アカメが斬る! 9

　殺し屋集団ナイトレイドの前に、“帝国最強”エスデスが立ち塞がる！！


　前に書いたがいろいろとホラーゲームをやってまして、ちょいと個人的にいろいろと実験しなきゃならないことがあり他人を利用するのは申し訳ないので自分をちょくちょく追い詰めているのですが、調べてはいけないと言われる２ちゃん都市伝説・猿夢に触れてみた。某フリーノベルゲーでの最後のアナウンス、ゆっくりのボイスに戦慄した深夜０時。
　寝るの怖かったが寝ないといかんので寝たら、ひたすらクレーム処理をする夢を見た。うわあああっ、思い出すだけでも鬱になるじゃないか精神的暴力ですよこの夢えっ！！


■あらすじ
　前回の一件でタツミへの想いに気づき始めたマインだが、教主暗殺までのタイムリミットが迫っており、ナイトレイドは敵の本陣に攻め込むことに。その前日でマインはタツミに想いを伝えるかどうかの選択に迫られるが、マインはタツミには告げずにその日を迎えることに。
　エスデスを中庭に引っ張り出すために陽動や暗殺等に分かれて乗り込むが、エスデスは大聖堂から出て来ない。仕方なしに乗り込んだナジェンダ、スサノオ、レオーネ、そしてインクルシオで透明化したタツミはエスデスをかいくぐってボリックの暗殺を目指すが、エスデスの圧倒的な実力の前に次々と倒れていく。　


■感想
　アカメ９巻にしてTVアニメ化決定！
　……正直、複雑な気持ちですね。だって、メインヒロインのエスデスがしばらく出ないじゃないですかっ！　出てきても8話とかその辺でしょう？　１クールだったらデレないかもしれないじゃないか！
　あと残酷描写がどうなるかが心配ですね。イエヤスとサヨは規制されるかもしれん……。だが、アニメ化前のいろいろな展開は楽しみにしてます。

　さて、感想だ。
　すっかりデレデレなマインに嫌な予感をひしひしと感じますが、それよりもラバとも今後の約束をするスーさんにも死亡フラグを感じる。
　しかも、縁起の悪いことに最後の晩餐よろしくスーさんにそれぞれ好きなものを作ってもらうというガンガンに嫌な予感が……。
　マインはマインでタツミへの感情を自覚したため、ラバからタツミとの偵察任務を奪ったり、タツミの隣に陣取っていたりと周囲にバレバレｗ　ボスから悔いのないよう気持ちは伝えとけと言われたが、マインは敢えて伝えないことで必ず生き残ろうと心に決める。
　本来であれば死亡フラグ確定でしょうが、ここでマインは生き残るなと思いました。だって、スーさんの方が凄いもん。スーさんの奥の手関連でボスも危うい。過去話もあったし。

　そんなこんなでナイトレイドが突入へ。
　イエーガーズの方は人数が少ないため、消耗しているクロエをボリックにつけ、エスデスとともに大聖堂に。ウェイブが地上担当、ランが空域担当で待ち構える。
　ナイトレイドはインクルシオの透明化を活かして、ボスとスサノオ、レオーネが中庭に潜入し騒ぎを起こしてエスデスを引きずり出し、アカメとマインにラバの三人が空から暗殺に乗り込むはずだったが、空でランとの戦闘。ランをパンプキンで退けるが乗っていたエアマンタは撃ち落とされ、三人はそのままウェイブ戦へ。

　今回はまさかの格好いいウェイブ。
　タツミより絶対強いと思う実力でアカメだけでなく三人相手にしても圧倒し、ラバが奥の手でなんとか食い止めるが時間稼ぎにしかならない。しかし、やっぱりウェイブ。今回もまた吹っ飛ばされるというオチｗｗ

　陽動目的であったボスたちだが、アカメたちが来ないために自ら乗り込むことに。そしてエスデスとの再会。
　圧倒的戦闘力でスサノオとレオーネを圧倒する姿は惚れ直しますね。実に楽しそうで僕は嬉しい。例えスーさんが氷漬けにされても、レオーネが治癒能力に興味を持たれて切り刻まれても、キレたタツミことインクルシオの姿に戦いたくないと思ってしまう乙女なんだぞあの人は！

