2020年06月14日

ソードアート・オンライン プログレッシブ1〜7



「ひとりで格好つけないで。パートナーでしょ」


 うん、無理だ。常日頃から思っていたことを実感したのでもう無理をしてしがみつくのはやめよう。
 なんの話かというと大まかに言えば人付き合いですな。お前、前からやってねぇだろ? 全くもってその通り。でも、今回私が言いたいのはネット上でも無理だったということだ。もう変身考えるの疲れちゃうからやめようね!
 最近はファンクラブとかも交流が必須じゃなかいか。大学で偶像学っていうのを取ったが、僕は偶像との接点を求めていないんだよ。テレビの前だけ、ライブの間だけ会えればいい。極論、それが実在していようといなかろうともどっちでもいい。繋がることを求めていない。ツイッターで本人に話しかけるとか、正気かと思ってしまう人間なんだ。このズレが僕は耐えられない。
 今は時代的に繋がることをさも当然と求められるから僕には生きにくい。ならいっそのこと全部やめようぜ、と行動を畳んでいこう。この決断をするのに五ヵ月くらいかかったけどな!


■あらすじ
 ゲームとは無縁の優等生だった結城明日奈は、VRMMORPGソードアートオンラインのサービス開始初日にログインしてしまったことからクリアするまでログアウトすることのできないデスゲームに囚われてしまう。
 ゲームに囚われ現実世界の出来事に置いて行かれることを怖れた明日奈=アスナは百層攻略という先の見えない戦いに自暴自棄になりながら戦っていたがソロプレイヤー・キリトやアルゴに助けられて細剣使いとして頭角を現していく。
 そして、βテスターとして先の展開を知っていながらも秘匿していたビーターとして悪名を広めることになるキリトに臆することなく付き合い、時には振り回しながらアスナは攻略組最速の細剣使いとしてSAOの世界で生きていく。


■感想
 うわー、ごめん、あらすじ本当に下手だああっ!
 ま、天下のSAOのあらすじ、しかもこの辺境でのものを読んでいる人なんていないと信じている。

 さて、いつも通りざっくりと説明。
 ここのところ漫画を読む機会が多く、1クリックで全巻買えちゃう電子書籍には大変お世話になった。紙の本派だったけど収納に困らず携帯さえあればいつでも読めるという利便性はいいね。不便なのはコレクションが分かり憎いこと、携帯端末の電池依存と最終的にハズレだった場合に売れないこと。あと実体のないデータだけにも関わらず大して値段が変わらないことかな。
 まあ、いろいろ言ったけど今のところ小説と呪術廻戦以外は電子書籍移行しつつあったりするのだった。

 では、内容へ。
 ソードアートオンラインプログレッシブはSAO第一層からの話ですが、これはアスナ視線でのコミカライズ。隠しログアウトスポットの噂に踊らされて死にかけるアスナさんは初々しいですが、いつでもどこでも助けてくれるキリトさんはこれはもう恋に落ちるレベル。だが、この本編では外野からは公認カップルでもそんな雰囲気にならないので私のようにリア充死ね派も安心。
 というかですね、ちげーから!ってあたふたしている時期が一番楽しいんだよ、イチャイチャしすぎると食中を起こす。映画はたぶん二度と観れないと本気で思っている。6巻あたりに収録されている漫画作者さんの脳内キリトアスナの映画を観た反応の方で映画一本分みたいw

 漫画は全七巻でキズメルのエルフクエスト第二層終了まで。
 続きは他の作者さんに引き継がれているようだけど、掲載誌が休刊で止まっているようなので未読。あくまでこの七巻までの感想です。

 家庭環境から成績上位であることを強いられていた明日奈はSAOに囚われたことで現実の受験戦争から置いて行かれることを怖れて隠しログアウトスポットなんて怪しい噂につられてしまうアスナだが、この一件で知り合ったアルゴから攻略本をもらい戦い方を知る。
 それでも自暴自棄は変わらず、一人迷宮に引きこもってすり減りながら戦い、危ういところをキリトに助けられる。この時点でキリトヘルプは二回目。
 だが、アスナも既にバーサーカーの片鱗があるのでピンチに離脱ではなく殲滅をチョイスするのは笑ったw アスナは可愛いって描かれ型が多いけど、戦闘時の凜々しさ? 怖さもちゃんと描かれているのがいいなぁと思う。
 あと、アルゴの出番が多いのは素晴らしいよね!

