2024年02月25日

ネクスト・ゴール・ウィンズ



 負けを知る人々に贈る、人生の応援歌!


 毎年1月になると「今年こそ月1で映画を観る」と目標を立てるのだが、だいたい1月の時点で観に行けないので有言実行などできたことはないのだった。
 今年もそれは例外ではないのだが、こちとらいい加減で帳尻さえ合わせればなんとかなるさというテキトーさだ。1月に1本も観ていないのなら、2月に2本観ればいいじゃんなのである。
 でなわけで、今年2本目の映画に行ってきた。


■あらすじ
 サッカー史上に残る歴史的大敗、0−31の記録を持つFIFAランキング世界最弱と言われた米領サモア。せめて1ゴール、とチームを立て直すために米領サモアのサッカー連盟会長タビタは新監督を募集してやってきたのはロンゲン監督。
 ロンゲンは選手としても指導者としても実力は十分だったが、ある出来事から成績が残せずサッカー界から追放されかかっており、環境と考え方の違うサモアの人々と自分のサッカーができず衝突を繰り返す。
 しかし、ちょっとした歩み寄りから彼らのことを知り、ロンゲン自身も傷ついた心と向き合えるようになっていく。


■感想
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 今年2本目の映画は『ジョジョ・ラビット』のタイカ・ワイティティ監督の新作にして米領サモアで起こった実話の物語。
 ……はい、こんな風に書いてみたが当方はジョジョ・ラビット未視聴。ごめんて、プライムにあるから観ようとは思ってたんだけど、今週中に観ようと思ったんだけど、結局ユニコーンオーバーロードずっとしててな。ああ、キャラのスキルだけでも弄りたいな。動かせなくてもいいから編成だけ触らせてくれ。

 じゃあなんでこの映画観に行ったの?となりますが、単純に勧められたから。だいたい同じ映画が響く人が試写会で観て良きと言っていたのでという感じですが、私は元々スポーツコメディが好きなんですよ。一番好きなのは『コーチ・カーター』。バスケものなんだが、速攻って言っちゃうと相手にもバレちゃうから違う言葉で言おう。でも、みんな覚えない。せや、「ディライラってめっちゃエロくてぐいぐい来る女がおってな」と話をしてディライラ=ぐいぐい=速攻と教え込はシーンは子どもながらにこの人天才や!って思ってた。たぶん、ディライラで名前合ってると思うんだけど、おかげで俺の中でディライラはどちゃくそエロい子だと思ってるw
 そんなスポーツコメディには絶大な信頼があるので気軽に観るにはいいな、と。ハイキューのがっつり満員映画に疲れたというのもある。

 米領サモア――以下面倒になってきたのでサモアと書かせて貰いますが、ほぼサッカーと呼べないシロモノのチームだった。歴史的大敗の映像は最早悪夢。ゴールキーパーがひとりで奮戦するとしか言えない状況だけども誰も助けない。
 現代になってもチームの状況は変わらず、サモアのサッカー連盟会長タビタは「せめて1ゴール」という望みをかけて新監督を募集する。ここに至るまでのやりとりはおもろい。タビタの息子はサッカーチームのメンバーなんだけど、父と子が話している食卓で実権を握るのは母だ。母が新監督を!と強行したのである。

 一方、ロンゲンの方は急にクビ宣告。そしてサモアに行けと言われて渋々来たのでもう機嫌は最悪。
 そんな中でサモアの人々の歓迎の歌、35kmしか出せない車などなど今までと違いすぎる環境に戸惑うのだが、サッカーに対する姿勢もぜんぜん違った。まるで遊ぶようなサッカー、急にコートに入ってくる女性は実は第三の性を持つ選手・ジャイヤだった。
 第三の性、ファファフィネ、つまりトランスジェンダーということか。この辺りはほぼ無知と言っていいほどなのでコメントしづらいのですが、どうにも私は、この場合は身体は男で心は女?それとも逆なのか?と考えてしまったのですが、困惑するロンゲンにサモアのコーチ・エースが「ファファフィネ、いないと寂しい」と言ったのがすごく印象的だったな。どっちとかじゃないんだ、あるがままに受け入れてるんだな、と。この辺りで自分は無意識に差別的だったのかもしれんって反省したよ。男性の中でのジャイヤは確かに花だもんな。
 あとでジャイヤ自身が教えてくれますが、手術はしておらずホルモン注射はしているとのこと。やはり身体的に男性でないと出場できないとのこと。

