2020年06月14日

ソードアート・オンライン プログレッシブ1〜7



「ひとりで格好つけないで。パートナーでしょ」


 うん、無理だ。常日頃から思っていたことを実感したのでもう無理をしてしがみつくのはやめよう。
 なんの話かというと大まかに言えば人付き合いですな。お前、前からやってねぇだろ? 全くもってその通り。でも、今回私が言いたいのはネット上でも無理だったということだ。もう変身考えるの疲れちゃうからやめようね!
 最近はファンクラブとかも交流が必須じゃなかいか。大学で偶像学っていうのを取ったが、僕は偶像との接点を求めていないんだよ。テレビの前だけ、ライブの間だけ会えればいい。極論、それが実在していようといなかろうともどっちでもいい。繋がることを求めていない。ツイッターで本人に話しかけるとか、正気かと思ってしまう人間なんだ。このズレが僕は耐えられない。
 今は時代的に繋がることをさも当然と求められるから僕には生きにくい。ならいっそのこと全部やめようぜ、と行動を畳んでいこう。この決断をするのに五ヵ月くらいかかったけどな!


■あらすじ
 ゲームとは無縁の優等生だった結城明日奈は、VRMMORPGソードアートオンラインのサービス開始初日にログインしてしまったことからクリアするまでログアウトすることのできないデスゲームに囚われてしまう。
 ゲームに囚われ現実世界の出来事に置いて行かれることを怖れた明日奈=アスナは百層攻略という先の見えない戦いに自暴自棄になりながら戦っていたがソロプレイヤー・キリトやアルゴに助けられて細剣使いとして頭角を現していく。
 そして、βテスターとして先の展開を知っていながらも秘匿していたビーターとして悪名を広めることになるキリトに臆することなく付き合い、時には振り回しながらアスナは攻略組最速の細剣使いとしてSAOの世界で生きていく。


■感想
 うわー、ごめん、あらすじ本当に下手だああっ!
 ま、天下のSAOのあらすじ、しかもこの辺境でのものを読んでいる人なんていないと信じている。

 さて、いつも通りざっくりと説明。
 ここのところ漫画を読む機会が多く、1クリックで全巻買えちゃう電子書籍には大変お世話になった。紙の本派だったけど収納に困らず携帯さえあればいつでも読めるという利便性はいいね。不便なのはコレクションが分かり憎いこと、携帯端末の電池依存と最終的にハズレだった場合に売れないこと。あと実体のないデータだけにも関わらず大して値段が変わらないことかな。
 まあ、いろいろ言ったけど今のところ小説と呪術廻戦以外は電子書籍移行しつつあったりするのだった。

 では、内容へ。
 ソードアートオンラインプログレッシブはSAO第一層からの話ですが、これはアスナ視線でのコミカライズ。隠しログアウトスポットの噂に踊らされて死にかけるアスナさんは初々しいですが、いつでもどこでも助けてくれるキリトさんはこれはもう恋に落ちるレベル。だが、この本編では外野からは公認カップルでもそんな雰囲気にならないので私のようにリア充死ね派も安心。
 というかですね、ちげーから!ってあたふたしている時期が一番楽しいんだよ、イチャイチャしすぎると食中を起こす。映画はたぶん二度と観れないと本気で思っている。6巻あたりに収録されている漫画作者さんの脳内キリトアスナの映画を観た反応の方で映画一本分みたいw

 漫画は全七巻でキズメルのエルフクエスト第二層終了まで。
 続きは他の作者さんに引き継がれているようだけど、掲載誌が休刊で止まっているようなので未読。あくまでこの七巻までの感想です。

 家庭環境から成績上位であることを強いられていた明日奈はSAOに囚われたことで現実の受験戦争から置いて行かれることを怖れて隠しログアウトスポットなんて怪しい噂につられてしまうアスナだが、この一件で知り合ったアルゴから攻略本をもらい戦い方を知る。
 それでも自暴自棄は変わらず、一人迷宮に引きこもってすり減りながら戦い、危ういところをキリトに助けられる。この時点でキリトヘルプは二回目。
 だが、アスナも既にバーサーカーの片鱗があるのでピンチに離脱ではなく殲滅をチョイスするのは笑ったw アスナは可愛いって描かれ型が多いけど、戦闘時の凜々しさ? 怖さもちゃんと描かれているのがいいなぁと思う。
 あと、アルゴの出番が多いのは素晴らしいよね!