 初めてのボス戦攻略会議。これは騎士・ディアベルの鼓舞と大人気キバオウによるβテスター晒し上げ。エギルの攻略本でβテスターは情報を提示していたことを指摘されて場は収まりかけるが、ボス戦攻略本に『情報はベータテスト時のものです』という但し書きがあったことから発行者のアルゴこそβテスターだと盛り上がってアルゴを突き出せという展開に。
 さすがのキリトも静観はできないと飛び出すが、ここではアスナの方が早い。速いことはいいことだ、とクーガーさんも言っていた。

 アスナの「感謝以外何をすると言うの?」発言で――いや、女の子の存在により固まる男性プレイヤー笑ったw うん、分かる。フード装備とはいえ可愛い子いきなり来たら固まるわな!
 そんで、自由にパーティ組め発言であぶれる展開も分かるw 分かるよ! いっそ強制にしてくれよ頼むからああって思うよマジで。

 このあとはキリトさんの宿でお風呂イベント。
 おい、サービスシーンだぞ。買え、であるw アスナさんが勝負下着買うシーンもあるよw

 モンスタードロップで店売り武器よりもいいウインドフルーレを手にしたアスナさんは装備を調えて初めてのボス戦へ。
 人数あぶれで雑魚狩り担当のキリトとアスナだったが、攻略本の甲斐ありレイド戦は終盤へ。
 しかし、ここでベータ時との相違点が。ボスの副武装が異なり、一人トドメを刺しに――ラストアタックを狙った飛び出した元βテスター・ディアベルが死亡する。リーダーを失い統制を欠くプレイヤーにキリトはアスナだけでも逃がそうとするが、アスナさんは狂戦士だ退くわけないだろ!

 ここでの共闘、アスナが攻めてキリトがボスのソードスキルをキャンセルして戦うところは燃える。助けに来てくれるエギルさんもカッケーのである。
 撤退に傾きつつあるプレイヤーたちをアスナは「騎士ディアベルの最後の指示」を語り、キリトにリーダーを引き継がせて続行することに。

 ディアベルのシーンは原作にあったか覚えていないんだけど、ディアベルがアルゴと接触してβテスターとビギナーについて考えていたことが明かされる。なんだ、ただの目立ちたがり屋じゃなかったんか……。

 キリトとアスナのコンビネーションでボス戦は勝利するが、ディアベルを失った穴は大きく、ヘイトはβテスターのキリトに向かっていく。ここで既に扇動を煽る影があるのな。キリトはアルゴともグルだ、とβテスターは悪、ベータどもの肩持つアスナもグルだ、と悪い流れになっていく中、キリトさん渾身の悪役演技。
 LAボーナスの黒コートを身に纏い、ただのβテスターじゃないチートを合わせたビーターの名を自ら名乗って嫌われ者を演じて去って行く。ここでエギルだけじゃなくキバオウもちゃんと分かってるから嫌いになれないんだよなぁ、あいつ。



ソードアート・オンライン プログレッシブ1〜2

 ここまでが2巻中盤辺り、次の第二層ではアスナはソロ行動中にキリトと同じ武器を使う剣士と出会う。キリトかな、って思って近づいてアルゴと会えばキリトのことを聞いてしまうからネタにされる。アルゴ本当にいい、隣で一緒にニヤニャしたい。
 プレイヤーの鍛冶屋が出てきたという情報提示でフィールドボス戦へ。スキルで隠れていたキリトを一発で見つけ出すアスナさん本当にすげーです。

 正直、この話はあんまり好きじゃないんだけど、トッププレイヤーが強化失敗で武器を失い、低レベルの強装備プレイヤーチームが出てくるあたりで事情は察しろ。
 アスナさんも強化詐欺に合ってウインドフルーレを失いかけますが、キリトさんに下着開示することで難を逃れる。え、違う? 分かるだろ、これで合ってるよ!

