2023年12月17日

ダンジョン飯 1〜4巻



「これを今日の昼飯にしてみよう」


「あなたは多趣味ですよ」そう言われて心底驚いた。
 私の趣味なんてゲームと読書だが、それだって1ヶ月に何作何冊もってわけじゃない。趣味というには烏滸がましい、熱意が足りない。
 しかし、その人曰く「興味のあるジャンルが多すぎる。だから多趣味で手が足りていないのだ」と。
 うーむ、そうなのか。来年はこの辺を絞った方がいいのかなー。


■あらすじ
 ダンジョンに潜っていたライオス一行は、炎竜を前にした空腹に気を取られて全滅する前に妹・ファリンの転移魔術で難を逃れる。
 しかし、肝心のファリンはダンジョンに取り残され、パーティーメンバーも抜けて荷物も失った。このまま再びダンジョンに潜るのは無謀であったが、ライオスは妹を助けるためにマルシルとチルチャックとともに最低限の装備で向かう。

 食料はない――ダンジョンの魔物を食べる。

 以前より魔物を食べることに興味を持っていたライオスはダンジョンで魔物を食べて生きるセンシと出会ったこともあり、念願のダンジョン飯に舌鼓を打ちながら、妹のファリンを助けるために炎竜を目指す。
 その道中でこのダンジョン――迷宮の主である狂乱の魔術師、そして人の欲望を叶えるダンジョン自体の秘密を知ることになる。


■感想
 ああ、ダンジョン飯。
 先日発売の14巻で完結し、おそらく来期放映アニメの本命であるダンジョン飯。ああ、ダンジョン飯。
 例に漏れず、私も大好きな作品でして無事に完読したのでちょこちょこ感想を書いていこう。ネタバレ気にしないから注意ね。

 ざっくりあらすじの通り、始まりは絶体絶命のピンチからファリンの転移魔術でダンジョンの外に出たライオスたち。だが、壊滅状態で前衛の仲間ナマリとシュローが抜けてさらにヤバい。ダンジョン内だからすぐには手遅れ、蘇生不可能にならないだろうけど、時間をかけてはいられない。
 よって、ライオスは決断する。このままダンジョンに潜ると。

 残ったパーティーは魔法使いのマルシルと宝の解錠や罠の解除が得意なチルチャック。ライオスはフルプレートの剣士なので最低限――いや、ちょいと心許ないまま入る。
 しかし、元々レベルは高いのか低階層はさくさく進める。

 でも、ダンジョン攻略だよ? 腹が減るのは当然じゃない?
 と、保存食なんかないから魔物を食べるよ!ヤダーっ!である。ここでマルシルがブレイクダンスするほど嫌がるけど食う。だって、元々ライオスは魔物食に興味があったから。

 そもそも、空腹パラメーターがあるだけでそのゲームは段違いに難しくなる。動きが制限されるし、持ち物がそれだけ圧迫するしね。俺は無限ストックできるアイテムなんて認めない。
 だからこそのダンジョンで自給自足に出たライオスだが、愛読書の迷宮グルメガイドを元に料理しても美味くない、まずい。

 そんな様子を見ていたダンジョンで暮らすドワーフ・センシが作ると料理はめちゃうまに。食材にあった調理法が必要なのです。
 マルシルも油断からスライムに窒息死させられそうになるが、センシの捌きスキルであっさり撃退し、美味しい料理に絆されていく……ま、それでもこれからすげーの食うから嫌がるんだけどねw

 そんなこんなで始まるダンジョン飯は飯を食いながら進んでいく。マンドレイクの犬かわいそう……とか迷宮の罠を使った掻き揚げがお気に入り。
 しかし、途中のイベントイベントが伏線満載なので気をつけろ。絵画の中の世界は重要。
 ライオスは動く鎧から奪った魔物つきの剣をケン助と名付けてもっているのだが、途中であったオークの申告通り彼らの住処で炎竜に会う。

 なんとか買ってドラゴンの腹を捌くが、そこには白骨と化したファリンらしきものしかなかった。蘇生術士のところに連れて行こうとも死が捕らえられているのはダンジョン内だけ。肉体と魂が不安定なファリンを動かせば、ダンジョン内でも蘇生できないかもしれない。