 サモアの人々にとってサッカーは楽しいものだったので、なんもかんも今までの経験と違い、勝つためのサッカーしかできないロンゲンは匙を投げてしまう。ジャイヤの、おそらく男性名であるジョニーをわざと呼ぶことで挑発して喧嘩したりもしたしね。
 でも、ジャイヤの方から歩み寄ってくれてさ、そこから少しずつチームの問題を分かっていく。サッカーにおける基本、ワンタッチパスや連携とか誰も彼らに教えてないから一切分かっていなかったのである。セリフは覚えていないのでニュアンスですが、ジャイヤと過去の試合映像見て「この棒立ち野郎は誰だ!」「……私よ」が面白かったw

 他にも来たばかりで環境に馴染めないロンゲンに謎の空き缶レディで諭すタビタ妻とか、ロンゲンと遊びながら言葉を教えるコンビニ店員とかおもろい人いっぱいなので、サモアの風潮が嫌いでなければ好きになるってこんな国。

 これ以降、ジャイヤとロンゲンのチーム改革が始まる。
 練習では連携などを教えながら、練習以外でメンバーのスカウト。歴史的大敗のゴールキーパー・ニッキーを再度スカウトするが失敗、成功してもその場で交通事故に合うとか三歩進んで二歩下がる。
 だが、チームとしては確実に前進していてロンゲンもサッカーを楽しむことを思い出していた。

 そして運命の試合当日。
 試合前にジャイヤが発狂。サッカーのために女性ホルモン注射を止めていたいたため、醜い自分に耐えられなくなっていた。けれども、ロンゲンにはジャイヤに対する信頼があった。「チームを率いてくれ」と渡されたキャプテンマークを身につけいざ行かん!!

 前半、ボロッボロだったw
 ロンゲン激高である。だが、チームの言い分は「勝つっていうプレッシャーが強くて耐えられない」。
 ……ああ、これはサモアの人々にとっては感じたことのないストレスだったんだろう。スポーツ選手は常にプレッシャーとの戦い? サモアでは違ったんだよ!

 ロンゲンは試合を投げ出してしまうが、ここでタビタに何度も言われた言葉を言われる。「あなたにも幸せになってほしい」。
 負けたってみんなで負ければいい。初めから彼の願いは勝つことに拘るのでなく、1ゴール決めてほしいなのだから。

 ここでロンゲンの過去が話される。
 娘を事故で失ったこと。自分が側にいられたら、と何度も後悔したこと。ジャイヤをニコールと呼んでしまったのは、サッカーが大好きだった娘の名前だった。
 楽しもう、と始まる後半戦。決まる1ゴール。興奮で熱狂するサモア。歓喜で発作を起こし倒れるタビタ――熱中症よには笑った。

 試合の行方はタビタ親子の会話、サモアの人が過去を誰かに聞かせる形で語られる。
 ジャイヤの2点目、ニッキーのスーパーセーブ。あ、ニッキーは試合前日にカムバックした。みんな長く響くホイッスルの意味が分からない。それはサモアの初勝利だった。

 試合後も続くよサモア生活。
 タビタが神に試合のことを感謝する中、ロンゲンから告げられる他チームからのオファーにみんなしょんぼりするが断わったでうっきうき。でも、サモアを出る発言でそりゃないよ神様って感じで悲壮感はない。それどころか友の門出を祝ってくれるんだからお前ら本当にいい奴だなぁ。

 最後、ロンゲンやジャイヤ、タビタにニッキーの現在が語られる。みんなサッカーに携わってたよ嬉しいな。

 コメディ色が強いので真面目なサッカーを求める人には向かないかもですが、一つの物語として楽しい映画でした。作中のどっかで「吐き気がするほどのポジティブ」って言葉があったと思うんだけど本当にそれで、サモアの綺麗な風景も相俟ってあたたかい気持ちになれたよ。
 あとな、ロンゲンの別居中の妻がエリザベス・モスだったのには驚いた。私のマイベスト映画『透明人間』の主演女優である。久々に会えて嬉しかったなー。