 犯人はプレイヤー鍛冶屋・ネズハ。フルダイブ不適合で遠近感が掴めず、前戦は厳しい。そんなネズハを見捨てなかった仲間たちを攻略組から遠ざけてしまったことを悔やんでいたネズハにある日黒ポンチョの男が強化詐欺について教えてきたのだという。ここ重要です。
 飛び降りたネズハを掴んだアスナを掴んだキリトは筋力パラメータが足りずに二人を持ち上げられないが、アスナのスカートペロンブーストで助かるw もうホントこういうの好きww
 そして、キリトはネズハにフィールドボスLAボーナスのチャクラム、システムアシストが効きかつ戻ってくる投擲武器を提示し、体術スキル獲得クエストへと導くことに。道中のネズハのキリトアスナいじりはGJとしか言えないw
 しかし、このアスナさんは喧嘩っ早いのでNPCに煽られて体術スキル獲得クエストへ。

 だが、このクエストは終わるまで山を降りれない。キリトでも三日かかった時点で二日後のボス戦は絶望的だった。
 けっどなー、ここでのネズハのアスナと二人で岩割りチャレンジはいいよなー。この思い出だけで一生生きていけるね。

 そして、アスナを欠いて第二層ボス戦へ。
 ネズハのチーム・伝説の勇者達(レジェンド・ブレイブス)がきな臭さバツグン。でも、ボス戦前にイヤイヤながらもキリトの話を聞くキバオウは本当に嫌いになれないね。見た目は好きじゃないがな!
 アスナいないのにアスナの名前を呼んじゃうキリトさんにニヤニヤしたいのでエギルさんのチームに入りたい。別々の方法でディアベルの跡を継ごうとしているリンドとキバオウはいがみ合いながらも攻略という根っこの部分で分かり合っているのがいいよな。
 そして今回のベータ時との相違点、ジェネラルの後からキングという新ボス登場に終わったと思った時に颯爽とアスナさん登場。体術スキルが蹴り重視なのらしいが、アスナ一人の追加でどうにかなるものではない。ひとり敵を引きつけたアスナを庇ってキリトまで死にかけるが、ここでやっとチャクラム装備のネズハが追いつく。
 アルゴの調査で分かったことだが、このキングはチャクラムでブレス攻撃を無効化できるのである。ここからの戦闘はかなり好きですね、レジェンド・ブレイブスたちがネズハを守ったりキリトとアスナのダブル弦月からのフィニッシュは格好良すぎじゃないすか!

 コングラチュレーションに浸る間も惜しく、ネズハ断罪へ。
 リーダー・オルランドの自死寸前の決意表明とキバオウが扇動者を収めてくれたことからなんとかなるが、貶めようとする存在はあんまり良い気分じゃないな。でも、度々発揮されるアスナさんの女子校スキルはすげー! ここでアルゴとアスナさん、ていうかキリトさん以外が連携した鎮圧模様は人の付き合い方を分かってらっしゃるんでしょうね。



ソードアート・オンライン プログレッシブ3〜4

 次は第三層からのエルフクエスト。
 森エルフと黒エルフの戦いに遭遇してどちらの味方をするかでクエスト分岐、本来であれば味方をしたエルフが自爆技で敵を倒すところをさすがのアスナさんとキリトと黒エルフ・キズメルで倒してしまう。
 ここまでは原作と一緒だったけど、敵の鷹使いが現われ、こちらは狼使いが参戦して秘鍵の奪い合いに。ここ、原作にはなかったよね?
 この鷹使いとキズメルには因縁があって、キズメルの妹・ティルネルの仇。そして、狼使いは妹の夫。この物語に巻き込まれていく形になるんだけど、狼使いがアスナを守って死んじゃうからキズメルのダメージが大きいよおぅ。

 ここからは黒エルフの天幕での話とキズメルをパーティメンバーにクエストへ。
 ギルド結成クエストとは関係ないにも関わらず他のプレイヤーたちもエルフクエストをやっていることを疑問に思いながらも、プレイヤーたちは二つのギルドに別れていた。ALOとDKBですな、キリトとアスナにコンビ解消してどっちかに入れなんて言葉にアスナさんブチギレ寸前。キリトは分かっていなかったけれど、キバオウとリンドはキリトが第三のギルドを立ち上げないかを心配していた。そういうのすぐ分かっちゃうさすが女子校育ち。
 前後しちゃうけど、アスナの剣作りはわくわくするのとキリトの発狂超分かるw 自分も欲しいけど、それ細剣だしぐぬぬぅになるわなー。

 森エルフ拠点への潜入クエストで、キリトは裏で暗躍していたプレイヤー・モルテを誘い出して決闘へ。その間に、アスナとキズメル、アルゴで潜入する。パーティメンバーNPCキズメルを前に興奮するアルゴ可愛い。
 モルテの目的は二大ギルドを操り、森と黒、夜警と潜入で対立させること。そして、キリトとHP半減決着決闘することで合法的PKをしようとすること。キリトさんの戦いも面白いが、やっぱりキズメルとアスナの潜入戦の方が盛大で楽しい。二人の共闘はアルゴが見惚れてしまうくらいのもので、リンドの気持ちも超分かる。今際の際に思うことは「乳でっか」で森側でやろうっていった奴に殺意沸くよな、うん。

