2011年01月23日

GOD EATER 〜アリサ・イン・アンダーワールド〜



 アリサの知られざる過去を描く正統派ストーリーがここに――。


 友人に「ゲームの絢辻さんは最後の子に唯一勝てるんだぜ!」と言われて、何かいろんなものをすっ飛ばしてゲームのアマガミを買おうと思った瞬間、発売延期……。
 ……いいんだ、だって今週は戦ヴァル3とつくものがたりがあるし。そんな待てないからって、ふらっと入ったゲーム屋でゲーム買ったりなんかしてないですよー。ほんとだよー。
 

・あらすじ
 医師を志すリディアはリンドウに頼まれてアラガミに殺されてしまった夫婦の弔いのために訪れた場所で、クローゼットの中に隠れていた少女・アリサを発見する。初めは誰も彼も拒絶していたアリサだが、アラガミに蝕まれた世界でアリサを希望だと言うリディアに支えられて病室の外に出れるようになるまで回復する。
 それから六年後、リディアと再会したアリサはゴッドイーターとしてアラガミを殲滅することに執着していた。復讐に囚われたアリサはアラガミを殲滅することにしか興味を持たず、チームメイトとも上手くやっていくことができないのだが、ただ一人、リディアの妹にしてゴッドイーターであるオレーシャだけは何度無視されてもアリサに構い続け、アリサの頑なだった心を溶かしていくのだが――。


・感想
 なんかいろんな意味でおいしい小説でした、はい。
 特にオレーシャとアリサのスキンシップ。カラーでのシャワーシーンはグッジョブとしか言えないぜ!

 物語としては、アリサの過去のトラウマである両親がアラガミに喰われた件のことをリンドウが思い出すシーンから。
 つまり、あの時のディアウス・ピターがアリサを喰わずに逃げたのはリンドウが応戦して退けていたから。リンドウさん、なんつー英雄っぷり! アリサはいろんな意味で頭が上がらないじゃないか。

 そして、リディアに発見されて助けられたアリサは大車に洗脳されてアラガミを憎むゴッドイーターに。だが、アリサが配属された第三部隊にはオレーシャがいた。
 太陽のように明るい少女は、アリサと同じく両親をアラガミによって失っていたが復讐ではなく、悲しむのではなく誰かのために生きる姿にアリサは徐々に心を開いていく。

 のだが、まずここで言わせてもらおう。
 終始無関心アリサとセクハラスキンシップオレーシャの絡みが素晴らしい!
 オレーシャは初対面でアリサの胸を揉みしだくのだが、アリサは一蹴。てか、この時の第三部隊のメンツの反応というかキャラが良すぎる。要するにアリサの服だと見えてしまう訳だが、目隠ししつつ見るアーサーに堂々と見るヘルマン、そして女性であるダニエラの反応が加わると言うわけですよ。もうアナグラ第一部隊並みに愛しかったよ。銃型神機だけど突っ走るアーサーとか、アリサの胸しか見てないヘルマンとか。ダニエラはサクヤさんほどじゃないが姉御タイプでしょうなー。だからこそ、最後は悲しくてたまらないのだが……。

 本編をやれば分かるように、アリサはリンドウの次の犬候補ですから、オレーシャに懐いてしまったという事実は大車にはよろしくない。
 そこで事件は起こる。オウガテイルの討伐に来たアリサとオレーシャだが、そこにいたのはヴァジュラ。新人には荷が重すぎる相手な上に、アリサが両親の仇のディアウス・ピターと重ねてしまって……。

 ここから先はグロ注意。
 だが、狂ったように戦うアリサにトキメイたことは内緒だ。
 えー、だって口に加えたOアンプルの瓶を歯で噛み砕いて回復とか、おおっ!と来るじゃないか!

 ま、内容的にはそんなこと言ってられないのですがね。
 この一件から新たなトラウマができたアリサが壊れてしまわないように、と記憶を消されることに。オレーシャのことも第三部隊で過ごしたこと忘れ、リディアに拒絶されたと思いこんだアリサは大車だけを頼りにアナグラ、極東支部へ向かう。以後、本編へ。

 アリサの過去過酷過ぎるよ、助けてやってよリーダー。
 そう思いながら今回のお気に入りは、第三部隊の掛け合いを。アラガミを前に一人突っ走るアリサと追いかけるオレーシャ。それをフォローする理由は――。
 

「まったくもう……しゃあねぇな、あんな生意気な女でも、一応は仲間だ」
「……ああ、あの生意気な胸は失うには惜しい」
「おまえやっぱり絶対、女の胸にしか興味ないだろ!?」
「この男たちを≪アラガミ≫の群れに叩き込むのは私だけで十分だから、オレーシャはさっさとあっちに行ってもいいわよぉ?」
「だから、俺をひとくくりにして考えるなとあれほどぉっ!?」


 オレーシャのナイ胸の話も好きですが、今回はこっちで。アリサとオレーシャの絡みはエロくて恥ずかしいのでパス。てか、今回読むのに時間がかったのは多分これのせい。
 次巻は我らがリーダーが出る。しかも、ちょいと読んだところアリサが恋する乙女全開だった!
 なぜだ、なぜゲームでもここまでデレてくれないんだ!


GOD EATER  〜アリサ・イン・アンダーワールド〜 (富士見ドラゴンブック) [文庫] / 竜崎 ツカサ (著); 曽我部 修司 (イラスト); 富士見書房 (刊)
GOD EATER 〜アリサ・イン・アンダーワールド〜
posted by SuZuhara at 15:03| Comment(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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