているのでしばし間を空けるためにもブログ書こう。
 金で解決するのが簡単な方法だって分かってはいるけどさ、スーお嬢様が7人も来てるってなんなの? あの性能脳筋に使えると思ってんの?
 そんなこんなな状況のせいかのか、FGOくんは正月から優しい。ずっと来てくれなかった星5メルト、正雪先生と礼装欲しさに回せば丑御前も来る。
 ……うむ、ヤマトタケルガチャも回すべきだったか。


■感想
 去年に引き続き、ReoNaさんのFC限定ライブ「ふあんぷらぐど2023」のツアーファイナルに参加してきました!
 前回のこともふんわり書いていますが、その時の私のコンディションが最悪だったし、1曲目神だから楽しみ言ったわけですが……前にZepp Yokohama来た時同様にギリギリで本気で焦った。なので今回はサインCD抽選会は参加せずです。

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 席はこの辺。ピアノ側、荒幡さんの後ろで歓喜しましたね! いや、荒幡さんの演奏は本当にすごいからずっと観てたい。しっかり見れるやんですよ。

セトリ
1.Believer
2.怪物の詩

 俺超歓喜! 1曲目これ変わってたらどうしようかと思った!
 荒幡さんの前奏から激しいプレイ、んでもってアコースティックアレンジの「Believer」ですよ。もう本当に音源ください、てか映像でください。この1曲だけはReoNaさんよりも荒幡さんをずっと見てた。
 なので比較的「怪物の詩」は落ち着いて全体を見れましたw

3.A Thousand Miles
4.Lotus
5.まっさら
6.テディ
7.カナリア

 大変あれなのですが、「A Thousand Miles」がカバー曲であることを最近知った。私の参加した初ライブでも聴いた曲なのでまた聴けて嬉しい。
「カナリア」は以前も思ったことなのに、ハッピーシュガーライフの劇中歌であることを初めて知ったかのようにこれ聞いたことあるな、とか思っていた。案の定、あれからアニメを観れていません。
「テディ」や「Lotus」は一時すごい聴き込んでいたのでちょっと思い入れがあったりします。

8.不良少女白書
9.猫失格
10.step,step

「猫失格」の前にフリートーク。
 ReoNaさんの雨女疑惑から今日は雨降ってない(ドヤ顔)からの、アークナイツイベントで歌ったら雪降ったよね。あれはフロストのヴァの詠唱です、な話。行きたかった、ステージ席もあったのに本当に俺は……っ!
 あと横浜と言えばシュウマイ→崎陽軒、でも崎陽軒じゃないシュウマイを荒幡さんが買ってきてくれたな話で「あれは何軒?」「中華料理屋全てが何々軒だと思うなよ」には笑った。華正樓、であってるかな? 私も荒幡さんと同じく出身が横浜なんで今度行ってみよう。
 そのまま今日は晴れたからと「step,step」へ行き、ここで帰り際後ろの席の女の子が「今日晴れたからstep,step聴けた。太陽マジナイス」って言ってたのが印象的でしたw

11.オムライス(新曲)
12.決意の朝に
13.HUMAN

 2回目だけど濃いオムライス。
 歌詞のストーリー的にどうしようもなく思ってしまうのですが、その無駄になったオムライスはお母さんの夕飯にしても良かったのでは? なんで捨てられたんだオムライス、ってなことを考えてしまう性分なので聴くと正直つらい。
 いや、張り詰めてなければ続けられないとかすごく分かるんだけど、私はつらいと思うことをですね直視してしまうと進めなくなるので見れないんだよ。どんな痛みも認識さえしなければないのと一緒という、ちょっと狂った思考回路しなければ生きていけない人間なのでやっぱり聴けないな……。

14.ガジュマル 〜Heaven in the Rain〜

 ここでまさかのガジュマル。
 いや、3人体勢の今回で「R.I.P」はないなとは思ってた。だからこそ、ガジュマルも来ないと思ってた。ラジオで1回フルを聴きましたが、その時のラジオがつらい気持ちに寄り添う曲って紹介されてて聞き流しただけだった。
 だから、この日初めてしっかり聴いてすごかったな。ライブで聴けるのって嬉しい。
 しかし、またしても私の元親友を思い出させる曲だったので情緒はボロボロですがねw 楽しいこととか嬉しかったこと、そういうの話したいと思うのはアイツだけで、私はどうも人混みではアイツも探してしまうんですよいないのに。