 その後はプレイヤーたちが協力してキズメルの味方になり仇も討てる。もう、ここでトドメを狼に譲るところキズメルさあああん状態だよ。
 こうして、エルフクエストはキリトとアスナに一任されて二大ギルドは迷宮攻略へ。この後のキリトアスナキズメル狼のパーティは楽しい。「また《秘鍵》を盗られた!? 何回目!? 学習して!!?」なアスナの気持ちも分かる分かる。
 第三層ボスはさっさと終わり次の階層へ、で終わり。えー、ここで終わっちゃうとか悲しい。もっと見ていたかった。

 久々のSAOだったんですが、物語のレベルが高くて面白かったです。
 こうやってアインクラッドを見る度に実際にやりたいと思うよなぁ。自キャラ作ってゲームしたい。キリトを動かすんじゃなくね。ソシャゲにそんなゲームあったけど、あれもちょっと違う。スキルごりごり組み合わせたい。武器強化したいキリトにケンカ売りたい……。魔法がない世界ってのはすっごい魅力的だと思うんだよなー。

 では、今回のお気に入りへ。
 キリトとアスナに一任するエルフクエストでなにか攻略情報が得られた場合、アルゴが責任を持って共有すると約束するとリンドが問う。


「そこまでしてアンタは何を得る?」
「……逆に聞くけド
 夢のファンタジー世界に来たってのニ デスゲームだ攻略だってあくせくさせられテ アンタら飢えていないのかイ? 『物語』に
 ヒロインの間近でそれを見られるんだヨ? こんな役得他に無いネ!」


 アルゴ好きだな、本当に。
 物語は重要だ。だって、僕らはいつだってこのゲームの世界に憧れているんだから。デスゲームで逃げられないなら尚更楽しみたいと思うじゃないか! 






ソードアート・オンライン プログレッシブ5〜7
川原 礫 (原作), 比村 奇石 (漫画), abec (キャラクターデザイン)
KADOKAWA
posted by SuZuhara at 14:27| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月25日

幼女戦記 17



「さあ諸君。戦争芸術の歴史に我々のページを追加するぞ」


 待て、4月更新1回もしてないって嘘だろう?
 なんとか元気です。世間は外出自粛とやららしいですが、僕は毎日仕事です。なんなら2週間休みなしでした。え、今日がGW1日目ってあり得ないだろっ!! 俺は暦通りの休みもねぇぞ!
 とまぁ荒んではいますが、僕は平常運転ですね。最近はあまりゲームや小説を読むほどの体力が残っていないのでなんとかFGOは続けているといったところ。やめると決めた途端にエリちゃん、翁、双子×2が来るというね。俺はカイニスが欲しかったのに。次の配布☆5では孔明をゲットすればついに王と弟子に会わせてあげられると思ったのですが、たぶんノルマクリアできないからナポレオンの宝具をあげようと思っています。


■あらすじ
 ミサイルに搭乗してフランソワ共和国の司令部を襲撃した第二○三大隊は途中に一部アクシデントがありつつも、作戦を無事に成功させて帰還に向かう。
 アルビオン連合王国の上層部は既に帝国に勝った気でおり戦争が終結したもののような気でいたのだが、帝国に潜らせていた情報員が帰還しないことからドレイク大佐が帝国の状況と戦争の終わりを確かめるために出撃する。


■感想
 やー、もう18巻が発売しているけど今回は書いてなかった17巻の感想だよ。

 今巻はなんと言ってもエーリャが全部持っていくよね。
 特に問題なく司令部襲撃を行なっていた第二○三大隊だったが、魔導封鎖を解除した時に敵の魔導反応を感知する。これはこれまでに出てたアルビオン連合王国の情報員のもので、一早くターニャたちの存在に気づいた彼らは隠し部屋で機密を守りながらターニャの魔導反応を記録しようとしていたのだが、九七式が高性能のため探知されてしまったのが運の尽きである。
 地下に続く道を発見するが時間がないので酸素を焼いて丸焼きに。時間の関係で結果は確認しないまま去り、無事に司令部と弾薬庫を襲撃して離脱。