 初めてのボス戦攻略会議。これは騎士・ディアベルの鼓舞と大人気キバオウによるβテスター晒し上げ。エギルの攻略本でβテスターは情報を提示していたことを指摘されて場は収まりかけるが、ボス戦攻略本に『情報はベータテスト時のものです』という但し書きがあったことから発行者のアルゴこそβテスターだと盛り上がってアルゴを突き出せという展開に。
 さすがのキリトも静観はできないと飛び出すが、ここではアスナの方が早い。速いことはいいことだ、とクーガーさんも言っていた。

 アスナの「感謝以外何をすると言うの?」発言で――いや、女の子の存在により固まる男性プレイヤー笑ったw うん、分かる。フード装備とはいえ可愛い子いきなり来たら固まるわな!
 そんで、自由にパーティ組め発言であぶれる展開も分かるw 分かるよ! いっそ強制にしてくれよ頼むからああって思うよマジで。

 このあとはキリトさんの宿でお風呂イベント。
 おい、サービスシーンだぞ。買え、であるw アスナさんが勝負下着買うシーンもあるよw

 モンスタードロップで店売り武器よりもいいウインドフルーレを手にしたアスナさんは装備を調えて初めてのボス戦へ。
 人数あぶれで雑魚狩り担当のキリトとアスナだったが、攻略本の甲斐ありレイド戦は終盤へ。
 しかし、ここでベータ時との相違点が。ボスの副武装が異なり、一人トドメを刺しに――ラストアタックを狙った飛び出した元βテスター・ディアベルが死亡する。リーダーを失い統制を欠くプレイヤーにキリトはアスナだけでも逃がそうとするが、アスナさんは狂戦士だ退くわけないだろ!

 ここでの共闘、アスナが攻めてキリトがボスのソードスキルをキャンセルして戦うところは燃える。助けに来てくれるエギルさんもカッケーのである。
 撤退に傾きつつあるプレイヤーたちをアスナは「騎士ディアベルの最後の指示」を語り、キリトにリーダーを引き継がせて続行することに。

 ディアベルのシーンは原作にあったか覚えていないんだけど、ディアベルがアルゴと接触してβテスターとビギナーについて考えていたことが明かされる。なんだ、ただの目立ちたがり屋じゃなかったんか……。

 キリトとアスナのコンビネーションでボス戦は勝利するが、ディアベルを失った穴は大きく、ヘイトはβテスターのキリトに向かっていく。ここで既に扇動を煽る影があるのな。キリトはアルゴともグルだ、とβテスターは悪、ベータどもの肩持つアスナもグルだ、と悪い流れになっていく中、キリトさん渾身の悪役演技。
 LAボーナスの黒コートを身に纏い、ただのβテスターじゃないチートを合わせたビーターの名を自ら名乗って嫌われ者を演じて去って行く。ここでエギルだけじゃなくキバオウもちゃんと分かってるから嫌いになれないんだよなぁ、あいつ。



ソードアート・オンライン プログレッシブ1〜2

 ここまでが2巻中盤辺り、次の第二層ではアスナはソロ行動中にキリトと同じ武器を使う剣士と出会う。キリトかな、って思って近づいてアルゴと会えばキリトのことを聞いてしまうからネタにされる。アルゴ本当にいい、隣で一緒にニヤニャしたい。
 プレイヤーの鍛冶屋が出てきたという情報提示でフィールドボス戦へ。スキルで隠れていたキリトを一発で見つけ出すアスナさん本当にすげーです。

 正直、この話はあんまり好きじゃないんだけど、トッププレイヤーが強化失敗で武器を失い、低レベルの強装備プレイヤーチームが出てくるあたりで事情は察しろ。
 アスナさんも強化詐欺に合ってウインドフルーレを失いかけますが、キリトさんに下着開示することで難を逃れる。え、違う? 分かるだろ、これで合ってるよ!

