「なんか、女子って面倒くせぇな」と、ザ・女子の私は思いました。
グレンラガンやキルラキルの監督・今石洋之展に行ってきました。
会場が東所沢とか絶対に行けないな、と思っていたところで仕事でそっち方面に行かされることになったので、じゃあ行く代わりに直帰させてと条件を出したのはこのためでした。金曜の夕方にお邪魔しましたが、平日の夕方はさすがに穴場だったようで人が少なくて見やすかった。グレンラガンの初期設定とか、ここから完成品に繋がっていったんだなと思うと面白かった。
他作品は知らないモノも多かったのですが、ゲームにも参加されていたのでそっちの方が懐かしかったですね。
でもまぁ、一番の目的だったキルラキルクリアファイルが買えて良かった。特典色紙もキルラキルだったしな! プロメア色紙は滅多に更新しないTwitter感想応募で頂きました。
■概要
外国へ留学することを決めた光浦靖子。家を引き払う準備もしていざと待ち構えていたところ、新型コロナウィルス蔓延により打ち切りとなってしまう。
妹の家に居候しながら、彼女の変わってしまった生活やお笑い芸人としての自分、そしてこれからの自分について語られるエッセイ。
■感想
何度も言ってると思うが、私はエッセイというものが苦手だ。なんでだろ? オチが無いからじゃないかな、展開がないものって苦手に感じるんだよ。
じゃあ、なんでこの本を手に取ったかというと、人嫌いな僕だがオアシズ――大久保佳代子さんは好きなんだ。めちゃイケを見ていた頃はそうでもなかったんだけど、下ネタ連発するところとか絶対に苦手なタイプなんだが、憎めないんだよなぁ。大久保さんが出るのであればテレビを観る。
本の冒頭でも語られているが、このコロナ禍が始まった頃の『ボクらの時代』リモートで光浦さん大久保さんいとうあさこさんが出た回を観ていて、仕事を休んで留学しようとしていたのに行けなくなって妹の家に居候中という話をしていたのを覚えていた。
あれはどうなったんだろうと気になったのが本書を手に取ったきっかけ。
きっかけなんて概ねそんなもんですよ。
読んでみて思ったのは、まぁなんて面倒な人なんだろう、とw
思えばめちゃイケの時からよく泣いている人という印象はあったが、なかなかの屈折ぶりなので読んでてそれがよく分かった。
私は一度、光浦さんとお会いしたことがある。あれはほぼ日のTOBICHIで光浦さんのブローチの個展的なことをやった時に友人が行きたいというので一緒に行ったのだが、そこにご本人がお友達と一緒に来られていた。
私という人間は周りの人に興味が持てないので一切分からなかったが、友人が言葉を失っていて面白かったことを覚えている。そこでタバコを吸うんだな、と思ったのだが、そのタバコについても書かれていて自分の中で合点がいった。ファンである友人が他の人に交じってサインをねだらないことを選択したのは正解だったようだ。そうだよなぁ、芸能人だってプライベートは必要だよ。
話が逸れたので戻す。
初めは居候中の妹家族について、留学することについて。特に留学を決めた辺りの話は面白かったが、光浦さんの内面に関する話になると、やっぱり面倒くさいひとだなぁ、と。いや、僕も人嫌いのビビリなんで気持ちはよく分かりますがね。
50歳になって、閉経についてとかシリアスな話にもなっていく。けれども、やっぱり面倒くさいんだ。心配してても仕方ないと私なら思考をぶん投げることもずっと考えて悩んでしまう人なんだなとひしひしと感じました。
光浦さんは本編で大久保さんと反対が求められるからこういうキャラになったと言っていますが、これは凸凹だからやっていける典型なのではないだろうか。
冒頭で私は大久保さんが好きだと書いたが、きっと大久保さん単体ではそうは思わなかった。テレビでオアシズをコンビで観ることはなかなかなかったが、やっぱり二人が一緒に出てると嬉しかった。
あ、あと本に関しては羨ましかったな。
家には一室本を置くだけの部屋を作っていたとか、なんだよその理想の空間。それ見たかったなぁ。
今回のお気に入りはどこを引用するのも難しいのでなしで。興味がある方は是非一読を。
50歳になりまして
光浦靖子
文藝春秋 (2021/5/29)