 その後に残されたのは、焼かれた地下室で一人アルビオン連合王国の工作員は生き残りターニャたちの魔導反応を記録していた。助けに来たおそらく共和国軍人に外交特権を提示して宝珠を連合王国へ届けようとするが、魔導刃で殺されてしまう。
 その相手が、共和国軍人に化けていたエーリャ。うわー、耳の早い子だとは知っていたが本当に工作員だったか。読み返すと帝国軍に質問する記者とかもエーリャなんだよね。セレブリャコーフ少尉と会うときに急用で会えなくなるはずだよ……。

 ちと早いけどここでお気に入りにいっとこうか。
 情報員を殺した後のエーリャの言葉です。


「危ない危ない。危うく同窓の術式で焼け死ぬところだったわ。さ、私もさっさと退散しますか。
 お疲れさま 連合王国」


 いやぁ、格好いいね。
 彼女の出番はここで終わりですが、あとはアルビオン連合王国が楽勝ムードである中で出撃するドレイク大佐。この辺りはアニメとビジュアルが違ったりするので甥っ子噛ませ感すごいとか思っていますが、ドレイク大佐は次でボス感がすごいです。次の感想も早めに書きます。

 あとはグランツのちょっとした青春とドアノッカー作戦完遂で次へと進む帝国軍。ターニャにとってのレルゲン中佐がガチ少女漫画で面白かったw





幼女戦記 17
東條 チカ (漫画),カルロ・ゼン(原著),篠月しのぶ (デザイン)
KADOKAWA (2020/1/23)
posted by SuZuhara at 22:44| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月31日

あおざくら 防衛大学校物語 14



「お前の気持ち邪険にしてて…本当にごめん…」


 仕事納まったぞー! もう年末はいつもギリギリまで仕事だよ。今年は12月の繁忙期に特定の担当がない――つまり、呼ばれればどこにでも行く即応待機状態だったのですが、呼ばれることが少なくて楽をしていたのですが、最後に怒濤の如く終わらないと呼び出されるっていうね。
 うん、知ってた。でも、もっと早く言ってくれよ頼むから。
 され、これから6日間休みなので引きこもるんだ! 犬の散歩以外は外に出ないからな、絶対にだw


■あらすじ
 中期が終わり部屋会へとして草津温泉に行くことになった近藤たち。そこでオンとオフの切り替えの重要さを知った近藤は、そのまま実家に戻って年越しを過ごすことに。
 前回、キスして別れることになった松井と向き合い、今はまだ恋愛を考えることが出来ないことを伝えつつも、松井との関係を考えていくことになる。
 そして、すぐに後期が始まり、前期に続いて部屋長坂木の元での過ごす最後の日々が始まる。


■感想
 発売日には買っているけど、感想を書くのはいつだって遅い。前回書いたアクタージュ9巻よりも先に読んでいました。
 あおざくらも14巻。実写ドラマ化と舞台化とのことで、僕がのうのうとしている情報がいっぱい出てますなー。

 中期部屋会として草津温泉に行くことになった近藤たち。いきなり土方との温泉シーンなので、少々ビビった。いや、この二人が一緒ってのがちょっと笑えるってだけw

 この1年間徹底的に備えることを教え込まれていた近藤たち1学年に気を緩めること、リラックスできる環境を作り出すこと、オンとオフの切り替えをちゃんとしろと教えてくれた芹澤のオフに付き合うことになるのだが、これはヤバい。芹澤さんはな、オタクなんだ。これまでにもフィギュア壊した事件とかいろいろあったんだ。
 つまり、芹澤のオフとは――聖地巡礼だったw

 これは趣味に理解のある人ならいいよ。でも、アニメシーンの再現とかメイド喫茶とかレベルが高すぎるってw
 最後に、土方が夜中一人で抜け出して自主トレに言ってしまうのだが、この辺は少し危ういな。オレにオフはいらない常に備えるって言うけど、土方は自滅しそうだよなぁ。

 部屋会が終わったら年の瀬に向けてそれぞれ実家やコミケへ出発。……これだけで芹澤さんの行き先だと分かるなw
 家族と仲直りしたと近藤は思っていた土方だが、実際はなにも変わっておらず、今回も実家には帰らないと言う。
 でも、陸上自衛隊の桂木五郎が来ることを告げてウチ来いよと誘うとその日には行くことを約束する。

