2024年01月03日
彼女は時のねじを逆向きに回した 〜立ち絵追加版〜
「私は少し先の未来からやってきたんだ」
僕だって正月くらいは連日アップする。
うん、そんなんではなく昨日ののろいちゃんの影響か、数年前にインフルエンザの高熱に侵された時に見た夢を思い出した。
僕の隣には女の子がいて、彼女が指パッチンで合図する度に大人を生き埋めにしていく夢。最終的に僕は彼女も埋めてしまうんだけど、あの時は本気で埋めることだけが彼女を救う方法だと思っていた。他にも宇宙人が人間の振りしてとある少女を手に入れようとするんだけど、その娘性欲強めすぎてにっちもさっちもいかん的な夢。前者は続編もあって、後者は途中で終わった。
うむ、夢先生の続きなり新作をいつまでもお待ちしております。
■あらすじ
屋上で話かけてきた少女・春子は自分のことを少し前の未来からやって来たと言う。未来人ではなく時間逆行者である、と。
未来で自分たちは結婚するなどと彼女の言い分を半信半疑に聞きながら、笹斗は下校時間が来るまで彼女と話して屋上を後にする。
■感想
たいぶのろいちゃんを引きずっている。いやー、最後の魔法がな、自分の中で解釈をまとめられない。脳内で幸せにする妄想すらできない。私には一般的な感情が分からない時はこれだけ着目すればいいんだよ!的な全部丸投げした超理論があるのだが、今回はそれが当てはめられなくて。leadmeにあった参考文献の大魔法峠のアニメをprimeにあったんで観てみたりとかしたが、どうにもできない。
もうこうなったら次の作品やって上質な鬱に浸ろう、とそんな感じでプレイした今作。理由はプレイ時間が15分という短編だったこと。無印と立ち絵追加版はどっちにするか迷ったけど、追加版でプレイしました。ああ、こちらはフリーゲームです。プラウザ版もあるようですが、そっちはなんか苦手なのでDLしてます。
では、行くぞ。
あらすじで書いたとおりなんだけど、屋上にいたら自分は未来から来たという電波な女の子が話しかけてきた。
しかし、未来人ではなく時間逆行者。生まれて死ぬのではなく死んでから生まれるまで逆行する者。エピソード記憶と意味記憶の違いなど、この辺の説明はなかなかに聞かせるじゃないかと思った。私が笹斗でもここまで作り込まれた設定ならば乗っかるのもやぶさかではない。
そう、笹斗も私も彼女が未来から来たとは信じていない。
でも信じた事によるデメリットなんかないし、じゃあ信じておこうかくらいの軽い調子。
まぁ、25歳で結婚してヤりまくる的な話は高校生男子には魅力的ではありますがね。
春子自身も笹斗が信じるなんて思っていなかったけれども、そんな仮定をしてした何気ない会話は愛しいものなのでしょう。
私としては、ああこの子死ぬな、と漠然と予想してしまったのだけども。
それは私でなくとも分かるほどのありふれた死亡フラグだったと思う。生きることを鼓舞する春子の言葉全てがすぐに来るであろう別れを想起させるって言うかね。
うん、春子といいのろいちゃんといい、好きな人のために願える子なんだもんな。傷が深くなったよ。
明日からはサボらず授業出ろ、などと当たり障りのない会話後に別れ、次の日笹斗は自殺者の話を聞く。
屋上から飛び降りた女の子。重い病気だったらしい、でも他校の生徒がなんでうちの学校で飛び降り?
ああ、やるせねぇや。
気づいたところで止められたはずがない。一緒に死んでやるなんてことはもっと無理だ。そんなことを彼女は望んでいないから。
では、このまま流れでお気に入りへ行っちまいましょう。
春子が自分と同類だと言う笹斗の本質について触れるところを。
「人間は生きながらにして死ぬことができる。心の一番大切な部分が欠けたままでも、生き延びてしまうことができる。
別にそういう生き方が正しくないって言うつもりはないけれど、でもそうなってしまったあなたを、私は見たくないから。
だからこれは私のエゴで、私はこの日、この時代のあなたを変えに来たの」
結局、春子の設定が本当だったのかは分からない。
いや、本当は分かってるよ、そんなのはただの設定だってね。ヤりまくる未来はないのだろう。
けどさ、なんでそうまでして誰かを想えるんだよ。なんでそんな人が死ななきゃいけない――死を選ぶほど追い詰められなきゃいけないんだろうか。
そんなことばかり考えて私の精神はズタズタですが、どんなベクトルでも感情を動かす作品は素晴らしい作品なんでまた次の作品をプレイしようと思われる。次はどれ行こうかなー。
彼女は時のねじを逆向きに回した 〜立ち絵追加版〜
羊おじさん倶楽部
https://novelgame.jp/games/show/7713
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