 犯人はプレイヤー鍛冶屋・ネズハ。フルダイブ不適合で遠近感が掴めず、前戦は厳しい。そんなネズハを見捨てなかった仲間たちを攻略組から遠ざけてしまったことを悔やんでいたネズハにある日黒ポンチョの男が強化詐欺について教えてきたのだという。ここ重要です。
 飛び降りたネズハを掴んだアスナを掴んだキリトは筋力パラメータが足りずに二人を持ち上げられないが、アスナのスカートペロンブーストで助かるw もうホントこういうの好きww
 そして、キリトはネズハにフィールドボスLAボーナスのチャクラム、システムアシストが効きかつ戻ってくる投擲武器を提示し、体術スキル獲得クエストへと導くことに。道中のネズハのキリトアスナいじりはGJとしか言えないw
 しかし、このアスナさんは喧嘩っ早いのでNPCに煽られて体術スキル獲得クエストへ。

 だが、このクエストは終わるまで山を降りれない。キリトでも三日かかった時点で二日後のボス戦は絶望的だった。
 けっどなー、ここでのネズハのアスナと二人で岩割りチャレンジはいいよなー。この思い出だけで一生生きていけるね。

 そして、アスナを欠いて第二層ボス戦へ。
 ネズハのチーム・伝説の勇者達(レジェンド・ブレイブス)がきな臭さバツグン。でも、ボス戦前にイヤイヤながらもキリトの話を聞くキバオウは本当に嫌いになれないね。見た目は好きじゃないがな!
 アスナいないのにアスナの名前を呼んじゃうキリトさんにニヤニヤしたいのでエギルさんのチームに入りたい。別々の方法でディアベルの跡を継ごうとしているリンドとキバオウはいがみ合いながらも攻略という根っこの部分で分かり合っているのがいいよな。
 そして今回のベータ時との相違点、ジェネラルの後からキングという新ボス登場に終わったと思った時に颯爽とアスナさん登場。体術スキルが蹴り重視なのらしいが、アスナ一人の追加でどうにかなるものではない。ひとり敵を引きつけたアスナを庇ってキリトまで死にかけるが、ここでやっとチャクラム装備のネズハが追いつく。
 アルゴの調査で分かったことだが、このキングはチャクラムでブレス攻撃を無効化できるのである。ここからの戦闘はかなり好きですね、レジェンド・ブレイブスたちがネズハを守ったりキリトとアスナのダブル弦月からのフィニッシュは格好良すぎじゃないすか!

 コングラチュレーションに浸る間も惜しく、ネズハ断罪へ。
 リーダー・オルランドの自死寸前の決意表明とキバオウが扇動者を収めてくれたことからなんとかなるが、貶めようとする存在はあんまり良い気分じゃないな。でも、度々発揮されるアスナさんの女子校スキルはすげー! ここでアルゴとアスナさん、ていうかキリトさん以外が連携した鎮圧模様は人の付き合い方を分かってらっしゃるんでしょうね。



ソードアート・オンライン プログレッシブ3〜4

 次は第三層からのエルフクエスト。
 森エルフと黒エルフの戦いに遭遇してどちらの味方をするかでクエスト分岐、本来であれば味方をしたエルフが自爆技で敵を倒すところをさすがのアスナさんとキリトと黒エルフ・キズメルで倒してしまう。
 ここまでは原作と一緒だったけど、敵の鷹使いが現われ、こちらは狼使いが参戦して秘鍵の奪い合いに。ここ、原作にはなかったよね?
 この鷹使いとキズメルには因縁があって、キズメルの妹・ティルネルの仇。そして、狼使いは妹の夫。この物語に巻き込まれていく形になるんだけど、狼使いがアスナを守って死んじゃうからキズメルのダメージが大きいよおぅ。