　その間に奥の手の狂化でスサノオが復活し、インクルシオとともにvsエスデス戦。もちろん、エスデスはその程度では倒せないのだが、目的はボリックの暗殺。ボリックに届かなくとも、クロエを封じる。
　そこでスーさんラッシュ！　ボリックに届く寸前で、エスデスがデモンズエキスにはないから編み出したという奥の手『摩訶鉢特摩（マカハドマ）』の発動。
　前回タツミを逃したことが随分御立腹だったようで、次は逃がさないようにと、あと敵に完全にトドメをさせるようにと編み出した時空凍結の技。
　ちょっ、強すぎだろ将軍ーっ！　規格外すぎるよ、そんなあなたが大好きですけどっ！！

　スーさん再び凍結、そしてコア粉砕。……ああっ、スーさあぁんっ！
　コアを粉砕されても再生しようとするスーさん。だが、ボスは満身創痍でレオーネがバラバラ、タツミは気絶とエスデスは拷問室へと招待する。
　しかし、どうしてもインクルシオの中身が気になり仮面を取ろうとした時、アカメとマインが乗り込んでくる！
　それは丁度、バラバラレオーネにエロいことをボリックがしようとした時、クロエから離れた時で――マインが活路を開いたところにアカメがボリックに向かい、迎撃しようとしたエスデスをタツミが食い止める。クロエはチェルシーの針が効いていて間に合わず、レオーネが息絶え絶えで抑えたボリックを村雨が斬る。
　なにこの、最高に盛り上がる展開。

　エスデスたちの任務は失敗したが、ナイトレイドの任務はこの場から離脱することまで含まれる。ボリックという足手まといがなくなったエスデスが牙を剥く時、ボスが三度目、最後の奥の手を使ってスーさん復活！　スーさああんッ！
　生命力を使いきったと死ぬのを待つだけとなったボスだが、タツミはレオーネだけでなくボスも連れて逃げようとする。マインが牽制し、クロエはチェルシーの一撃が効いているので戦力を発揮しない。
　そしてナイトレイド全員を抱えたスーさんに投げ飛ばされる形でナイトレイドは離脱した。

　残るはエスデスとスーさん。
　スーさんは奥の手で強化されているようだったが、本当は重ねがけのせいでボスの生命力を吸い切れておらず、一人残ってエスデスと対決して散る。あ、ああ……スーさああん。

　ラバはリア充に助けられており、ナイトレイドは残り６人。
　エスデスは声でインクルシオの正体に感づいたようだが、前回でタツミが倒したとされていた羅刹の変態が生きていたのでタツミの存在はバレるでしょうね。次からは大臣の息子・シュラが動き出すようで、イエーガーズとナイトレイドが共にシュラたちに向かっているという俺得な予告がありました。来るか、来るのかっ！　でも、お互い簡単には打ち解けられんよなー。

　いやー、楽しかったですアカメ９巻！
　エスデスが強すぎるのとウェイブの実力にはわくわくしましたが、ナイトレイドの勝てる見込みがない。そんな中でシュラ参戦でどうなるか分かりませぬが、次を楽しみにしましょうな！　６月だって、長いな！

　では、今回のお気に入りに。
　やっぱり今回は最後のスーさんとエスデスの会話にしましょうか。自らを盾として時間を稼ぐスサノオは言う。
　

「俺は帝具人間だ。奥の手も使いきった。この役目は適任だ」
「…お前、名前はスサノオでいいのか？」
「…そうだ」
「帝具としてではなく戦士として、その名を覚えておいてやろう」
「……」
「命の散り際、その最後のあがきで――楽しませてみせろ！！！」



　うわああ、スーさああ――んっ！
　確実にナイトレイドの弱体化が決まりましたが、これからどうなっていくのだろうか。ナイトレイドは補強がもう出来ないから、シェラ戦ということでイェーガーズと組むのかなぁ。
　でも、そうなったら確実に正妻戦争起こりますよね。まあいいか、タツミが被害を受けるぐらいなら問題ないｗ



アカメが斬る! 9
タカヒロ (原作), 田代 哲也 (作画)
スクウェア・エニックス (2014/1/22)