2015年04月27日

ソードアート・オンライン プログレッシブ (2)



「なんだ、その、お……お嫁さんにするならどっちかなーみたいな……」


 昨日ここに書くことが決まっていたはずなのに、いざ書こうとしたら何を書こうか忘れてしまってお茶を濁しましたが、そうだよジャスティス学園について書こうと思っていたんだった!
 要望があれば続編もってマジですか!? 俺はまたアキラに会えるんですか、アキラのためにグレてもいいですかw
 懐かしいなー、アキラと一緒がいいので外道高校一択だったもん。燃えろの方はドリキャス持ってなかったのでやってませぬが、聖女入りしたアキラは可愛いんだよなー。
 ああ、やりたくなっちゃったじゃんかジャスティス学園!


■あらすじ
 アインクラッド第三層へと足を踏み入れたキリトとアスナは、大型キャンペーンイベントのために森へと向かい、二人のエルフの戦いに乱入する。敵エルフは強くHPが半減した時に味方をした方のエルフが命を懸けた一撃で助けてくれると分かっていたキリトだが、勝てないはずの相手エルフを倒してしまい、展開はビーターのキリトも知らない方向へと進んでいくことになる。


■感想
 SAOプログレッシブ2巻です。おー、なかなか厚いのとMMO用語にちょっとついていけなくなってきたけど頑張るぜー。

 さて、この巻は三層の攻略です。
 といってもキリトとアスナがやる大型キャンペーンクエストがほとんどですが、武器の作成とかは面白いですね。

 三層に来たキリトさんはアスナさんと暫定パーティを組みながら、森でのクエストを受ける。
 それは二人のエルフが戦っていて、どちらかの味方をするというもの。うん、キリトさん分かる。おにーさんとおねーさんが戦ってたらおねーさんの味方するよな!
 ま、キリトさんは黒いからという理由でダークエルフのおねーさんのを選んだのですが。

 本来であれば負けイベントであり、相手エルフを倒すことができないのですが、女性をいじめる男エルフに激おこ状態のアスナさんがHP半減ぎりぎりのところで勝ってしまいますw
 そこからが大変。死ぬはずのダークエルフ・キズメルが生きたままでキャンペーンクエストは進んでいき、強力な助っ人NPCを得たキリトさんたちですが、キズメルがただのNPCではなくまるで生きているかのように考え悩み行動するところに想うところがあるようである。
 私個人的にはNPCだって生きてるんだよ的な展開は好きではないのですが、キリトさんはユイを娘にしちゃうくらいだからなー、その辺は避けては通れないのでしょうな。

 合間にいろいろあって強くなりすぎているキリトとアスナはギルドに入りたかったら別々だよと言われたり、キズメルと混浴したりしますが、触れておくべきはモルテでしょうね。
 キバオウのギルドにもリンドのギルドにも関わりを持ち、キリトを待ち伏せして半減決着デュエルを挑みながらもMPKを狙ってきた男。個人的に片手斧使いは応援したいのですが、この因縁はちょいとあの墓場なギルドを思わせますね。……ごめん、名称忘れちゃったんだ。

 今回はキズメル中心なのでボス戦とかがすっぽりと抜けてしまっているのが残念だ。アインクラッドの謎にもちょこちょこと振れていますが、そんなことよりクエストとかしっかりやってほしいな。
 もうキリトさんは現段階で強いし、アスナも業物武器持ちになってしまったので戦闘シーンがモルテ戦くらいしか楽しくなかったのは残念だ。モルテの話し方は好きじゃないが、戦い方は好きなので次に出る時が楽しみだな。

 物語の方はモルテと思わしき人物がキャンペーンクエストの報酬が三層ボス必須なんてデマが流れ、ちょいとキバオウとリンドが対立しますが、キズメルが仲間になっているキリトたちが検証のためにクエストを進め、毒に気をつけろとありがたーい忠告を受ける。
 まだクエストは終わらないのだが、キズメルは先に四層に行くために再会の約束をして離脱。ボス戦はカットで「また会えるさ」EDでした。

