2018年01月01日

クリムゾン・ピーク



「幽霊は存在する。私は知っている」


 あけましておめでとうございます!
 去年というか先月の体たらくは目も当てられませんが、まだしばらくは改善しないと思われる。正月休み中にU世の事件簿は読みたいがね。
 さて、今まで新年などのイベント事で付き添いをしなければならなかったのが、メインの帰還で晴れてお役御免になりましたので引きこもりライフを再開します。
 勿論、前回の課金で残しておいた石でFGO福袋もやったぜ。唯一セイバーだけ星5が三体いるのでセイバー以外なら当たりの三騎士福袋へ。ちょっ、金枠セイバー、いや、モーさんなら最高だ。あの鎧はいつだって厨二心をくすぐ――アルトリアさんでした。
 ……そうか、また羽を食う人なのか。
 

■あらすじ
 幼い頃に死んだはずの母親の幽霊を目撃して以来、幽霊を見るようになったイーディスは小説家を目指していたが、女ということで相手にされない。唯一認めてくれたトーマスと愛を深めていくが、父親に反対されて分かれることになる。
 しかし、その後父親が謎の死を迎え、悲しみからトーマスと結婚したイーディスは彼と彼の姉ルシールと一緒に屋敷で暮らすことに。
 その屋敷は冬になると地表の赤粘土が雪を赤く染めることから「クリムゾン・ピーク」と呼ばれ、幼い頃から幽霊に「クリムゾン・ピークに気をつけろ」と忠告されていた場所だと気づく。


■感想
 2017年最後に見た映画でした。監督から見たいと思っていたので、朝方から恐怖を期待して見てましたな。

 さて、残念ながらこの作品もホラーではなかった。というか、一番初めはアダムスファミリーみたいなのかと思っていた。見ていると嫁ぎ先は幽霊屋敷みたいなノリかと思いますが、もうちょっと奥が深かった。

 序盤はトーマスとルシールの胡散臭さに大分時間を割かれていて、お父さんが毛嫌いするのも仕方ない。むしろ、ちらっと自分の作品を読んだだけで褒めてきた奴とか絶対信じないだろうとイーディスの神経を疑ったな。いや、ほら文章って合う合わないがあるから一ページも読まずに褒められたって社交辞令以外の何物でもないじゃないか。

 父さんが姉弟を調べてイーディスの前から排除しようとしますが、逆に排除される。頭蓋骨陥没という殺し方はわりとえぐかったですが、容赦ない感じが良かったですね。トーマスもルシールも線が細いからどっちがやったかすぐには掴めないですし。
 こっぴどく振ったのはお父さんに言われたからだとイーディスとトーマスが仲直りした後、父の死でイーディスはさっさと結婚する。あのお医者先生の方がいいだろうよ。あの人、ジャス学のロイみたいで憎めないし強そうだし。

 トーマスたちの実家へとやってきて、粘土質の土のせいで屋敷が沈んでいること、それをどうにかしたいことを聞かされます。そんなことより、こんな陰険な屋敷に姉と二人で暮らしているとか完全にできているよなと思ったら案の定。
 ルシールはイーディスが受け継いだ財産を手に入れたら殺すためにせっせと毒を仕込み始める。

 要するに、この姉弟はトーマスが発明した粘土採掘機の作成資金のために結婚しては殺すを繰り返していたんだ。そもそも母親も殺してますしね。
 幽霊を見ることで怯えていくイーディスですが、幽霊に導かれてトーマスが以前も結婚していたこと、自分に毒が盛られていることを知る。
 お医者先生も助けに来てくれてなんとか逃げだそうとするが、ルシールに刺されてしまう。トーマスが機転を利かせてお医者先生に死なない箇所を聞き殺した振りをすることで一命を取り留めますが、ほとんど致命傷レベル。

 イーディスはなんとかルシールから逃げるが、トーマスがやられる。愛する弟を殺してしまったことで半狂乱になったルシールが襲いかかってくるが、厨房でナイフを入手。ルシールのよりでかいよ!
 地下でお医者先生と合流。しかし、ここでルシールが母親を殺した肉切り包丁を装備。
 もうお分かりかと思いますが、ここが超楽しかった!
 ここからイーディスとルシールのタイマンですからね。肉切り包丁を押さえてナイフで突き刺すが、ルシールがその刃を握って止める。ダラダラと流れる血に痛みは半端ないはずですが、そのまま握ってナイフを奪う。
 イーディスが次に取るのはスコップ。スコーップ! それはエクスカリバール並に最強だと思っていますが、現れたトーマスの幽霊にルシールが気を取られているうちに撲殺。さすがスコップ。強いなスコップ。
 こうして無事に二人は生き残り、このことを本にしましたとさ。

 いやー、最後はめちゃくちゃ楽しかったですが、それまでは微妙でしたな。初めに出てくる幽霊とか犬の存在意義とか。
 なんか物語というよりも、ホラーゲームをやっているような感覚がありましたな。イーディスが屋敷を探索、このアイテムはまだ拾えない。幽霊が出る。犬に導かれて新たなアイテムを入手、これであのアイテムが使えるというような。
 幽霊の恐怖なのか人怖にしたいのか、どちらも取ろうとして上手くいかなかった印象がありますが、最後の姉ちゃんすげーで私はだいたい満足でした。
 なかなかグロいので簡単にはおすすめできませんが、機会があれば是非見てほしいものです。

 では、ここで今回のお気に入りへ。
 正直ルシール戦以外にお気に入りなどないのですが、詳しいシーンは覚えていないのだが印象に残ったトーマスのイーディスに言った言葉を。


「君はちがうんだね、今までの人たちとは」


 言葉だけ聞くと不穏だけど、これは一筋の光明だったんだな。今思えば姉に支配されていたトーマスが変わり始めた兆しであり、この気持ちでお医者先生を助けてイーディスのために戦い、姉に顔を刺されて殺されるという結末まで駆け抜けることになる。
 でもな、ごめんな。私は最初から最後までお前を信用してなかったよ。










クリムゾン・ピーク
出演: ミア・ワシコウスカ, トム・ヒドルストン, ジェシカ・チャステイン, 監督: ギレルモ・デル・トロ
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン(2016/12/07)
posted by SuZuhara at 21:30| Comment(0) | BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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