「さあ行こう、先生。この命に代えても、あの女の首をへし折ってやる……!」
なんやかんやいろいろやってたら夏休みが終わるって言うね……。もう嫌だ、仕事のある日常になんか帰りたくない。でも、仕事せんとゲームも本も買えない。つらいぜ。
FE風花雪月をもうしばらくやらないと決めていたのに、ルナティックが来て黒鷲でちまちまやりながら青獅子の学級をプレイしたので今回はその感想を。
■あらすじ
傭兵から士官学校の教師として一クラス受け持つことになった主人公は、ファーガス王国出身者の多い青獅子の学級(ルーヴェンクラッセ)の担任となる。
級長のディミトリ率いるこのクラスは騎士に連なる者が多く、関係者の多くがフォドラを取り巻く紋章と状勢に振り回されることにになる。
そして、影で見え隠れしていた敵の存在――炎帝の正体を知ったとき、ディミトリが大きく変わってしまう。
戦禍によって五年間眠っていた主人公が出会ったのは、復讐に取り憑かれたディミトリの姿だった。
■感想
黒鷲以外やらないって言ってたけど、友人に「ロリエルに会えるのは王国ルートだけ! ラスボスはアルティメットエガちゃん!」とか言われたらやるしかねぇのである。
発売から二ヵ月経ったし、もう畳まないよ。ネタバレもじゃかじゃ行くよ。基本的に私はエーデルガルトの味方で行くぜ!

ゲームプレイ前、ディミトリは正統派王子様なんだろうと思っていましたが、まさかの闇堕ちルートでした。
青獅子の学級は黒鷲と違ってわいわいやるというよりもギスギスしてましたな。主にディミトリが。ディミトリが首を折るやら殺すやらとしか言わなくなるからみんな遠巻きにして先生がつきっきりでフォローする感じ。
学生時代はもう起こる事件がほぼ青獅子の学級関連で生徒のメンタルが心配になる。アッシュにシルヴァンと家族関係の問題があるが、黒鷲でエーデルガルトが評価していたマイクランについてディミトリが完全否定で笑った。こういう価値観の違いは面白いけど、この段階でエーデルガルトとディミトリが分かり合えない感がひしひしとする。
マイクランは野盗を率いてコナンの塔を手中に収める実力はあるが紋章社会の被害者だと見るエーデルガルトと近隣の村に行った略奪は快楽のためでありどんな理由があっても許されない悪だと見るディミトリ。こいつはクロードがどう見るか気になるな……。
士官学校時代の基本的な流れは変わらないので、死神騎士のフレン誘拐を経てフレンが仲間に入り、闇うごのみなさんとちょこちょこ接触していく。

ディミトリは何かとエーデルガルトのことを気にしてるんだけど、エーデルガルトにはそんな様子は見られなかったりする。でも、黒鷲を経ている俺にはディミトリがエーデルガルトの愛称である『エル』の名を呼ぶ人物であることを知っているので、この辺の擦れ違いはよく分からなかった。女神の塔でエーデルガルトの初恋の相手がディミトリかなぁと思っていたんですが、そんな気がないんだよね。
このシーンでなんてディミトリが心配しすぎて侮辱と取られて邪険にされてますからね。でも、私はエーデルガルトが担任だからって師と呼ぶんじゃない、師と呼ぶのは主人公だけと分かって嬉しい。

ちなみに鷲獅子戦の勝利後、笑顔になった師を凝視するエーデルガルト。はい、私にはこう見えるってだけですよ。
物語はエーデルガルトの叔父・アランデル公が士官学校に来たところで少し様子が変わってくる。
ここで先生はエーデルガルトの母親がディミトリの継母であり、義姉弟であることを教えて貰う。ディミトリのエーデルガルトへの心配はここから来ていたわけだが、エーデルガルトの方にはそんな様子はない。
しかし、シルヴァンが言っていたディミトリが「初恋の相手に短剣を送った」という話、ディミトリから「エーデルガルトが王国を離れる際に短剣を送った」という話。エーデルガルトがゲーム冒頭で持っていた短剣に、炎帝が投げた短剣……と、いろいろ繋がっていってしまう。

