「それまで――待っていて。
約束するわ。きっとまた、あなたに会いに行く」 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
年が明けようとも私は変わりませんが、せっかく新年なので目標でも立ててみるとことにした。
リズムを取る時などにする指パッチンをできるようになりたい。一年かければきっとできる。
うん、さっき一時間ほど練習したらできるようになったわー。基本的に集中力と根気の使い方がおかしいのである。つまり、私の今年はもう消化試合ってことですね。
■感想 さて、今回はFate/EXTRAのシナリオ集です。
上下巻構成だけど、わざわざ分けて書くのもどうかと思うので一緒に書きます。
もうEXTRAが好きすぎるのでシナリオ集発売は本当に嬉しかった。PSP自体がもうやりにくいってことはあるんだけど、EXTRA自体がやりにくい構成でもあるじゃないですか。
セーブデータはかなり細かく作ってありますが、それでもきっと多すぎるバッドエンドとか網羅はできていないことは分かっていた。
そんな中発売したシナリオ集、一緒に買ったロードの事件簿を先に読むと言っておきながら先にこっちを読んでしまったよ。
上下巻合わせて1000ページ以上というのはさすがで、描き下ろしの表紙や扉絵はゲームへの懐かしさとかで震えそうになった。
しかし、今更EXTRAの物語のことを説明するのもあれなので、今回一番嬉しかった没ルートについて書こう。
凛とラニの対決時に二人とも助けないという選択、ユリウスや凛、そしてレオとの戦闘後に助けるという選択等のゲームにはなかった選択肢が存在する。
令呪が三画残っている必要があるが、対戦相手を助けることができるんだ。
その結果、最後のトワイス戦で『ヒロイン分岐:レオ』などという衝撃の項目があるよ!
対戦後のユリウスに手を差し伸べられるのはザビ子だけなのは意味があるのかな。ユリウスへの気持ちは友情よりも親愛の念なのか。
幕間の凛とラニ戦は助けに入らないと、凛の勝利で終わるようです。そこで凛とランサーはかなりの深手を負うが、そのまま6回戦の相手に。
倒した凛が消える時に令呪が三画残っていれば、二つを消費して凛を助けられます。
ここは凛の最後を見ることが出来なくて、何度もラニを殺してしまった身としては助けられるという選択肢がたまらなく嬉しい。
お願いだから、子どもは好きかなんて聞かないでほしい。私は子どもが苦手だ。傍から見る分にはいいけれど、どう接していいか分からないから苦手だ。だから、絶対に君がその笑顔を見るべきだ。
ラニルート回収のために一回だけ凛を殺しましたが、ちょっとトラウマになっているんで、この没シーンの自分を助けたことを怒りながらも全力で心配してくれる凛の姿が嬉しすぎた。
特にこの
「なら令呪が使えなくてもレオぐらいすぱーんと倒しなさい。……ま、特別に苦戦しても、大目に見るから」とか、本当に凛らしくてたまらない。
……でもあれだな、どっちにしろラニを犠牲にしてるわこれ。ドラマCDのような両方助けられる選択肢が欲しいわけではないけど、やっぱり私は凛を犠牲にはできないや。
ヒロイン:レオも同様に令呪で救うことができます。
敗北を知って王になったレオとともに行くトワイス戦はちょっと新鮮だったが、こうして凛、レオと比べるとラニの印象は途端に弱くなってしまう。
私はトワイスの元に向かう前のラニの「もう離れたくない」という依存がどうしようもなく苦手なんです。依存が悪いわけじゃないけど、ラニの背景とか考えるとそれを抱えるには重すぎる。
ザビーズが迷いながらも進む人だから、彼と彼女には枷となるよりは共に隣を歩いてくれる人に傍にいてほしい。
……って、なんだこの私のザビーズ好きっぷりは。
トワイス戦と言えば、トワイスの言を否定することができないと第二のトワイスになるエンディングになるんですね。
いやー、これは知らなかった! 次の勝者にトワイスの言葉を伝えるために残ることになるんだけど、赤セイバーとキャス狐だとラスボスとなって次の勝者を倒す気満々で、アーチャーだと不満げながらも付き合ってくれるというもの。
ちょっ、ここ見たいから時間が出来たら速攻でやるわ!
さて、この辺で好きすぎてたまらないのでお気に入りを列挙しまくるという暴挙に出ようと思う。
シーン説明はしないけど、言葉だけで分かってくれるって信じている。
・『無名の魔術師には、
無銘の英霊が似合いだろう。
――健闘を期待する』
・「それまでは思うままに存在(い)きてくれ。
これまでの戦いを無駄にされては、
それこそ骨折り損というやつだ」
・「すまんな。
面倒な男に、付き合わせた」
・「聖杯戦争が終わったら、
どこからでもいい。
どんなカタチでもいいから、連絡して」
・「行きましょう、我が主。
人類(あなた)たちの繁栄に、
千年をかけただけの価値はあったのだと――」
・ 傍らの少女に目をやる。
彼女は、何故見られたのかと不思議そうな顔。
まだそれほど心は通じていない。
けれども彼女は、こちらに笑顔を返した。
心は通じていなくても、その笑顔は欲したものだった。
・「ああ、大事はない!
余にはそなたがいる!」
・「僕を知るあなたではないとしても、
彼/彼女はあなたになりうる人ですから。
それだけの価値はあるでしょう」
・「でも今は、最後まで一緒にいます。
私のたった一人のご主人様」
うーわー、一部なのにめっちゃ書いてる!
指パッチンのし過ぎで痛い指がそろそろ限界だよ。
終盤ばかり上げてますが、勿論序盤だって好きです。
今読み返してみたら赤セイバーとキャス狐の場合は手足がまだ動く限りというザビーズの代名詞系ですが、アーチャーの時は疑問なんだね。これ、気づかなかった。
後に自分はサイバーズギルドだとアーチャーは語るけど、ザビーズも同じような光景である現実のイメージと死を前に現れた強迫観念が同じだったのか。
ふむ、アーチャーは優遇されているな。ザビ夫とザビ子の違いは口調くらいかと思っていたけれど、大分違っていたからここもまたやり直したいな。
自分の文章での誤字脱字は一切気づかないのに人のには気づくという最低な性格をしているんで、ちらほらと誤字脱字があるのは気づきましたが、トワイス戦前の問答時の凛とラニの表記が一部逆なのは如何なものか。
私が今回上げた六番目のヤツがラニに対してのものになっているんだが、このシーンがすっごい好きなのでここは間違えてほしくなかった。
あと最後に、あのエンディングを迎えるシーンの描き下ろし絵があるのだけど、赤セイバーは必死に嬉しそうにしながらも泣いて、鋼の男は自分と似ている主の選択を受け入れて、キャス狐は悲しみに泣くという三者三様さがやばい。くそぅ、本当にお前ら大好きだっ!
書きたいところはこんなところかと思っていたけど、私はトゥルーエンドしかやっていなかったようで、ノーマルエンドがあるとは思っていなかったよ。
攻略本の類は買わない主義なんだけど、あれssもあるみたいだし今度買ってみるかな。
EXTRA好きなら絶対に読んだ方がいい本でしたが、未プレイならば是非読んだ後でもいいからゲームも買ってほしい。
赤セイバーの「余にはそなたがいる!」とかの衝撃は文字だけでは絶対に伝わらないし、このゲーム全体の切なさはシナリオだけでは伝わりきらないから。
Fate/EXTRA MOON LOG:TYPEWRITER I
Fate/EXTRA MOON LOG:TYPEWRITER U
奈須きのこ
TYPE-MOON BOOKS (2015/12/29)