あの夜、泥酔しなければ……。
クリスマス前ですね。え、予定なんかねーよw
だから、ちまちまと大神を進めてます。現在はヒミコに会えたところ。なぜかは知らんのですが、大神をやっていると酔う。アマ公と調子に乗ってくるくる回っているのがまずいのか、しかしおっきな剣を背負うアマ公は可愛すぎるのでつい調子に乗ってしまう。――結果、酔うw
おかげで全然進まないのです。
■あらすじ
浜田佑香が泥酔して目覚めると、小学六年生の今野あやめになっていた。
仕方なく佑香はあやめとして小学校に通い出すのだが、学校は異様な雰囲気で家族に至っても問題だらけ。佑香はあやめとして問題解決に動くのだが、その先で自分に出会い、そして世界の真実を知る。
■感想
難解な本を読むと恋しくなる赤川次郎。
赤川さんのすっきりとまとまっている物語はすごいと心底思っている。だからなのか、最近はちょっと赤川さんを漁ってます。
すんなり面白いと進められて読んだ今回の本。
初めこそ主人公である佑香の癖が強く、私の方が可愛いとか自己主張が強い子だったのでうんざりとしたことはありましたが、思った以上に面白かった。
泥酔して起きると小学生になっていた佑香。
大した混乱もなく仕方ないレベルで今野あやめとして生活を始めるのだが、このあやめを取り巻く状況が厄介。
学校ではちょいとはぶられ、親友は汚名で完全にはぶられ、お姉ちゃんは金目当ての厄介な男と駆け落ちを企んでいたりなどなど。これらの案件に見た目は子ども、中身は三十近いあやめちゃんが奔走しますw
そして、明かされるこの世界の秘密。
遠足の日に親の都合で休まざるを得なかった親友が誰もいない学校で見たモノの正体、それは教室にカメラを仕掛けて子ども向き商品の市場調査しようとしていた会社のものだった。
その担当は浜田佑香。この世界は佑香の泥酔から二年後の未来で、会社の経営悪化から落ちてしまった自分がそこにいた。
あやめは佑香と接触してなんとかカメラを取り外させることに成功し、そのせいで二人は殺されかけてしまう。カメラはただの市場調査でなく、監視の目的でもあり勝手に外されちゃ困るといったもの。
怖いよなー、監視とか盗聴とか。私がされたは発狂するね。いや、だって俺切羽詰まると独り言多いし。最近大神をやっていて思ったんだが、私の素のノリってイッスンに似てるんだよな……ちょっとショックだったよ。
一見落着すると佑香は佑香に戻る。
起きると泥酔した次の日、会社の経営悪化が知らされる。そして、立て直すために訪れたのはあやめの父。そこで佑香の中で繋がった。
あやめの父は金のためにわざと会社を倒産させようとしていた。そして、それを偶然知ってしまったあやめとの仲が悪くなっていくという未来を経験していた佑香は会社の外で父を待っていたあやめとともに父を止め、あのカメラ事件に向かうのを回避する。
かいしゃとしてはまだまだ厳しいけれども、なぜか懐いたあやめと仲良くなり、これから彼女に起こるであろうことを忠告するのであった。お姉ちゃんダメ男好きだぞ、見たいなねw
いやー、なかなか面白かったです。
初めは自己主張が激しいので佑香が子どもっぽく感じていましたが、あやめとしててんてこまいになりつつも佑香としてきっちり締めてくれる彼女は大人でした。実を言うと読み終わってから表紙を見たのですが、断然あやめの方が可愛いね。佑香はあやめに土下座するべきだ。あやめのビジュアル最高じゃないか!
では、ロリを前におかしくなる前に今回のお気に入りへ。
あやめとして佑香と行動していると、あやめの担任の安田先生と佑香が結婚することを知った時のあやめの反応。
おい、お前自分に失礼すぎるぞw
え?「私」と安田先生が結婚?
あやめにとって大ショックだった。
私だったらやめとくけどね、とあやめは思った……。
そんなあやめの声が聞こえたわけじゃないだろうが、
「安田さん……私たちの結婚の話、なかったことにして」
と、佑香が言ったのである。
そうそう! それが正解!
まあ、嫌な気持ちは分かるのだがね、例え一時の勢いであってもその決断をしたこと自体を否定しちゃいけないと思うんだ。
買うと決めた。そう、だから私は年越し用にゲームを注文したと言うのに本当の意味でのkonozamaでキャンセルってどういうことだよ! しかも楽しみにしていた本は配達中のままこねぇし。
来年はこのAmazon依存な生活をどうにかしようかな。
夢であいましょう
赤川次郎
朝日新聞出版 (2012/11/7)