 ……だが、今ならば血も肉も蘇生に必要なものは炎竜の死骸が使える。マルシルは禁忌とされている古代魔術を使いファリンの蘇生を提案し、ライオスは受け入れる。
 チルチャックたちもいけないことだから積極的には賛成しないけど、ファリンの蘇生へ。無事に成功し、蘇ったファリンはお腹が減っているのでドラゴン飯を食おうへ。
 こういうとこ本当に好きw え、それファリン……ww

 ここでいったん区切り。
 ここでいったんハッピーエンド。まだまだ続くがな!
 ちょっと続きを書ききる時間がないので記事分けます。




ダンジョン飯 1〜4巻
九井 諒子

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2023年09月17日

スーパーの裏でヤニ吸うふたり 1〜3巻



「頑張ってお上品でいてね……佐々木さん」


 解せぬ、映画が観たいのに観られない。
 単純に近所の映画館だとやらない+マイナーで公開期間短いというジレンマ。今年は本当にアニメ映画しか観てなくて、いろいろ観たいと思っていたのにあれぇ?である。
 でも、シンプソンズのシーズン32も観きってないので単純に集中力の問題なのかもしれないな。


■あらすじ
 社畜である佐々木は日々の生活に疲れてつつも、スーパーの店員である山田の笑顔に密かに癒やされていた。ある日、スーパーを出てタバコが吸いたくなるが昨今の現状で喫煙者に場所はなく、スーパー店員が使っている喫煙スペースで田山と名乗る女性に誘われて一緒に吸うことに。
 若者である田山に山田への憧れを見抜かれからかわれ続ける佐々木だがそんな田山と吸う時間も大切になっていき、田山と名乗る山田も自分に気づかないオジさんで遊ぶつもりが他愛もない会話を楽しみにしていた。


■感想
 漫画をめっちゃ読んでます。ポイント還元キャンペーンはよくない、めっちゃ買ってしまう。今は物を持てないけれどもデータなら持てるのだ。どこまで感想書けるか分かりませんが、一気にまとめて書いていくよ。

 ヤニ吸うと呼ばれる今作を知ったのはTwitterだったかな?
 Twitter、Xでの情報収集は苦手なんだけど、なんか琴線に触れて読んでました。しかもタバコとか鼻が利く身としては憎悪の対象である。本当に匂いがダメだ。基本ガキメンタルだから格好いいと思う気持ちはあるんだけどね。

 なので、あまり題材に興味を引かれたわけじゃないと思うんだけど、なんで読んでみたんだっけか? きっかけが思い出せん。
 まあとりあえず、佐々木と田山の関係がすっごく良い。恋愛に発展しない、今後はするかもしれないけれども今の2人の関係がすごく好き。

 社畜のオジさん・佐々木はスーパーで毎回山田のレジに並ぶほど山田のファンだった。そんな親切丁寧でスマイル百点の山田にちょっかいをかける輩は少なからずいるらしく、喫煙スペースに誘った女性、清楚な山田とは反対で革ジャンなど着ている田山は釘を刺そうとするわけだが、佐々木が「俺が勝手に癒やされているだけ」という発言に

 これが1話。最後に明かされるように田山=山田。
 これ以降は田山とタバコを吸いながらそこで話した話は山田に筒抜けで、けれども佐々木は仲いいんだな程度にしか思わず気づかない。そんな田山曰くニブス木な佐々木を気に入っている。2人のやりとりはニヤニヤするとかじゃなくて、こんなやりとりできる人がいたらいいよなってもの。

 近すぎなくてこっちも踏み込めないけど、ただちょっと話せるなんて相手、作りたくても作れないからね。

 1巻最後の0本目前日譚での佐々木とノースマイル山田の出会いは、これは心に残る。憧れが、下手すれば恋に変わりかねないほどの出会いだった。
 この話は山田を変えるというか、他人が認める=肯定することで山田を救ったというかすげーいい話なんだけど、佐々木だって気づいたら恋愛に発展しそうで怖い。
 男女が仲良いってだけで恋愛に発展するのがつらいんだ。恋とか愛とかじゃないんだよ、ただこの関係が好きなだけだよってのはどうしても物語として続かないから。

 1巻では佐々木と山田&田山以外には店長くらいしかがっつり出てこないのだが、2巻以降は他のスーパー店員たちも出てくる。あくまで佐々木と田山の会話だけど、例え一枚絵だとしても佐々木さんの事後を見るのは衝撃だったなw

