2015年05月17日

Fate/strange Fake 2



 そして、彼女(アヤカ)を中心(プレイヤー)として――
 偽りと虚飾に塗れた聖杯戦争の幕が開かれる。



 ゾイドとかメダロットとかそういう子どもの頃に好きだったものにはものすごく弱い。
 なにが言いたいかというと、デジモンの情報には不安に思いつつも心が弾んでしまうという話だ。映画はきっと行くよー。ヒカリの太一依存がどうなったかが気になる。こじれてたら最高だなw
 あとデジコレ!を見た時とかすっごい欲しくなってしまって、懐古厨と呼ばれても構わないから、ちょこちょこ集めようかなーと思う今日この頃。実行するか否かは発売日直前まで財布と相談だがな!


■あらすじ
 冬木の地で語られる『蝉菜マンションの赤ずきん』の続きは、スノーフィールドで続いていた。
 その赤ずきんから逃げるようにして生きていたA氏ことアヤカ・サジョウは偽りの聖杯戦争へと巻き込まれ、セイバーを召還している最中にアサシンによって殺された魔術師の代わりにセイバーと繋がってしまったアヤカは、オペラハウス崩落騒動の犯人だと名乗り出たセイバーとともに警察へと連行されることになる。
 マスターである警察署長も困惑する事態の中、聖杯戦争の監督役であるハンザだけでなく、警察署が魔術師の巣窟であることに気づいたアサシン、そしてアサシンを追うマスターであり死徒・ジェスターとの死闘が行われることになる。
 そんな騒動が起こる中、呼び水としての偽りの聖杯戦争ではなく本当の聖杯戦争のサーヴァントが召喚される。


■感想
 ひゃー、めちゃくちゃ面白かったですストレンジ・フェイク二巻!
 最近は買ってもすぐには読まないんだけど、この本だけは別だな。聖杯戦争ももう飽きたなとか思っててすみません。もうどうしようもないくらい心躍りました!
 年二回の発行ってマジですか、待つのつらいくらい面白いんですが!

 さて、本編に行きますが、初めは冬木でのお話。
 美綴さんがOBとなっているようなので卒業してから一、二年経っているのかな?
 蝉菜マンションの赤ずきんという都市伝説はホロウの序盤で語られる話で、結構怖く、まだ私はホロウプレイ中ですが一番好きな話だったりします。初め、俺はホラーゲームは一人でしたくないんだけど、とおろおろしたのは内緒です。

 簡単に言うと、虐待を受けていた少女とエレベーターで一緒になるA氏はいつもボタンを押してあげていたんだ。ほら、腕が上がらないから。A氏も深く関わるつもりはなく、虐待からは目を逸らしていた。
 その後、親が無理心中をはかったときに少女が隣のA氏に助けを求めるんだけど、知らぬとA氏は出てこなかった。
 親は死んだが少女の死体は見つからず、A氏の家のノックだけが毎夜続き、耐えきれなくなって扉を開けると血塗れの少女が『ボタンを押して』と立っていた、というもの。
 もう書いちゃったけど、ホロウではもっと詳しく書いてあるのでそっちも是非読んでほしい。

 そんなこんなでA氏ってどうなったんだっけ? まだ赤ずきんから逃げてるかもね、と物語が始まるわけです。
 はー、TMエースの付録にエレベーターのある建物には入れないとあったけど、そういう意味だったのかと納得しました。やばい、もうこれだけで嬉しいw

 全身タトゥーのアヤカさんは魔術師に捕まっていまして、フランチェカカと繋がっている魔術師は召喚したセイバーの忠誠心を試す生贄として使うためにアヤカさんを生かしていたのですが、やって来た狂信者の女アサシンに殺されてしまう。
 アヤカさんとしては赤ずきんを見てしまってそれどころじゃなかったのだが、聖杯戦争に参加しろと言った「白い女」とか誰なんだろうか? 白いというとアインツベルンしか思いつかないが、違うだろうなー。

 アサシンからは召喚されたセイバーが助けてくれるのですが、このセイバーは不思議なセイバーだ。アサシンを山の翁に連なるものと簡単に見抜くし、セイバーの中には何人かいるらしい。アサシンの奇襲も誰かの毒矢で無効化してるしな。
 だが、エクスカリバーの使用で崩壊したオペラハウスの犯人としてアヤカが連れて行かれそうになった時、マスターではない関わるなとはっきり言われたにも関わらずセイバーは自ら名乗り出て手錠をつけられ連行されていくw ちょっ、シュールすぎるww