15.SWEET HURT

 最後。アンコールのないReoNaさんのライブになれているせいか、今ではアンコールがない方がしっくりくる。
 今回は後顧の憂いもなかったので来て良かったなと全力で思える時間でした。

 ああ、これで次のライブのチケットが取れてればな気持ちは最高だっただろうよ。
 次の5thライブは初めて抽選漏れる、CD先行も一般もズタボロだったので行くかは分かりませんが、10月には誕生日ライブも決定へ。倍率高そうで当たる気がしねぇのだった。



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2024年01月21日

稲泉りん/ johaLyn 発売ライブ 昼の部 1/13



 体調に波があるのですが、最近はちょこちょこ寒さに弱い。カイロはあったかいのだな、と知る。休日になると体調不良で寝て過ごし、仕事している間はなんとかなりまた休日で……社畜体質かよ!
 やだよぉ、趣味人だから遊んでいられれば幸せな人間でいたいんだよぅ。


■感想
 今年のライブ初めとしまして、ペルソナ5のボーカリストLynさんこと稲泉りんさんが初のソロアルバム「johaLyn」を発売を記念してライブをやられるとのことで行ってきた。

 ペルソナの音楽って格好いいんですが、英語力なしには格好いいだけしか分からない。まぁ、私にとってはどんな時でも基本的に好きかそうじゃないかくらいしか分からないのですが、だからりんさんの凄さを知ったのはペルソナのオーケストラライブの時じゃないかな。「星と僕らと」をあんな重厚に歌われたら痺れないはずがない。
 でもですねー、なにかと縁がなくてライブにはいけないことが多くて。ペルライも当日ぶっ倒れたからな。あの日の私を未だに俺は恨んでいる。
 この度はせっかくなので行きたいと思ってちゃっちゃかチケット取ったのだよ。

 昼の部を選んだのは次の日も用事があったので万全を期して。
 昼間の暖かいうちに犬の散歩を1時間してえっちゃら向かうよ。今日はあったかいな、でも雨降るらしいから傘は持ってくよ。そんな気持ちで行ったのが全ての失敗だったのだ……。

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 普通に商店街の中にあるんだが、その日はお祭りやってて一瞬どこか分かんなかったw
 あとミュージックチャージが必要なお店に行ったことがなかったのでどんなものかとドキドキしていましたが、行ってみればなんてことはない。普通に注文して最後にチケット代と飲み食い代を払う。まぁ、当然ですね。お店の感じはめちゃくちゃ良かった。
 
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 ご飯を食べられるわけですが、私が注文したのはフライドポテトと飲み物のみ。1人で行ったのでおじさんと同席だったのですが、さすがに知らない人とせまいテーブル共有すんのにがっつりは食べれないや。
 でもね、このポテトがめっちゃ美味かった! 私は基本的に塩以外はかけるんじゃねぇという人間ですが、このスイートチリソースだったかな? クリームチーズ入りで(隣のお姉さんが教えてくれた)全部使ったくらいに美味でした。

 ライブスタートからは小さいお店なので席から非常に近く、アットホームな流れでアルバム曲を全て歌ってくれました。私は勝手にりんさんに物怖じなんてイメージがなかったので、本人も「自分のアルバムライブってなると違う」と仰ってましたが、キー外しちゃったり宣伝すっ飛ばしたりと珍しいものがみられた気がします。
 せっかくライブに行くのでアルバムは聴かず、ライブで初めて聴いたのですが「猫舌フー」が歌詞のストーリー的にも童話を読んでいるような感じで好きでしたね。
 あ、そうだそうだ。このライブのすごいところはですね、りんさんと上田ケンジさんが一曲ずつ曲の解説をしてくれるんですよ。そういうの大好きでな、りんさんたちの後ろで雨めっちゃ降ってきたけど関係ねぇと聴きいってました。

 ゲストの大森洋平さんを呼んでデュエット曲「ひとりぼっちの夜」を歌った後、大森さんへの「デュエットバージンいただきました」発言で、そういえばLotus juiceさんことアニキのライブに来た時にりんさんが「バラード童貞奪った」とか行ってたな、ということを思い出してたw あのライブはな、りんさんがいきなり「ろーちゃん」ってアニキのこと呼んでそれが色っぽすぎて、後日ライブの同時上映会でアニキに伝えたら「俺もビビった。普段呼んだことない呼びかだったし」と言ってた。
 こういうことだとなー、私病的に覚えてるんだよなー。