 むー、キズメル関連は面白かったですが、いかんせん他のクエストがカットなんて、アスナさんのお風呂イベントとかめっちゃあるのになんでや……。

 では、今回のお気に入りへ。
 一番好きなところを最初に使ってしまったので、シバルリック
・レイピアを得る前のアスナさんなのに森エルフをDV男呼ばわりしてシバいた時の話を。


「それに、キズメルに関しては、俺のビーター知識も役に立たないんだ。最初のイベント戦闘で、アスナが森エルフのお兄さんを倒しちゃった時から、俺の知ってるルートとは完全に分岐してるんだからさ」
「ちょっと、わたし一人が倒したみたいに言わないでよね」
「いいや、与ダメージの八割はそっちのポイント……」


 八割とかw
 アスナさんはパートナーにするのには頼もしいけれど、フリマ回される覚悟がなければいかんですな。
 このアスナさんが騎士団に入るという展開が想像できないのでわっくわくしながら続きを待ってます。







ソードアート・オンライン プログレッシブ (2)
川原 礫(著),abec(イラスト)
アスキー・メディアワークス (2013/12/10)
posted by SuZuhara at 23:15| ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月21日

冴えない彼女の育てかた 5



「多分、霞ヶ丘先輩の求めてる答えと全然違う方向に行っちゃいました」


 Fate/GOのサーヴァント・ジャンヌのサンプルボイスUが「マスター」を「リーダー」に変えたらアリサじゃないかと思ったら中の人が一緒だったw
 春から夏になっちゃって残念ですが、これはもうジャンヌのマスターになるっきゃないな! でも、新セイバーのサンプルボイスVも捨てがたい。でも個人的ドストライクなのはシールダーだったりする。
 ……ふむ、夏まで悩むっきゃないか。その前に携帯買い換えなきゃいかんけども。


■あらすじ
 霞ヶ丘詩羽によるシナリオが完成したが、彼女は倫也に全く別のもう一つのエンディングを渡してどちらかを選べと選択を迫る。
 そして伊織からはジャンルの被せてきた同人ゲームの製作を伝えられて勝負することになってしまうのだが、同時に霞詩子のシナリオについて忠告もされる。
 一人悩む倫也に加藤はまずはゲームを形にすることを提案をして二人と美知留たちバンドメンバーの力を借りてなんとか形にして、文化祭当日倫也は選択の答えを告げることになる。


■感想
 アニメが終わってから追い詰められてなかったので普通に本棚に置きっぱなしだったよ冴えカノ5巻。
 相変わらず加藤は可愛いのですが、ゲームの方はまだ予約していませぬ。うん、だってあんまり加藤以外に興味がないんだよなー。次点が先輩なんだが、エロそうで苦手だしな。

 さて、今回はシナリオ完成おめでとうから倫也と先輩がデートに行くところから物語は始まる。
 ……いや、もっと最初は英梨々と先輩、美知留による口喧嘩。そして加藤に逃げる倫也とフラットに回避する加藤の話もあるがその辺りは割愛。
 今回もストーカー英梨々がいますが、加藤も誘ってストーキングです。先輩が微妙に加藤を牽制しててこの関係はなんなのか分かりませんが、デートの最後に先輩は倫也に爆弾を押しつける。

 それはゲームのもう一つの可能性。
 巡璃がヒロインの伝奇ゲーではなく、前世の妹・瑠璃がヒロインの輪廻転生悲恋ゲーか。
 ふむ、どっちも読みたい。アニメで見たけど、柏木エリの巡璃超可愛いよね。是非実際にやらせてください。

 どっちのシナリオも素晴らしくて倫也には決められないんだけど、伊織が出海イラストで同じく冬コミでゲームを出すと宣戦布告をして、霞詩子なら負けない宣言もしてくる。
 それが分からなくて、どっちのシナリオがいいかも分からなくて悩みに悩むことになるのだが、ちらちらと倫也の様子を見に来る先輩の姿に加藤は2つのシナリオの隠された意味を知る。

 これは本来であればもうちょっと先で分かるんだけど、瑠璃は恋するメトロノームのヒロイン・沙由佳であり、霞ヶ丘詩羽そのものだった。
 だから、自分が選ばれるなら――倫也が瑠璃シナリオを好きだと言ってくれるならという想いがあるのだが、決めかねていたことから加藤と徹夜でゲームとして動くように調整してシナリオを動かしてみた倫也の結論はクソゲーだった。

 小説としては最高。
 だけど、ゲームとしてはクソゲー。

 ああ、分かるなー。
 選択肢とかあってないようなとかいうレベルじゃないんだ。どれを選んでも一緒とか、三つあるなら三つとも選びたいと思わせるようなものじゃなきゃつまらない。
 どうあがいてもどうにもできないのかもしれないけれども、違う道だって進んでみたいじゃないか。私は未だに初代ポケモンでロケット団に誘われておきながら入れなかったことが悲しくてたまらない。ロケット団に入ってサカキさんの右腕になりたかった。

 脱線しましたが、要するに小説として完成しすぎていてつまらなくなっていたということ。メインがすごすぎてサブヒロインルートにも魅力がなくなっていた。
 だから倫也が出した結論はリテイク。
 どっちを選ぶもない。どっちも組み入れる。巡璃も瑠璃も二人とも好きで、どっちかだけでなく二人とも存在して主人公を取り合うようなトゥルーエンドを3つも用意して。

 ここからは先輩との地獄のリテイクですが、ここに至るまでの加藤の気配りには惚れる。倫也の選択を先輩が勘違いしないように動いていたりして、もう正妻としかいえないのではないでしょうか。

 最後は文化祭のキャンプファイヤーで加藤と、そして先輩と踊るところで終わりなのですが、作業的にも女子力的にも英梨々が大分追い詰められているので次は英梨々回かな?
 うーむ、でも最後の様子を見ると嫌な予感がするぜ。

 では、今回のお気に入り。
 加藤に2つのシナリオで悩む倫也の様子を探りをいれているシーンで、加藤が変にオタク知識かぶれしてしまったのでずれているようにも思えるのだが、先輩は肝心なことは口に出ず、それを受けて加藤は言う。


「それってわたし、軽く見られてるのか重く見られてるのか微妙なとこですね」
「……私にも読めないんだけどね、そこのところ」


 つまり、瑠璃シナリオに込めた意味についてなんだけど、結局は加藤だけが真相に気づく。だからこそ、倫也にいち早く回答を求めた加藤の気持ちとかあああと気になるのだが、早くから加藤を警戒している先輩とのやり取りは面白いなー。
 だからこそ、加藤に完全に気を許している英梨々とのトライアングルっぷりが楽しみで、ちょっと胃が痛いんだけどなw





冴えない彼女の育てかた 5
丸戸 史明(著),深崎 暮人(イラスト)
富士見書房 (2013/11/20))
ラベル:冴えカノ
posted by SuZuhara at 22:09| ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月19日

GOD EATER 2 moonlight mile



「ああ。後は任せてもう眠れ……クソ親父」


 基本的に自分でルールを決めてしまってそれをルーチンワークとするのが好きです。だから、このブログの最初は本の帯に書かれている言葉を書くと決めているのですが、気に入らないと勝手に本文から持ってくる。
 今回の帯は『ソーマ(アラガミ)の一撃が感応種(アラガミ)を討つ』だったのですが、なんか違う気がするんだ。違ってないのになんでかなー。


■あらすじ
 クレイドルとなりアリサとともにサテライト建設中の拠点へと来たソーマはそこでウコンバサラの襲撃を受ける。以前に戦ったことのあったソーマが指揮を執り返り討ちにするが、感応種であるイエン・ツィーの出現に神機が使えなくなりソーマとアリサは重傷を負ってしまう。
 意識を失った中でソーマが思い出したのは神機使いとなってから今までに至る道であり、思い出の過程で知った父の想いに自分がこれからすべきことを決めて立ち上げる。


■感想
 発売日に買ったけど読んでなかった――といつもどおりの理由で後回しになっていたGE2ソーマ小説です。
 GEマガジンで初めの方を読んでアリサが可愛いなとなってゲームでイエン・ツィーを根絶やしにして、一冊の本になるならそれから読めばいいかと読んでませんでした。
 いかんいかん、やっぱり買えばそれで満足してやがるな僕は。

 GEマガジンの感想でも書いたけど、初めのアリサのユウへのデレっぷりは可愛い。あ、ユウさんは出てきませんよ。欧州へ行ってます。もう帰って来ないんじゃなかろうか、アニメを待とうな。ちょっと怖かったりしてるけど楽しみにしてるからアニメ!

