運命に抗う、絆と愛の幻想戦記
久方ぶりにがっつり風邪を引いた。熱も出たしメシも食えない。なのに、見舞いに来た家族の夕飯のために餃子を作らされる鬼畜さ。
なんなん? 病人が作ったメシ食って平気なん? と思わなくもなかったが、メシ食わせれば静かになると知っているので黙々と作る。で、悪化した。
もうなにがなんだか分からないよ。悲しいことに私という人間は昔から熱があっても普通に動けちゃう人間なので、今は大人しく勧められた『ENDER LILIES』プレイしてるよ。
■感想
あらすじは体験版感想の時に書いたので割愛。
ちょっとスクショを漏らしたのですが、確かクリアまでのプレイ時間は63時間でプラチナトロフィー取得済み。3/13にはプラチナを取ってたみたいだが、はっきり言って全くトロフィーを気にしていない私が取れているので難しくない。
ネタバレありで行くので注意を。
さて、体験版から楽しみで楽しみで仕方なかった今作ですが、私の感想としてはそこまで期待したほどではなかった。
いや、楽しいことは楽しかったんだ。けれども、やはりキャラクター数の多さを謳うゲームってのは掘り下げが少なくてな。自分たちの国が終わったら出なくなるキャラクターが多く、旅をしている感がないんだ。攻略順も自由でもこのキャラが居るから起こるイベントとかもたぶんない。1周でコンプできるのは大変ありがたいが、ストーリー重視としては浅く感じてしまうのが否めなかった。
一応、絆イベントもあるんだが短編だし、特に女性陣と結婚が関わってくるアレインに関しては主人公ありがちの人たらしでは表現できないほど、彼の人間性が分からないレベルで困惑した。
うん、告白の場に呼び出して「間違えた」できるしな。こいつはやべぇぜ。
先にアレインの話になったので言ってしまうが、基本的に主人公贔屓な私としては驚くほどアレインが分からない。アレインの取り巻く状況は分かる。亡国の王子として国を取り戻すことを期待され、幼馴染みの女の子には救世主とか言われているが、本人は驕らず周りに支えられながら堅実に一歩一歩進んでいくタイプ。処刑とかガツガツできるけど、基本的には許す人。じゃないと仲間増えない。
ここまで書くと、理想の主人公だな。
けれども、アレイン自身はどう思ってんの? 期待される役割に疑問とか逃げたいとか、そういう感情は見せてくれない。クロエだったかな? 告白イベントで「王子はいつでも頑張ってるから私の前では頑張らなくていい」「分かった、頑張るよ」ってな会話があったけどまさにそれ、完璧な主人公像なんじゃないかと。
だからなー、絆イベントとか告白イベントを一気観するとこいつの情緒がヤバく感じてしまった。スカーレットやクロエとかはまだ分かる。けど、フランの絆イベントで一緒にグリフォンに乗った。「あれ以来君が好きだ」は酷くないか? 女性陣は主従関係の主がアレイン好きでも普通にアレインの好意に応えるからな……うーむ。ベレンカリア告白イベントは力入りまくってるのになー。
物語としては各国事情を解決しゼノイラの支配から脱却させた後でコルニア王国奪還戦となるのだが、初戦でイレニアとともに戦かったこの2人のイベントが面白かったな。
支配の術を解いて仲間になったホドリックたちとは違い、この2人は自らゼノイラについた。ゲイリーは割とゲスいし小物だが納得したし、アルチーナに至ってはこの人スカーレットよりもヒロインしとるっ!と思ってしまった。だから、師弟関係にあるヤーナとアレインの展開がほぼ焼き回しなのが悲しい! その展開もう見たぞ!
簡単に言えば、過去に存在したゼノイラ皇帝ガレリウスは本物。現在の人物の身体に乗り移り、国を再建しようとしていたわけだ。支配の術の正体も支配ではなく過去の人物を乗り移らせていたというわけ。これでアルチーナも過去に失った彼女の陛下、アレインの祖父をそっくりなアレインに入れればと思っちまうのは仕方ないよな。絶対にそんなこと喜ばない。けど、また会えるって誘惑に抗えるかよ。
ま、暗躍する魔術師バルトロさんの行動とかでいろいろありますが、正直この辺りは興味がなかった。ラストの展開も王道なので想像しやすい。
あ、エンディングは3種類あるんだけども、悲しいかなイレニアさんを殺した方がより王道な展開。ガレリウスを殺すとその身体はイレニアのもので、今度は呆然とするアレインにガレリウスが身体を奪う。ここでいつも一緒なジョセフも倒れるが、指輪で絆を結んだパートナーの呼び声にアレインが戻って……てな。
イレニアさんが生きてる方はパートナーは添えるだけなのは悲しい。しかも、戦後もわりとあっさり説明で終わるしな。
自分は初プレイ時のパートナーにメリザンドを選んだのですが、これがメリザンドとのED後。これわりといい方でして、他はもっとあっさりしてたりもするから周回はしない。てか、メリザンドはスペック高いんだよねガチで。
メリザンドは体験版感想を書いた後のプレイで仲間にできたキャラでして、正直に言ってソードマンはあまり強い職種じゃない。攻撃力があまり強くないんだよな。けど、メテオスラッシュは格好いい。連続技でも言うてもダメージ1桁? いいんだよ、格好いいに勝るものはねぇ!!
