ダニー・エルフマンが6年ぶりに来日!
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」を熱唱!
自分はずっと冬が好きだと言っていたが、たぶん本当は今の時期が一番好きだ。動きやすく風が気持ちいい。なにより、服が身軽なのがいいね。コートやなんやかんやと着ると重くてしゃーない。
同じ理由でアクセサリもつけない、ネックレスもピアスも重い。こんな価値観だからシンプルな格好をしているのだが、単なるシャツを着ていただけで家族に「今日はオシャレしてる」呼ばわりをされたので声高に言わせてもらおう。
いつもの方が数百倍オシャレだろ! ドロヘドロのホールくんTシャツだぞ!
■感想
行ってきた。なんとしても行きたかった、これには行かねばならぬ絶対だ。
ざっくり説明しますと『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を筆頭にティム・バートン作品で楽曲制作をしているダニー・エルフマンのオーケストラコンサート。ティム・バートン作品の映像&ティム・バートンのスケッチと絵コンテとともに楽しめるという最高のコンサートなのですが、結構前には定期的に開催してくれていましてね。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』なんかはシネオケもしてくれている。しかも、ダニー・エルフマンはジャック・スケリントンの声優だったりしますから、神の生歌を聴けるんですか!?と震えるほど光栄な場である。
以前の日本でやったコンサートは全て欠かさず参加していたりするのだが、以前のブログでも感想を書いとけば良かったな。しかも、今回のは本当に直前まで開催を知らなくてでてすね……チケット戦争に参加すらできなかったんだよ。一生の不覚だ。1月くらいの俺を殺して。
だが、気づいた公演3日前にも関わらず、前方ブロックが空いてんじゃーん! もう速攻で取ったよ。意味の分からない先行チケット代金という手数料抜きでいいんか。たぶんチケット支払い逃した人がいるんだろうけどありがとうな!
さて、当日。
乗り換え案内に従って行くよ。電車遅延で行き先変更されているよ。無理矢理休み取ったから電車で爆睡だよ。――どこだここ。
うん、こういうことを良くやる。リカバリーはできる。人間なんかいつだって出たとこ勝負さ。
予定より遅れたけど無事に着いたよ。でも、後の祭りだよ。物販は長蛇の列だから休憩時間に狙うよ。
先に言っちゃうと、欲しかったダニー・エルフマン実写ストラップは休憩時間には売り切れてた。いや、ストラップなんかつけないんだけど、ダニー・エルフマンが欲しかったんだ!
しゃーない。けど、列に並ぶのが苦手だから売り切れることなんか知らずに、唯一持ってるぬいぐるみのスパーキーを持ってきたので俺も推し活してみた。ちなみに俺のパソコンデスクトップは『フランケンウィニー』公開時に日本で展示されたストップモーション人形だったりする。
好きなんだよ。……でも、こんなことをやってる場合じゃなかったんやw
席に座って開演までワクワクで待つ。
隣のお兄さんが椅子にずり落ちるように座る人でしたが、開演前に電源をちゃんと切るいい人だった。もうそれ当たり前に行なってくれるだけで賞賛する。
ちょっと細部の記憶は曖昧ですが、『チャーリーとチョコレート工場』の曲から映像はティム・バートンメドレー。ステージ向かって左側、ヴァイオリンがよく見える席だったのでめっちゃ楽しかった。やっぱオーケストラは演奏も観たい。
流れとしては、スクリーンに作品タイトル、本編映像またはティム・バートンスケッチや絵コンテが流れるなかで曲を聴いていくのですが、途中で渦巻き? 幾何学模様のような絵柄になるとそこからは音楽に完全集中できる。
この案配が最高だと思うんだよな。ユニコーンオーバーロードの時は映像から目が離せなかったの本当に勿体なかった。
僕はティム・バートン作品が好きだと言っていますが、はっきり言ってしまうと全ての作品は観ていない。にわかやないか。でも、完全無欠のファンにはなかなかなれない。
『ピーウィーの大冒険』の音楽好きなんですけど、毎回どんなさ宇品なのか想像しながら聴いてる。『ビートルジュース』もしかり。あ、『ビートルジュースビートルジュース』も観に行けてないや。
僕が観るようになったのは、たぶん『スリーピー・ホロウ』から。この手の作品が好きなのは言わずもがなですが、首無し騎士だぜ嫌いなわけがない!
