ありったけの敬意となけなしの軽蔑を込めて――人は彼らを『一般人』と呼ぶ。
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』という映画を観に行ってきました。面白かったです。今年は結構な数の映画を観ていたりするが、今までの中では一番ですな。
いやー、かなりご飯が上手そうで空腹時にはつらかったが、ブログやツイッターでの批評からとある騒動が起こって、これはちょいと自分も気をつけないとなと思った。
私の発言が誰かに影響を与えるとは思えないが、ここ最近自分でも酷評してるなー、と思うことは多々ある。だけども好きじゃないものを好きということはおかしいわけで違うものは面白いとは書けないのである。
それでも言葉は選ばないといけない。アカメがアニメ化した時のこのブログのアクセス数には恐怖を抱いたからな。絶対に手っ取り早く展開しろうとしてるなとか思っていない。そんな私のような奴が他にいるはずがない。
■あらすじ
佐々沙咲は突然来訪してきた哀川潤に八年前の京都連続殺人事件について嘘をついていたことを知らされる。
そこから零崎人識が八年前に京都で起こした殺人事件の真相を語られることになるのだが、幸運にも殺されることを免れた目撃者たちによる人識の殺人と、人識自身すら理解していなかった殺人の目的が哀川潤によって語られることになる。
■感想
買うって言ってた人識といーちゃんの関係です。
前回の感想の時も思ったんだけど、困ったことにシリーズを覚えていないとつらい。うん、かなりつらかった。悲しいかな、今シリーズを読み返せない状況なんだ。
始まりは沙咲さんの主義と哀川潤による八年前の事件の振り返りから。
正直なところ、私は戯言シリーズで『クビシメロマンチスト』が一番好きだったりする。あの、恋する乙女の暴走の顛末と事態を察して死を受け入れた宇佐美が好きなんだ。
なので、この話は楽しみにしていたのだが、人識サイドなのでそっちが出てくるはずがなかった。
まー、江本は出てくるがね。人識に殺されなかった目撃者として。
人識の殺人現場に遭遇してしまった江本だが、殺人鬼とおかしな会話の末に見逃される。
次の目撃者・木賀峰、続いて出会ってしまった七々見と沙咲も同様に。七々見ってあんまり印象にないんだけど、腐女子だったのか。覚えてないなー。
結構面白い会話をしているので楽しかったのですが、人識は何がしたいんだろうとずっと考えていた。
しかし、沙咲がいーちゃんの部屋の言った時はわっくわくしたな! いーちゃんすごい言われようと笑うしかないw ずっといーちゃん視点で見ていたから気づかなったけれども、一目で異常者だと力づくで理解させられるとか、どんなひとなんだよww
哀川潤も玖渚友も辿りつけなかった人識にあっさり出会っているいーちゃんのことを知った哀川潤が行動を開始し、ふらふらと夜道を歩いていたところで哀川潤は人識に襲われる。
そこからはスーパー名探偵タイムである。どうして人識が目撃者を殺さなかったか、それは一度殺したことのあるタイプの人間だったから。
人識は心がどこにあるか探してバラして解体していた。だが、一度殺したことのあるタイプのことはもう知っている。なんでも人間は十二通りしかいないのだがら、十二人殺した時点でこの殺人は哀川潤が何もしなくとも終了していた。
でも、相手は哀川潤だ。
誰ともダブることのないレアカードである。こうして人識と哀川潤戦で終幕。
最後に鈴無さんと人識の会話がありますが、ロマンチストの裏側で起こっていた事件というのは面白かったです。
でも、いーちゃんと人識の会話を期待するのはいけない。会話はない。目撃・遭遇者からみた殺人鬼という形。言葉遊びのような会話が好きならオススメだが、戯言シリーズ既読は必須かと。そうじゃないとキャラの背景が分からないからね。
では、ここで今回のお気に入り。
今回は人識と江本の会話から。作者と作品の関係の話をするのだが、要するに人殺しの話を書く奴は人殺しが好き、いやティーンズラブ作品書いてるからって恋愛の達人じゃない、なんて意見を交わし合って、話題は最近よく聞く暴力的なゲームやアニメの影響で殺人を、なんていうのはおかしいのではないかという人識の意見から。
「順序が逆だってな」
「順序が――逆?」
「ホラー映画を見る奴は、ホラー映画が好きな奴だろうよ。暴力的なテレビを見る奴は暴力的なテレビが好きな奴だし、暴力的なゲームをする奴は暴力的なゲームが好きな奴だ。だから影響なんか与えられねーんだよ――影響を与える前から、そいつはそういう人間だって話」
ああ、なるほどなー。
となると、私は結構しんどい思いをしてホラーを観ているのだが、好きなんだな知らなかったなー。
でも、そんなもんじゃないかな。影響というか琴線に触れるという感覚は、元となる琴線がなければどうにもならないもんな。レビューとか読んでても意見が自分と真っ向から違うものとか受け入れられないじゃないか。だから、ここでの結論通り、根っこの部分ってのは簡単には変わらないんだろうな。
零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係
西尾 維新
講談社 (2014/10/15)



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