2012年07月09日

ペルソナ×探偵NAOTO



 白鐘直斗が新たな事件に挑む『ペルソナ4』公式ストーリー!


 ちょいと家族のことが一段落。入院も上手くいけば今週末には退院かと。まだ分からないけど良かったなー。海外に行ってた家族も無事に帰って来たし。
 さて、私がパソコンに触れていない間に沢山の情報が出ていて今は専ら吸収中。PSVなFateは見送ろうかと思いきやまた花札がつくとのことで買おうと思う。でもTOX2は手を出さない方向で。いいいいくらレイアの成長加減に発狂したってヒロインがロリだってな!
 アニメではアクセルワールドが原作を読んでないところに突入し出したのでわくわくしSAOも始まって嬉しいのだが、SAOのゲームがキリトさんでプレイ使用なのがちょっと不満。ちくしょー、自キャラ作って攻略組になるのも結婚して家買うのも自由なゲームが良かった。歯向かってキリトさん強ぇーを味わいたかったぜ。


■あらすじ
 稲羽市連続殺人事件から一年、探偵王子こと白鐘直斗は知り合いの刑事・蒼井瞳子からの依頼で八意市へ訪れる。そこでジェネシスことペルソナ使いのロボット・黒神創世とコンビを組むことになるのだが、性格的に上手くいかない。だが、直斗の新ペルソナ「アマツミカボシ」のペルソナ能力を調律する力と創世のペルソナ「ツクヨミ」の使者の言葉を拾うことのできる能力は捜査の相性がよく、いがみ合いながらも捜査に挑む。
 そんな中「マヨナカサイト」と呼ばれるユーザー参加型のサイト上で一方的に罪を判決するウェブサイトの存在を知る。


■感想
 P4Gプレイと同時に読んでいましたが、はっきり言って私は好きではない。というより、読んでいて疲れるというかあまり興味をそそられなかった。
 私が直斗自体に特別な思い入れがないからと言ってしまえばそれまでだが、『ペルソナ4』という作品に求めていたものが一切なかったという感じ。あと、何度か言っていますが私にとっての面白さの基準が予想を裏切ることや予想できないことにあるので、先が想像通りに進んでしまったことが残念で仕方ない。
 てか、ペルソナってもっと限定的なものだと思っていたけど違うのな。私はP3とP4しかやっていないが、テレビの中とか影時間とかではなく現実でこうもバンバン使われると……。

 うっし、そんなことはどうでもいいから内容に行くぜ。
 始まりは直斗がりせに騙されてグラビア撮影する現場に蒼井瞳子が誘いにくるシーンから。ここで直斗がりせにくだけた口調で話すわけだが、違和感がありまくるw
 捜査を引き受けてなんだかよく分からないうちにジェネシスの暴走に巻き込まれる直斗だがそこで新ペルソナを見出だして場を納める。 そこで瞳子が未来予知のペルソナ使いであること、ジェネシスこと創世と相棒となることが決まる。

 創世がバイクに変身できるロボットなのだが、これならカーチェイスというか追撃戦あるなと期待すればなかった。オタクを運んだくらいかな……創世、涙拭けよ。
 彼には妹もいるのだが、やはりアイギスの存在もあって桐条ブランドならって特に衝撃的でもなかった。この微妙な活躍の無さ……続きでもあるのだろうか?

 脱線しましたが、創世は口が悪いというか尊大でロボットだからと人の機微に容赦がない。だから、直斗と衝突しつつも事件の捜査を進めていく。
 事件に関しては、お遊びの延長で最悪と化したマヨナカサイトが元凶。マヨナカサイトは一人の少女の命を奪い、復讐鬼を生み、断罪者を呼び起こした。家族の影響で推理物を多く読んでいたせいか結末にいたるまで想像に難くなく、推理物としては、特に最後が首を傾げざるを得なかったですが、探偵直斗としての在り方を描く物としては良かったと思う。
 ま、個人的には直斗を苦手と思うようになったのが。

 この作品が評価が別れるのは、P4の物語を期待するか直斗の物語を期待するか、あとは番長との関係を期待するかのせいでしょう。
 最後のはマルチエンドものとして論外ですが、P4の物語として手に取った私としてはあまり嬉しくなかったな。
 メンバーのその後が明確に書かれていないのはいい。むしろこれで書かれていたら萎える。りせと完二とだけ交流が書かれているのは一年組として中がいいからだろうけど、仲間を連想するのに一年組と堂島親子を上げるって……。そこはメンバー全員を思おうよ!

 これでは番長のことが一切触れられていないけど、捜査に行き詰った時とか創世を持て余した時に番長のことを思い出すシーンとかあったら良かったのに。Gで「先輩は僕の憧れる探偵に似てる」とか言ってたんだから「先輩はいつだって冷静だったな」とか一言いってくれるだけで良かったのにさ、創世なんか目じゃないほど濃ゆいメンバーをまとめていたんだぞ番長は!
 あと完二。最後のジュネスにタツミブランドのあみぐるみがおいてあるってなんだよ、一年でどこまで進出してんだお前w この辺にはちょいと無理がある気がするのですが、これならクマがジュネスの公式マスコット化してた方が現実感があるような……。

 上手く言えないけど、かゆいところには手が届かなかったという感じでした。後日談とするならもっとあの一年で直斗が得たモノを見たかったし、新作扱いなら創世をきちんと掘り下げてほしかった。深いようで浅めの取り上げ方だったのでおそらくテーマであろう絆が安っぽく感じてしまった。また私の最低な部分をつきつけられたようでヘコむんだぞ……。

 だが、思わずにやりとしてしまうシーンもあったので今回はそこをお気に入りに。
 一人歩きする探偵王子の名に恐怖を感じる直斗は人気アイドルのりせも同じ目にあい、しかも自分のさらなる上の風評があることを思い強くあろうとする。だが、稲羽市から離れた場所でりせを思い出してしまった直斗が取った行動は――。


 最後に会ってからまだ一週間しか経っていないが、急に久慈川さんが懐かしくなった。高飛車で生意気でいつだって前向きな彼女の元気な声が僕は無性に聞きたくなった。
 もちろん『声が聞きたくて電話した』などと言えるはずもない。そんな恥ずかしいことは絶対に言えないし、もし言って彼女から勝ち誇った態度を取られるのも癪なのである。


 やっべーっ、俺の嫁可愛い!
 ……いや違うって、りせが好きだから選んだとかそんなことがあるはずない。ほんとだってば!
 正直に言えば大人ぶっていても中身は子どもな直斗が言い訳しつつも仲間には甘えられるところが良かった。あの最高の一年はこの物語からは感じられなかったけど、あの一年で直斗が得たものは確かにあったから。


ペルソナ×探偵NAOTO (電撃文庫 ま 12-4) [文庫] / 間宮 夏生 (著); 副島 成記, 曽我部 修司 (イラスト); アスキー・メディアワークス (刊)
ペルソナ×探偵NAOTO
間宮 夏生
アスキー・メディアワークス (2012/6/8)
posted by SuZuhara at 10:39| ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする