2017年09月06日
UNDERTALE
これは誰も死ななくていい優しいRPG。
勇者をダメにするというスライムクッションがありましたが、私をダメにするのは確実に犬だと思う。パソコンの前に座っていると、ベッドの上に乗って腹を撫でろとばかりにこっちを見てくる。そんなことされたら、行くしかないじゃないですかーっ!
そんな感じでほとんど一緒に寝てしまうのですが、やることはちゃんとやっている。ゲームはな!
■あらすじ
魔物たちが住む地下世界へと落ちた人間が元の世界へと戻るために歩き出し、そこに住むへんてこな魔物たちに触れていく。途中で出会った魔物たちを倒すも逃がすも自由であり、ボスと友達になることもできるRPG。
■感想
あらすじは最後まで簡潔に書くべきだと言われますが、こんな最高に面白いRPGは是非とも予備知識なしでやったほうがいい。今回私は3ルートクリアした段階で書くけれども、もちっと掘り下げるために周回する予定です。まだ深い考察とかはしていないので解釈違いがあったら申し訳ない。
あと感想はネタバレありで書くのでこれからプレイする予定の方はバック。
気がつくと地下に落ちていた主人公は、可愛い黄色いお花・フラウィに出会ってこの世界での生き方を教えてくれる。ボクの愛を受け取って!と言われたので落とさないようにするゲームかと思った瞬間、愛に触れたらダメージ。
謀ったのかコノヤロウっ!と思う前に、残忍な顔をしてくれるフラウィ。すぐにトリエルさんが助けてくれるが、俺は一番初めに抱いた感情に従う性質だ。覚えてろよフラウィ。
死ななくていいRPGなのでなるべく逃がす方向で進むように心がけるが、トリエルの攻略法が分からず面倒になってうっかりkill。……この決断を後悔することになるとは思いもしなかったんだよ。
トリエルを殺したことに取り返しのつかないことをした感があったが、そのまま進む。愉快な骸骨兄弟サンズとパピルスには笑わせてもらったぜ。
シューティングというか、ひたすら避けるゲームなのだが、パピルス攻略のジャンプものは苦手だった。左右やめて左右と何度もリトライしてアイテムなくなりましたが、これ避けきれなくても回数トライでクリアできるらしい。おい、後半のアイテム不足泣きそうだったよ!
次のアンダインはモンスターの子どもがいいキャラでしたね、すっげーズレてるのに大切なことは分かっているのが。傘を差さない理由が手がないからというのは笑ってしまったぜ。
アンダインは比較的簡単でしたが、2週目で友達になるとぶっとんでいて笑った。さすがパピルスとトモダチなだけあるー。
1週目は助けただけでラボに進み、そのまま王の元へ。
助けてくれたアルフィーのことも分からないまま王と戦う。あれ、この王様が言ってるいなくなった王妃ってトリエルのことじゃねぇの、と気づく。そしてサンズが味方をしてくれる約束となったおばさんも、どう見てもトリエルだと……。
うわー、俺あの人だけ殺してるよぅ! 後悔してもどうしようもない。でも、レベルが僅かでも上がってなければラスボスには勝てなかった。
王妃殺しちゃったから王は見逃そうとしたらやって来るフラウィ。いいとこどりして神となったフラウィ戦はひーひー言いながらやりましたが、途中記録されるのでトライ&エラー精神で行けば乗り切れる。
しかし、迎えたEDは不穏なものだった。
無事に地上には帰れたけれども、サンズの手紙から新たな王となったアンダインが人間の魂集めて地上に行ったら真っ先にお前殺すってよとパピルスが教えてくれるんだ。そして、サンズもおばさんが返事をしてくれないと……。
フラウィから次は誰も殺さずEDを迎えろと言われる。
トリエルを救えばいいだけだから簡単かと思ったが、レベル上がらないからHPが低い。無敵時間延長装備と回復でごり押しするっきゃない。
パピルスだけでなくアンダインやアルフィーと友達になることでこの世界の真相が分かってくる。特にラボの奥に入っていくと、どんな研究がされていたか分かってくる。
人間の魂は取り出せる。しかし、魔物の魂はすぐに地理となってしまう。取り出して他の器に入れられたら……?