ここのコーラスのボーイソプラノ、2人だったのかな? すげーな、かっけーなと聴いているときにアンコールの内容を思い出すというセルフネタバレを受けたのは内緒w お前の敵はいつだってお前自身だww
観ていない作品では『マーズ・アッタク!』が観たい。ちょっとGWにDVD買ってくる。『バットマン』は観た……かもしれんが、ヒース・レジャーの出る『ダークナイト』の方が好きだったりする。でもなー、キャットウーマンのとこは全然覚えていなかったから観てないのかもしれん。これも一緒に探してこよう。
確かこの辺りで休憩へ。
急いで物販。ストラップ売り切れ。でも、来ちゃった以上はなにか買わねば。パンフは買わない。冊子媒体をもう増やせない。じゃあ、ロンTで。……6,500円とは思わんかった。俺の来月の小遣いは消えたw
でも格好いいんだぜ。腕部分にはカタカナでいろいろ書いてあるw
ずり落ち座りのおにいさんとは反対側の隣、外国の方だったのだが、バットマンの時に携帯をめっちゃ見る人でな。時間が見たいならアナログ時計がいいぞ、と時計好きとしてオススメしたいのだが、休憩時間中に彼女とイチャイチャしていた。そして、後半は戻らなかった。
え、ここから神がかってるのに聞き逃していいのか!!
再開は『ウエンズデー』から。
シーズン1は観ています。僕はどーしても映画『アダムスファミリー』が好きすぎて、ラウル・ジュリアがいないと寂しくなったりフェスターおじさんがこんな弱いわけない。あの人はなにやってもしなない不気味さが最高なんだとか語ればいくらでも語りますが、そんなに印象がない。恋愛要素は2くらいがいいとか思った気がする。作品の感想はもっとちゃんと細かく感想を書いていこうね。
その後に来た『コープスブライド』でテンションがやばい。僕はビクターが引くピアノ曲が好きでね。骸骨たちの結婚式や物語の内容を一気に思い出して不覚にも泣きそうになる。エミリーと連弾するところとか、映像なくても脳内再生できるぜ。
次は『ダーク・シャドウ』だったか、『フランケンウィニー』だったか。『ダーク・シャドウ』も内容は記憶にないが、好きなドラキュラではなかったと思う。一緒に観に行った人と口論した覚えがある。『フランケンウィニー』は犬を飼うようになってから改めて観ると、ヴィンセントの気持ちがいたい。方法があるなら俺もする。スパーキー蘇生シーンの後でティム・バートンのスパーキースケッチを音楽に合わせて観せられると情緒不安定になるよ。
いよいよ来たぜ『シザーハンズ』!
はっきり言うぜ、たぶん『シザーハンズ』は観てないの。年代的に見損ねていて、それなのにこのコンサートに何回も来てるから僕的にはサンディ・キャメロンがエドワードそのもの。
ゲストヴァイオリニストのサンディ・キャメロンがエドワード衣装で超絶速弾きを披露してくれる。めっちゃ魅せられる。もう本当に楽しげに弾く人だからこっちまで楽しくてな。一瞬たりとも彼女から目を離すことなんかできなかった。
そのまま行くぜ『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』!
