2016年11月22日

小説の神様



 小説は、好きですか――?


 実を言うと、風呂があまり好きではない。
 風呂がというよりも、そこまでに至る過程が嫌いなんだ。服脱いだら寒いじゃん脱ぐの面倒じゃん、と。冬はいつもより余計に面倒なんですが、入ったら即寝てしまうという子ども体質なのもいただけない。
 そんなこんなでここ最近はいつもパソコン触らずに寝ちゃうのだ。


■あらすじ
 中学生の時に小説家としてデビューした千谷一也だが、発表した小説がことごとく酷評されて売れず、小説を書けなくなってしまう。
 そんな時、転校生の小余綾詩凪が同じ高校生作家である不動詩凪であることを知り、編集者の勧めで詩凪がアイディアを出して千谷が書くという合作で小説を作ることになる。
 最初こそ反発し、何度もコンビ解散の危機に直面する二人だが、お互いが抱えている問題を知り、二人の小説を作り上げる。


■感想
 ふむ、初めてのタイガ文庫です。
 私がこれを手に取ったのは、元々出掛ける予定だった時に兄貴からメールで「忘れ物をした。届けろ」という指令を受ける。
 なに、兄ちゃんのピンチか!ともうほとんどなにも持たずに駆けつけたというのに「別に急いでねぇ」という裏切りを受けた。ちょっ、それならそうだって言えよ!

 ま、そんなこんなで本を持たずに外に出てしまったので、本屋で買って読みながら行こうと思った時に買った次第です。

 辛辣なことを言ってしまうと、私のこの本に対する感想はうるさいだった。
 初めて読書でこんな感想を抱いたのだが、もう最近の私はどうかしているのでしょう。

 中学生の時に小説家としてデビューした千谷だが、評価も売り上げも上がらず小説が書けなくなっていた。病気の妹、妹のために稼がねばならない。うん、なんともよく聞く環境ですね。
 転校生・小余綾詩凪=不動詩凪と分かり、二人で組んで小説を書くことになるというのが大筋なのだが、この主人公が嫌がるラノベ的展開のオンパレードで胸やけがした。

 そもそも、主人公が昨今の小説に対する偏見とか売り上げについてとか延々と語るんだけど、ものすごいかったるいんだ。
 後輩の小説家志望女子へのアドバイスっていいながら、他所様の小説を改変して別物――昨今の売れるラノベ要素たんまりにするとか悪夢か。
 私は三谷幸喜さんの『ラヂオの時間』が笑えないほど苦手なんだが、他人が勝手に手を入れて別ものにするとか、誰得だっていうんだよ。
 主人公が成功論を語りまくるのだが、ならお前がそれやれよだ。

 昨今の出版事情で小説家さんが大変なのは分かったが、この周りにあたるわ、友達も親も分かってくれて仕事放棄したってずっと待っていてくれる編集者のいる優しい世界でうじうじされても彼の発言は私にはうるさいだけだった。
 悲劇の主人公に浸り、完璧超人かと思っていたヒロインが自分と同じ傷を抱えていた。やっぱり小説を書くよ!とか言われてもなー。自分の文章を信じられないなら、あなたの文章を信じる私を信じて。ふむ、グレンラガンですね。

 なんだろうな、延々と押しつけられている気分だった。
 そりゃあネットで酷評なんかされたら痛い。本当に読んでいなくても、星1の作品を手に取るのは勇気がいる。けれども、そこは割り切るしかないだろうプロなのだから。
 主人公は「なら、ネットで書いてろ」とか言っていたが、売り上げで続編が出せなくなったなら是非ネットで続き公開してくれよ。確か、犬ハサの作者さんは二次創作という形で公開しているんだろう?
 ほら、書くだけなら方法なんかいくらでもあるじゃないか。書きたいものを書くスタイル、すごくいいじゃないか。ダメになったもう書かない。でも、周りはいつまでもお前のことを信じてるよ、じゃなー。