 大人になったからか、それともソーマとアリサという真面目組なせいか赤乱雲等の難しい話もしていますが、シュンやカレルが出てくるとアリサの胸とジーナの胸の話をしたり、ソーマはモテモテだったりとほんわかする話もありますが、すぐにアラガミ襲撃で戦闘へ。
 GEの戦闘を文字で説明するのって難しいな。読んでいてすんなりと想像が出来たのですごいなと思いましたが、イエン・ツィーがアリサを襲撃するところは何度読んでも怒りがやばいw
 くそっ、リーダーはなんで欧州になんか行きやがったのか。いや、神機が動かないからここにユウさんがいてもどうしようもないけれど、私はこのクレイドルになって元第一部隊がバラバラで動いているのが好きじゃないのかもしれないなー。

 ソーマも神機が動かずに意識を失ってしまうのだが、神機使いとしての初陣を思い出す。
 ヨハンに連れられてリンドウたちのいる第一部隊に入ってロシア派兵する話だが、小さな身体で戦うソーマの姿は格好いいですな。それに負けない大人組のツバキさんとリンドウさんも。うーむ、ツバキさん恋しいな。

 この任務にはちょっとした裏があって、ヨハンに弱みかなにかを掴まれていた一緒に来たヴィヨンによって融合炉施設でなにかが行われていたようだが、そこでたくさんの犠牲者を出した後でヴィヨンの婚約者に婚約指輪をあげるとか、なかなかにハードな初陣だった模様です。

 そして次はリンドウさんの事件へ。
 アリサの錯乱から閉じ込められたリンドウに背を向けて撤退するシーンですが、この辺りは無印をやりこんだものにはキツイですな。
 無印は完全にソーマ主人公と言っても過言ではないが、死神と呼ばれ戦友のリンドウさんを助けられなかった時ソーマさんもつらかったのか、と。
 いや、ソーマのことを「もう一人の弟」と言ったツバキさんの方がグッと来たな。バーストでのリンドウ生存の可能性をサカキ博士とツバキさんに伝えて、サクヤからツバキさんが嬉しそうだったと聞いた時は俺も嬉しかったなー。

 ここからはユウも出てきますが、ユウは掴めない人だな。優しく当たり障りのない印象ですが、ソーマがシオのことでヨハンに嘘をつき切れないと悟ると自分で本当を交えて隠しながら報告するとか、シオの存在のことを気づくとか鋭いところは素晴らしい。
 なぜかここでのアリサが明後日方向に向いているのか、ソーマが恋をしていると聞いて「私って言われても困る」とかコウタとそう言えば腹が減ったと話しながら装甲車に戻るとか、私の知らない一面をよく見せてくれますが、ゲーム通りなので私の軽いトラウマとなったサクヤとの逃避行もしてくれる。

 もうリーダーのお嫁さんでいいよなと思っているほど慕ってくれたのに、あっさりサクヤと行ってしまうから初めは振られたのかと思ってたw
 バーストがあって良かった。怒りますからね、って言われなかったらこんなにアリサのこと好きになってなかったんじゃないかな。

 どうでもいいことで脱線しましたが、特異点探しの特務からシオとの出会い、エイジス島での最終決戦の走馬灯を経てソーマは改めて父の想いを知る。
 なぜか裸のソーマにジャケットを差し出すヨハンというシュールな光景だが、父の想いを引き継いだソーマは別れを告げて、イエン・ツィーをカレルたちと協力して倒す。
 そしてアリサの傷の手当てをしながらアリサに研究職に着くという自分なりのけじめを告げる。

 最後は宝探しとしてユウとサクヤを欠いた第一部隊によるヨハンがソーマのために残したシャンパン探しになるが、ジュースの下りを思うとすれ違っていたけどヨハンパパがソーマを思っていたことが分かってよかった。