アランデル公との接触後、ディミトリの言動がちょこちょこおかしくなってくるのですが、聖墓で炎帝の正体を知って完全に壊れてしまう。

私も戦いたくなかった。
この後の帝国によるガルグ=マグ襲撃戦時も、首寄越せと叫ぶディミトリは軽く流すくせに師に「貴方が私の言動に、心を揺り動かされるような人だったら良かったのに。そうしたら、貴方を味方につけるために、なんでもやったわ……」とか言ってくれる。今回のお気に入りはここです。
一言、お願いしてくれたら速攻で寝返りますよ僕は!
ここで勝っても先生行方不明は変わらず、闇うごのタレスのせいで先生とレアが行方不明になってしまう。
五年後は師がいないと魔物もじゃんじゃん使うエガちゃんの帝国勢が勢力をどんどん伸ばし、ディミトリは処刑されているという。クロードは黒鷲の時と同じく、上手く同盟を操っているようだが、完全に帝国優勢でほとんどが帝国に寝返っている状態。
そんな中、目を覚ました先生が五年前の約束のためにガルグ=マグを訪れると、屍の山の中にいたディミトリは変わりきっていた。

ディミトリと二人で野盗退治になりますが、続々と約束を果たすために仲間が集まってくる。なにこれ、黒鷲ルートにはなかったやん。いいな。戦闘中に会話できるのって初めの級長たちだけだったから楽しかった。
みんなが集まって再会を祝う中、ディミトリだけギスギスしてエーデルガルトを殺すことしか眼中にない。レアを探す教団陣も合流。セテスさんとか本当にいい人なんだなぁ。ディミトリの自暴自棄感がすごいから、この闇のゴリラ中は強制参加で操作できないとかだったら良かったのに。ま、本当にそうだったボロクソに言うでしょうがね。
要するにディミトリはサバイバーズギルトなんだよな。自分だけが生き残ってしまった。死んでいった者たちの妄執に取り憑かれているんだ。

スカウトしたリシテアが殿下のことを辛辣に言うのが好きです。全員スカウトして進んだんだけど、これは敵方がつまらなくなっちゃうのでスカウトはしすぎない方がいいな。けど、味方として反応も見たいから難しい。
闇ゴリラに振り回されるながら鷲獅子戦をやったグロンダールで三つ巴の戦争へ。なにこれ、黒鷲にはなかったやん二回目。アニメーション付きでいいな、戦争やってるな!
うちの殿下、共闘とか出来る状態じゃないんでクロードもエーデルガルトも倒す。エーデルガルトを倒した時の台詞がつらい。エガちゃんは師がいない時点でダメだと悟ってるんだな……。
殿下が闇ゴリラモードで帝国の将軍・ランドルフをいたぶっていた事があったんだけど、その妹が復讐で殿下襲撃。庇ったロドリグ死亡をきっかけに殿下が少しずつこっちを見てくれるようになる。

殿下復活、光ゴリラとなる! 本当にマジでディミトリはゴリラなんで笑う。
みんなにこれまでのことを謝り、今まで進むことしか考えていなかったが王都を取り戻すためにコルネリア戦へ。
ここでコルネリアから、エーデルガルトの母にしてディミトリの継母・パトリシアがダスカーの悲劇に関わっていることを匂わされる。この辺は詳しく語られないので真相は闇の中だったりします。捕虜の証言からも家族恋しさを利用されたんじゃないかと思いますがね。
ディミトリが光属性になることを読んでいたかのようにクロードから救援要請。クロードを助けるついでにアランデル公を手槍で殺したディミトリ。もう殿下強すぎて誰も止められない。
アランデル公はディミトリには何も語らないけど、ヒューベルトから報告を受けたエーデルガルトの心境は複雑だよなぁ。
憎いけど苦渋を飲んで手を組んでいた相手を殺されてしまったんだ。自分の手で殺したかっただろうに……。黒鷲でコルネリアのことをアランデル公に聞かれた時、殺したかったって言うとエーデルガルトの好感度上がるから、自分の手でやるタイプだと思うんだよね。

師と呼んでくれないのか……。それだけ黒鷲の学級に帰りたい。エガちゃんがこっち来てって言ってくれればすぐに寝返るのに、何もかも捨てるのに。
クロードを助けた後、同盟は解体され王国が吸収。クロードは英雄の武器・フェイルノートを置いて消えてしまいました。あいつはいつもどこに行くんだろうな。まぁ、フォドラ以外はパルミラしか出てきてないし、黒鷲でクロードがパルミラと繋がっていたことから関係があるんだろうけど、次は黒鷲ルナティッククリアしたいので金鹿するのは大分先になるでしょうね。

帝国戦前にディミトリとエーデルガルトの話し合い。
エーデルガルトを強者として語るディミトリと弱者だったからこそ立ち上がらなければならなかったエーデルガルトの会話は本当に平行線でしたな。エガちゃんが「信仰にすがろうと、女神は応えてくれない」って言ってたけど、この辺は過去で絶望したんだろうな。レア様も前にフレスベルグの末裔くせにみたいなこと言ってたけど、だからこそ過去に救ってくれなかった教団がエーデルガルトは嫌いなんだと思うんだよなぁ。師の姿が変わったときの嫌悪感はたぶんここに起因すると思う。女神が助けてくれた、は真実でも言っちゃいけなかったのだ。
アンヴァルに攻め込んでヒューベルトを倒した後は、覇骸エーデルガルト戦へ。
もう、やめてくれ……。過去を思い出すような痛みに耐える必要はないと言いたいけど、ここでエガちゃんが退けるわけがないと分かっているので戦うしかない。

最終戦はエガちゃんが二回攻撃してくるんですが、うちの殿下が「これは避けられない」とか言いつつ、完全に避けてた。そういうとこだぞ殿下!
でも私はエガちゃんと師の絡みが見たいから先生で倒したぞ!(最低)

エンディングは、本当にこんな感じ。
手を取り合えれば良かったけど、エーデルガルトからしてみればそれだけは無理だった。
今回は基本的にみんなドラゴンに乗せてしまったのですが、スカウトしたヒルダとリシテアが無双していましたね。イングリット、シルヴァン、フェリクスの幼馴染みたちに頑張って貰っていましたが、特にフェリクスつおい……。戦闘だけでなく女性陣をドンドン口説いたくせにシルヴァンとペアエンドを迎えやがった……。

先生は今回ヒルダを口説きました。
戦闘でかなり活躍してくれたし、怠け者を装っておきながら姉御肌で他人を見捨てられなかったり。何より、黒鷲――エガちゃんの覇王ルートでは仲間に出来ないので。
エガちゃんのEDスチルは微妙なのに、ヒルダのこの脇の破壊力はなんだけしからん。女神の塔イベントも可愛かったのでオススメです。
さてさて、こんなもんですかね。
青獅子メンツも好きですが、基本的にギスギスしているので黒鷲恋しかったですな。ダスカーの件でドゥドゥーの存在やイングリットとの関係、紋章関係でシルヴァンは結構闇深かったり、メルセデスと弟エミールこと死神騎士だけでなく義父との関係とかね。え、ギルベルト殿? あの人だけはよく分からんし共感もできなかったなぁ。アネットと奥さんは殴っていい。
こんな青獅子だからこそ、フェリクスの女子口説きっぷりはすごかったわw うちのメルセデスはドゥドゥーと結ばれたので、二人には幸せになって欲しいものだ。
この調子で金鹿もやっていきたいのですが、珍しく攻略本も買ったのでまたちまちまとやっていこうと思います。
あと最後に、ちょっと私の馬鹿な行動を晒しておこう。
ゲームの限定版にはあまりいい思い出がないので今回も初めは通常版を買ったのですが、予想以上に面白かったこととサントラ欲しさに限定版を買い直していたりします。
いやー、同じゲームを二つ買うとか初めてだわー。
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