 閑話休題。

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 最後はりんさんにアルバムにサインをいただき、簡単ではありましたが感想をお伝えすることができました。サインもらうって言うより会いに行く行為は私にはなかなか難しいのですが、ちゃんと伝えたかったので。
 でも、ビビリなんで用意した言葉が言えずあたふたするんですがねー。

 とても良いライブ始めになったのですが、ここからが私の苦難の始まり。
 お世話になった隣のお姉さんとの挨拶後に店を出ますが、クソ寒い。昼あったかかったやん……。おまけに降り出す雪&雪仕様じゃない服装。
 うん、帰ったらぶっ倒れた。次の日の予定、アークナイツ4周年チケ&ReoNaさんの出るステージ前方席チケを無駄にする……ことなく友人が楽しんでくれたんだけどなこんちくしょう!

 てなわけで、りんさんのソロアルバム「johaLyn」ですがCDは通販のみ、DLでも購入できます。CD購入時にりんさん直筆メッセージがついてきたのですがこれは予約時のみなのかは不明。でも一人ひとり違うみたいなのでこういうファンサービスは嬉しいんだよなー。


johaLyn/稲泉りん(Lyn Inaizumi)
2024.1.13
https://kamuyrecord.thebase.in/items/81254765


posted by SuZuhara at 12:46| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月03日

彼女は時のねじを逆向きに回した 〜立ち絵追加版〜



「私は少し先の未来からやってきたんだ」


 僕だって正月くらいは連日アップする。
 うん、そんなんではなく昨日ののろいちゃんの影響か、数年前にインフルエンザの高熱に侵された時に見た夢を思い出した。
 僕の隣には女の子がいて、彼女が指パッチンで合図する度に大人を生き埋めにしていく夢。最終的に僕は彼女も埋めてしまうんだけど、あの時は本気で埋めることだけが彼女を救う方法だと思っていた。他にも宇宙人が人間の振りしてとある少女を手に入れようとするんだけど、その娘性欲強めすぎてにっちもさっちもいかん的な夢。前者は続編もあって、後者は途中で終わった。
 うむ、夢先生の続きなり新作をいつまでもお待ちしております。


■あらすじ
 屋上で話かけてきた少女・春子は自分のことを少し前の未来からやって来たと言う。未来人ではなく時間逆行者である、と。
 未来で自分たちは結婚するなどと彼女の言い分を半信半疑に聞きながら、笹斗は下校時間が来るまで彼女と話して屋上を後にする。


■感想
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 たいぶのろいちゃんを引きずっている。いやー、最後の魔法がな、自分の中で解釈をまとめられない。脳内で幸せにする妄想すらできない。私には一般的な感情が分からない時はこれだけ着目すればいいんだよ!的な全部丸投げした超理論があるのだが、今回はそれが当てはめられなくて。leadmeにあった参考文献の大魔法峠のアニメをprimeにあったんで観てみたりとかしたが、どうにもできない。

 もうこうなったら次の作品やって上質な鬱に浸ろう、とそんな感じでプレイした今作。理由はプレイ時間が15分という短編だったこと。無印と立ち絵追加版はどっちにするか迷ったけど、追加版でプレイしました。ああ、こちらはフリーゲームです。プラウザ版もあるようですが、そっちはなんか苦手なのでDLしてます。

 では、行くぞ。
 あらすじで書いたとおりなんだけど、屋上にいたら自分は未来から来たという電波な女の子が話しかけてきた。
 しかし、未来人ではなく時間逆行者。生まれて死ぬのではなく死んでから生まれるまで逆行する者。エピソード記憶と意味記憶の違いなど、この辺の説明はなかなかに聞かせるじゃないかと思った。私が笹斗でもここまで作り込まれた設定ならば乗っかるのもやぶさかではない。

 そう、笹斗も私も彼女が未来から来たとは信じていない。
 でも信じた事によるデメリットなんかないし、じゃあ信じておこうかくらいの軽い調子。
 まぁ、25歳で結婚してヤりまくる的な話は高校生男子には魅力的ではありますがね。