 面白かったです、GE2ソーマ小説。
 ちょいと文章がくどいところもあるが、ソーマスキーさんはもちろん無印スキーさんにもオススメ。2だけしかやっていないという人には是非1もやってから読んでほしいですな。これから入っちゃうとコウタとかの葛藤がさらっと流されちゃうし、そのままバーストに入れないから勿体ないぜ。

 そういやGE2はしばらくやっていないな。
 ジュリウスとまだ向き合えないのにエリナの可愛さがヤバくて、俺の本命のアリサはブラッド隊長がリーダーじゃないので振り向いてくれないという悪循環にはまっているのだw
 不思議なことにGE2は女主で、GE2RBは男主でやるのが楽しいです。

 では、今回のお気に入り。
 シオのお食事に出かけた時、ソーマも一緒に食べようと自分の中のアラガミを指摘されて怒ってしまうんだが、それでもシオはたどたどしい言葉で想いを口にする。その時のソーマさんを。


 にもかかわらず、憎むべき相手は覚えたての言葉でたどたどしく精一杯、なにかを伝えようとしている。
 こんな自分に会えてうれしかったと言う。殺すことしか知らぬ自分よりシオの方がよっぽど人間らしく思え、ソーマは打ちひしがれた。


 バーストOPでシオは月にいたのでいずれは取り戻せると思いたいのですが、神機を手に月を見上げているソーマを見るこの先はどうなるのかなと考える。
 月に行くだけの技術はこの世界にはないでしょうが、農業するって言い出したりするからなー。ロケットとか作りだしたらどうしようなw






GOD EATER 2 moonlight mile
箕田貞利(著),片桐いくみ(イラスト)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014/2/8)
ラベル:GOD EATER
posted by SuZuhara at 22:33| ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月12日

ソードアート・オンライン プログレッシブ 1



「わたしも行く。パートナーだから」


 Fate/UBWのキャス子の追加、そしてイリヤ関連のエピソードはズルいと思う。やめろ、ギルはキャラ的に好きだけど本気では好きになれないトラウマを増やすんじゃない。やめて、最近EXTRAばっかだったから、ここ忘れてたのに!
 今期もアニメをほとんど見れていませんが、アルスラーン戦記と兄貴オススメのアニメは頑張ってみている。戦闘シーンは楽しいなぁ。


■あらすじ
 ソードアート・オンライン。死ぬかクリアするまで逃れることのできないデスゲームが開始されて一ヵ月、プレイヤーたちは第一階層のフロアボス直前まできていた。
 その攻略会議に同じくソロで戦う女性プレイヤー・アスナを誘って参加したキリトはフロアボス討伐隊の末席で参戦することになるが、ベータテスト時にはなかったボスの動きに指揮官を失い戦況は混乱し、LAボーナスを得たキリトはベータテスターとのことでビーターの汚名を自ら背負うことになる。


■感想
 発売日に買ったけど読んでなかったSAOプログレッシブ。
 本編の方が読めなくなって大分経ってしまったのですが、うん、アインクラッドの世界観が好きでこっちの方が読みたいと思ってしまったから。
 この本には三作の話しが入っているのですが、最初の一話である「星なき夜のアリア」はアニメで初めて見た時は心躍ったなー。

 デスゲームが始まり、初のボス攻略戦。
 その前にがむしゃらに戦い続けるアスナを助けたことが縁でキリトは組むことになるのだが、MMOとはやらないのでアスナに説明するキリトの話はなかなかに興味深い。
 ま、不覚にも黒パンにヨーグルトクリームもきゅもきゅのシーンは可愛いと思ってしまったのだが、小説ではアスナさんの入浴シーンもあり必見ですよ。うん、僕は服を着てない状態に興味はないが。最近潔癖具合が増してきている気がするな……。

 ソロの二人組とのことで末席で取りこぼし狩りに甘んじていたフロアボス戦ですが、情報屋のアルゴがベータテスト時の情報をまとめていたことで討伐隊優位に進んでいく。
 しかし、指揮官・ディアべルがLAボーナスでレアドロップを得るために自らとどめを刺そうとしたところで、ボスがベータ時にはなかった動きをしてディアベルが死んでしまう。

 キリトは最後でディアベルが同じベータテスターであると、その思惑の全てに気づくが、ボスを倒すためにアスナとともに前線へ出る。
 そして、LAボーナスを得たことでキリトがベータテスターであること、ボスの情報を知っていたくせに漏らさなかった、LA狙いだのというあてつけを受けキリトはそれを受け入れ、LAボーナスで得た黒コートを羽織り、ビーターを名乗るのだった。

 うわー、キリトさん格好いい。
 アスナやエギルも周囲にのまれず対応していて素晴らしいが、アスナさんはこの時点で結構キリトへの好感度高いよね。
 SAOは結構飛び飛びで読んでしまっているからもう出ているかもしれんが、キリトさんとアスナさんが決闘する云々はどうしてなるんだろうな。まぁ、どう見てもべた惚れですしょうがね。

 幕間は情報屋アルゴの話。
 アリアでの最後の約束の話でもあるが、キリトさんが相変わらず女性にモッテモテでずるいぜ。
 アルゴはいい奴なので好きですなー。

 最後の儚き剣のロンドは鍛冶屋の話。
 強化失敗で武器が壊れるってのはキツイな。こういうシステムのゲームは苦手だ。俺も武器には愛着を持ってしまうタイプで、昔のドラクエみたいに攻撃力だけを重視するならバンバン変えるが、最近のゲームでヴィジュアルまで出てしまうともう駄目だ。
 それでGEではカリギュラ装備大好きだったもん。GEは神機のマイナス面のスキルも含めて好きだったのだが、やっぱりスキルインストールは好きになれないよなー……と、脱線した。

 鍛冶屋の前でばったりアスナと出会ったキリトは、成功率をあげるために素材集めを手伝い、上限いっぱいまで揃えていざとケーキをらーぶらーぶに食べた後で向かうのだが、有り得ないはずの剣が消失するという現象で失うことになってしまう。
 意気消沈しているアスナを見送った後で考えていたキリトはそのトリックに気づき、まだ初期設定のギルド・パーティ開錠化だったためにこじ開けてアイテムを全てオブジェクト化することでその中から失った剣を発見する。

 なんでも強化詐欺にあったらしく、簡単に言うと鍛冶屋に預けている状態だが長時間手放すことで所有権がなくなるというもの。取り戻すために所有アイテムオールオブジェクト化したということらしい。
 なるほど、分からん。いや、本編を読めばきちっと説明してくれているのだが、悪知恵というのはいつだってどこだって働くんだなー。

 まあ、この強化詐欺にもちょっとした悲しい話があるのだが、レアアイテムを鍛冶屋のネズハに騙し取らせていたギルドがいて、ネズハはフルダイブに適応しきれず遠近感が掴めないため前線で戦うことがですず、言いなりになって生きていた。
 しかし、キリトがチャクラムを渡したことで次のフロアボス戦には参加でき、やったことは許されることではないがすぐ責任取って死ねという奴らにはうんざりするな。簡単にその言葉を使うんじゃねぇと言うのだ。
 この話はちょいときつかったですが、フルダイブしてしまったらこういう諍いは絶えないんだろうな。もう現実だもんな。

 面白かったです、プログレッシブ!
 キリトさんは初期時代から強いですが、もうこういうの見せられるとアインクラッド攻略のゲームしたい。キリトさんプレイじゃなく自キャラでしたい。キリトさんと戦いたいぜ。絶対楽しいと思うのになー、でないかなー。

 さて、今回のお気に入り。
 今回はいろいろと情報を持っていて教えてくれるキリトさんに対してアスナさんが抱いた感想を。


「あなた、色々知ってて便利ね。一家に一台欲しい感じ」


 どの一家にもキリトさんいたら怒るくせにーw
 なんだかんだでずっとコンビを組んでいた二人ですが、次巻は表紙の褐色の女性がパートナーになるのかな? 買ってあるけどまだ読んでなく、そんでもって三巻もはやいところ買ってこないとなー。






ソードアート・オンライン プログレッシブ 1
川原 礫(著),abec(イラスト)
アスキー・メディアワークス (2012/10/10)
posted by SuZuhara at 22:27| ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月08日

Fate/strange Fake 1



「君は……人を殺した時にも同じことを言いそうで怖いな」


 四月は性格が変わる時期なのか、ちょいと自分がおかしいです。そんな風に言い訳して最近ミスが多いことを言い訳してみる。
 まぁ、ゲームをしている自分を悲しいと言われたのが尾を引いているんだけど。
 なかなか難しいな。とりあえず今は誰もいない時に買い溜まっているゲームをちまちまやってます。


■あらすじ
 冬木の聖杯戦争のシステムを模倣してスノーフィールドで行われることになった偽りの聖杯戦争。
 本来であれば極秘で行われるはずのそれは偽りであると知りつつも参加する魔術師と英霊たちにより本来あるべき形とは違った形へと進んでいく。


■感想
 あらすじ手抜きとか言わない。
 今回は序盤だけとは言え、同じ作品を三回も読んでいるからあらすじだってネタ切れになる。

 うん、TMエースの付録時と漫画版、小説。
 思えば遠くまで来たもんですなー。

 さて、もう昔きちんと書いたかなんて覚えていないけど、詳しい説明は省いてストレートに書く。

・アーチャー、ギルガメッシュ。
 マスター、ティーネ・チェルク。スノーフィールドの土地を守って来た部族の総代。
・バーサーカー、切り裂きジャック。
 マスター、フロット・エスカルドス。ロード・エルメロイU世の弟子。
・アサシン、狂信者。ハサン・サッバーハがなった山の翁を目指していた暗殺者。
 マスター、ジェスター・カルトゥーレ。吸血種。
・キャスター、不明。
 マスター、オーランド・リーヴ。スノーフィールドの警察署長。
・ライダー、「病」そのもの。
 マスター、繰丘 椿。昏睡状態の夢の中でライダーと契約。
・ランサー、エルキドゥ。
 マスター、銀狼の合成獣。
・セイバー、騎士風の男。『×××××勝利の剣(エクスカリバー)』の使い手。
 マスター、サジョウ・アヤカ。髪を金に染めた東洋人。

 あと偽りの聖杯戦争を設定したファルデウスに、老害と呼ばれるフランチェスカ、僕らのロードが出てきますが、今回は英霊たちが出揃ったので戦争の開始直前と言ったところでした。
 いやー、お互いの存在を認めたギルとエルキドゥがそのまま会いに行っておっぱじめるとは思わなかったけどw

 これははくのんじゃ友達にはなれない。
 ギルの友達が特別すぎてCCCのシークレットガーデン3を解放しに行きたいれべるであるよ。

 やはり私はバーサーカー組が好きなようで、フラットの腕時計となっているジャックとか好きだな。個人的にアポよりこっちのジャックの方が好きだ。
 ロードが即倒してしまうが、フラットも微妙に天才肌で優れてて気になる。

 あとは漫画版の時に書いたとおりだが、セイバーが初出ですね。
 プロトセイバーよりもカルナさんににているイメージのセイバーを召還したところで今回は終了なのですが、アヤカさんが過剰に拒絶しているのでどうなることやら。
 あ、プロトの綾香さんとは宇宙が違う別人だそうなので、一緒に考えてはいけない。

 感想ですが、ギルとエルキドゥの戦いだけでなくそれぞれが思惑を持って挑む聖杯戦争は面白かったです。
 正直、Fateはもういいかなと思っていたのですが、続きも追ってこの作品の最後を見届けたいです。
 フラットとバーサーカーに勝ってほしいなー、無理か。

 さて、今回のお気に入りへ。
 今回は椿の夢の中から。夢の中にいる椿だったが、ギルとエルキドゥの衝突にその世界にまで雷が入り込んでしまうと、霊体などは怖くなくとも自然現象は怖い椿はベッドの中で縮こまってしまう。


「かみなり、怖いよう……」
 すると――部屋の隅の『暗がり』がむくりと起き上り、窓から漏れる光と音から少女を守るべく、ベッドを優しく包み込んだ。


 ら、ライダー優しい!
 いや、ライダーには感情はなくただマスターが嫌がっているから排除するぐらいにしか行動原理はないんだけど、それでもこんなことされたらライダーに盲愛してしまうな。
 でも私はジャックがいいなー。







Fate/strange Fake 1
成田良悟 (著),森井しづき(イラスト)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015/1/10)
posted by SuZuhara at 21:59| ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする