史上最悪の入れ替わり<女子高生⇔連続殺人鬼>
おい待て、月1更新になってるw
いやはや、なんつー体たらくだ。でも、5月終わりまでは俺死んでるから。基本死んでるから。
しばらく好きな本が読めない生活をしていたり、やりたいゲームがなかったりで腐っていましたが、勧められてモンハンライズやってみた。
しかし、正直これはいかんな。ゴッドイーターの操作に慣れすぎてすぐ納刀しちゃう。ガッテム。武器に操虫棍を選んだらめっちゃ驚かれましたが、ジャンプしたいのだよジャンプ、とちょこっとだけ進めました。
けど、どうにもこれ以上は進められそうにないな。5月下旬には解放されるんで、早くいつも通りに戻りたいもんです。
■あらすじ
父親を失ったことからアルコール中毒になった母と正論をぶつけてくる警察官の姉の間で板挟みになる主人公・ミリーは高校でもいじめられていた。親友のライラとジョシュのおかげでなんとかやっていけているが、内気な性格からはっきりモノも言えず、どこでも我慢を強いられる日々を送っていた。
そんな中、同じ学校の生徒が惨殺される事件が起こる。アメフトの試合後、母の迎えを待っていたミリーはそこで連続殺人鬼ブッチャーと出会ってしまい、肩をナイフで刺されてしまう。
駆けつけた姉のおかげでブッチャーは逃げ出すが、次の日目が覚めると知らない場所でミリーはブッチャーに、ブッチャーはミリーにと入れ替わっていたのだった。
ミリーは指名手配されながらもなんとか学校に忍び込み、親友二人を説得してブッチャーを捕まえようとするのだが、再び入れ替わるためのタイムリミットが一日であると知り、ミリー=ブッチャーの殺人を阻止し身体を取り戻すために奔走することになる。
■感想
公開するの超待ってた。てか、今年初映画にするって決めてたくらい待ってたんですよ僕はっ!
『ハッピーデスデー』のクリストファー・ランドン監督最新作、ポップでグロくてだけど笑えるなんて映画イケる全ての人に勧めたい映画。
てか、キャスリン・ニュートンだよ楽しみだなぁって思ってたんだが、今作はヴィンス・ヴォーンが全部持っていく。私は今作で彼を初めて知ったのですが、速攻でFilmmarkでフォローに入れた。時間ができたら過去作漁るんだって思ったくらい。
きちんとは観れていないのですが、この前までやっていた今作と似たような内容のドラマ『天国と地獄』でも高橋一生さんの女性としての演技には脱帽だったのに、ヴィンス・ヴォーンはめちゃくちゃすげー!って感動しっぱなしでしたね。
さて、ざっくり内容。
大方はあらすじで語ってますが、今作の入れ替わりの魅力はただ入れ替わっただけじゃない。お互いの男と女の身体についての言及だけでなく、身体に精神が引っ張られているというのが面白かった。
ミリーはブッチャーのでかくて不潔な身体が嫌でしょうがないんだけど、ブッチャーの身体にはパワーがあって内気なミリーもいろいろなことを前向きに考えられるようになっていく。
一方、ブッチャーの方はミリーになって今までの地味な服は着ずに姉のクローゼットから赤ジャケットを拝借。嫌がらせを受けていた女の子の印象はなくなり学校ではブッチャーに襲われたと言うこともあって注目を集めるが、ブッチャーの目的はあくまで殺人。
この辺りの目的の理由とかは語られないので気にしない方がいい。ナイフの謎とか声についても語られないけど、ハッピーデスデーの時から分かっていることだ。続編を待とう。
話を戻すが、ブッチャーはミリーの身体で殺人を続ける。――が、ミリーの身体はあまりに弱かった。今までのような力技では無理なので、何度も殴られながらも教師を殺すシーンはちょっと同情したくらい。殺すために頭を使い出したからやべぇなとは思ったが、そんな展開にはならない。
ミリーの親友二人と和解するまでがすっごい面白い。
いや、普通にブッチャーなんかが来たら逃げるし、二人のこと知ってるって言われても信じないよw
二人は協力して武器を取りブッチャーを攻撃するがミリーは信じてもらうために攻撃はしない。盾を振り回したりちょっと押すだけ――なのだが、力強すぎて吹っ飛ばされるw
でも、二人と和解するシーンはめっちゃいいです。人生で友達は一人できればいいと僕の好きな歌にあるのですが、ミリーはこんな友達二人もできて良かったよなぁ。
黒人のライラ、ゲイのジョシュという親友は一風変わっていて、正直ホラー映画では序盤に死ぬキャラと言っても過言ではないのですが、二人はブッチャー=ミリーを守りながら最後までずっと一緒に居てくれるんだ。お前ら最高だな!
しかし、ブッチャーの見た目だけでかなり大変な道中。
ミリー=ブッチャーを見つけたと思ったら、向こうが悲鳴を上げて「殺人鬼よ!」なんて言ってきたら逃げるしかない。ブッチャーがこれをやっていると思うとかなり楽しいw
そんな中、ミリーの想い人の男子・ブッカーがブッチャーの標的になってしまう。それを親友二人とブッチャーの腕力で阻止したミリーはブッチャーを捕縛することに成功する。あとは警察が保管しているドーラのナイフを奪ってブッチャーに刺せば入れ替わりが戻るって展開になるが、ここからが本当に面白かった。
ライラは警察署でミリーの姉と対峙、ジョシュはミリー=ブッチャーを縄で縛ったのを監視する中、ミリーは車の中でブッカーといい感じになっていた。
前にロッカーに入れた詞を贈ったのが自分であることをブッチャーになってから言えたミリー、ミリーだったらいいなと思っていたと告げるブッカー。
二人は照れ臭そうに笑いながらキスをする――うん、ミリーはブッチャーのままな。俺、なんで男同士のキスシーン観て感動してんのwとか思ってしまった。
いや、別に同性がだからどうたらって言うつもりはないんだ。それ以上にヴィンス・ヴォーンの乙女演技が突き抜けすぎていて女の子にしか見えてなかったんだよ。
この後もいろいろあるが、ミリーはなんとか自分の身体を取り戻す。
ブッチャーになっている間に母親と話せたことから母親とも向き合えるようになってめでたしめでたし、と終わることはない。ブッチャーはミリーだったのだ。ミリーの家も、家族についても知られている。
ミリーは舞い戻ってきたブッチャーと対峙することになるが、もう強い身体はない。入れ替わりでミリーの弱さを知ったブッチャーは精神的にも的確に攻めてくる。しかし、ミリーだってブッチャーの弱点を知っている。
このラストの伏線回収――本当にそれ伏線だったのかよwって思えることなんだけど、納得の結末で文句なしに面白かった。
どこかで書いたけど、ブッチャーが殺人をする理由とかドーラのナイフから聞こえる声については語られないけれども、あくまで物語の焦点はミリーだからこれで良かったと思います。BD買おうな、楽しみだな。
上映時間遅くて観てからじゃ売店やってないから先に買っといたんだが、これは良判断だった。
キャラクターについてやあの犬小屋作りについてとかも書かれているから、世界観に浸りたい人は是非。ま、変形サイズなのと縦横で表記変わるからちょっと読みにくいがファンアイテムとして買っといたほうがいいよ。