回避と会心特化にしていたのでくるくる避けながら戦う姿が好きなのだった。あとメリザンドのアレインに一目惚れして好きということ、他キャラとのイベントでもキャラがぶれないとこが好きだったんだ。
しっかし、今回は自分の中でも珍しいタイプを好きになったもんだな。これは予想外だった。
スカーレットも好きなんですがね、アレイン恋愛戦争のことを気にしすぎな幼馴染み枠にして教皇の娘で救世主の導き手という設定もりもりなのに損している感がある。でも、敬語の使い分け方がめっちゃ好き。
わりと好きなキャラは多いのですが、エルフ姉妹、ヴァージニアとリア、クライブモニカのようにセットで好きでした。ヴァージニアとリアはヴァージニアに指輪渡すとことでED後変わるの良かったな。あれ見て、ヴァージニアは娶らないと決めたくらいだw
戦闘キャラとしてはダントツでユニフィが好きかな。今作弓強いんだけど全体攻撃も追撃もできて凍結持ちとか、さすが子作り要求してくるだけあるぜw
戦闘関連は序盤は楽しかったのですが、フィールドが広くなると速い騎馬と飛行持ちばっかリーダーになってしまってちょっと面倒だった。チームでスキルを考えるのは楽しいんだがね。
こんなところかな。
すごく良くできたゲームなのでケチはつけたくなかったのですが、どうしてもプレイ中に他作品と比べてしまう。よく比べちゃったのはFE風花雪月。あれほどキャラ同士の交流、ED後も変わるならもっとがっつりやった。あと何気にダンジョン飯。ダンジョン飯を最後まで読んだ人なら分かるだろうが、ユニコーンオーバーロードのタイトル回収が個人的に微妙だった。
結局、私は物語に入り込めなかったのが悲しいんだな。
私はおそらく没入型というか、物語に対して透明人間のように入り込むタイプなんですよ。自分が誰かに影響したり、その主人公になりきったりしないけれども感情が手に取れるほど一番近くで見たいみたいな。
それができなかったのがちとつらいぜ。
さて、今回のお気に入りは思わず吹いたシーンを貼っておこうと思う。
詳しく説明はしない。アレインがフランを告白の場に呼んだときのシーンである。
グリフォンおるうううううっ!!
他のキャラはこのいないシーンでは何もないのでめっちゃ笑ってしまった。
フランの告白イベントは本当にどうかと思うけど、俺はめっちゃ頼りにしていたよフラン。
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さて、体験版から楽しみで楽しみで仕方なかった今作ですが、私の感想としてはそこまで期待したほどではなかった。
いや、楽しいことは楽しかったんだ。けれども、やはりキャラクター数の多さを謳うゲームってのは掘り下げが少なくてな。自分たちの国が終わったら出なくなるキャラクターが多く、旅をしている感がないんだ。攻略順も自由でもこのキャラが居るから起こるイベントとかもたぶんない。1周でコンプできるのは大変ありがたいが、ストーリー重視としては浅く感じてしまうのが否めなかった。
一応、絆イベントもあるんだが短編だし、特に女性陣と結婚が関わってくるアレインに関しては主人公ありがちの人たらしでは表現できないほど、彼の人間性が分からないレベルで困惑した。
うん、告白の場に呼び出して「間違えた」できるしな。こいつはやべぇぜ。
先にアレインの話になったので言ってしまうが、基本的に主人公贔屓な私としては驚くほどアレインが分からない。アレインの取り巻く状況は分かる。亡国の王子として国を取り戻すことを期待され、幼馴染みの女の子には救世主とか言われているが、本人は驕らず周りに支えられながら堅実に一歩一歩進んでいくタイプ。処刑とかガツガツできるけど、基本的には許す人。じゃないと仲間増えない。
ここまで書くと、理想の主人公だな。
けれども、アレイン自身はどう思ってんの? 期待される役割に疑問とか逃げたいとか、そういう感情は見せてくれない。クロエだったかな? 告白イベントで「王子はいつでも頑張ってるから私の前では頑張らなくていい」「分かった、頑張るよ」ってな会話があったけどまさにそれ、完璧な主人公像なんじゃないかと。
だからなー、絆イベントとか告白イベントを一気観するとこいつの情緒がヤバく感じてしまった。スカーレットやクロエとかはまだ分かる。けど、フランの絆イベントで一緒にグリフォンに乗った。「あれ以来君が好きだ」は酷くないか? 女性陣は主従関係の主がアレイン好きでも普通にアレインの好意に応えるからな……うーむ。ベレンカリア告白イベントは力入りまくってるのになー。
物語としては各国事情を解決しゼノイラの支配から脱却させた後でコルニア王国奪還戦となるのだが、初戦でイレニアとともに戦かったこの2人のイベントが面白かったな。
支配の術を解いて仲間になったホドリックたちとは違い、この2人は自らゼノイラについた。ゲイリーは割とゲスいし小物だが納得したし、アルチーナに至ってはこの人スカーレットよりもヒロインしとるっ!と思ってしまった。だから、師弟関係にあるヤーナとアレインの展開がほぼ焼き回しなのが悲しい! その展開もう見たぞ!