 小説は好きだけど、この物語に出てくる小説家は理解できない。むしろ、周りの優しい人たちがフィクションレベルである。
 この作品も評価高いから私がおかしいのですが、この作者さんの他の作品を読みたいとは残念ながら思わなかったなー。
 あと私は本を買う時に値段は見ないのだが、これくらいの厚さの文庫で八百円越えってすごいな。

 では、今回のお気に入り。
 しかし、なにもかも響いていないので今回はおそらくこの本が伝えたいのであろう言葉にしておく。


「小説は……。きっと、願いなんだと思う」


 にやりと笑う小説家がいた。
 どうだ面白いだろって、失望はさせないって。
 その人が私にとっての至高なので今回の主人公は受け入れられないのだが、主人公が作品に込めた願いが読者に届いたかは気になる。
 しかし、売り上げに拘りながらも作品が売れたかどうかは書かれていないのである。むー。

 







小説の神様
相沢 沙呼
講談社 (2016/6/21)
posted by SuZuhara at 23:05| Comment(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月04日

ゲーマーズ! 5 ゲーマーズと全滅ゲームオーバー



「はい。だってだって……そうやって、幸せな二人を見ることで、ちゃんと諦めがついたなら……恋の終わり方としては、中々綺麗で上等じゃないですか」


 昨日はXデーでした。
 私の人生が変わった日と言っても過言ではありませんが、話すのはもうちょい後で。あ、大したことじゃないよ。私にとっては大事でも、普通は些事でしょう。私は相変わらずぼっちにゲームと本があれば幸せだからな!
 それでも、私にとっては重要な日だったのでまた落ちついたらぼそりと話します。


■あらすじ
 景太がゲームよりも亜玖璃を優先したために二人に対する疑惑が強まっていく中、発展しない恋人との関係にヤキモキした上原と天道は二人で組んで既成事実を作りにダブルデートを決行する。
 景太と亜玖璃も堂々と上原と天道がデートをするための隠れ蓑なのではと疑いながらも、お互いの関係を確かなものにするために既成事実を作ることを狙うのだが、当日の遊園地で仮想景太とデート中だった星ノ守姉妹が合流してしまい、ダブルデートはとんでもない方向へと進んでいく。


■感想
 ついにゲーマーズも五巻。既刊はここまでなのでおいついてしまいましたな。
 なんかもう擦れ違いと勘違いの複雑骨折がここまで行くと清々しいですが、当人たちは笑えない状況に行ってしまわれました。でも、これあれじゃないか? 触れ合ってはない感じがする。未遂ならセーフじゃないかな。

 アグリの呼び出しに景太がゲームを放り出して応じたことで二人の関係を本格的に怪しみだす三人。またも女の子二人としけこむ彼氏という図にアグリ的にはぐぬぬだが、ネタばらしはあっさりと。
 結論は、景太はそれがアグリでなかったとしても友達のピンチならば投げ出してきたというだけ。友達よりもゲームを優先するクズではない、と。

 うん、悪いけど私はゲームを優先するぜ。
 ゲームの展開は気になって仕方ない状態の私なんか使い物にならないし、この状態で誰かのためになんか動けない。
 私の数少ない友人がどん底にいた時に空気読まずにゲームのエンディング考察に付き合わせたことがあるんだが、それで笑ってくれたことが嬉しかったんだよ。今にもどうにかなりそうな友人の気を紛らわせる方法が私にはそれしかなかったからいろんなジャンルをやった。特に鬱ゲー耐性ができたのはこの時でしょうね。
 だから、このクズ発言はちょっと納得ができないや。前回で好きじゃないと言ったのはここ。私は確かにクズかもしれないけれど、クズにはクズなりのやり方があるんだよ。景太の当たり障りのない言葉は心地良いかもしれないけど、最初から一つも僕の心には響かないから相性悪いんでしょうね。

 千秋のアグリに対抗して景太と二人で駄弁るシーンとかありますが、この前で起こった景太の再びゲーム部へは不覚にも景太と同じ気持ちだった。
 前回とは違い、景太のことを慮ってくれるゲーム部の面々。楽しくゲームをできる場所だったが、ここは切磋琢磨して磨き合う場所であって仲良しこよしで合わせてくれるのなんか望んでない。

