2018年02月21日

花嫁をガードせよ!



 狙われた政治家をかばった女子警官の運命は…?


 携帯の調子が悪いので買い換えました。
 思えばFGOのために買い換えた携帯でしたが、FGOばかりで電池が消耗したような気がする。バレンタインイベントは死にそうでした……。
 しかし、そろそろちゃんとせねばならない。漫画とかたくさん読んでいたのでそれらの感想をちまちま書いていこうっと。


■花嫁をガードせよ!
 女性警官西脇仁美は殺されかかった政治家・蔵本を庇って撃たれてしまうのだが、それをきっかけに婚約の解消や蔵本との不倫疑惑と身に覚えのない展開へと発展していく。
 そして、蔵本を殺害しようとした犯人も取調室で自殺したとされ――案の定、巻き込まれた亜由美と愛犬ドン・ファンは殿永警部と捜索を開始する。


 久々に赤川次郎さん作品。花嫁シリーズは手軽に読めるのがとてもいいですが、今回は特に結末が呆気ない気がしましたな。二作とも黒幕的存在が分からないのは完結型短編ではきついぜ。

 さて、政治家を庇って撃たれた女性警官が婚約も解消され、不倫のスキャンダルまででっち上げられる話。殺害しようとした犯人も自殺したことになるのだが、実は生きていて、潜伏先の旅館で偶然再会した恋人とイチャイチャしたあとに上からの命令で殺そうとする。
 ふむ。上とはよっぽどの人物なんだろうなと思っていれば結局明かされず、黒幕の目的のためにいろいろな人が人生狂わされていくと誠実に生きた方がいい気がするなぁ。


■感想
 溺れている少女を助けた亜由美だったが、少女は記憶喪失になっていた。塚川家で匿いながら少女について探っていると、少女の家が放火でなくなり、親友は線路に落とされて殺されかかってしまう。
 一連の事件はオリンピック開催が関わっていて、それぞれがオリンピックに自分の望みを叶えるために、と他人を蹴落として起こった事件だった。


 この話は正直、オリンピックに関わる一連のごたごたをディスっているんだろうな、と感じだ。こういうこと平気で起こってそうだよな。特に政治家と女子アナの関係とか。

 金をむしり取ろうとして殺されかけたり、聖火ランナーになりたいが為にライバルに暴行したりと実際にあり得そうで嫌だった。
 けれども、僕はオリンピックとか興味ないので無縁なんだろうな。オリンピック中の街から人が消える瞬間は好きだがな!

 悲しいことに、今回は塚川家の出番はほとんどありませんでした。ドン・ファンの可愛さは健在でしたが、次は黒幕的存在の判明と塚川家の出番を期待しようっと。

 では、ここで今回のお気に入りに。
 特に好きなシーンはなかったのですが、殿永警部のぼそりと言った言葉が格好良くて好きです。
 行方不明になった女性の母親に話を聞いてから捜索しようとするが、母親もついてくると言われてしまう。その時に言った一言。


「先に旅館で降りていただこうと思っていたんですがね」
 と、殿永はため息をついて、「まあ、私がクビになればすむことです」


 こんなことさらりと言えるかよずるい。
 今回は特に権力者が押さえつけられているので警察も信用できないですが、見ろよこの安心感。かっけーですな。









花嫁をガードせよ!
赤川 次郎
実業之日本社 (2017/12/15)
ラベル:赤川次郎
posted by SuZuhara at 22:46| Comment(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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