2021年06月27日

RAIDEN-18



「さあ、立ち上がれ! 雷電18号!!」


 感想は書けていませんが、今月は多く映画に行ってます。映画好きなんだよなぁ、小説読むのも。この辺は子どもの頃から変わらないのですが、最近はゲームに対して魅力を感じなくなっているのが怖い。
 ノベルゲーをがっつりしたいという気持ちはあるんだけど、RPGしたい育成したいって気持ちが点で沸いてこない。このままじゃクレしんゲームも積みそうだ。
 まぁ、とりあえずモルガンスキルマに備えて宝物庫周回でもしようか……。


■あらすじ
 マッドサイエンティスト・タチバナ博士によって創り出された怪物(クリーチャー)・雷電18号。最高級の死体を繋ぎ合わせたフランケンシュタインである彼は非常識なタチバナに振り回され、挙げ句の果てには埋め込まれた爆弾のスイッチで脅されて、全国一位の怪物を決めるクリーチャー選手権にしぶしぶ出場することになる。


■感想
 荒川弘先生の新作、かと思ったら、なんでもこの作品1話は15年前に掲載だとか。2005年に月刊サンデーGXにて掲載された1話から短編的に描かれていた作品というわけでしょう。全4話でこの1冊で纏まっているので手に取る敷居は低いので荒川先生好きな人は買いです。

 さて、本編。
 タチバナ博士が雷電18号を創り、電気を流して動かすところから始まる。フランケンシュタインと本編でも言われてますが、まんまそのイメージ。正しくはフランケンシュタインの怪物とか基本的な解説もしてくれています。
 最高級の死体を複数を繋ぎ合わせて創られた雷電18号だが、彼は非常に常識的で死体のネットオークションに参加するタチバナに怒ったりね。タチバナを含めてこれから出てくる死体愛好家たちは突き抜けてるから、ツッコミ役として非常に好感が持てる主人公かと。
 雷電18号――ライデン、格好いいのに格好悪いしなw

 タチバナに連れられて行ったクリーチャー選手権、ライデンは訳も分からず巻き込まれていくのだが、そこは最高級の死体、身体が戦い方を知っている。
 一位をかけてジュテーム2号と、そしてライデンは条理の条件に自由をタチバナに約束させるのだが、この戦い好きだなぁw
 ジュテーム2号の制作秘話を知ってからの大ブーイング。そして、2号の意味とかww
 無事に勝利して自由を手に入れるライデンだが、タチバナの方が一枚も二枚も上手という1話で綺麗に完結しています。

 だけども、続くよ雷電18号。
 2話はライデンが掃除中にタチバナ博士の関係者らしきクリーチャー・タチバナ壱号を発見して、彼女の弱み――謎に迫るという話。
 ギャグなノリなのに設定的に重要なのズルいな、上手いよなぁ。

 3話、クリーチャー選手権三年連続1位に雷電18号のパチもんが現われる。最高スペックのライデンを真似たところで粗悪なパクリと切り捨てたタチバナだったが、パチもんタチバナ博士――パチバナのナイスバディな姿を見た瞬間にブチ切れてパチもんがいる日本に殴り込む。
 なにこれ、クソ楽しいw 1話で出てきた死体愛好家たちも出てくるし、日本産といいつつ――ww

 4話はライデンが大英博物館のクリーチャーたちに拉致られ、同じ境遇の仲間たちと楽しい生活を送るのだが、タチバナがお迎えにやって来る。
 鉄の女はズルいww オチとして微妙かなと思いますが、コミックにはエピローグがあるのでいい感じにまとまってますね。

 表紙から想像した物語とは違いましたが、ギャグ強めで面白かったです。しかも、1巻で完結するってすごくいい。今なら直筆サイン入り色紙が当たるキャンペーンも帯についてきますが、こういう企画は色紙の絵を見るだけも楽しいから嬉しいよな。

 では、ここらで今回のお気に入りへ。
 今回は3話より、パチバナが死体ではなく生きた人間を拉致していたこと知ったタチバナの言葉を。


「あんた、やってはいけないことをやったようね……
 我々クリーチャー研究者のルールは「死体を使う」こと!!
 殺して造るのは法が許しても私たちが許さない!!」


 倫理観のない人間のように見えて、だからこそ自分たちのルールだけは重視する。
 かーらーの、3話のオチは最高でした。





RAIDEN-18
荒川 弘
小学館 (2021/6/9)
posted by SuZuhara at 01:00| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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