何度も同じ映画に行くことを嫌う俺が何度も観まくり、そしてこのコンサートに行ったほぼ全員が大好きであろう映画だ。ちなみに俺はこの日、市長のTシャツ着てたw
もう来ちゃうんかもう来ちゃうんかと用意されたマイクスタンドにダニー・エルフマンが登場!「Jack's Lament」を歌った瞬間、ジャックだって誰もが思ったはず。コロコロ変わる表情やコミカルな動きも全部引っくるめてジャック・スケリントンがそこにいた。
もうダニー・エルフマン主演で実写ナイトメア・ビフォア・クリスマスやって。
1曲終わって席につくダニー・エルフマン。
手をぽんぽんしたり、足でリズム取るのかわいいとしか言えん。なんて言えば伝わるかな? 右足キックキック、左足キックキックみたいなリズムの取り方してて本当にかわいいとしか言えん。
音楽で分かっていたぜ次は「What's This?」
日本語版ではジャックが「なんだ!?」ってクリスマスタウンにびっくりしながら見て回るシーンの曲ですね。もうここもジャックそのもの。映像と同じ動きしてくれるからジャックにしか見えない。
続いて「Jack's Obsession」ではジャックの台詞である今年のクリスマスは俺らがやるぞ的なことも言ってくれて震えた。俺にもっと英語力があればきっと泣いてた。
で、最後に「Poor Jack」へと続き、物語上でのジャックの失敗まで演奏してくれる。ここでも本気で凹むけどすぐに復活するジャックを完全再現だ。無理してでも来てよかった。三日前の俺グッジョブだ。
ここでダニー・エルフマンと指揮者のジョン・マウチェリが退場。
でも、アンコールの内容を俺は過去の俺から受けているからわくわくしてるだけ。ここは毎回恒例なんでな。
ジョン・マウチェリが一人の少年を連れてきて、前回来た時のコンサートでここでソロを歌う少年のお母さんが席近くにいたことを思い出す。ここからは「アリス・イン・ワンダーランド」だぜ。
そんでもって僕は「Alice's Theme」が好きすぎて当時ずっと聴いていた人間なのでこの曲は毎回震える。ボーイソプラノの少年はすごかった。あんな早口英語僕には絶対歌えん。でも当然だよな、選ばれしボーイソプラノだもんな。緊張しているのが少しでも分かるからか、スクリーンの映像で顔をアップにしないところに会場の優しさを感じた。
映像ではアリスの冒険を振り返る。もう、この時のアン・ハサウェイ綺麗すぎませんか。
そしてダニー・エルフマンがやって来ての「もう一曲?」と流暢な日本語で行くぜ「Oogie Boogie's Song」!
ダニーはジャックなのにブギーも完璧、完全再現である。ここさ、スクリーンはダニーをアップにして映してるんだけど、そこは違うんだよ。もうちょっと離してくれればブギーなダニーが指揮ジョン・マウチェリにちょっかいをかけているのがよく分かったはず。前の席でよかった。途中のサンディパートをサンタ帽を被ったジョン・マウチェリが歌うのもお約束の流れなのですが、この長年変わらない二人の関係もよかったな。かつて子どもだった僕もいい大人なので2人の年齢も高齢になってきていますが、もっとずっと続けてほしい。でも、サンディ・キャメロンは年齢を感じないくらい若々しいのすげー。
全ての演目が終わってスタンディングオペレーション。2時間30分くらいだったかな? 何はともあれ、最高の時間でした。ここ何年かで一番楽しい時間だった。また演って絶対行くから。
無理したせいで帰りと翌日は死んでましたが、どんなことも一期一会だからな。会えるなら行くんだよ!
最後、帰り際に見つけたスタッフさんの案内ボード。
こういう小さいこと一つ一つに至るまで最高のコンサートでした。でも出来れば、グッズ通販が欲しかった。以前にナイトメア・ビフォア・クリスマスのシネオケの時は売り切れ商品に限って当日申し込みのみの通販があったからそれ欲しかったなー!
公演名 ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサート2025
公演日時 2025/4/26(土) 17:30開演(16:30開場)
2025/4/27(日) 12:30開演(11:30開場)
2025/4/27(日) 17:30開演(16:30開場)
会場 東京国際フォーラム・ホールA
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