 うー、確かにな。
 そのゲームスタイルにはなれないけれども、憧れない奴はいないと思うんだ。

 ダブルデートはもうどうにでもなーれであるw
 お前ら画策とかしないで普通に「好き」の一言でも伝えた方が上手くいくよと叫びたくなるほどの展開。
 てか、心春ってそんなに景太のこと好きだったのかな? 私はこの人のエロトークが苦手だからあまり考えていないけれど、そこは姉ちゃんを応援して差し上げろよと思うよ。

 リア充ご用達のカップルゲームみたいなものに挑戦し、情報を駆使してお互いのパートナーと一緒になろうとする上原と天道、エロゲ脳で重要な分岐と察した心春に邪魔されながらもパートナーと組めたかと思いきや、シャッフルシステムで情報なんてあてにならなかった。

 結果、暗闇防音の中、手を繋いでゴールしたお互いを恋人だと思っていた景太とアグリはキスの体勢で抱き合っていた。

 ここ、衝撃的なのでしょうが、唇が触れたとかの描写はないから触れ合ってはいないんだと思う。未遂ってやつだきっと。
 けれども、キスしているような状況にしか見えないというのが厄介でさらに勘違いを加速させるのでしょうが、続きは気長に待ちましょうな。
 アグリはいい奴で可愛いから彼女がつらい展開にだけはどうかなってくれるなと祈ってます。

 では、今回のお気に入りへ。
 イベントのカップリングがランダムでもしも違う人――それも同性の景太と上原になったらという過程の話での天道さんと景太の会話から。


「でも、じゃあ、このままなんの対策もせず、カップリングが完全にランダムで……たとえば上原君と雨野君で組むことになったら、どうです?」
「え、ちょっと照れますが、嬉しいです」
 はにかむ僕。目が死ぬ天道さん。


 ここイラストっ、ここのイラストください!
 彼氏がこんなことを言ったら目くらい死ぬな。天道さんの不遇っぷり好きだな本当に。






ゲーマーズ! 5 ゲーマーズと全滅ゲームオーバー
葵 せきな(著),仙人掌 (イラスト)
KADOKAWA/富士見書房 (2016/7/20)
posted by SuZuhara at 01:00| Comment(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月03日

ゲーマーズ! 4 亜玖璃と無自覚クリティカル



「俺はもう、お前と天道の恋を、応援できない」


 珍しく連続更新できているけど、今日に間に合う気がしない。あらすじ部分だけ書いて寝てたよ。せっかくの金曜日なのになんてこった。
 そんなことよりゲームがしたいと切羽詰まってきてしまっているのは悪い兆候でしょうね。うおー、ゲームしてぇ! RPGしたいけど、あと二週間切ったんだから我慢だ。我慢しなければならぬ。
 でも耐えられないから、8月に落としておいたデモンゲイズを全く違うメンバーでやってみるかなー。


■あらすじ
 自分にとってネット上の大切な存在が景太であることを知った千秋は恋であると自覚する。しかし、「のべ」が「MONO」が自分であると景太に明かすことはできず、ひょんなことから妹の心春こそが「のべ」で「MONO」だと言ってしまい、ますます勘違いは深まっていく。
 そして、楽しみにしていたゲームを手に入れることを放ってまで亜玖璃のために駆けつける景太にゲーム同好会は疑惑を深めていくことになる。


■感想
 最近は一日三十分くらいしか読書の時間が取れないんだけど、ゲーマーズはその間で読めちゃうので助かっています。
 しかし、この本は面白いけれども感想が書きにくい。私の語りでどこまで面白さを紹介できているかは知らないが、今日もえっちゃら行くんだぜ。

 前回のことから景太を恋愛対象として意識しまくってしまう千秋。萌えに対するスタンスという一点を除けば最高の相性のいい二人なので、もうそのままくっついちまえよ、と思うことはやぶさかですが、相手が恋人持ちとか辛いな。
 私は友情と恋愛は違うと思うタイプだけど、自分を絶対的に分かってくれる人を欲してしまう感情は分かるんだ。

 景太に対する考えが変わっても自分のHNを明かせなくて、ついつい妹がそうなのだと言ってしまって物語はさらにややこしくなりますが、この千秋の咄嗟の行動はちょっと愛しくなってしまうから困るぜ。

 この物語のキャラクター全員に言えることだけども、みんな言葉足らずすぎる。その影響で上原のたらし疑惑が加速しますが、一番面白いのは天道さんですね。自分を振る方法を彼氏に聞かれたり、まさかのドM疑惑いえドMです、ゲーム部はドMの変態集団とかww

 言葉足らずなせいで千秋を応援するという意味で言った上原の言葉を上原から千秋への告白と取った景太はアグリをゲーム同好会に引き込み、渦中の人物が同好会に集うこと。
 そこで交わされるゲーム談義はちょっとわくわくするくらい楽しかった。

 それはDLCについて、である。
 ゲームをしないアグリからすれば、ゲームって六千円くらいするのに追加で金払うの? なんでちゃんと最後までやらせてくれないの?なのだが、いやこれは僕も同感だ。DLC商法には唸りたくなるね。
 女性陣の言うように服チェンジくらいじゃ財布は明けないが、追加ストーリーとか言われちゃうと心揺れる。うん、上原じゃないから水着とかには絶対靡かないけどな! FGOでは水着じゃなくて、そのキャラクターの方に興味があったわけですよ俺は。結局きよひーしか来なかったけど、ガチャを回すだけのサブアカの方はタマモもモーさんもアンメアもマルタの姉御も来るという……おい、本アカの男率が異常なんだが。息してくれ本アカ。

 アグリにゲームの良さを伝えようと、高難易度追加とか素敵だなって話を天道さんがしてドMと思われたり、千秋のハイパー超展開希望とか楽しすぎたよ!

 そして、景太が予約し損ねたゲームを買いに走っている間に物語は動く。
 景太を好きな天道と千秋、そして二人の気持ちを知っている上原が話をするんだが、いろいろと距離感がおかしいので、その場面をアグリに見られて彼女の誘いを断って他のおんなとイチャイチャしていると思われてしまう。

 そしてアグリはいつも通り景太を呼び出し、景太はゲーム探しを放り出してでも駆けつけたので三人としてはあれれ?なわけです。お前らやっぱりできてんの的な。

 今回はここでお終い。
 私はもう五巻を読了しているのですが、このシーンに関しては言いたいことがたくさんある。けど、それは次の感想の時に。なんて言うか、俺は景太好きじゃねぇわw

 では、今回のお気に入りへ。
 ゲームの課金に対して分かってくれないアグリに景太が上原を使って説明したシーン。衣装を買うだけで上原が違う反応をしてくれたら、イベントが起こせるガチャが一回三百円ならという感じで説明して、三万くらいなら安いものだと財布を開いたアグリが出したゲームに対する結論を。


「うん、亜玖璃、今ので完全に分かったよ。……ゲームって、ホント、クソだね!」


 おっしゃる通りでwww 課金のマイナス要素ばっか教えちゃいかんだろうに。
 いやー、レベル上げとか苦痛なのになぜやるのかとのゲームあるある談義は本当に面白かったです。私も最近ラスボスで寝ることが多いんだけど、それって結局惰性でプレイしているからだもんな。
 苦労してエンディングを迎える達成感は今年ではルフランでしか味わえてないんじゃなかろうか。








ゲーマーズ! 4 亜玖璃と無自覚クリティカル
葵 せきな(著),仙人掌 (イラスト)
KADOKAWA/富士見書房 (2016/3/19)
posted by SuZuhara at 00:32| Comment(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月01日

ゲーマーズ! 3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム



「やっば、なにこのゲーム、超つまんなさそうw」


 ついに9月ですなー。
 P5にうたわれるもの、デモンゲイズ2か……。嬉しい悲鳴をあげたいが、やっぱり本命はP5だからP5を真っ先にやるとして、次というか時間が取れない時にうたわれるものやっていくとして……ああ、ちくしょうっ! デモンゲイズ2の発売日が早まったせいでできる気がしねぇんですが! やっぱり諦めるべきかなー。
 

