2018年10月26日

ランウェイで笑って 7



「育人、ありがとう。次は……好敵手だ」


 実は葛藤はいつもあったんだけど、私という人間は優柔不断なのでなにも出来ずにいた。基本的に飽き性だから二兎も三兎も追って自分の首を絞めているみたいな。
 どうにも風邪が治りきっていないしで体調は最悪なのですが、週末はハロウィンだから遊ぶよ! でも、今年はライブがないよなんてこった……。そして、久々に観るもののけ姫はめっちゃ楽しい。


■あらすじ
 芸華祭のファッションショーに心と組んで出ることになった千雪は育人にライバル宣言をする。心のデザイナーとして、千雪のモデルとしての存在をかけた勝負に出ることになったが、育人の方は完全に千雪をモデルに考えていたのでアイディアが浮かばない。
 そんな中、最後の最後まで服のことを考え尽くしたデザイナーたちのファッションショーが始まる。


■感想
 週末買ってくるなんて言っておきながら、やっと今日買ってきたよ。くそ、これだから本屋がない町は嫌いなんだ。てか、隣町の本屋も軒並み潰れて発狂しそうだよ!

 前回の続きで、心にモデルをさせたいマネージャーと賭けをするところからですね。
 千雪という低身長モデルで、心が慕っている育人以上の成績を残さなければモデル業に専念するというもの。ま、それは心を煽るためにわざと育人=お友達を蹴落とせと言って、賭けはトップを取らなければ、って内容なんだけどね。やだ、難易度上がってるじゃないですか。

 こうして千雪と心のでこぼこコンビが出来上がるのですが、この二人はてんで違うようで似てるんですよね。努力型の天才なんだ。これが違う、直せ、と言ったところは次の日には完璧に仕上げてくるというようなね。

 一方、育人はモデルは千雪で考えていたので、今までのアイディアが使えなくなってしまう。元々育人には絶対に勝ちたいというような貪欲さはなかったのだけど、病気の母が家族で観に行くなんて言ってくれたら頑張らないわけにはいかない。

 ここで僕は感心しっぱなしだったのですが、育人はテーマをズボンにするんだ。いやー、僕はズボンもパンツもスラックスも、ただ呼び方を変えただけで同じものだと思っていたよ。
 パタンナーを断ったことで綾野の興味は育人からなくなっていたが、予選の時に突っかかっていていた龍之介からパンツについて教えられた育人は服作りに没頭していく。

 ついに始まったショーだが、審査員の感想は辛辣なものが飛び交う。柄がうるさいとか艶感がしょぼいとかね。そんな中で頭一つ飛び抜けたのが、木崎香留。木崎は予選の時から育人に辛辣だったけど、認めるところは認める女史である。
 そんな彼女が育人を目の敵にしていた理由は、憧れの柳田のショーを台無しにしたから。

 育人が千雪のために直した服は本来であればもっと儚げな服だったはずだ。それを代えてしまった育人に、あの時手を上げなかった自分に怒りを抱いた。
 木崎のショーは今日一番の拍手を貰い、次は育人の番。
 家族が見守る中で始まった育人のショーは妹たちが好きな色に好きな音楽を使ったもので、面白いコレクションが始まったと思わせるものだった。

 てところで、お終い。
 うおお、続きがきになるじゃんかよぅ。ちょっとしかないのに、相変わらず千雪と育人の関係は好きだなー。今回のお気に入りはここにしましょうか。
 ショーが始まる前、育人が思っていたのは千雪のことだった。そんな育人の独白を。


 ずっと――背中を見ていた。
 強くて 華やかで 憧れたんだ。


 ここで想像の中の千雪がくいくいと育人に隣に立つようにいうとこめっちゃいいんだ。二人はモデルとデザイナーで同じ場所にいるわけじゃないんだけど、お互いを尊敬し合っていて対等なんだよ。
 今回、育人が千雪と組めなくて気が抜けたシーンがあるんだけど、二人が組んでくれれば最強だと思いつつも、二人がライバルとなったこのショーがどうなるか楽しみで仕方ないんだ。











ランウェイで笑って 7
猪ノ谷言葉
講談社 (2018/10/17)
posted by SuZuhara at 22:29| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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