 田山の、山田の佐々木さんへの感情は店長が期待するようにロマンスに向いている気がするな。周りとしてはくっつくまでが楽しい。くっついたら惚気死ねとは思わんが、直視できなくなるからな。いや、下種の勘繰りになってしまうじゃないですか。

 0本目が人気らしいですが、佐々木の診断結果で禁煙するってなった時の話が好きですね。「俺まだ……田山さんと吸ってていいんだな」とか、山田としての良い店員の顔じゃなくて素の自分である田山にこんなこと言われたら、嬉しい以外ない。
 あと、一緒にタバコ吸いたいのは田山さんだけ発言を受けての山田スマイルとか。お前ら愛しいなおいって見守っていきたいですね。

 この先で2人の関係が変わったとしても、もう少しだけこのままで。僕ぁ、店長と同じくらいの距離で見ていたいですね。

 では、最後に今回のお気に入り。
 3巻にて、年末に風邪を引いた山田が治っていないのに復帰しようとしていて店長がなんとか言い聞かせようとしていたところ、佐々木も山田や田山に年末の挨拶をしようとやって来た。タバコ一本吸わせる代わりに店長は佐々木に電話をさせるのだが、店長の携帯から聞こえてくる佐々木の声に山田は困惑するってシーン。


『あ 突然すみません……佐々木と申します
 今 大丈夫でしたか?』
 どっちに
『あれ?』
 どっちにかけてんのこの人
 でも敬語だし
 山田か……
『もしもし
 田山さん?』


 田山って呼ばれた瞬間、彼女は布団被っているから表情とか見えないんだけどさ、それがまた良くてな。
「田山」なんて適当な偽名だけど本当の名前で会った時よりも素の自分だから、病気で弱っている時に呼んでくれて気にかけてくれたのが田山だったのは嬉しかったんじゃないかな、って思うわけですよ。
 店長、ナイスアシストだよなー本当に。




スーパーの裏でヤニ吸うふたり 1〜3巻
地主





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2022年05月05日

山田金鉄短編集 全軍奮闘!



「始末できたかよ、オレのダチは」


 やらなきゃならないことはあるが、なんともまあやりたくない。ぶっちゃけ興味ないんだもんそれ。
 そんなことやるくらいならもっとやりたいことあるんだいと思うけど、アレやらなきゃ次に進めんことも分かってるので、この記事書き終わったらやります。ええ、たぶんきっと、やるんじゃないかなぁ。


 今回は『あせとせっけん』の作者・山田金鉄さんの短編集。全軍奮闘っていいな、まさにそんな感じ。
 このブログでっていうか、あせとせっけんについて私が語ったことはないと思うのだが、ちょっとエロいが大丈夫なら全ての人にお勧めしたいグッドなラブコメです。最終回の結婚式からコミック描き下ろしの後日談とか、麻子さん本当に良かったなーって見守ってきた身としては感慨深くなる。名取さん、そこ代わって。でも、名取さんほどいい男にはなれねぇ…っ!っつう素晴らしい二人の話。
 まあ、私としてはもっと石けん作りに関してとかもピックアップして欲しかったり、今ならば液体だけでなく泡石けんとか名取さんがどう思っているのかとは知りたかったりするのだが、そこはどうでもいい話。

 2月に実写ドラマがやっていましたが、自分はドラマの方はダメでした…。匂いを煙で表現していましたが、どうにも受け入れられなくて。ま、これもどうでもいい話。

 閑話休題。
 短編集はそんなあせとせっけんの描き下ろしを含めた6編。自分が読んだことあったのは『ウルフ&ラビット』と『テレワァク与太話』。
 このウルフ&ラビットが好きだったんですよね。治安の悪い町でビビリ主人公・一兎とマフィアのボスの娘・狼子の話。私はなんというか主人公が強いとかチートよりも、弱かろうとも自分の手札で戦う奴が好きなのでビビリでも好きな子のために戦う一兎とゆるふわ系なのに身体能力高すぎるハラペコ狼子の関係が好きなんだよなー。
 テレワァク与太話の方は、ちょっと笑い事じゃないくらい社畜度が似てるのと、テレワークできるってのが羨ましい。嫁見つけやがって羨ましいけどおめでとうこんちくしょうっ!である。