 ここからは黒エルフの天幕での話とキズメルをパーティメンバーにクエストへ。
 ギルド結成クエストとは関係ないにも関わらず他のプレイヤーたちもエルフクエストをやっていることを疑問に思いながらも、プレイヤーたちは二つのギルドに別れていた。ALOとDKBですな、キリトとアスナにコンビ解消してどっちかに入れなんて言葉にアスナさんブチギレ寸前。キリトは分かっていなかったけれど、キバオウとリンドはキリトが第三のギルドを立ち上げないかを心配していた。そういうのすぐ分かっちゃうさすが女子校育ち。
 前後しちゃうけど、アスナの剣作りはわくわくするのとキリトの発狂超分かるw 自分も欲しいけど、それ細剣だしぐぬぬぅになるわなー。

 森エルフ拠点への潜入クエストで、キリトは裏で暗躍していたプレイヤー・モルテを誘い出して決闘へ。その間に、アスナとキズメル、アルゴで潜入する。パーティメンバーNPCキズメルを前に興奮するアルゴ可愛い。
 モルテの目的は二大ギルドを操り、森と黒、夜警と潜入で対立させること。そして、キリトとHP半減決着決闘することで合法的PKをしようとすること。キリトさんの戦いも面白いが、やっぱりキズメルとアスナの潜入戦の方が盛大で楽しい。二人の共闘はアルゴが見惚れてしまうくらいのもので、リンドの気持ちも超分かる。今際の際に思うことは「乳でっか」で森側でやろうっていった奴に殺意沸くよな、うん。

 その後はプレイヤーたちが協力してキズメルの味方になり仇も討てる。もう、ここでトドメを狼に譲るところキズメルさあああん状態だよ。
 こうして、エルフクエストはキリトとアスナに一任されて二大ギルドは迷宮攻略へ。この後のキリトアスナキズメル狼のパーティは楽しい。「また《秘鍵》を盗られた!? 何回目!? 学習して!!?」なアスナの気持ちも分かる分かる。
 第三層ボスはさっさと終わり次の階層へ、で終わり。えー、ここで終わっちゃうとか悲しい。もっと見ていたかった。

 久々のSAOだったんですが、物語のレベルが高くて面白かったです。
 こうやってアインクラッドを見る度に実際にやりたいと思うよなぁ。自キャラ作ってゲームしたい。キリトを動かすんじゃなくね。ソシャゲにそんなゲームあったけど、あれもちょっと違う。スキルごりごり組み合わせたい。武器強化したいキリトにケンカ売りたい……。魔法がない世界ってのはすっごい魅力的だと思うんだよなー。

 では、今回のお気に入りへ。
 キリトとアスナに一任するエルフクエストでなにか攻略情報が得られた場合、アルゴが責任を持って共有すると約束するとリンドが問う。


「そこまでしてアンタは何を得る?」
「……逆に聞くけド
 夢のファンタジー世界に来たってのニ デスゲームだ攻略だってあくせくさせられテ アンタら飢えていないのかイ? 『物語』に
 ヒロインの間近でそれを見られるんだヨ? こんな役得他に無いネ!」


 アルゴ好きだな、本当に。
 物語は重要だ。だって、僕らはいつだってこのゲームの世界に憧れているんだから。デスゲームで逃げられないなら尚更楽しみたいと思うじゃないか! 






ソードアート・オンライン プログレッシブ5〜7
川原 礫 (原作), 比村 奇石 (漫画), abec (キャラクターデザイン)
KADOKAWA
posted by SuZuhara at 14:27| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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