簡単に言えば、過去に存在したゼノイラ皇帝ガレリウスは本物。現在の人物の身体に乗り移り、国を再建しようとしていたわけだ。支配の術の正体も支配ではなく過去の人物を乗り移らせていたというわけ。これでアルチーナも過去に失った彼女の陛下、アレインの祖父をそっくりなアレインに入れればと思っちまうのは仕方ないよな。絶対にそんなこと喜ばない。けど、また会えるって誘惑に抗えるかよ。
ま、暗躍する魔術師バルトロさんの行動とかでいろいろありますが、正直この辺りは興味がなかった。ラストの展開も王道なので想像しやすい。
あ、エンディングは3種類あるんだけども、悲しいかなイレニアさんを殺した方がより王道な展開。ガレリウスを殺すとその身体はイレニアのもので、今度は呆然とするアレインにガレリウスが身体を奪う。ここでいつも一緒なジョセフも倒れるが、指輪で絆を結んだパートナーの呼び声にアレインが戻って……てな。
イレニアさんが生きてる方はパートナーは添えるだけなのは悲しい。しかも、戦後もわりとあっさり説明で終わるしな。
自分は初プレイ時のパートナーにメリザンドを選んだのですが、これがメリザンドとのED後。これわりといい方でして、他はもっとあっさりしてたりもするから周回はしない。てか、メリザンドはスペック高いんだよねガチで。
メリザンドは体験版感想を書いた後のプレイで仲間にできたキャラでして、正直に言ってソードマンはあまり強い職種じゃない。攻撃力があまり強くないんだよな。けど、メテオスラッシュは格好いい。連続技でも言うてもダメージ1桁? いいんだよ、格好いいに勝るものはねぇ!!
回避と会心特化にしていたのでくるくる避けながら戦う姿が好きなのだった。あとメリザンドのアレインに一目惚れして好きということ、他キャラとのイベントでもキャラがぶれないとこが好きだったんだ。
しっかし、今回は自分の中でも珍しいタイプを好きになったもんだな。これは予想外だった。
スカーレットも好きなんですがね、アレイン恋愛戦争のことを気にしすぎな幼馴染み枠にして教皇の娘で救世主の導き手という設定もりもりなのに損している感がある。でも、敬語の使い分け方がめっちゃ好き。
わりと好きなキャラは多いのですが、エルフ姉妹、ヴァージニアとリア、クライブモニカのようにセットで好きでした。ヴァージニアとリアはヴァージニアに指輪渡すとことでED後変わるの良かったな。あれ見て、ヴァージニアは娶らないと決めたくらいだw
戦闘キャラとしてはダントツでユニフィが好きかな。今作弓強いんだけど全体攻撃も追撃もできて凍結持ちとか、さすが子作り要求してくるだけあるぜw
戦闘関連は序盤は楽しかったのですが、フィールドが広くなると速い騎馬と飛行持ちばっかリーダーになってしまってちょっと面倒だった。チームでスキルを考えるのは楽しいんだがね。
こんなところかな。
すごく良くできたゲームなのでケチはつけたくなかったのですが、どうしてもプレイ中に他作品と比べてしまう。よく比べちゃったのはFE風花雪月。あれほどキャラ同士の交流、ED後も変わるならもっとがっつりやった。あと何気にダンジョン飯。ダンジョン飯を最後まで読んだ人なら分かるだろうが、ユニコーンオーバーロードのタイトル回収が個人的に微妙だった。
結局、私は物語に入り込めなかったのが悲しいんだな。
私はおそらく没入型というか、物語に対して透明人間のように入り込むタイプなんですよ。自分が誰かに影響したり、その主人公になりきったりしないけれども感情が手に取れるほど一番近くで見たいみたいな。
それができなかったのがちとつらいぜ。
さて、今回のお気に入りは思わず吹いたシーンを貼っておこうと思う。
詳しく説明はしない。アレインがフランを告白の場に呼んだときのシーンである。
グリフォンおるうううううっ!!
他のキャラはこのいないシーンでは何もないのでめっちゃ笑ってしまった。
フランの告白イベントは本当にどうかと思うけど、俺はめっちゃ頼りにしていたよフラン。
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