 ここからは近藤が実家に戻って松井との恋愛問題があるが、私はこの辺興味ないのでスルーするw 今は考えられない。なら、その時まで待ってる。である。
 年越しに一斉に近藤のところにあけおめラインが来るけど、近藤が慌てて返すと秒で返信してくれる坂木が格好良すぎる。てか、そのアイコンww

 あとは卒業間際の4学年会、土方が近藤の実家に来るが終わって後期開始。後期の少付は土方らしいけど、沖田がげんなりするわな……。

 近藤は部屋長が再び坂木、式が続くことで儀仗隊が忙しい、練習が厳しくなることで日々の生活が上手く回らなくなってくる。同室になった一学年の山南がそっとフォローしてくれるのだが、山南は近藤のことを「良く思っていない」と告げてくる。
 何度か読んでもこの辺良く分からないんだけど、周りに頼らず一人でなんでもしようとしてしまう近藤を山南は認めていないんだ。防大生は幹部候補生であり、頼られるだけじゃだめってことだと思うんだけど、理解できているとは言い切れない。
 ま、後期めっちゃ忙しいからこれからもフォローよろしくって近藤が認めて礼を言ったら多少歩み寄ってくれる。そんでこれからもフォローするって言ってくれるこの頼もしさハンパない、さすが山南さんや……。

 こんなところで今回は終わり。次巻は2月とのことで楽しみだ。ついに要員決めみたいだし、近藤には坂木と同じ空に行ってほしいなー。

 では、ここらで今回のお気に入りへ。
 今回は部屋会の草津旅行で芹澤の聖地巡礼に付き合ったシーンから。付き合ってくれた二人に芹澤は言うんだ。


「オレはこうやって好きなものに情熱を注ぎたい…偽りのないありのままの姿でな。
 好きなものを好きでいさせ続けてくれるこの日本って国を、これからも守り抜くためにオレは明日も頑張るんだ」


 芹澤さん格好良すぎだろ……。
 私は本やゲームが好きだけど、その好きをここまで誇れないからこういう人には憧れに近いモノを感じてしまうんだ。
 ……いや、等身大POPとかはいらねぇですがw






あおざくら 防衛大学校物語 14
二階堂 ヒカル
小学館 (2019/11/18)


今年の振り返り
posted by SuZuhara at 15:07| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月29日

アクタージュ act-age 9



「俺が倒させてやる 夜凪景を」


 いろいろ今年の統括的なことを書こうかと思っていましたが、まぁそれはまたの機会に。今年はいろんなことを始めたので来年に持ち越さないようほとんど終わらせてきました。長いこと続けていたことも来年はやらない。実はこのブログも悩んだりした。
 ま、一つだけケリをつけられなかったものがあるので来年も向き合わねばなりません。でもその人は私を知っているので「そうだと思った」と言ってくれそうだと楽観視してたりもする。
 僕は少しでも嫌になったら逃げますからね。この前やった診断テストはうさぎだったしな!


■あらすじ
 ダブルキャスト公演『羅刹女』にて黒山が自分たち甲サイドの演出家ではないことを知り、降板しようとする王賀美を納得させるために山に登った夜凪は、そこで甲サイドの演出家・山野上花子と出会う。
 なんとか王賀美を納得させた後はそれぞれ別れてでの稽古に入っていくが、夜凪はなかなか羅刹女のイメージを掴めずにいた。黒山に呼ばれて乙サイドの練習を見学したとき、同じ悩みを持っているだろうと思われた千代子は、夜凪に負けたくないという気持ちを自分の内で燃やし続けていた。


■感想
 あらすじはいつだって――(以下略。
 アクタージュ9巻、羅刹女のダブルキャスト公演が決まったが、ハリウッド俳優リッキーが超問題児ってとこからの続きですね。

 山に登り花子と過ごしたことで羅刹女の演じ方を掴んだ夜凪は雨とかに邪魔されながらも慌てて下山。しかし、リッキーは既に空港へ。武光がなんとか止めようとしてくれるがリッキーは止まらない。
 そんな王賀美を止めたのは、千代子と阿良也だった。どうしても夜凪と勝負したい二人だった。

 この辺を読んでいても千代子のポジションはつらいよなー。
 千代子の在り方は嫌いじゃないんです。だってみんなボロクソに言うけど、そいつは立派な武器だから。
 スターズを捨てた男に名前すら覚えてもらえていないから、内心では腸煮えくり返っていてもおかしくない。そんで、遅れてきた主役・夜凪の依然よりも成長した姿なんて見せられるんだ。穏やかでなんかいられない。