 では、今回のお気に入りと行きたいが、謎の空き缶レディシーンだな。
 海で流されてきた空き缶を拾いながらどんなヤツもリサイクルできる、変われるって諭してくるんだけど、でもペットボトル別!コイツはどうにもできない!って騒いで去って行くの本当に謎すぎてなw
 タビタ夫妻はロンゲンに立ち直りの功績者だけど、ほぼ意味不明だったりするから逆に良かったんだろうな。









ネクスト・ゴール・ウィンズ
監督タイカ・ワイティティ
視聴日 2024/2/23

https://www.searchlightpictures.jp/movies/nextgoalwins
posted by SuZuhara at 17:30| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月18日

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦



 やろう――“もう一回”が無い試合


 そういや、気がつくとAmazonリンクの画像が貼れなくなっていた。商品画像が欲しかった程度だったので何個か前の記事から一応貼っとくに目的が移っているのであしからず。
 ま、もう自分で画像貼れるしな。実物貼った方が良かろう。……うん、俺ほど写真下手でなければの話だがな!


■あらすじ
 過去から好敵手であった烏野高校と音駒高校。春高校の舞台、3回戦でついに念願だったゴミ捨て場の決戦が行なわれる。監督たち過去、そして今の選手だって念願だった試合で日向翔陽と狐爪研磨は負けたら終わり、もう1回がない試合で対戦する。


■感想
 ぶっちゃけあらすじなんかいらんほどですが、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』行って参りました。
 私はハイキュー自体はアニメで知り、漫画を読んだクチですね。特に青葉城西、白鳥沢戦がすっごい好きでな。春高のアニメも観たんだけど、どうにもってか時間的にしゃーないんだけどぶつ切り感がすごくて観れなくてな。高校では稲荷崎戦が一番好きなんだけどなー。

 というわけで音駒戦、映画で一気に観れるなら最高じゃないか!行ってきたわけです。ネタバレあるよ!
 普段なら初日には行かない派ですが、コミックつくというのでえっちゃら行くよー。うん、これは失敗だった。

 何度も言うが、満員の映画館は苦手だ。コロナ禍を最高に楽しんだ私には人多いってそれだけでキツい。
 でも時間遅いし、今日はボーも公開だし満員ってことは――あった。むしろ、ボーの少なさを俺は選ぶべきだったんや。

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 特典についても私は勘違いしていまして、普通に発売されている『ハイキュー!! magazine 2024 FEBRUARY』がもらえるんだと思ってた。だから描き下ろしは本編後なのかなーって。
 結果的にこれは良い勘違いで、キャラクターひとりひとりに描き下ろしがあって、しかも漫画の「猫みたい」はズルいな、と。

 肝心の映画は全体的に素晴らしかったと思うのですが、個人的にスラムダンクと同じ歯がゆさがあった。仕方ないことだけど、これまでの回想がちょくちょく入るから試合のテンポが悪く感じてしまった。
 さすがに90分だとカットも多く、このシーンないいいいぃっ!という嘆きもあると思う。俺、いっぱいあったよ……子ども時代の人見知り黒尾さん観たかった。

 全体的に物語が音駒視線よりなのですが、特に最後の研磨視点は面白かった。研磨のゲーム感はかなり分かる。早くエンディングが見たい、この物語を知りたいとゲーム進めていくくせに終わりが近づくと終わらないでくれって思うんだ。映画もそうですね、時間で尺が分かってるのに彼らを好きになっちゃうとまだ終わってくれるなって何度も思う。
 冷静にこなすだけだった研磨が日向と出会い、おそらく初めてバレーボールを楽しいと思う。あの「楽しい」の呟きを聞いて、びっくりする黒尾の表情がすっごい良かったなー。

 映画は尺の都合でも漫画と比べて描写が少ないってわけじゃないんだ。どこに力を入れるかが違う。研磨の楽しいとか最後の音駒3年ズの会話とか、見たかったシーンがきっちり描かれているので音駒好きなには必見の映画ですよ。

 エンドロールのスタッフクレジットで光来くんの名前があったので、これは続くなと思ったが案の定、星海光来くんが最後に出てきます。鴎台高校ってか昼神が好きなんでアニメ化して欲しいな。
 でもなー、そこまでやったら最後までアニメ化して欲しいよな。映画かテレビアニメかどっちがいいのか分かりませんが、リオでの及川とのビーチバレーとか大好きなんだよなー。