 春子自身も笹斗が信じるなんて思っていなかったけれども、そんな仮定をしてした何気ない会話は愛しいものなのでしょう。
 私としては、ああこの子死ぬな、と漠然と予想してしまったのだけども。

 それは私でなくとも分かるほどのありふれた死亡フラグだったと思う。生きることを鼓舞する春子の言葉全てがすぐに来るであろう別れを想起させるって言うかね。
 うん、春子といいのろいちゃんといい、好きな人のために願える子なんだもんな。傷が深くなったよ。

 明日からはサボらず授業出ろ、などと当たり障りのない会話後に別れ、次の日笹斗は自殺者の話を聞く。
 屋上から飛び降りた女の子。重い病気だったらしい、でも他校の生徒がなんでうちの学校で飛び降り?

 ああ、やるせねぇや。
 気づいたところで止められたはずがない。一緒に死んでやるなんてことはもっと無理だ。そんなことを彼女は望んでいないから。

 では、このまま流れでお気に入りへ行っちまいましょう。
 春子が自分と同類だと言う笹斗の本質について触れるところを。


「人間は生きながらにして死ぬことができる。心の一番大切な部分が欠けたままでも、生き延びてしまうことができる。
 別にそういう生き方が正しくないって言うつもりはないけれど、でもそうなってしまったあなたを、私は見たくないから。
 だからこれは私のエゴで、私はこの日、この時代のあなたを変えに来たの」


 結局、春子の設定が本当だったのかは分からない。
 いや、本当は分かってるよ、そんなのはただの設定だってね。ヤりまくる未来はないのだろう。
 けどさ、なんでそうまでして誰かを想えるんだよ。なんでそんな人が死ななきゃいけない――死を選ぶほど追い詰められなきゃいけないんだろうか。

 そんなことばかり考えて私の精神はズタズタですが、どんなベクトルでも感情を動かす作品は素晴らしい作品なんでまた次の作品をプレイしようと思われる。次はどれ行こうかなー。






彼女は時のねじを逆向きに回した 〜立ち絵追加版〜
羊おじさん倶楽部

https://novelgame.jp/games/show/7713




posted by SuZuhara at 20:51| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月02日

魔女魔少魔法魔



「もっとさ、面白おかしくポップでリリカルな想像をしてみなよ」


 年明けてるやん、な心境で全然アップできてませんが、暇つぶしにちょこちょこ来てくれてる方は今年もよろしくお願いいたします。
 さてはて、去年の暮れに3年ほど続けてた無駄な足掻きに終止符が打たれました。努力が実ったつー形なんでしょうが実感なんかねぇわ。よくやったなぁ俺とは思うけど。
 しっかし、おかげで今年がどう転がるかが全く見えんのだから困ったもんだよ。


■あらすじ

「私が願って、佐鳥くんが想像する――それは太古の昔から約束された人と交わるための異形の理」

 突如現われた魔法少女を名乗る少女・のろいちゃんとひょんなことから契約することになった僕は振り回される日々を送ることになる。
 魔法を使った相談解決――魔法相談部なんて部活を始めてみれば、奇妙でトンチキな問題ばかり抱えた相談者ばかり現われてしまいなんだかんだで解決に奔走するハメになる日々。
 魔法を使うのろいちゃんと一緒にいても僕は魔法を手段のようにしか捉えておらず、既に達観した自己分析ができていた。しかし、のろいちゃんや相談者との会話を通してその人生観を少しづつ代わり始めていた。


■感想
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 あらすじ難しすぎる。素直に公式HPから引用したかったが、相談内容とか知らずにやった方が絶対楽しいからちょっとでも興味を持ったら今すぐ買いに行け。こんな文章読まなくていいから、2/14までDL版はセールしてるからっ!