 順序があべこべになっていますが、これからは収録順に『鉄腕ワビスケ』。
 読んで思ったのは世界観がJUNK HEADっぽいな、と。いや、私がこの映画を1年くらい前に観てるってだけで上と下で世界が違ってってとこが……いや、こう書くとそんな乙女ゲーを昔やったな。タイトル思い出せないけど、スチームパンク的な部下が狂うと楽しかった作品…。
 なにが言いたいかというと、物語的にめっちゃ好き。主人公陣より周りのメンツ、ハグさんとか濃いキャラ素晴らしい。解説にある裏設定とか読むの大好きなんでもっと読みたいです。

 次は『テンカの花嫁』。
 ド貧乏ヤンキー・天下の家のタンスより花嫁修業に現われたスペース花嫁・リンリン王女。まあ、手違いで天下のとこに来たって奴なんですが、親もいなかった天下に家族の温かさを与えてくれるが、間違いだったから秘密知られたコイツ殺さなきゃ展開になる。なるほど、素晴らしい。
 この話が一番好きですね。天下がストレートな主人公なのと、天下の取り巻きだと思われているダチたちもめっちゃ格好いい。リンリンはかわいい。めっちゃかわいい。
 でもね、リンリンが言ってた「私はまだ有事のための戦闘技術はないんですが…」ってとこ……え、パーフェクト花嫁気になる。

 次にウルフ&ラビットが続き、『もののけ番長ムラマサ』。
 内容はタイトルで分かるが、めし屋での妖怪勢揃いな様子を見るとわっくわくする妖怪超好き。解説を読むと感慨深くなるけど、シンプルな展開だけど魅せ場もあって纏まっている、短編として完成したお話でした。

 一時、物語についてかじったことがあるんだけど、続くとかまだまだ終わらんよ、な話は物語としてはいかんというもの。詰めるだけ詰めても風呂敷どんだけ広げようとも、まず一作として完成していなければ価値はないとまで言う人がいた。
 そんな悲しいことは認めたくないと当時の自分は思ったけど、今の自分は最後まで付き合えるか分からないからまずお前を教えてくれって思ってる。昨今は1巻無料が多くてたくさん読んだけど、1巻で無理だったり1話で無理だったり、1巻おもろいから最新刊の37巻まで買っちったやべーってなったり。
 
 だから、ムラマサは掲載時に読んでいたら続きというよりもきっと作者さんの名前を覚えるってことをした作品なんじゃないかなって。またこの人の漫画読みたいなって。

 最後は『Meets SEKKEN』。
 あせとせっけんの物語開始前日譚、就活生麻子さんと名取さんのニアミス。名取さんのせっけんがきっかけで出会った二人だったが、麻子さんが会社・リリアドロップに入るきっかけも名取さんだったとか……全ての行動は未来の嫁に繋がっているとかバカなことを思った運命感じる話でした。
 ただ他作品に比べても短いから、あせとせっけん目的で買うと少しがっかりするかもしれないので注意。

 いやー、面白かった。
 今の自分は物を持たない方がいいのだが、これは実物の本で欲しくて本屋まで買いに行った甲斐があった。これからもひっそりですが応援していきます。

 では、今回のお気に入りへ。
 テンカの花嫁より、天下の姿を真似たリンリンの家の執事が秘密を知った天下の仲間たちを始末しに行ったところ、すぐに違うと気づいた仲間たちは言う。


「天下はオレらのボスじゃねぇよ」
「オレらが勝手にくっ付いてってるだけだからな」

 
 瀬戸さんかっけー!
 いや、天下の仲間のヤンキーたちは瀬戸さんだけ毛色が違ってかっけーのですよ。最後の一枚絵も楽しげで、これは珍しくリンリンの隣よりも天下たちとファミレスに行きたいと思う。ポテト食べたい。







山田金鉄短編集 全軍奮闘!
山田金鉄
講談社 (2022/1/21)
posted by SuZuhara at 10:47| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月27日

RAIDEN-18



「さあ、立ち上がれ! 雷電18号!!」


 感想は書けていませんが、今月は多く映画に行ってます。映画好きなんだよなぁ、小説読むのも。この辺は子どもの頃から変わらないのですが、最近はゲームに対して魅力を感じなくなっているのが怖い。
 ノベルゲーをがっつりしたいという気持ちはあるんだけど、RPGしたい育成したいって気持ちが点で沸いてこない。このままじゃクレしんゲームも積みそうだ。
 まぁ、とりあえずモルガンスキルマに備えて宝物庫周回でもしようか……。


