花嫁には秘密があった。
ダンガンロンパ2とデジモンまで7月発売とか、どんだけ激戦区なのかこの月。前者は楽しみにしていたのと後者はデジモン好きなのでやりたいという欲求から欲しいのだが、むむ、きついきつい。どうしてGW前には一切欲しいゲームないのに嫌がらせか。
ちょいちょい絞っていこうと思いますが、こうなると自分の予想以上にゲームに集中できない自分のテンションが辛い。
■あらすじ
間宮菫子は一度はやめたが、ブライダルプランナーとしてアンジェリス迎賓館に帰って来た。以前の仕事仲間や新しい仲間とともに新たな出発となるのだが、結婚前のカップルたちは様々な問題を抱えているのでどれも一筋縄ではいかない。
そして、菫子は自分の身に起こった一件からいないはずの水色の少女に悩まされるのだが、仕事を通して自分と向き合うことでその正体を知る。
■感想
普段読まない本に手を出してみようと買った本。ブライダルプランナーというのは、恩師の以前の仕事だったので馴染み深い。自分を磨かなきゃいけず貯金できねぇからやめたと言っていたw
なかなか面白かったのですが、菫子が不安定なのとあまり頼りにできないことからハラハラしっぱなしで疲れたりもした。
今回は短編ですが、前回の三匹のおっさんでやった箇条書き方式で行きます。
・サムシング ニュー
菫子の二度目の初陣。結婚式直前でプランナーを変えてほしいと言い出だした厄介な花嫁を初っ端から担当する話。
新郎への隠しごとからナイーブになった花嫁の話なのだが、整形というのは知った瞬間手の平を返さざるを得ない内容だから仕方ない。私個人としても親からもらったもんだろうにと嫌悪感があるからな。
だって、もともと私は人の顔が見れない人間だし。結婚するのであれば、気が合うか否かが一番の問題じゃないかな。
・サムシング オールド
一緒に暮らしていない実の父親を内密に結婚式に招待したくて何度も見学に来る花嫁のため、招待客に知られない場所を提供しようと奔走する話。
育ててくれた父親には感謝しているが、実の父親にも花嫁姿を見てほしい。娘も父も空回りしてる感が否めませんでしたが、お互いのことを思うとこういう結末になるのだろう。
しっかし、ゴスペル隊に父親を入れるとか云々なども考えなきゃいかんのですなプランナーは。恩師にゃ元々無理な職場だったようだw
・サムシング ボロー
結婚式準備から破断しそうなカップルを宥めつつ、結婚前なのに恋人に見えないカップルの結婚式の準備をする話。
引き出物などで両家族が衝突し破談となりそうだったカップルの仲裁をしつつ、まるで喪服のような格好の恋人に見えないカップルの結婚式準備。理由を聞いてみれば、死んだ妹の代わりに姉が形だけでも結婚式を上げようとしていたと。
だが、その本音は自分が新郎を好きになってしまい、妹の死で関係が切れるのは嫌だったという……難しい乙女心である。
私はわりと潔癖なところがあるのでこういう考えは好きじゃありませんでした。
・サムシング ブルー
若者の無茶な結婚式を引き受け、当日キャプテンの伊月が怪我をしてしまう。その責任を感じて仕事をやめようとする菫子だが、伊月が菫子の結婚式のスタッフをしていたという話から自分を悩ませ続けていた少女の正体に気づく。
正直、ぽかーんでした。
今まで匂わされたいた元夫のことがやっとわかり、少女は結婚式で使った元夫が描いた絵本の主人公だったわけだが、霊は信じていても現実にファンタジーが入るのことが苦手な私には受け入れがたかった。
常に辛辣に接してきた少女だが、菫子が夫の愛に気づいた時サムシングフォーを届けてくれる。うーむ、情緒もへったくれもない私には女性の心は難しい。
四編通して菫子の問題が徐々に明かされる形なのだが、少女の存在から突如発狂したりという菫子の状況は読んでいて辛かった。ブライダルプランナーという仕事模様について興味がある程度だったので、菫子の問題は範疇外だった。それでも仕事はできる人だったら良かったのだが、結構ミスが多いからなかなか安心できないのだ。菫子には申し訳ないが、変な因縁のない、それこそ新人の由美とかが主人公で仕事に専念してくれた方が好みだったかもしれない。
でも、マリッジブルーとかこっろころ変わる結婚前のカップルの相手というのはこういう不安定になるものなんだろうなー。私だったら爆発しろ、いっそ会場を爆破しようとか思い続けるに違いないw
では、今回お気に入りシーンへ。
今回は物語中心でメンバーには触れませんでしたが、プランナー・玲奈がキャプテン・伊月を嫌いな理由。いいなと思った男が伊月狙いだったという衝撃的な展開もあるのだが、発端は初対面時に会ったw
「それだけじゃないわ。初対面の時、伊月ったら私の顔をじっと見つめて何事かと思えば」
「何事だったんです?」
「眉が左右非対称だけど、それはわざとかって聞いてきた」
嫌味な天然だな、おいw
メンバーの会話はなかなか面白いのでもうちょっとあって欲しかったな。挿絵がない限り、初めのカラー絵は最後に見るタイプなので伊月はずっとルーフェスのような人だと思っていたw
サムシング・フォー―4人の花嫁、4つの謎
有間 カオル
アスキーメディアワークス (2011/6/25)