 雷からの停電すら夜凪の仕業かと思わせる演技を見て、リッキーは再び甲サイドに戻り、花子たちと羅刹女の稽古を開始する。
 乙サイドも黒山に「悪くない」と言わせるほどなのに、千代子には余裕がない。自分自身が夜凪との差を実感しているからなんだけど、追い詰められている感がすごくて苦しいぜ。
 そして、千代子は黒山を呼び出し、負けたくないという感情を吐露する。黒山がハッとしたように個人的に甲サイドの方が観たいかなぁと思っていたけど、断然乙サイドを観たいと思った。俺、千代子派になるわ!w

 羅刹女を演じるために夜凪への感情を燃やし続ける千代子を見て、夜凪も自分の怒りと向き合うことにする。ここで映研メンツとの日常はすごくいい。夜凪に帰る日常があるってのは本当にいいことだ。
 だから、夜凪が自分の怒り=父親への感情と向き合っている間は怖ったですなー。

 公演まで1ヵ月ってところで今回はおしまい。
 いやー、どっちが勝つんだろう? 千代子派で黒山スキーな私としては乙サイドに勝ってほしいですが、そう簡単に勝ち負けで終わってしまうのもつまらないよなぁ。
 どうなっていくのか、本当に楽しみだ。

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 今回は地味だけど、リッキーの過去についての話で白石さんが言った言葉を。スターズの方針に噛みついた王賀美陸は日本では干されることになってしまう。海外からのオファーで出て行くがその背中は寂しそうだったと当時を知る俳優の白石さんは言う。


「だから僕には
 彼のあの顔が嬉しいんです」


 ああ、こんな人が居てくれるなんて奇跡があって良かった。
 リッキーは、王賀美陸には不要かもしれないけれど、こういう理解者がいるっていうのは誰にでも嬉しいことだと思うんです。
 いや、私が嬉しく思ってしまうんですよ。






アクタージュ act-age 9
マツキタツヤ(原作),宇佐崎しろ (漫画)
集英社 (2019/12/4)
posted by SuZuhara at 20:52| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月18日

アクタージュ act-age 1〜8



「どんなに異常な性質も 観客の前では奴をスターにする武器だ」


 大切にしてるんですね、と言われて驚く。
 私は本にしろゲームにしろ、財布に鞄にしろ、それがなんであれ自分の手にある以上は大切にするのは当然だと思っていたのだが、こういう言い方をされるということは普通はそうじゃないってことなんだろうか。
 それなら普通じゃなくていいや。変わり者は変わり者らしく、今年は地道にちまちまと自分が感じる感覚を追求してきたので、もうちょっと深掘りしてみようと思う。そう、怖いという感覚を探している。ITリメイクでは子どもの頃のトラウマは復活しなかったけれど、シャイニングの続編であるドクター・スリープならと望みを託して年末はできる限り映画に行くんだ!


■あらすじ
 夜凪景は役者になるために受けたオーディションで落ちてしまうが、映画監督・黒山墨字に見出されることになる。景が自身の過去を追体験して役を演じるメソッド演技で役そのものになる迫真の演技を見せるが、自分の知らない感情は演じられず、役になりきってしまい演技を制御できないという未熟さがあった。
 墨字は景に経験させることによって自分が撮りたい役を演じられる役者に育てようとしていた。


■感想
 呪術廻戦好きならアクタージュもオススメだよ、と言われたので全巻買ってみた。結果、めちゃくちゃ面白かったよ! でも、呪術廻戦とは全く毛色が違う漫画じゃんかw 役者ものの物語は読んだことなかったと思うんだけど、やっぱり知らない世界は面白いなー。景のちょっと変わっていて距離感分かんないところがすごい好きなんで読み続けたいと思います。

 さて、ざっくり説明。
 あらすじに書いたように役になりきってしまう景は演技力は高いが危うすぎて、事務所のオーディションに落ちてしまう。しかし、審査員として入り込んでいた墨字がその才能を見出し、自分の事務所に引き入れ、仕事を撮ってきてた景を成長させていく。
 エキストラの仕事はおおっと思ったな。景として町人Aになると殺される女の子に妹を重ねてしまい黙って見ていられずぶち壊しちゃうのに、墨字に「お前の家族は別のところにいる。この時代ではお前が何かすれば一族郎党殺される」と言われただけでシーンを食う程の演技を見せる。
 これ、墨字は楽しいよな! どんどんどんどん良くなっていく景を間近で見られて、自分が望む俳優になっていく様が見られるなんて楽しくないはずがない。