うわ、アルフィーコノヤロウ!と思いましたが、ここちょっと矛盾がある。この後、トリエルとアルフィーが出会いますが、初対面みたいなんだ。けれども、研究レポートには王妃が出ていったことが書かれている。そして、フラウィのことも。
以前にも落ちた人間がいて、王の子ども・アズリエルがその人間を拾い、兄弟のように暮らした。しかし、人間は死んだ。アズリエルは人間の身体を地上に連れて行ったが、魔物を恐れた人間にボコられる。地下に戻った時にはこと切れて、その悲劇から王は地上に出るために人間の魂を集めるって宣言したんだけど、この優しい王はそんなことはしたくなかった。
だから、王の元に友達になったみんなが集まった時、それで終わるはずだった。
ここでやって来るフラウィ!
パピルスがフラウィらしき存在を知ってたから嫌な予感はしたんだ。実際はフラウィにはアズリエルの魂が入っているんだけどね。
みんなの魂を取り込んだ後、アズリエルがなぜこんなことをしたか教えてくれる。セーブ&ロードができるから何度でも主人公を殺してこの場に引き留めるためだった。
ここで死んだとされる人間が自分かと思ったが、アズリエルがそう思っていただけで主人公の本来の名前は違う。仲間に訴えて打ち勝った主人公と魔物たちは地上へと出て暮らすことに。EDの魔物たちの後日談最高でした!
最後はフラウィの記憶を消して再プレイ。目指すは最強である。僕の愛を受け取って、を避けまくるの最高に楽しいw
ステージの全魔物を殺して回るとトリエルを殺した時に、この子ヤバい子だと気づかれる。けれどもフラウィは大喜び。最強になる方法と全員殺せ作戦が始まりますが、サンズが気づいててヤバい。パピルスも無視するから友達認定してくれないが、殺すので関係ないという勢いで進む。
ただ、モンスターの子どもに対する仕打ちだけはきつかった。言っただろ、私は最初に抱いた感情を重視するって。
覚醒アンダイン強すぎて泣きそうですが、無敵時間で乗り切る。殺られる前に殺るのである。
みんな殺して最後にサンズが立ち塞がった時、君はヒーローだったんだなぁ、と感動する。強すぎ、けれども俺を舐めるな。トライ&エラーだけはな、得意なんだよ。何度もやって暗記して最弱の敵に挑む。こうげきをつづけろ。
サンズが諦めたとしても関係ねぇんだよ。なにもかもリセットされたとしても、だ。俺はEDが見たいんだ。
強くなるとだんだんフラウィがこちらを窺うようになる。
そして最後には王をkillして言うんだ。協力するから、殺さないで、って。
うん、最高にいい気分だった。何度も言ったじゃないか、俺は最初に抱いた感情を重視するって。お前がこの体になにを抱いていようとも関係ない。この瞬間のためだけにこのルートに来たようなものなんだからな。
全部殺した後は、主人公が話しかけてきてくる。そしてこの魂はやっぱり親友のものだったんだな。
ああ、了解だ。次に進もう。もう戻れないんだからな。
ま、受け入れない選択肢の展開超好みだがな!
うん、実に面白かった。
サンズがどうして記憶を持っているとか、前述した報告書のこととかいろいろ気になるからもうちょっとやるけど、最高に面白かった。
誰も死ななくていいという優しい世界を綺麗事だと言い切ることはできるけれども、それを壊すこともできる自由さは楽しい。正しさを貫くことも落ちることも自由であってほしいんだ。
このゲームはMOTHERと東方にインスピレーションを受けた作品らしいですが、東方は分からないが、MOTHER感はすごく分かる。ゆきだるま好きだなー、Gルートでの彼の結末とか特に。
実に楽しい作品すぎて何もかも好きすぎてサントラ購入したね。俺、犬のポロシャツ欲しいもん。是非日本でもグッズ販売してほしい。非公式パッチの日本語訳の方が格好いいと教えてもらったので機会があればやろうと思います。
では、ここで今回のお気に入りへ。
ネタバレ箇所は省くとすると大分絞られるのですが、G――虐殺ルートでサンズと初めて会った時に言われた言葉が印象的だったのでそれを。
「このままニンゲンのフリしててもらえるとたすかるぜ」
だんだん顔が笑っていない、凄惨な笑みを浮かべているようになる主人公の根っこを見抜いて言った台詞です。
パピルスのノリに乗らずパズルをスルーした後で、パズルを調べたりすると主人公の良心を信じてくれたりして、パピルスを殺されても最後に立ち塞がっても信じてくれていたサンズとかズルすぎる。
けれども、関係なんかない。ここじゃない場所で親友と呼んでくれたお前も何度死に続けても殺したい敵でしかないからな。
UNDERTALE
2017/8/16日本語版配信開始
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