2011年02月21日

キャサリン



 結婚を望む彼女と誘惑する小悪魔、2人のキャサリン。
 悩める羊たちを待ち受けるのは“愛”か“死”か――!?



 いろいろあって今日は非番に。
 そして、明日からは休めなしで働かされるんだよー。ま、キャサリンがなんとか終わったのでよしとするか。いや、するしかないのだ。
 

・あらすじ
 階段を上る悪夢を見た日、恋人のキャサリンに結婚を匂わされて憂鬱なヴィンセントは、仲間たちが帰った後も憂さを晴らすように呑み続けていた。その時、相席を求めてきた少女と呑んだ後、記憶が飛び、再び悪夢の中へ。
 そこで自分と同じ境遇にある羊たちと上るための技を交換し、謎の人物の質問に答えながら上を目指していく。追いかけてくる何かからなんとか逃げ切り目を覚ましたヴィンセントの隣には、裸で眠る少女の姿があった。流されるように恋人と同じくキャサリンという名前の少女と逢瀬を重ねてしまうヴィンセントだが、ヴィンセントにはその時の記憶がない。
 現実では結婚を迫る恋人と自由奔放に生きるキャサリンの間で板ばさみになり、夢の中では悪夢から逃げ続ける毎日の中で、ヴィンセントは自分の生き方を選択する。



・感想
 2月に唯一購入したゲーム。アダルトホラーとアトラスということでかなり期待していたのだが、パズルが苦手な人は追加パッチが出るまで待った方がいい。私も得意ではありませんが、あるステージで十回以上死んだ。てか、自分の諦めの悪さに脱帽だぜ。
 あ、ネタバレしてしまいますが、このゲームはネタバレを見てしまうと楽しさが減少する類のモノなのでご注意を。

 私の事前印象としてはモラトリアム人間・ヴィンセントは恋人と浮気相手の間でふらふらするのかなー、なんて思ってましたが、この人中々いい人だよ!
 同じ悪夢を共有するダニエルが彼の良さを教えてくれますが、基本的には優しい人なんだ。ただ、恋人からの結婚要請はいいんだけど、こう、本当に結婚したら人生終わりと申しますか、自分の時間はなくなるな、という感じがあってヴィンセントが踏みきれないわけも分かる気がした。

 特に私のような自分のペースを崩されることを嫌う人間には恋人キャサリンとは相性が悪すぎる。しかし、小心者故に身持ちの堅い思考をするのか初めは恋人エンドへ。

 ルートを通して物語に変更はありませんが、ヴィンセントの心の声では、ゲージが赤と青のどちらに傾いているかで台詞が変わるくらい。
 パズルが億劫な方はセーブを何個も作っておくのが吉。うん、一回クリアしたんだから平気だろー、とか思っていると何でもないところで詰まったりするのがこのゲームの怖いところ。

 エンドは大きく分けて三種類。恋人か浮気相手か、または自由か。
 恋人エンドは悪夢から逃げ切り、そして試練に打ち勝ったあと想いを改めて伝えて結婚へ。
 いいエンドだなー、などと思っていたらここでトビーと私に悲劇が。
 
 恋人も浮気相手も好みじゃないな、なんて思っていたところに現れたマイエンジェル・エリカ氏!
 いやー、この人だけがヴィンセントをちゃんと心配してくれてさ、仲間たちが手を出さないのもそういう不可侵的存在だからなのかな、って。
 最後の方のヴィンセントが格好いいこと言った時なんか頬染めてたから、これ落とせる!とか歓喜したのにさ……何この悪夢。現実が辛すぎるぜ。

 全部書くと長くなるので、お気に入りを一つ。私が一番好きだったのは勿論夜の帝王ですな。
 恋人と復縁すると思いきや、浮気相手と本気の道へ。パパさんとか出てきて大変だが、なんだかんだでラブラブ。イチャイチャする時に店長という置物があるけど気にしない!
 スタッフロールはスタッフ遊び過ぎだろとか思ったが、その甲斐あってその後のヴィンセントが猛者すぎるw パパ涙目の展開に深夜に爆笑してました。

 私の腕でプレイ時間は13時間とちょっと。
 難易度は勿論イージーでしたが、何だってか、改造チェーンソー赤ちゃんのステージで罠にかかりまくって気が。反対に10段しかないステージは簡単だったんですが、この手の頭使うステージはもうちょっとあってもいいと思った。

 イージーでも積みそうならば、アンドゥを駆使して粘りまくること。
 ボス戦ならば、ボスが技を使いだしたらとりあえず何かを動かしてアンドゥ。これで技が解除された状態でスタートになる。後は有り得ないと思う動かし方でもやってみると意外に突破口になったりするので、絶対に諦めないことが肝心。

 だけど、本当に難易度は高い。これで諦めるにはストーリーの良さが勿体なさすぎるが、周回プレイはさすがにだるい。一度見たムービーは何度も見れないし。
 シアターモードとかで一度クリアしたらストーリー部分だけ繋げて見れる機能とかあると良かったな。映画を観てるみたいにクオリティは高いんだから、本当にシアターっぽくできてもいいじゃないか。

 さて、今回のお気に入りのシーンは、エリカさんとヴィンセントの日常会話を。
 夢も現実も悪夢の中で交わされる何気なさに親しさの込められたやりとりを、うろ覚えなので細かいところはご了承ください。


「胸元、サービスしすぎかしら?」
「気のせい」
「ちょっと、4文字でかたづけないでよ。なによ、ヴィンセントだってコソコソ見てるくせに」
「見てない」
「だから、4文字でかたづけないでよ!」


 ああ、どうしてこうなった。
 エリカさんが、私にとっての一番の悪夢でした。


キャサリン / アトラス
キャサリン / アトラス
posted by SuZuhara at 15:25| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。