■あらすじ
 マッドサイエンティスト・タチバナ博士によって創り出された怪物(クリーチャー)・雷電18号。最高級の死体を繋ぎ合わせたフランケンシュタインである彼は非常識なタチバナに振り回され、挙げ句の果てには埋め込まれた爆弾のスイッチで脅されて、全国一位の怪物を決めるクリーチャー選手権にしぶしぶ出場することになる。


■感想
 荒川弘先生の新作、かと思ったら、なんでもこの作品1話は15年前に掲載だとか。2005年に月刊サンデーGXにて掲載された1話から短編的に描かれていた作品というわけでしょう。全4話でこの1冊で纏まっているので手に取る敷居は低いので荒川先生好きな人は買いです。

 さて、本編。
 タチバナ博士が雷電18号を創り、電気を流して動かすところから始まる。フランケンシュタインと本編でも言われてますが、まんまそのイメージ。正しくはフランケンシュタインの怪物とか基本的な解説もしてくれています。
 最高級の死体を複数を繋ぎ合わせて創られた雷電18号だが、彼は非常に常識的で死体のネットオークションに参加するタチバナに怒ったりね。タチバナを含めてこれから出てくる死体愛好家たちは突き抜けてるから、ツッコミ役として非常に好感が持てる主人公かと。
 雷電18号――ライデン、格好いいのに格好悪いしなw

 タチバナに連れられて行ったクリーチャー選手権、ライデンは訳も分からず巻き込まれていくのだが、そこは最高級の死体、身体が戦い方を知っている。
 一位をかけてジュテーム2号と、そしてライデンは条理の条件に自由をタチバナに約束させるのだが、この戦い好きだなぁw
 ジュテーム2号の制作秘話を知ってからの大ブーイング。そして、2号の意味とかww
 無事に勝利して自由を手に入れるライデンだが、タチバナの方が一枚も二枚も上手という1話で綺麗に完結しています。

 だけども、続くよ雷電18号。
 2話はライデンが掃除中にタチバナ博士の関係者らしきクリーチャー・タチバナ壱号を発見して、彼女の弱み――謎に迫るという話。
 ギャグなノリなのに設定的に重要なのズルいな、上手いよなぁ。

 3話、クリーチャー選手権三年連続1位に雷電18号のパチもんが現われる。最高スペックのライデンを真似たところで粗悪なパクリと切り捨てたタチバナだったが、パチもんタチバナ博士――パチバナのナイスバディな姿を見た瞬間にブチ切れてパチもんがいる日本に殴り込む。
 なにこれ、クソ楽しいw 1話で出てきた死体愛好家たちも出てくるし、日本産といいつつ――ww

 4話はライデンが大英博物館のクリーチャーたちに拉致られ、同じ境遇の仲間たちと楽しい生活を送るのだが、タチバナがお迎えにやって来る。
 鉄の女はズルいww オチとして微妙かなと思いますが、コミックにはエピローグがあるのでいい感じにまとまってますね。

 表紙から想像した物語とは違いましたが、ギャグ強めで面白かったです。しかも、1巻で完結するってすごくいい。今なら直筆サイン入り色紙が当たるキャンペーンも帯についてきますが、こういう企画は色紙の絵を見るだけも楽しいから嬉しいよな。

 では、ここらで今回のお気に入りへ。
 今回は3話より、パチバナが死体ではなく生きた人間を拉致していたこと知ったタチバナの言葉を。


「あんた、やってはいけないことをやったようね……
 我々クリーチャー研究者のルールは「死体を使う」こと!!
 殺して造るのは法が許しても私たちが許さない!!」


 倫理観のない人間のように見えて、だからこそ自分たちのルールだけは重視する。
 かーらーの、3話のオチは最高でした。





RAIDEN-18
荒川 弘
小学館 (2021/6/9)
posted by SuZuhara at 01:00| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月15日

週刊モーニング 2020年 11/26 号



「うちらも許してやるか! 雨のこと」


 長い間自分を悩ませ続けているのが、ファンクラブ問題である。ここでもちょこちょこ書いているけど、大分、ずっと悩んでいる。
 ただメアド登録だけのものから会費払うものまでいろいろあるけど、正直今は配信メールを読むだけの気持ちすらないのでほぼ切ってしまった。残っているのは2つ。その2つともネット配信メインで、時間を指定されて拘束されることが苦手な僕には向いていない。Twitterでのファン交流推奨はぼっちな俺には苦痛でしかない。
 そんな気持ちで続けることは酷いことではないか、と後輩に相談したところ、「つべこべ悩む暇あったら辞めるのがNoと言える人間です」と言われたので、大抵のことにOKと請け負う自分には難しいことを知った今日この頃。 