 しっかし、人が多くて初日でもグッズが枯れていたのには驚いたなー。特に研磨は人気なんですね。研磨ない、と嘆いていた女子がいっぱいだったんや。グッズはみんな欲しいから是非ともたくさん作ってくれ。




劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦
視聴日 2024/02/16


ハイキュー!! magazine 2024 FEBRUARY
https://amzn.to/4bSBJ8m


posted by SuZuhara at 20:43| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月27日

『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』全国一斉試写会 8/9



「これがあなたの『最高傑作』なのですか?」


 さてはて、珍しく連日更新するとここに書くことがなくなってくる。最近はめっきりゲームできてないがペルソナ3のリメイクが出るのは本当に嬉しい限りですね。一応PS4版で買う予定ですが、これを機にPS5を買うべきか。でも、P3Rが出れば絶対イベントあるだろー、ペルライ予定も出るかもしれない。そう思うと予算は残しておきたい。このブログに買いてはいませんが、去年はペルソナイベントたくさん行ってたんですよコラボカフェとか。
 備えあれば嬉しいなだ、動けるようにしておいた方がいい。あ、語弊じゃないよ。憂いなしよりも嬉しいなの方が好きなんだ。この元ネタ分かる人とは語り合いたいね。


■感想
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 では、今回は8/9に行なわれた『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』全国一斉試写会に幸運にも参加させていただいた時のの感想を。舞台挨拶付きではなく、職場近くの映画館で上映するっていうから応募してみたところ当たった。まぁ、これは規模のでかい試写会なので当たった人多いだろうな。

 正直なところ、シティーハンターのファンかと聞かれるとファンとは言い難い。キャッツアイとか子どもの時に一通り見た記憶はあるんだけど細部はもちろん覚えていないし、前回の新宿プライベート・アイズは劇場で観たし、コルト・パイソンと言えば冴羽獠かphantomかくらいには思い入れはある。
 まあ、ニワカに毛が生えた程度のファンの感想なので一度畳みます。まだ公開前ってこともありネタバレは気をつけ……れねぇのでご注意を。




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2023年02月25日

アークナイツ【黎明前奏 / PRELUDE TO DAWN】全話上映会



「ドクター…また会えて、嬉しいです」


 お家大好き人間なのですが、昨今のおこもり需要でお家に引きこもってばかりも居られなくなる。てか、家にいると誰かしら来る。なら、家に居なきゃいーじゃんという極論主義者なのでいろんなところに行ってたりする。
 でも、何気に今年に入ってから映画はまだ観れてなくて歯痒い思いをしたまま、今回行ってきたのは映画館でアニメ・アークナイツを全話観るというイベントである。


■感想
 まず私はゲームのアークナイツをやっていない。うん、基本ソシャゲはFGO、そして最近はコードギアスのロスストだけ。ゲーム版主人公はライじゃないと……と思っていた俺を横からぶん殴るような女性主人公がいるから楽しくやっている。たぶん、次の更新でクラリスさんは死ぬと思っているくらいには楽しんでいる、うん。

 アークナイツはアニメがやっていることも知ってはいたんだけど、如何せん公開してから長いゲームだし、10月あたりだとアニメをしっかり観る気力がなかった。昨今の配信環境も『いつか観ればいいか』で終わってしまうからな。
 そんなこんなで全く観てなかったんだけど、上映後のゲストにReoNaさんが来るという……うむ、抽選申し込んでみるかで行ってきた。
 考えようによっては、初見で映画館とか最高じゃないか。

 まあ、いろいろあって久々の新宿で迷ったりしたが無事に着く。4時間缶詰の長丁場、わっくわくでしたが、私の席はC36という前方上手右端。こんな位置で観るのは初めてでしたが、人嫌いには素晴らしい席だったわ。覚えとこう。

 では、ざっくりあらすじ。ちがってたらすまん。
 伝染性の死に至る鉱石病(オリパシー)。多くの感染者が所属する「ロドス」は感染者非感染者に関係なく争いと迫害からの保護を目的とする組織であるが、迫害を受け続けた感染者たちの組織「レユニオン」が数々の都市で暴動を起こしていた。
 そんな中、コールドスリープで眠っていたロドスの3トップであるドクターを救出に来たアーミヤだが、再会したドクターは記憶を失っていた。記憶がないままでも依然と変わらぬ指揮能力を見せるドクターにアーミヤは信頼を置いていて、仲間たちも不安げながらもドクターの能力を認めレユニオンとの対立、鉱石病感染者の向き合うことになる。


