「そう言えば、まだ名乗っていませんでしたね。
私はボンドルド。奈落(アビス)の探窟家『黎明郷』――と人は呼びます」
ひー、個人的に慌ただしかった2月が終わったかと思えば、3月という年度末の繁忙期突入。ウィルス関係で街からは人が消えたらしいが、外出れなくて暇だからってクライアントがいっぱい仕事くれるよ。ここが地獄だ。
イベント参加すんなよ、という会社命令にイラッとしたので今日は我慢出来なくて映画観てきたのでその感想を。
■あらすじ
人類最後の秘境の大穴『アビス』。果ての見えないほど深く巨大な縦穴には奇妙な原生生物たちが生息し、地上では取られない貴重な遺物が眠っており、アビスに魅入られて挑む冒険者たちは『探窟家』と呼ばれている。
アビスの麓の街『オース』に暮らすリコは偉大な探窟家であった母・ライザの白笛とともに発見された言葉を受け取り、記憶喪失のロボット・レグとともにアビスへと向かう。
そして、その先で出会ったアビスの呪いによって成れ果てとなったナナチとともに深界五層へと進んでいき、白笛・ボンドルドとその娘・プルシュカと出会う。
■感想
以前より勧められていたくせに観てなかったアニメを一週間前くらいかな? まぁ、一気に観て号泣して、原作買ってまた泣いて、近場の映画館で追加上映されたのでえっちゃら行ってきた。
THXの巨大スクリーンだったのに客3人しかいなくて、音がいいわ寒いわ最後は映画館から出るために階段を上らされるという上昇負荷の恐怖も味合わされる。本当に素晴らしいですね、であるよw
厨二心くすぐるボンドルド回なので劇場で観たくて行ったのですが、漫画読んだしこの回のつらさは承知済みである。もう泣かないぜ、ミーティじゃなきゃ大丈夫だ。
――来場者特典が泣かせにきた、だと……。
まぁ、プルシュカの方でもある意味つらいんだけど。
私はTVアニメを観たとき、めっちゃ丁寧に描写されているんだな、と感じた。ほら、冒頭の冒険に出るまでってアニメは大抵端折るじゃないか。でも、確か3話くらいまで冒険に出るまでの過程を使ってるんだよね。だから1クールでもあまり進まなかったというのはあるけど、世界観の書き込みと音楽好きだーと楽しかった。いや、音楽関係はケビンさんの名前見ただけで好きなんですけどね。1話の衝撃はケビンさんじゃね、ね、ケビンさんじゃねっ!?だったくらい。
そんなこんなで映画でボンドルド回やってくれるんですよ。行くしかねぇ、である。
TVアニメの続きでナナチを仲間にして冒険を続けたリコ一行は、ボンドルドの探窟隊・祈手(アンブラハンズ)と出会う。そして、ボンドルドのいる前線基地(イドフロント)へ。
ここに来るまで、非常な人体実験でナナチが成れ果てとなり、ミーティが不死の存在になってしまったのはボンドルドが元凶であることを知っているのでレグは敵意バリバリだが、そんなボンドルドにもプルシュカという自分たちと同じくらいの子どもがいることに驚き毒気を抜かれる……って流れで始まっていく。
いやー、前線基地の中は分かっていても怖いな。
ナナチが二人を守るためにボンドルドと交渉しようとしたのも分かる。レグの悲鳴は、最大戦力があっさりと弱体化させられるという絶望感がある。プルシュカが親切なのも落差になって。
ボンドルドとの戦闘シーンは漫画だと分かりにくかった負荷部分がよく分かって良かった。最後の呪い――祝福を受けての部分は特に。あと、ボンドルドを倒して泣くプルシュカからの復活のシーンがアニメだと絶望ハンパないね。祈手がパパの頭ポンポンからのパパ仮面を死体から強奪&装着でパパ爆誕は『烈火の炎』の呪を思い出す。この身体は、って言ってるから身体はステータス的にストックがあるんだろうな。
プルシュカの身体に赤を入れ、カートリッジについて知り、電気を食ったレグとボンドルド戦。どうでもいいけど、ボンドルドのいい声で「あのぬるぬるの時よりも」とか言われるのは思うことがあった。不覚にもかわいいかったw
本当に丁寧にボンドルドの所業と、上昇しながらのレグとの戦闘で変わっていくボンドルドの身体、そしてカートリッジについて描かれる。プルシュカの思い出、最後のボンドルドが火葬砲を避けてリコが――のシーンは綺麗だった。
相変わらずグロいところはグロく、展開を分かっててもプルシュカぁああ、って泣いてた。メイニャがカートリッジから零れたプルシュカを舐めて、けほってしちゃうシーンが本当にダメだ。リコ並に泣く。
どうにも原作を読んでしまうと、あのシーンがカットされたとかヘコむことが多いのですが、とことん丁寧に描写されていたので楽しかったです。もちろんカットされているところもあるけど、プルシュカがグェイラから帽子をもらったとことか追加されてよかった。確か、漫画だと帽子もらう1コマだけだった気がしたから、グェイラいい奴だぁ。あいつどこ行ったんだろ?
そんなこんなでひっさびさの映画は大満足でした!
戦闘シーンをもう一回観たいと思うとのプルシュカ負荷にもう一回かかることになるという苦しみを抱えながら、BD発売を待とうと思う。続編制作も決まっているみたいだが、次のとこの過去編は精神的にキツかったりするんだよなぁ。
僕も漫画全巻買ったから興味のある人は是非。黎明郷の活躍だけ知りたい人は4巻5巻をチェケラ。そして劇場行こうぜw
メイドインアビス 1〜8
つくしあきひと
竹書房 (2019/5/30)