「……我が名を知るが良い。我こそが――アインズ・ウール・ゴウン」
しばらく更新してなかったことなどスルーして、ちょいと週末は去年も行ったダニー・エルフマンのコンサートに行ってきたよ。
去年と違いティム・バートン作品メドレーではなく、オーケストラ生演奏でナイトメア・ビフォア・クリスマスの本編を見るというものだったんだが、なにあの至福の時間。
もうエルフマンだけでなく歌い手の皆さんがめっちゃキャラになりきっていて、目も耳も離せなかったよ。
いやー、また来年もやんないかなー。
■あらすじ
一世風靡したオンラインゲーム・ユグドラシルのサービス終了日、鈴木悟ことモモンガは人生の全てを捧げていたギルド、アインズ・ウール・ゴウンで最後の時を待っていた。
しかし、最後の時が来ても強制ログアウトされないかと思うと、NPCたちが自分の意志で動き、ユグドラシルではない場所へ転移させてしまったことを知る。
NPCの部下たちに指示を出しながらこの世界について調べ始めたモモンガは蹂躙されていた村で、こちらに来ているかもしれない仲間たちに名を轟かせるためにアインズ・ウール・ゴウンと名乗ることにする。
■感想
やー、買っちゃったよオーバーロード。
原作売り切れ続出だから買うの大変だよとか言われたけど、もうとっくに大人買いしてたから大丈夫なんだぜw
では、感想に行きますが、先に観たアニメがベースになってしまうのは否めないのでご了承ください。
私はオンラインゲームはしないんだけど、こうかつて流行っていたゲームもいずれ廃れてサービスの最終日、その最後を一人でもかつての栄光であるギルドで過ごそうとしていたモモンガは、時間経過後にもログアウトされずに世界に留まっていた。
それも、NPCたちが自分の意志で動くようになった世界で。
ここのNPCたちは自分たちの設定――誰が作った等を理解しているが、至高なる四十一人のトップであるギルド長、強さとかではなく調整役としてだったようだが、その座にありながら最後までギルド拠点であるナザリック大墳墓に残っていたモモンガに忠誠を誓っている。
うん、もう痛いくらいw
一般下等民族のような社畜にはこの扱い辛い。上に立つ者の演技をしながらモモンガはやっていくわけだが、モモンガのキャラメイクが骸骨のアンデットなせいか、感情が高ぶるとすっと落ち着いてしまう。
だから、村を襲う騎士たちの所業を見た時も冷静に判断する。
デスナイトが大活躍する例のシーンで私は感動したと言ったと思うが、それは小説ではなかったな。同じシーンはあるんだけど、最後の最後までお金のことを言っていたのが僕的には良かったんですよ。
娘二人を助けてから、村を襲った本当の目的が後に来る王国戦士長、ガゼフ・ストロノーフをハメるための罠だったのだ。
ここで戦士長の健闘虚しくフルボッコになった後で、アインズに名を変えたモモンガ登場。
原作の方がゲーム好きなんだなと分かる設定がたくさん説明されていますが、アルベドさんご乱心な言葉には笑ったw これは残忍なビッチに決まってるww
今回は魔王様強ぇ的な戦闘でしたが、アインズの目的がよくある元の世界に戻らなくっちゃ、ではないことが好感を持てました。
この世界でギルドを守ることやかつての仲間たちを優先的に考えるアインズ様の傍で、部下たちがアインズ様の目的は世界征服だ準備するぞと暴走しているのは実に楽しい。
実はもう二巻も読み終わっているんだけど、今回はこの辺で。
守護者たちについても語りたいけど、長くなるので割愛。
では、ここらで今回のお気に入りへ。
どこがいいかなと探してみたんだが、ガゼフと村を守ると約束したアインズ様のシーンがいいな。アルベドに約束したことについて聞かれた時にその死を覚悟して進む意志について思う。
憧れを感じた。
自分とは違う、強い意志に。
すっごいなんでもないことなんだけど、やっぱり矮小な人間からしたらガゼフは眩しすぎた。
いくら長時間プレイでレベルだけはあったってさ、才能の前には立ふさがれないように、私も憧れる側の人間だけからどうしようもなくな。
あー、こういうゲームしたいぜ。けれども、キャラ≠自分ではない僕じゃそっちには行けないんだろうな。
オーバーロード1 不死者の王
丸山くがね(著),so-bin (イラスト)
エンターブレイン (2012/7/30)
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