 ざっくりまとめるとこんな感じかなー、と思うんだが、ゲームもまだ始めたばっかりだから許してくれ。
 アニメ自体は全8話ってこともあり、休む暇もなくキツい戦闘の連続。特殊な世界観の説明も加わるから少しテンポ悪いかな、と思わなくもなかったが、ゲーム自体も同じ流れだからすごく分かりやすく纏まっている。キャラ萌えとか考える間もなく襲う絶望。Aceさあああんっ!
 でかい画面といい音という最高の環境で観れたので没頭して観れましたね。てか、3話が終わったら10分間のトイレ休憩とか聞いてないよ。早く続き観たい。

 OPEDのキャラが出てくる度にこれはまだ出てないなー、とか思いながら観る。ただ、ドクターの指揮力とかあんまり目立たないのが、ドクター自身が物語に関わってこないのがちょっと残念だったかな。序盤、仕方ないことだけどピンチ→待たせたなの展開が続くのも気になった。

 しかし、それ以前に全話観ても登場キャラたちのほとんどに謎が多い。記憶喪失ドクターはもちろんアーミヤのこともほとんど分かってない。2期も決まってるから当然なのかもしれんが待てないのでゲームをはじめたわけである。
 そんな感じで、私としてはすごく面白かった。いろいろちゃんと知りたいと思う作品だった。まだ2章ですが頑張って追いかけます。

 だが、映画は本編だけでない。
 ゲスト登壇のトークショーがある。覚えている限りで細部、特に言葉が違うかもしれんが備忘録として書き出す。

 チェン役の石上静香さん、オープニングテーマ「Alive」歌唱 ReoNaさんにMCの山口慧さんで行なわれたんだが、これがめっちゃ面白かった!
 特に山口さんが最高だったな。好きなシーンReoNaさんホシグマの龍門スラングのことをチョイスするんだけど、石川さんが収録時の裏話を教えてくれる。広東語の完璧な監修でりテイクがすごかったという話は興味深く聞いてたんだけど、次の石川さんチョイスの好きなシーンは最終話の最後、慟哭するアーミヤにチェンが覚悟の話をするところだったんだけど、「あそこはアーミヤと同じ顔になったよね」「ここも黒沢ともよちゃんと一緒に収録してたけど、同じ顔になってた」ゲスト二人の背後にその顔を見せられているこっちは思わず笑ってしまったわw

 監督のビデオレターでゲストの2人が見やすいようにしゃがんでくれて、けどなかなか映像が出ないと「おーい監督ー」みたいなこと言ってくれてすごい上手い人だなーって。

 あとはBDの宣伝トーク。
 BD限定版にはアーミヤの指輪レプリカが付くよ!
「つまり10個買うと」(アーミヤは全ての指に指輪をしてる)
「でも、入んなかったらどうするんですかね。親指とか」
「黒沢ともよちゃんがいいこと言ってたよ。『そういう時は大切な人にあげてくださいね』って」
「大切な人がいない場合は……っ!」
「お、お母さんとか……?」
「なんだよ2次元じゃダメなのかよっ」

 ここは爆笑してたw
 ReoNaさんが言ったんだったか、推しのアクスタにあげようってことで平和的に収まったww

 ワンチャン映画館でAlive聴きたいなーだったんですが、さすがに歌はなく、でも捌ける出入り口前だったらみなさんじっくり見れてよかった。楽しかった。こういうのは詳しくないからとか言い訳してないでバンバン行くべきだな。

 では今日はこの辺りで。
 とりまアークナイツのアニメまではストーリー進めような。








アークナイツ【黎明前奏 / PRELUDE TO DAWN】Blu-ray BOX 数量限定生産版



posted by SuZuhara at 21:26| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月17日

マスカレード・ナイト



「いや、慎重と言うよりかは手慣れていると思いませんか?」


 前回更新2ヶ月も空いてて自分でも驚いたw
 一応生きてます。急遽仕事が立て込んで出張やら研修やら試験やら立て込んでました。しかもですね、仕事中の自分は傍目からみるとコミュ力MAXな人らしいのですが、そんなん無理してるに決まってるんで反動で人嫌いが加速するする。
 宝具4止まりだったモルガンのために福袋で初の星5宝具5を達成し、再度来たピックアップではLV.120にするために6枚目を引く。もうどうせ戻れない、行くとこまで行くんだとバカなことをやって狂ってる言われましたが、ようやく通常運転ですのでちょっとずつブログも再開します。
 月姫もプレイしたのでがっつり書きたいですが、感想書くの久々なので今日観た映画の感想を。


■あらすじ
 とある一件の殺人事件について警察に密告書が届く。そこには12月31日にホテル・コルテシア東京で行なわれるカウントダウンパーティー「マスカレードナイト」に犯人が現われるというもので、刑事・新田は再び潜入捜査官としてホテルの立つことになる。そして、フロントクラークからコンシェルジュとなった山岸と再開することになるのだが、刑事として犯人を見つけるために全て疑う新田とホテルマンとしてお客様を信じる山岸は相変わらず相容れないままでありながらも協力して犯人に近づいていく。
 

■感想
 今まで最低限しか休みがなかったのでもらった休暇で初日に行ってきた。家族が木村拓哉さん好きなのもあるが、僕は東野圭吾さん作品が好きなのだ。
 前作を観た時も原作を読めてなかったが、今回もやっぱり読めてないのだった。もうちっと落ち着いたら全部読みたいが、積み本結構あるんだよな……。

 初めに思ったのはやっぱり豪華な映画だなぁ、と。
 映画でよくあるネタバレというか、俳優さんでオチが予想できるということは多々ある。犯人は誰かって?この中に一人だけ大物俳優がいるの怪しいやろ、みたいな。
 しかし、どんどんやって来るメンツの豪華さにそんな浅はかな推理は通用せず、ホテルという独特なルールの世界に仮面舞踏会の要素まで入って誰も彼もが怪しくなっていく。
 次々と無理難題を押しつけてくる客、普段浮気相手と使っているホテルに家族で泊まりに来る客、宿泊二人で予約しているのに一人しか姿を見せない客、挙動不審でマスカレードナイトに出席しないはずなのに様子を聞いてくる客などなど、まあこんな感じで誰も彼も怪しいんだよな。

 前作でホテルの世界観はやったのでそこをもう一度詳しくやる必要はないのは確かだが、今回は刑事の捜査の方が全面に出ていたのがちょっと残念だったな。
 物語上で意味はあるんだけど、新田がフロントマンとして行動することを禁止されちゃうから変装している刑事でしかないんだよな。お客様の部屋に強引に入ったりするシーンも多く、ホテルマンになった潜入捜査官じゃないのは結構良さを殺してるんじゃないかなって。
 僕は犯人が誰かは最後まで分かりませんでしたが、結構早い段階で伏線には気づいてしまった。私自身が時間を気にする人間でもせいだと思うが、一度タネ明かしすることでもうこれ以上疑われないというのも前作と同じ展開だったからな……。

 そんなこともあって豪華な映画というのが今回の一番の感想になってしまった。面白かったけれども、作品の特異性がなくなったことがとても残念だった。
 今回も新田と山岸さんの関係は相変わらず歯痒い感じですが、前作の終わりよりは今回の方が自然な気がしました。しかし、刑事が二股という可能性に気づかないのはどうかと思いましたが……。バディものの凸凹を補う感、女性視線が欲しいにしても弱いというかもっと支え合ってほしいぜ。

 では、ここらで今回のお気に入りへ。
 結末のネタバレに近いので詳しくは説明できないのですが、今回の騒動に加担していた者が警察に掴まり、共犯者の身が危ないと知って取り乱すのだが、相手は刑事でありその時の反応を見過ごさず、それが嘘であることに気づく。
 そして、その人物は犯人に脅されていた洗いざらい吐いた後で言う。


「こんないい提案、断れると思いますか?」


 嬉々として答えるところが最高でしたな。
 だって、犯人がやってくれるって言うんだよ。こっちは脅されてるんだから協力を断わる理由がないもんな。



原作小説

マスカレード・ナイト
東野 圭吾
集英社 (2020/9/18)
posted by SuZuhara at 22:28| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする