25年連れ添った夫が連続殺人鬼だったら貴女ならどうしますか?
もう今年を振り返る余裕もないくらいブログに顔を出せていませんね。しかし、本当に本も読めてないんだよ。ゲームだけは最高に楽しいと思えるものを今やっていますが、まだクリアしてないしね。今年はこの一作だけにでも会えてよかったと心から思う。私的に今年は当たりがなさ過ぎたのだ。
あと、報告できることがあるとすれば――FGOで初課金の結果が槍メデューサ7枚とか鬼か。
クリスマスにもらった石10個とウラド三世がくれた石2個を合わせれば4回は回せる! 来てくれっ、俺のサンタさーんっ! 術ギル、礼装、ローマ、槍メデューサ。もう本当に神などいなかったんだよ……。
■あらすじ
結婚して25周年を迎えた時、ダーシーは善き夫であるはずのボブが騒がれている連続猟奇殺人犯であることに気づいてしまう。
素晴らしかったはずの生活が一つの秘密によって崩れ壊れていく。
■感想
あらすじはいつだって力尽きている。
具合が悪いからと買い漁ったDVD、スティーブン・キング作品2作目だよ。
キャッチコピーに惹かれて買いましたが、いやー、こいつはきついな。夫からのプレゼントのピアス。それをつけてエロいこととかしてたのに、それは殺した女から奪ったものだったとかきっつい現実である。
てか、ダーシーが気づいたことにボブが異様なほど早く気づいてハラハラしたよ。
ざっくり言うと、ボブは殺人鬼だけどダーシーたちを愛していて「もうやらない」と約束することで許される。そう見える。
ま、結局許していなかったわけだが。溜まりきった瞬間、夫の好きなコイン(レアもの)で釣り上げて殺す。タオルと首締めで窒息させ、事後処理の手際の良さには脱帽ですね。
あと「上に乗られるのが好きなんでしょ」とばかりに馬乗りになって首を絞められるのは怖いですな。ボブの性癖的に騎乗位が好きだと冒頭で明かされていたのはこのためだったのか、と。誰得だよこの情報って思ってたよ!
夫は階段から落ちて死んだと偽装したダーシーだったが、元刑事のラムジーにつきまとわれる。ラムジーはボブとダーシーが連続殺人鬼だと思っていたんだけど、真実を知って「君は正しいことをした」と口封じに殺しに来たダーシーにもうすぐ病気で死ぬからしなくていいのだと告げる。
最後は至る所にメモを残すのが好きだったボブのメモを見るシーンで終わり。
このメモの言葉がなかなか好きなので、ここが今回のお気に入りに。
僕は害虫だ。でも君と一緒にいたい。
その気持ちは分からなくもない。最低な自分を抑えることはできないけれども、君のことも失いたくないのだと――そんな気持ちをダーシーは握り潰すだけだった。ひでぇっ!
そこそこ面白かったですが、物語に起伏のない印象を受けました。だらだらと続いていく、みたいな。
ボブは基本ダーシーには優しいので恐怖はなく、ダーシーがその気になったらさっさと殺すというタイプだったので女性は強いなぁと感心するばかりでした。
いや、殺人鬼だった夫を殺す、そんな行為の後であっさりとダーシー日常に戻っていることこそ最大の恐怖なのかな。
スティーヴン・キング ファミリー・シークレット
アルバトロス(2015/09/02)