 さて、本ゲームはサークル・羊おじさん倶楽部による同人ゲーム。だいぶ前にプレイした『さよなら、うつつ』を作られたところですね。他作品もプレイしようと思っていたのにちょいと環境が変わってできていなかったことを思い出した時に上記のセールがやってたので全部買った。
 今作からやろうと思ったのはのろいちゃんがかわいかったから。うん、その通りなんだけど、羊おじさん倶楽部さんが魔法少女とか言い出したらもうやるしかねぇと思ったんだよ。考えるな、感じろだよ。

 ありがたいことに、今作の魔法少女・のろいちゃんは昨今で溢れている血みどろ系ではなかった。まどマギは面白いけど、そっちの路線はもう見飽きた感がある。
 のろいちゃんのはなんというか小規模で、本当に魔法少女の名に相応しいほどのささやかな願いだったと思う。

 では感想行くぞ、ネタバレだぞ。
 始まりは僕こと佐鳥と舟越の会話。エロゲの話でちょこちょこ佐鳥が犯罪者の子どもであることとかぶっ込んでくる。
 帰り道で踏切で困っているおばあさん助けたりとかするので佐鳥の評価が見えずにいると、ゲームセンターでお金を貸した不良に手を出させて問題化し示談料を巻き上げようとか考えているネジの狂い具合。要する両親のことでとかではなく、極めて冷静に考えた行動なので彼の本質的なもん。

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 そんな絶賛カツアゲ中のゲームセンタートイレ内、小便器からひょっこり生えてくるのがのろいちゃん。地獄の底からやって来て勝手に契約を結んだのろいちゃんは、のろいちゃんが願い佐鳥が想像することで魔法が使える。
 不良に絡まれているというこの状況をなんとかするために使われた魔法は――ワルサーPPK。

 やっちまいなー、であるw

 そんなこんなな出会い方をするわけだけど、いやー本当に文章が上手くてな。すらすら読める上に佐鳥とのろいちゃんのツーカー感すごすぎる。

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 不良終わってすぐの会話なんだけど、この辺りでもうだいぶ好きw この先にどんなトンチキなことしでかそうでも好きって思ったね。

 佐鳥は一端のろいちゃんから逃げるけど、すぐに転校生してきちゃうのろいちゃんは佐鳥と魔法でお悩み解決な魔法相談部を設立。ま、ボランティア部って名称なんですがね。規定に外れなければ活動内容なんてどうでもよかろうよ。
 ここでなー、喜多さんって女の子、立ち絵つきが出てくるのだが、その時の章タイトルが「魔法相談部ー>元カノ?」なんだよ。佐鳥もパパラッチされた仲とか言うんだよ。そういう系か、のろいちゃんはどんな反応を――って思うじゃん?

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 めっちゃくちゃ険悪やった。喜多は佐鳥の両親のことを学内新聞で暴き佐鳥は報復した仲だった。これはのろいちゃんもお目々まんまるだよ!!
 ま、最もこれからは脳がバグるようなヤツばっかだけどな。
 魔法相談部に最初の相談者が現われる。

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 もう相談ってレベルじゃなくない? どうすれって言うんだよこんなの。
 佐鳥とのろいちゃんにも彼女・武藤はなにを本当に望んでいるのか分からずにいろいろと調べていくことになる。

 これはな、猫に関する描写がキツいので苦手な人は注意。きちんと書かれていないけど、友人猫はつまりそういうことなんだろうってもなるから。
 武藤の相談はですね、本人も自覚してないのが厄介でして友人・狩峠との関係も深く関わってくる。友人としてもな、もしかしてとは思っても直視したくないことはあるので佐鳥くんはなかなかえぐいことをしたなというのが正直な感想かな。結果、2人とも死ぬとは思わなかったが。

 次は文化祭ー。魔法相談部もといボランティア部は魔法で100%的中する占いとか始めるけど、のろいちゃんが飽きちゃうので早々にやめる。かわいい。
 文化祭の出し物店では何かがなくなり、違う場所にあるというわらしべ長者のような失せ物探しをする。探し物の魔法もダウジングだしね。それはそれでのろいちゃん大活躍の青春が始まっちまって眩しいのだが、解せない。失せ物の連鎖、誰がこんなことをしたのか。
 こっくりさんで犯人の名前、そしてその人が生徒会長であることを知るんだが、この人はなかなかに厄介な人だ。私はたぶん一番この人に似ている。要する臆病だから入念に準備するんだよ。最終的に相手を打倒できるなら滑稽で馬鹿げたことでも大真面目にやるタイプ。――いや、私は暗号で日記とかは書かんがね。字が汚くて暗号化しているというのは否めんが。