■あらすじ
 ひょんなことから学園一の美女である天道花憐と付き合うことになった雨野景太はぎこちないながらも恋人としての関係をスタートさせる。
 しかし、景太とアグリの関係や上原の女性関係などの勘違いは継続中でゲーム部の面々はどんどん擦れ違っていく。
 だが、星ノ守家にて人生ゲームで遊んだ際に千秋はフリゲ製作者「のべ」としてソシャゲプレイヤー「MONO」として大切に思っていた「ヤマさん」と「ツッチー」が景太であることをしってしまう。


■感想
 前回に続いてゲーマーズの3巻です。
 現在読んでいるのは5巻後半だから一気に書いてしまえたらいいなと思っている。思うだけだから続くとはいえないが。

 2巻最後でうっかり恋人同士になった景太と天道さん。
 しかし不釣り合いすぎてぎこちないデート模様とかありますが、ゲームセンターにバッティングセンター、そしてプールとか――本当にリア充滅べばいいのに。
 いや、天道さんはいいんだよ天道さんの水着姿とかは。問題は彼女とデート中に水着千秋に腕をぎゅっとされるとか、本当に滅べ。千秋の友達ポジ譲ってくれよマジで。

 今回は千秋のゲーム制作の話や妹の話も出てきますが、どうも私はエロゲネタにはついていけないな。いや、同人ゲームからヒットした伝奇ゲーとかアレだなとか分かるよ。けど、エロゲの良さはノーサンキューだ。
 実は千秋の妹の心春が生徒会シリーズの主人公である鍵の意志を継いだかのようなエロゲプレイヤーだったのである。
 この段階では心春の印象は掴めていませんでしたが、現段階での私は心春苦手だわw オープンにエロい人って本当に苦手なんだ。

 さあ、今回一番楽しかった話は人生ゲーム回ですね。
 ラブラブ半生ゲームと名づけられたボードゲームは最悪だったw
 なぜか結婚してイチャイチャラブラブな生活を送る景太とアグリに女癖に対する悪評がつきまくる上原は千秋と何のある結婚生活を送り、そして一人仕事に生きる天道さんw

 もう「イチャイチャしてなんだかんだでベッドが壊れた。6千円マイナス」とかやられた日には血管ブッチンするよね。仕事に生きて金だけ増えていく天道さんに謝れw

 ソシャゲの関係で一度千秋が引っ込んだ時に景太が自分が使っている名前を話してそれを千秋が聞いてしまい、自分にとって戦友で大切な友人だった人が景太だったと知り、千秋は遅すぎる初恋を自覚してしまうのだった。

 うん、千秋を応援しよう!
 だって、天道さんはこうなんというか虐げられてた方が面白いんだよ。仕方ないよw

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 今回は天道さんとのデート中で私の身も抓まれる会話から。ゲーマーにだっていろんな人間がいるんだよこんちくしょうめ!


「……雨野君って狩りゲーで自分の取りに行きたい素材言わないタイプでしょ」
「ああ、いえ、それに関しては全然違いますね」
「あら、そうなの? 意外。でも雨野君って確かに言う時は言う人かも――」
「いえ、そもそも一緒に狩りゲーしてくれる人がいないタイプです」


 分かる、分かるよその気持ちっ!
 ぼっちだからこそ一人で誰も気にせずにずっとゲームしていられるのはいいんだけどさ、それでもやっぱり憧れはしてしまうんだよみんなと狩りゲーとか。
 ……ちくしょう、ごく当たり前に強力プレイとか言える人とかリア充だよな。
 






ゲーマーズ! 3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム
葵 せきな(著),仙人掌 (イラスト)
KADOKAWA/富士見書房 (2015/11/20)
posted by SuZuhara at 21:41| Comment(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月31日

ゲーマーズ! 2 天道花憐と不意打ちハッピーエンド



「(だってだって、自分やケータは、凄くちょろいです!)」


 ちょいと名古屋に行ってきたよ。
 うぬ、平田志穂子さんのライブに行きたかったんだ。GWは行けなかったから今回こそ行きたいと思っていたので休日を利用して行って来たよ。
 もう時間が経ってしまったから細かくは覚えていないけど、今回は『あなたに会いに』がすごかったなぁ。ペルソナコーナーでの私の盛り上がりは異常である。
 しっかし、やっぱりミュージックは生活に必要だな。今の僕はまだ追い詰められていますが、P5発売まで頑張ります!


■あらすじ
 ぼっちだった雨野景太はクラスメイトで友達になった上原と同じくぼっちだった星ノ守千秋とゲーム好きによるゲーム同好会を作る。
 相変わらず擦れ違いの日常を送りながら、景太は天道花憐と友達になるために呼び出すことになる。


■感想
 もう、あらすじはいつだって壊滅的。
 今回はゲーマーズの2巻です。現段階で4巻の後半まで読んでいるから純粋な感想じゃなくなっちゃうかもだけど、そしたら申し訳ない。

 基本短編なので発売日にゲーム屋に駆け込むとか、ネットが使えなかった時のことを思い出して懐かしくなったぜ。パソコンに触れなかった時は学校終わりでダッシュとか普通でしたよ俺。命かけてましたもん。

 全体的にこの作者さんのノリは好きなのですが、平凡ではない三角くんのラノベ生活にはちょっと引いてしまった。
 平凡とは程遠い特殊能力を使ってゲーマーの頂点に立つ話だけど、その生き方ちっとも楽しそうじゃないんだよなー。

 やっぱり楽しいのは景太とアグリの会話かな。
 ゲームのことには興味のないアグリだけど、景太のゲームトークとか分かりすぎてつらい。私的にはMOTHERとボクと魔王の楽曲がどこに入るかはちょっと譲らないよ。
 そんなことを熱く語りながら華麗にスルーしてくれるアグリとか最高じゃないか。上原はもっと大事にしてやってよ! 自分たちの相関図を書いて泣いちゃうとか、不覚にも可愛いと思ってしまったぜ。

 全体的に一巻とノリは同じなのですが、ゲームの話で友人たちと駄弁りながら、景太が天道と友達になるために呼び出すところで物語は佳境を迎える。
 ここに至るまでにかなり人間関係は複雑骨折していまして、上原はアグリと景太の関係を怪しんでいて、アグリは上原が天道と千秋も狙っていると思っていて、あとは……まぁ、そんなこんなでただでさえ複雑骨折しているのに景太が天道に間違えて告白「付き合ってください」と言ってOKを貰ってしまって、まさかの恋人になるという展開でした。

 あまり天道さんに興味のない私としてはふーんですが、またここから関係がこんがらがっていくので楽しい。
 ちょっと眠くてぞんざいですがこの辺りで終わりに。

 では、今回のお気に入りへ。
 ゲームのヒロインのこの行動が好きだとか嫌だと話せるのは最高に楽しいと思うが、ここで萌えは排除傾向の千秋が「好きな人が他の異性と一緒にいたら」と聞かれたシーンでの千秋の回答を。
 

「自分は……好きな人が異性と楽しそうにしてたら、少しだけしょんぼりするかもですが……でもでも、最終的には、やっぱり『良かったな』って思うだけ……だと思います。す、少なくとも、怒ったりなんか、するわけが、ないです。はい」


 本当に、こんなことを言う子をなんとも思わないとか景太はどうかしてんじゃないのか。
 だって、ゲームの感性が一点を除くとぴったしストライクなのに。ドッペルゲンガーいいじゃないか、ゲームの話をして気が合って喧嘩できる奴なんて最高なのにな!
 








ゲーマーズ! 2 天道花憐と不意打ちハッピーエンド
葵 せきな (著), 仙人掌 (イラスト)
KADOKAWA/富士見書房 (2015/7/18)
posted by SuZuhara at 23:00| Comment(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする