終電に乗っていたら、あの事件は起きなかった。
ポケモンのタイプ占いというやつをやってみて、私のタイプはじめん・かくとうタイプらしい。
なんと超物理タイプw え、でもこの複合タイプのポケモンいるなら愛すわと思い調べてみましたが、いないっぽいんだよね。え、存在しないのか俺は。マジかー、いるなら全力で好きになるのになー。
そんなこんなな私ですが、閃きの軌跡の続編情報に心が揺れる。買うのは見送る満々なのに、剣であること前提のラウラやクレアさんが使えるとあっちゃー見逃せねぇのだ。私服が可愛いやばいやばい。これで妹も参戦すれば私的に完璧である。え、アリサ? 俺は金髪のアリサに興味はないのだよ。
■あらすじ
リストラにあった柴田が家に帰れずにいると、上司の永井と常務がホテルから出てくるところを目撃する。それをネタに会社に戻れないか脅そうとしたところ、永井が涙したところを見てしまい、その上駆け落ちして心中も考えている高校生カップル・治と彩に会ってしまい、二人は放っておけず関わっていくことになる。
また夫の暴力を怖れて家を離れていた圭子だが、娘が心配になり帰ろうとすると終電が人身事故の影響で遅れていた。そんな時に本多と出会い、お互いに惹かれ合い身体を重ねてしまうのだが、本多も連れて一緒に家へと向かうそこには何も話さない娘と消えた夫と血だまりがあったのだった。
■感想
疲れた時は赤川さんを読もう。ということで、ちょいと久々の赤川さん作品。
今回は一応、大きく分けてリストラされた柴田と治と彩のカップル、本多と圭子の三つの話に分けられるんだと思うが、ちょいとまとめてざっくり書く。登場人物32人の時点で全部書くとか無理だからな。
もう、私はどこでもかしこでも書きすぎなんだよな。簡潔目指していこうな。目指すだけならタダだからな!
あらすじのようなことがあり柴田と永井は治と彩と出会う。治と彩は親同士に因縁があり交際を認められず、駆け落ちして最後には心中する気もあった。そんな二人を見捨てることが出来ず永井は自分の家に二人を一時的に連れて行くが、そこに先の常務が妻に閉めだされたと来てしまい、奇妙な四人で一夜を過ごす。
しかし、朝になっても常務だけが起きず脳出血を起こしていた。しかし、不倫相手である永井が表立って動くことはあまりよろしくなく、治が付き添って病院に行くことに。
治からすると凄い展開。しかも、病院にいると常務の娘が惚れてくるというね、彩の目からハイライトが消える展開になるかと思ったがそんなことにはならないのでご安心を。少なくとも僕は終始ドッキドキだったよ!
一方、柴田は家に戻ると娘が悪い子に生徒手帳を奪われたという。
金で解決できることならと柴田が金を持っていくことになるが、実はその男と娘はできていて金をせしめる作戦だった。
割り込んできた女の子に助けられるのだが、この女の子が一番の謎だった。随分大人びた子だけれども、その後も柴田と接触するようになってくるんだ。
常務がいないことで仕事が分かる者がいないと永井が柴田を呼び出したことで柴田は会社に復帰、その後も助けてくれた女の子が接触してきて人生は上手く進んで行く。歳の若い女の子の手を握っていい感じになれるくらいにはな。
治と彩について言うと、二人して家出をしたことで治の家に彩の両親が乗り込んできていた。治の家への電話を彩の父が取ってしまったことから病院にいた治の父が二人が出来てると勘違いして怒りのままに病院を抜け出してしまう。
しかし、自分の家が分からず右往左往していると昔の知り合いにばったり会ってその女・しのぶの別荘へ。そこでいろいろ楽しんだ後、心中相手として選ばれた父は殺される。しかし、しのぶは死ぬのが嫌になって死なない。ちょっ、おまっwww
不倫相手が戻っていたので治父の死体を捨てに行くことに。
これまたいろいろあってもう一人殺したりなんやかんやで、男の方が人を簡単に殺すしのぶが嫌になり、妻の元へ戻ろうとして、また捨てるのか貴様が死ねば全てが終わりだこの野郎と殺してしまう。……すまん、ここ大分違うわw
殺したと思われたしのぶが生きていて、奥さんとイチャついた後で男はしのぶを引き殺してしまう。おお、結局死ぬんか。デッドコースター並みの死の運命なんだろう。
その後、妻がしのぶを捨てに行こうと言い出して、結局この男は逃げられないんだなと思いましたね。しのぶのその辺が嫌でにげたはずだったのにな。
この二人の結末は因果応報ですが、パンチが足りないと思ってしまうのは俺が酷いのでしょう。
治たちはいろんなことに巻き込まれますが、少し時間を置いたことで交際を認められます。初体験がまだだから死ねないんだって。うん、リア充はどうにかなればいいのに。
最後に圭子チーム。
家に戻ると血だまりと娘。本来であれば真っ先に圭子が疑われる展開だったが、本多とタクシー運転手の証言で関係ないことが分かる。その後、喋った娘により、父親が知らない女がお母さんをハメるために演出したのだと。
翌日、警察に届けようとすると父親、実の娘を誘拐。やめろっ、ロリに手を出すな!
あ、そういや話は変わるんだが、ちょいと前に可愛いロリに会ったよ。エスカレーターに乗れず泣きそうな顔をしてお母さんが駆けつけようとも先に降りちゃってたから一向に行けない。
ひょいっと抱き上げて乗せてあげたのだが、めっちゃいい顔で笑ってくれたんだ。イエスロリータ、ノータッチの誓約を破った私に。天使か、天使だったなーあれは。
脱線終わってなんとか娘を取り戻すのだが、本多はその際に死んでしまい、圭子のお腹には本多の子が……。
私は英雄の条件は一発で当てるってことだと曲解しているんだが、まさに本多は英雄でした。
こんな感じだろうか、まだ書けていない話は多いけどちょっと32人は無理ですやっぱ。
ちょいちょい納得がいかないと言うか、えっこの人ここで終わりって感じで物足りない人もいましたが、場面はころころと変わっていくのに飽きず、先の気になる作品でした。面白かったです。
では、今回のお気に入りに。
気に入ったというか印象的だったのはやはりしのぶを殺したシーンでの男と妻の会話でした。
「どこかへ運びましょう」
「何だって?」
「気の毒だけど、もう死んでいるのよ。どこで見付かっても同じだわ。ここで見付かったら、あなたが疑われる。どこか別の場所でなら……」
桑原は、信子が本気だと分った。
同じだ。――しのぶが、あの常田の死体を前にして言ったことと。
何という皮肉!
常田は治父です。
この男・桑原は妻にも嫌気が差すのではと思いましたが、結局妻にもしのぶにも振り回されて嫌な終わりを迎えます。私的にあまり面白くないというか、その後が知りたかったので残念なのですが、それ以上にしのぶに殺された泥棒の片割れがどうなったのか気になるなー。
終電へ三〇歩
赤川 次郎
中央公論新社 (2014/2/22)