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 さて、今日はちょっといつもと変わって週刊雑誌感想。
 実は初めてモーニングを買ったのだけど、ちょこっとその説明から。

 まず、Dモーニングという公式サイトから一部の作品は無料で読めるのだが、今回表紙の「あせとせっけん」を初め、毎週読ませていただいている。
 このサイトを知ったのも、あせとせっけんだったな。1巻無料とか頻繁に行なわれているから是非読んでみていただきたいのだが、一言で言うなら匂いフェチ男子と多汗女子のラブコメ。
 いや、もっとちゃんと説明すると処女なのに初っ端から許してしまう麻子さんのエロさとか、変態としか思えないのにイケメンだから許されるとかって麻子さんの弟・桂太並みに敵意を抱きかねないけどめっちゃいい人な名取さんの恋愛はエロいの苦手なのにがっつりハマるほど面白い。

 そんな二人が連載でついに結婚したので親のように喜んでしまったのですが、今回は初のモーニング表紙を飾り、引き出物として読者プレゼントまであるとかいう祭りだったので買ってみたというわけである。
 だって、11月26日号だし。いろいろめでたい号が俺の誕生日だから嬉しかったと言うだけである。以上前置き終わり。

 ――しかし、この表紙を俺は本屋では買えなかったw
 家族にも見せられんw いや、家族的にはあせとせっけんのコミックも危ないんだけどww

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 プレゼントページはこんな感じ。
 もうハガキ書いたから応募券はない。しかし、裏ページが新生・名取家ヒストリーなのに応募券切ったら最後のところが読めなくなったのはつらい。
 応募は11月27日までなので、ご希望の方は是非是非!

 あせとせっけん漫画本編は続いている結婚式準備なのですが、ブーケとか高いんだなぁ、と勉強になる。いや、一生縁はないだろうが。
 モーニングは料理モノが多い印象で『きのう何食べた?』はコミックで読んでいるのですが、最近始まった『焼いてるふたり』とか毎回読んでる。
 千尋さん可愛い。1話のスペアリブは作ってみたのですが、最近時間なくてあまり食べれないので休みができたらいろいろ作ってみたいのでコミックも買う予定。

 あと『ボールパークでつかまえて!』が結構好き。野球は好きでも、球場とか観戦自体に興味がなかったのでビールの売り子さんとかほとんど知らなかったんだけど、ルリコさんは格好いいなぁ。
 意外にも興味深く読んでしまったのは『マンガ サ道』というサウナの漫画。ドラマ化されたらしいけど、僕は観てないのでほとんど分かってないんだけど、ラブホで一人サウナというのは興味深かった。高校時代、同級生の女の子が「ライブの前には一人でラブホ入って汗流す。これ常識だから」と行ったことを思いだしたよ、万能だなぁラブホってw

 あとは『OL進化論』が31周年とか! 家族がコミックを買っているのだが、どこまで読んだか分かんなくなって大分読んでなかったんだけど、ジュンちゃんがスマホを持っている、だと……!? 時事モノでもあるからマスクトークとか時代を感じますな。でも、読むと面白いんだよなぁOL進化論。

 そんなこんなで初めて買ったモーニングは、Dモーニングでは読めない作品にも触れられて面白かったです。
 しっかし、ちゃんと雑誌を買ったのなんて何年ぶりだろうか。ネット配信は偉大で手軽だけど、やっぱり本が好きだと実感しましたな。

 では、今回も行くかお気に入り。
 『ボールパークでつかまえて!』より、雨で撤収命令が出たというルリコが濡れたまま歩き回っていることを心配したお客からの言葉に対して言った言葉を。


「1時間かけたメイク一瞬で死んだんでもうどうでもいいっス」


 ……か、かっけぇw ちなみに今回の最初の台詞もルリコさんだったりする。
 僕にはこういうのできないですが、この繋がりと交流が球場に足を運ぶファンの人たちは楽しんだろうね。




週刊モーニング 2020年 11/26 号
講談社 (2020/11/12)
posted by SuZuhara at 21:30| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする