2017年09月01日

ロード・エルメロイU世の事件簿6 case.アトラスの契約(上)



 舞台は始まりの地、ウェールズへ!!


 少し前まではホラー映画とか全然観れなかったくせに今では内容を吟味できるほど耐性がついた。
 大半が勢いで笑わせる系と肩透かしだが、最近観た中では『劇場版トリハダ』の赤いストーカー女は結構良かった。てか、2→1と逆行して観たんだけど、ちょっと待てあの使用禁止コインランドリーってお前なのかよ!と楽しめました。お化けより人間の方がこえーんだよ、ですな。
 つまり、なにが言いたいかと言うと、久々の更新でペースがつかめていないんだよ。
 

■あらすじ
 半年前、ロード・エルメロイU世は第五次聖杯戦争の対策として、とある辺境の地にあるブラックモアの墓地に訪れていた。そこで墓守の助力を得ようとしてグレイと出会い、ある事件をきっかけにグレイを内弟子とすることになった。
 しかし、グレイの故郷で出会ったズェピア・エルトナム・アトラシアとの会話にハートレスの手掛かりを見出して再び彼の地へと向かうことになる。


■感想
 もう、時計塔の講義風景最高に楽しい!
 いやー、今回冒頭がエルメロイ教室なんだけど、ただのレポート返却シーンなんだけど楽しすぎる。早く凛とルヴィアが加わったところも読みたい。てか、戦争ばっかしないでこっちやろうぜと言いたい。FGO水着二部は惨敗だったよ……。
 発売日には速攻読んでいましたが、感想書くのは今なので少々時間が開いていることをご了承ください。

 エルメロイ教室での日常を過ごした後、グレイは逃げるようにライネスの元へと行き、自分と向き合うためにも過去の、U世とライネスがグレイの故郷に来た時の話を求める。
 ……てか、ライネスのキャラいいよなー! あのいじめっ子思考はかなりいい。今回ライネスの発言で最高にクるものがあるんだけど、本当に好きなものは口にしない性質なのでここではあげません。

 ライネスが語るのはU世が次の聖杯戦争のためにグレイの故郷に向かった時のこと。U世はブラックモアの墓守の力を借りに来たのだが、そこで出会うのはグレイたんである! ……スヴィンに大分毒されているな私も。出会いのシーンでグレイの顔についての一幕は分かっていても実際に読むとクるものがある。グレイが可愛い。寝るときにトリムに手を繋いでもらうライネスも可愛い。

 ま、ここで出会うのはグレイだけではない。アトラス院の院長・ズェピア・エルトナム・アトラシア。この人とブラックモアに関しては言わずもがな月姫ですが、月姫はやっていないのでざっくりと。早くリメイクしてほしいけれども、R18なら結局できないというね。どうしようもないチキンだからね。

 ライネスは途中帰宅することになるので、その後に帰って来たU世は内弟子としてグレイを連れかえって来たとのこと。
 ここでU世も合流してくれますが、過去の顛末は死者、グレイの死体だと思われているものが出たことからブラックモアの墓守・ベルサックにグレイを押しつけられて「二度と戻るな」と言われたからというもの。内弟子という立場を与えることでグレイを守っていたというもの。
 フェイカーとの戦いで自分に足りないものを知ったグレイが故郷に帰ろうとしたように、U世もハートレスのことでグレイの故郷に戻ろうとしていた。しかも、フラットとスヴィンも一緒に連れて、だ。最高だな。
 この二人が一緒に行動しているだけで楽しくなってしまうのはなぜだろうか。スヴィンはグレイと行動したがったけれども、効率的な意味でU世とグレイ、フラットとスヴィンと別れることになるんだけど、U世とグレイがイチャイチャしているようにしか見えなくてスヴィンが哀れになる。いいぞもっとやれ!

 まあ、本当は二人にズェピアと合わせないためにわかれたのですが、その効果はあまりなくアトラスの兵器の発動によってU世とグレイは事件が起こった時の過去へ。さすが性能が再演だけあるが、再演なので当時いなかったフラットとスヴィンは入れなかったのである。
 過去にいってすぐにU世の元――自分のことを知らないかもと考えて会いに行けないグレイたん可愛い。実はU世も同じこと思っていたとか、なんだこれカップルか。

 まだ死者が出る前なので二人でこの事件を解決するために動き出しますが、どうにもアッドの様子がおかしい。元々、調子が悪そうだったのですが、教会の地下へと向かい、グレイに関するなにかが分かりそうなところで現れる骨兵。グレイが戦闘に入るが、途中からアッドが変形しないだけでなく話せなくなってしまうわ周囲に魔力が少なすぎて強化もできないわで絶体絶命となってしまう。

 アッドから光が放たれた後、白銀の騎士が現れる。
 口の悪い騎士だった。アッドと同じようにグレイのことを「愚図レイ」と呼ぶ男だった。
 曰く、一緒に眠っていたから混じっているだけでイコールではないようだが、その男は「ケイ」と名乗った。

 ……ここで続くとかずるくないか。
 続きは年末とかつらすぎる。村にもいろいろ裏がありそうなんで今は深くは考えずに下巻を待ってからいろいろと考えていこうと思います。早く読みたいな続きー。

 では、ここで今回のお気に入りへ。
 今回は二手に分かれて探索する際にU世がフラッドたちと別れた理由をグレイが指摘したシーンから。


「わりと過保護ですよね、師匠。というか諦めが悪いんじゃないですか、ここまで連れてきてるのに
「自覚はあるからやめてくれ」
 苦み走った声音に、つい苦笑してしまう。
「許してあげます。……ちゃんと、拙を連れてきてくれましたから」
「君がいないと死ぬ」
「はい。分かってくだされば結構です」


 ああ、グレイもこんな軽口がたたけるようになったんだなぁ、と喜ぶ反面、U世が相手だからという信頼感に悶えそうになる。
 ここがあってからの、過去で再会した時にU世が一人でズェピアに会いに行ったことを知って自分が隣にいない時に危険なことをしたことに対して怒るシーンとか最高としか言えない。ぽかぽかとか、身長差を考えると本当に素晴らしい。
 なのに、それなのに、私はあのライネスたった一言が忘れられないのだけどもな。






ロード・エルメロイU世の事件簿6 case.アトラスの契約(上)
著・三田誠 絵・坂本みねぢ
TYPE-MOONBOOKS (2017/8/13)
posted by SuZuhara at 09:20| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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