 セイバーは演説までしちゃうし、フラットは教授見てるー?とテレビに出ちゃうしで警察署長が頭を抱える展開にw いや、フラットのことはマスターだとばれていませぬが。
 もう、このサーヴァントたちみんな自由人。ギルは家事ので豪遊するわエルキドゥは森を動かしまくってるわ、ライダーは夢に動物を出すために動物たち襲いまくるわ。でもまっくろさんは愛しい。
 まともなサーヴァントがバーサーカーだけじゃないかというのは新しいよホントw

 ステージ・警察署ではアサシン対宝具装備の警官隊の戦いが拝めますが、これがめっちゃ楽しい。この宝具、使えば使うほど馴染むものらしく、いずれは真名解放までできるらしい。僕は盾が欲しい。篭手があるならそっちの方が興味はあるけれども。
 初めこそアサシンに通用して行けると思うのですが、そこにジェスターさんが現れて戦況は一変。アサシンは自分が未熟だから技に魔力が乗っていないと考えていたが、アサシンドン引きのジェスターさんがやってきてくれたよ!

 ここからはアサシンは離脱し、警官隊vsジェスターさんですが、正直死徒が相手では人の力押上げに特化している宝具では分が悪く、代わりに死徒相手ということで代行者である監督役のハンザが相手に名乗り出てくれます。
 いやー、この人は実は身体をサイボーグ化もしている神父でこの戦いもめちゃくちゃ面白かったです! こんなに強くても埋葬機関の足元にも及ばないとはな。てか、埋葬機関のことはもっと知りたいのでじゃんじゃん語ってくださいお願いです。

 そんな騒動の間、朝まではここにいると約束していたセイバーは霊体化でアヤカの元に行き、繋がってしまったこと等を話し、それでもマスターではないというアヤカにマスターじゃないから言うことには従わないとアヤカに構いまくるw このセイバー好きだなー。
 繋がっていてもやはり正規のマスターではないようで、この辺がどうなるのか、赤ずきん関連が気になりますね。

 ギルはカジノで豪遊と書きましたが、スイートルームに陣取っていたら急に狙撃。しかし、今は慢心してないギルだ。エルキドゥ用にと迎撃システムを作動させていた。うおっ、俺の知ってるギルじゃないw
 ギルはすぐに襲撃者の元に向かうのですが、相手はアーチャーで王の財宝も退ける。褐色の肌に頭の上から布を被った男との死闘が始まるかと思いきや、ライダーも登場してアーチャーを攻撃しここでギルがブチギレ直前。
 この間にファルデウスも気配遮断EX持ちのアサシンと契約するんだけど、偽りの聖杯戦争ではなく本物の聖杯戦争のサーヴァントは真アサシンのように呼ぶらしい。ちなみに偽りの方にはセイバーはいないので、セイバーも真の方であるようだ。

 こんな感じで今回は終わりですが、セイバーがエルキドゥと共闘を申し出ていたりして、次が楽しみで仕方ないですよ。
 今回はキャスターの真名が分かりましたが、私は相変わらず推理とかはしないで楽しんでますがセイバーが誰かはちょっと考えてしまったよ。早く続きが読みたいなー。

 では、ここで今回のお気に入りへ。
 女アサシンの警察署に踏み込む前の自分への問答を。警察署は魔術師ばかりな上セイバーもいる。そこに行くか否かと悩むアサシンは自分の未熟さを嘆きながらも自らやるべきことを定める。


 己の成せるものは、先代までの技術を模倣した技を駆使し、戦うだけだ。
 壁にぶつかり砕け散るまで、走り続けるだけだ。
 それで構わない。
 未熟な自分にも何かが成せるのならば、それだけで自分の人生に意味はある。
 いや、意味も要らない。
 何も考えずに、ただ、突き抜けるのみだ。


 ああ、私は君に憧れるよ。
 それが何であろうとも自分の全てを費やせるというのには憧れるんだ、俺にはできないことだからね。
 しっかし、女アサシンさんの中で歴代翁がすごいことになっていると思ったが、本編で技を編み出した当人以上に女アサシンが技を使えることを知ってもそれを編み出したことが尊いと思うことが語られているのだが、その思考がすごいな。驕りも抱かないなんて。
 もうこの聖杯戦争で好きじゃない人がいないから困るやw






Fate/strange Fake 2
成田良悟(著),森井しづき (イラスト)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015/5/9)
posted by SuZuhara at 21:34| ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする