まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。
ぐはぁ、暑さで死んでます。
本当に暑さには弱いんでパソコンに向かいたくない。DVD見るのも専らPS3だから起動させると暑いという理由で使ってない。音楽聞くにもパソコンなりを起動させなきゃいかんからこの環境をどうにかせんとまずい。
まぁ、なにが言いたいかというと、夏の私はより一層使い物にならないということだ。でも、ゲームも本も感想溜まっているからぼちぼち行くかー。
■あらすじ
田舎町で暮らす三葉と都会で暮らす瀧は、唐突にお互いの身体が入れ替わっていることに気づく。
初めは夢かと思った入れ替わりの日々を過ごしながら奇妙な親近感を抱いていくのだが、唐突に始まった入れ替わりは唐突に終わりを告げる。
三葉になれなくなった瀧は記憶を頼りに三葉に会いに行くのだが、辿り着いた先で三葉に起こったことを知ることになる。
■感想
言わずもがなでしょうが、今回は新海誠監督の新作映画の小説版です。
個人的には映画を観てから本を読みたいのですが、どうにも公開日周辺は映画館に行けそうにないんで先に本を読んだ。発売日には読了していたので、今日見に行った『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』の番宣で観た新PVはああという思いで見てしまった。
なるほど、この作品はアニメで観た方が映えるや。
さて、映画から見る人はネタバレ注意だよ。
どこかで話したかもしれないが、私が新海監督を知ったのは兄貴の勧めである。思えば、映画に関することで私の兄貴への信頼はかなり高い。
秒速五センチメートルを絶賛して主題歌をエンドレスリピートする兄貴の姿をよく覚えている。ま、私は『雲のむこう、約束の場所』の方が好きですがね。
読み始めてすぐに思ったのは、読みにくい。
一人称モノで俺と私の視線が混在する始まりだったので、ちょっと手に取ったことを失敗したかもしれないと後悔したほど。
だが、初めだけなのでそこは頑張ってほしい。
三葉は田舎町で巫女の血筋を引く少女で昔ながらの仕来りの中で生きていた。
そこでいつも通りの朝を迎えたはずなのに、「昨日のお前はおかしかった」と語る家族や友達。ノートに書かれた「お前は誰だ?」という知らない文字。
なんのことか分からないままでにその日を過ごし、巫女として舞い、口噛み酒を作る儀式を終えた。
こんな暮らしはもう嫌だ、と都会の暮らしに憧れながら日々を終えると次の日、三葉は男になっていた。
男としての身体に驚き、そして視界に広がる都会の風景に驚きながら瀧として学校に行き、パンケーキを堪能しバイトに出た。
慣れないことに失敗続きだったが、瀧が憧れているバイト先の奥寺先輩の客に切られたスカートをささっと繕い、刺繍までするという女子力を見せた三葉のおかげで奥寺先輩と瀧がぐっと近づいた。
てか、本当に三葉すげー。ハリネズミとか、そんな簡単に出来るとか、久々に女子力高い女子見たよ。
瀧がつけている日記に今日のことを書き、手にはノートの問いに答えるように「みつは」と名前を書いた。
次の日には元に戻り、瀧は自分の手に書かれた三葉の名に首を傾げ、奥寺先輩と近づいている自分に驚く。
そして気づく、自分たちは入れ替わっているのだと。
ここまで読んだ時はもっと入れ替わった生活を読みたいと思ったな。
お互いの行動に対する不満とかを日記やメモで残してコミュニケーションを取るが電話やメールは届かない。それでも、二人はなんとかお互い生活を楽しんでいたと言えると思う。
三葉が勝手に取り付けた先輩とのデートの日、瀧は上手くすごすことができなくて失敗してしまう。
そのことを三葉に話したくてたまらないんだけど、その日から入れ替わりは起きなくなってしまった。
入れ替わりの日々で見た記憶を頼りに三葉の町を探す小旅行に瀧が出ると、先輩と友達もついてきた。
模写した風景だけを頼りに行った先で知ったのは、そこは三年前に無くなった町であること。
三葉は最後の日、今日は彗星が見える、と言った。
三年前に割れて落ちた彗星でその町は地図から消えた。
入れ替わりの中で知り合った友達や家族、そして三葉は三年前に死んでいたのだ。
要するに、入れ替わりには時間のズレがあった。
瀧は中学生の時に知らない女性に話しかけられたことがあるのだが、それこそが三葉でまだ知り合っていない瀧とでは出会うことができなかった。もちろん、電話も繋がらない。
それでも、その日に貰った組紐だけは大切に持っていた。
瀧は一人でかつての町があった場所に行き、三葉として山頂の社に奉納した口噛み酒を発見する。
三葉の祖母に教わったムスビの概念、三葉が噛んだ唾液でできた酒を体内に取り入れる――手っ取り早く飲むことで再び三葉と入れ替わる。
その日は彗星が落ちる日だった。
前日に瀧に会いに行き、出会えば必ず分かると信じていたのに瀧が分からなかったことから髪をバッサリ切った三葉に不満を覚えながら、瀧は三葉を――町を救うために動きだす。
友達のテッシーとサヤちんに事情を話し、変電所で爆発騒ぎを起こした隙に放送を乗っ取り人々を避難させる計画を立てる。
しかし、父――市長の説得に失敗したことから瀧ではなく三葉でなければならないということ気づき、入れ替わった瀧と三葉は山頂の黄昏時で、カタワレ時で出会う。
助けるために来たがここから先は三葉でなければならない。お互いの名前を忘れないように手に名前を書こうとするが、その時には時間切れだった。この入れ替わりを二人は忘れてしまう。
戻った三葉は作戦を引き継ぎ、騒ぎを起こして放送を乗っ取る。
しかし、それだけでは弱かった。町の人々は逃げるまでには至らない。
三葉は自分の手に書いてもらった、もう思い出せない名を見ると書かれた「すきだ」の言葉に突き動かされ、再び名前をしるためにも父の説得に走る。
おお、わくわくしてきたぞ!
ここからどう説得するんだ? どうなっていくんだ、と思っていると月日が流れたーっ!
すっかり就活生になった瀧は言葉にしがたい虚無を抱えていた。
しかし、上りと下りの電車の窓ごしに出会った人の姿を見て二人は走り出す。
お互いに探していた姿をやっと見つけ出し問うのだ。忘れてしまった名前を――。
いやー、まさかファンタジー色がここまで強いとは思っていなかった。
読了後に感じたのは驚きとちょっとした手の届かない歯痒さ。だって、いいところで月日が流れちゃうんだもん。やだそれやだー!
ま、個人的趣向でしかありませんがもっと続けてほしかった。
しっかし、好きになる過程が分からんなー。
入れ替わったら好きになるんだろうか? お互いとして生きれば好きになるんだろうか? この辺、恋愛感情が分からない自分の不具合を痛感するぜ。
あと素朴な疑問は女になったら必ず胸を揉むのかということだなw
映画を観るまで分からないけど、私の中で『雲のむこう、約束の場所』を超えるほどではないかな。初めて見た時とか、すごく衝撃的だから。
では、今回のお気に入りへ。
今回はやっと出会った二人がカタワレ時が終わって離れ離れになるところから。
名前を書こうとした三葉が消えて、瀧は慌てて自分で書こうとするが思い出せなくなっていくというシーンから。
「あいつに……あいつに逢うために来た! 助けるために来た! 生きていて欲しかった!」
消えていく。あんなに大切だったものが、消えていく。
「誰だ? 誰だ、誰だ、誰だ……?」
こぼれ落ちていく。会ったはずの感情までが、なくなっていく。
本当はこの先が好きなんですが、さすがに1ページ近くは引用はきついのでここまでで。
大切だったものが消えていくなんて想像を絶する。そして、それを失ったという悲しみだけ抱えて生きていくなんていうのも。
うーむ、映画が楽しみだなー。
小説 君の名は。
新海 誠
KADOKAWA/メディアファクトリー (2016/6/18)
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