「いま不幸せかい?」
「もちろんよ!」
知らぬ間に今月は月曜が非番になっていたらしく、せっかくなので「インモータルズ」を見てきた。
「300」が大好きだったのでめっちゃ楽しみでかなり面白かったw 神々、特にポセイドンとアテネの戦闘シーンに歓喜しまくりまでしたよ。ポセイドンは最後まですごい格好良かったしなーww
・概要
朽ち果てた屋敷に住むアダムス・ファミリー。その奇妙なキャラクターの誕生からファミリーとなっていった模様を解説した作品集。
・感想
正直、この本を一言で語るのは難しい。元々のアダムス・ファミリーは「ニューヨーカー」に掲載されていた一コマ漫画であり、それが映画やミュージカルになって知る人が増えたが、この本では原作である漫画の方について詳しい解説付きで掲載されている。
私はラウル・ジュリアがゴメズをやった映画が大好きで今でも大切な作品として保管しているが、原作の方に触れたのはこれが初めてでして読んでみると違うところなどが結構あって興味深かった。
本の構成としてはまず、アダムス・ファミリーという作品について、それから一人一人のキャラクターについて詳しく書かれている。この構成は嬉しい。何より、ゴメズよりもモーティシアの方が主役級であることに驚いた。いや、もっと驚いたのはゴメスがずんぐりむっくりな見た目出会ったことだがw
漫画と解説を読んで思ったのは、傾向的にシンプソンズに似ている。パグズリーの悪行とか、まんまバートだよw そういや、バートもボーイズスカウトに入ってホーマーを失望させてたしww
ま、そういうことが言いたいのではなく、これはただのブラックユーモアではない。気持ちほどに悪意のない、彼らにとってそれが常識であるように平然とこなす嫌がらせとでも言いましょうか、私たちが幸せを求めるように不幸を求める、そんな奴がいてもいいじゃないかと思わせる作品ところが似ていると思う。
だいたい、ネジの二、三本なら抜けてしまった方が楽しいからな!
だが、この本に乗っている限りだと、家族の力関係が分かりにくいかな。パグズリーに毒を盛られてモーティシアに泣きつくウェンズデーのイラストを見た時は普通に驚いた。いや、彼女なら服毒する前に返り討ちにするだろうとか、ハンドは原作ではアダムス・ファミリーの傍観者であるお化けだったとか、興味深くて買ってすぐよみきってしまったぜ。
しっかし、相変わらずのフェスターおじさんは癒し系すぎるw
これを読んでしまうと全部通して読みたいという欲求に駆られますが、最後にティム・バートンがストップモーションアニメで映画化を企画しているというので楽しみに待つとします。
本屋で見かけて読みたいと思っていた「ようこそ自殺用品店」も映画化のようですし、これからが楽しみだな―w
では、ここでお気に入り。
豪雨の外の様子を家の中で眺めるファミリーのイラストにあったゴメスの台詞を。
「こういう日は、生きる喜びを感じるねえ」
あ、それちょっと分かるかもw
台風の日が非番で出掛けなくて良かったりすると、すっごい嬉しいんだ。大変だなー他の皆は、とか思ってしまってww
アダムス・ファミリー全集
チャールズ アダムス (著), H・ケヴィン・ミゼロッキ (編集), 安原 和見 (翻訳)
河出書房新社 (2011/10/26)