 物語の合間にちょこちょことある病院での話が入るのですが、そこでどうやらのろいちゃんは両目と脊髄がやられている少女と出会っている。
 そして佐鳥とも過去をやり直せたら的な話をする。

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 結果、小学生佐鳥くんの前にのろいちゃんである。
 この立ち絵がちょっと背が高くなってるの芸が細かいなと。子ども佐鳥くんから見る高校生は大きいのだ。

 この小学校近くの神社で待ち伏せすると現われる男の子・宏明が2人目。クラスでいじめられている女の子が――ずっといじめられるようにしてください。

 わぁお、これまた歪んでるぜ。
 状況を確認するためにも、のろいちゃんの魔法で佐鳥くんがいじめ発生中のクラスの子になるぜ。あれ、前回魔法は1相談に1回って決め事は? 同じクラスだからっていじめられてる女の子は心開かないぜ。なら魔法で仲良しにしちゃえばいいじゃない。ふむ、大盤振る舞いやな。

 とにもかくにも状況確認。
 女の子はいじめられていた子を助けてからいじめられるようになったのだが、最近和解の話が出ている。その条件は今後、いじめられていた子が再びいじめられた場合助けないこと、または加わること。そして、元いじめられっ子は宏明だった。
 ふむふむ、つまり宏明は自分がまたいじめられないようにいじめを続けたいってこと。本人曰く、それもあるがその条件を彼女がのむと自分を助けようとしてくれたこと自体が嘘になってしまうから、それが嫌だと。

 この話はですね、ちょっと読めてしまっていた。
 まず、のろいちゃんが会っていた目の見えない女の子の存在。そんでいじめられている女の子の願いが、宏明くんの願いが叶うこと。ちなみにその願いは何だと思う?――皆殺し。

 結果は言わずもがなでしょう。
 宏明の行動は、正直のろいちゃんと同じ気分でしたね。頬杖ついて見るしかねぇ。
 なんでいじめなんてものがあるんだろうね。なんで報復の可能性を考えないんだろうね。暴力には暴力、敵が強くて勝てないのなら強い武器を用意するなんてこと常識じゃないか。
 公開告白とクラスメイトの反応はちょっとどうかと思うがね。誰か1人でいいからまともな振りしなさいよ。

 要するに、いじめていた子の犠牲からいじめられていた2人は付き合うようになる。そんで、現在も付き合っているその関係は続いていて――元いじめっ子は治ることなく病院のまま。
 極論だけど、なんの犠牲も伴わないなんて事はないからなー。

 そして、ここから同棲が始まる。
 勝手に住んでいた家の持ち主が帰ってきたことから佐鳥の家に転がり込むのろいちゃんだが、なにこの幸せ空間。もうずっとぷよぷよしよう。俺のために筑前煮を作ってくれ。
 ここでの会話好きなんですが、のろいちゃんのパジャマ姿かわいいなーと思っていた俺を誰か殴ってくれ……。

 3人目の相談者は、轢き逃げした父親に自殺して欲しいというトンチキ具合が戻ってくる。この相談内容に関してはあまり語りませんが、なるほどなーと。確かに相談者とは言え、自分で手札を全部見せることはない。虚言の可能性に思い至らなかった。
 ここで問題になるのが、のろいちゃんとの再契約。魔法を使わずに解決したら何でも願いを叶えるってもんなんだけど、やっぱり不穏でな。残り時間がないとか言ってたしな。

 翌日から消えてしまったのろいちゃんを一端おいて佐鳥は1人でこの相談を解決に動く。側にのろいちゃんがいないことに違和感を覚えつつ、喜多や会長に話をつけて彼なりの決着をつけようとするんだが――相手の思いきりの方が早かった。
 私はこの女の子に全く興味がないのだが、会長との取引はどうなったんかね。喜多もこの結末の方が記事的に映えるからどう動くか分からん。うん、私は喜多の人間性を信じていないのだろう。
 
 最後はとある少女の話。
 寡黙な少女は前の席の男の子に恋をしていた。どうにかなりたいではなく、きっとただいいなくらいの淡い感情。
 しかし、事故に巻き込まれて絶望的なほどの重傷を負う。奇跡的に一命は取り留めても一生病院暮らし。
 そんな彼女の前に現われた神様のような存在はひとつだけ願いを叶えてくれるらしい。

 だから、願った。
 彼の生きる世界がありったけの幸福で包まれますように、と。
 代償は少女の痕跡抹消。看護師達が地下室で誰かの世話をしているような感覚の正体がこれ。

 どういうわけか魔法が使えるようになり、少女の分身のような存在が彼を幸せにするための奔走しだす。
 ああ、あの日々はきっと彼女が送りたかった日々なんだろうな。だから、あんなにも楽しかったんだな。

 魔法が切れてしまった以上、もう少女には彼が幸せになったかなんて分からずただ生きていくだけなんだけども――佐鳥はちゃんとのろいちゃんを見つけた。

 もう、包帯塗れの彼女のパジャマ姿を見た瞬間はキツかったなー。だって、普通に佐鳥が来たこと喜んでくれるんだもん。確かにのろいちゃんはちょっと躁鬱っぽい気があったけど、寡黙で話しかけることすらできなかった君がのろいちゃんのように喜んでくれたことが嬉しかった。
 
 ここからののろいちゃん――いのりは本当に恋する女の子だった。佐鳥にちゃんと名前で呼んで欲しいこと、願いは佐鳥が一緒に自殺してくれること。自殺すらままならない状況の彼女にはそれしかなかったんだ。

 もう前の佐鳥のような悲観たっぷりな考えを披露してくれるが、今度は佐鳥が以前ののろいちゃんのように話す。暗いなぁって、そんな考え方は良くない。
 内容は悲惨で悲壮、どうしようもないことなんだけど、佐鳥といのりはツーカーなので会話が小気味よくてさ、そんでもって最後のスチルがズルくてな……こんな子の両足切り落とされるとかマジなの? やめてくない? 頼むからどうにかしてくれ医学。

 いやー、面白かった。
 猫はだいぶキツかったが、それを乗り越えられれば人のどうしようもなくドロドロしたところとかとポップに向き合える。
 私は人間できていないし完全に佐鳥や会長側の人間なので真っ向からまともなことは言えない。いろんな人の気持ちが分かっちゃってな。好きじゃないけど、喜多の気持ちだって分かるんだよ。しっかし、なぜか舟越だけは一切疑わなかったな。なんでだろ?

 鬱ゲーとはちょっと違うけど、最後の魔法――2人の決断に救われる。誰もが思っちゃいけないと思いつつも思わないヤツはいないみたいな感情を抱えていると思う。嫌なことあったら死ねばいいのにって思っちゃうのは止められないだろ? むしろ、思わない聖人君子なんて怖すぎる。それをちょっとずつ軌道修正できるような2人の会話に気持ち的に救われたんだと思う。

 プレイ時間は3時間ほど。1話完結のように続いていくのと会話のセンスがいいので読みやすい。
 あとBGMが全部良くてなー、「魔願」が好きだけど「魔胞」の初めて聞いた時の奇妙な感じが作品に合っていてすごく好き。できればスチル鑑賞も欲しかったですね。
 このまま他作品もやりたいところですが、もうちょっとのろいちゃんたちに浸りたいとか思うほどに好きな作品でした。だって、のろいちゃんかわいすぎる。舌出し立ち絵本当にかわいいんだって!

 では、もう結構書いたからここいらで今回のお気に入りへ。
 地下の病室へと辿り着いた佐鳥は問う。もしもう一度願いが叶うとしたら何を願うか?
 その問いにのろいちゃん――呪井川いのりは即答する。

「死にたい。できれば可及的速やかに佐鳥くんと」

 いやいやそれ以外で、って会話は続いてくところなんだけど、これがすごく好きでな。ああ、こんな子だから好きになったんだわって再確認したほど。

 最初の方でのろいちゃんさ「だって末永く佐鳥くんと一緒にいたいし」とも言ってて、ただ死にたいだけなら喜多との「委託殺人は殺した本人から願われること」って会話から佐鳥は一緒に自殺しなくてもいいと提示されている。いのりが死にたいだけなら「佐鳥くんに殺して欲しい」でもいいはずだ。
 それでも敢えて「佐鳥くんと」なのは完全に恋なんだよ。一緒がいいんだよ。
 うん、ちゃんと恋してたからエロゲの話が出れば魔法少女ものを勧めちゃったりとかもできちゃうのだよ。






魔女魔少魔法魔
羊おじさん倶楽部(2020/8/3)
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ291856.html




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