 次は映画出演。景が落ちた大手事務所・スターズの花形俳優が集まった殺し合い系映画『デスアイランド』の一般出演枠をオーディションで勝ち取るところから始まる。まあ、オーディションも一筋縄じゃなかったんだが。
 そこでスターズの天使・百城千代子と共演することで、千代子から自分を俯瞰する、どう見られるのかどう撮られるのかという意識を手に入れる。相変わらず役にはまりすぎてしまうので、クラスメイトが殺されるシーンで吐いちゃってゲロ女とか呼ばれちゃうがw それでも、吐いたところは映っていないのでOKになってるんだからすごい。

 しかし、景の役は最後に千代子を庇うというシーンがあるのだが、千代子自身が分からない、千代子を友達に思えず一所懸命仲良くしようとする。ここの「ここに座っていい?」「うん、もう座ってるね」「千代子ちゃんのこと、千代子ちゃんって呼んでもいい?」「うん、もう呼んでるね」の流れ好きw
 千代子の方が景を遠ざけているのでここでは友達にはなれないのですが、一緒にオーディションを受けた友達への感情を集めて千代子=役・カレンへの想いを作り上げて演じるが、その時に千代子が常につけている仮面を知ることになる。
 その後、台風の悪天候から一発勝負のクライマックスシーンでの景と千代子は圧巻ですな。漫画原作映画でのオリジナルキャラとか地雷でしかないが、これは面白そうだと思いました。

 千代子との関係は友達じゃないかと思っていましたが、ちゃんとラインも交換している良き好敵手。なお、景はめっちゃ千代子に懐いてますw

 映画後は演劇へ。
 景は演技の幅を増やすために墨字に明神阿良也の舞台を観に行く。そこに千代子を誘うが、当日ドタキャンで代わりに来たのが星アキラ。一話から出ていて、スターズの社長・星アリサの息子で俳優のウルトラ仮面。
 いろいろあって熱愛かとか言われるが景はアキラに恋愛対照的な興味なく、阿良也のいる舞台演出家・巌裕次郎の劇団天球に入れるようお膳立てしていた墨字によって景も次の、そして巌最後の演目・銀河鉄道の夜でカンパネルラ役に抜擢される。

 ここで阿良也の言っていることは感覚的だし、景も変わっているから分かりにくい。無茶振りのワンシーンを演じたことで受け入れてもらうことには成功するのだが、景の演技はリアルで精密だが舞台としては分かりにくい。感情を出せというのに悩んでしまうが、そこでウルトラ仮面がヒントをくれる。
 ま、アキラも熱愛報道をもみ消すために劇団入りして共演ってことで景に振り回されることになるんだけど。阿良也に自分の感情を喰われ、千代子に振り回されながらも役を掴んで舞台稽古へと進んでいく。

 この天球のメンツがすっごく好きなんですよ。亀のダサさってのは舞台俳優には欠かせないよな。私はそんなに見に行く機会はないけど舞台好きなので、ついついこういう人ばかり観てしまう。
 何度も言ってるけど、舞台の良さは映画のカメラと違って観る人の数だけ視点があることなんだ。主役そっちのけで舞台袖観ている人だっている、主役の背後でめっちゃ面白いことやってる俳優さんがいる、それが面白いんだと思っている。
 だからこそ、語られる巌の寿命と舞台の感性は別れに繋がっていてつらかったがね。

 銀河鉄道の夜ってちゃんと読んだことがないのですが、それでも景のカンパネルラは神がかっていました。これはパンフ買って帰るわ絶対。千代子たちも見に来ていて、アキラの才能開花と阿良也の真骨頂、景のお披露目といった感じか。
 初日に巌は倒れてそのまま亡くなってしまいますが、墨字たち大人組が抱える葛藤も少しずつ出てきて楽しくなってくる。

 巌の告別式で景を悲劇のヒロインとして世に売り出そうとする男・天知心一が現われますが、墨字さんガードと景自身が拒否したことで一端引き下がる。けどこいつは怖いですな、ドッキリなんて言いながら作らせた週刊誌の記事は本物で撤回できるだけの金がある。芸能界怖いところよ。

 巌の死に寄り添い、死者であるカンパネルラを演じた景は少し戻れなくなっていてオファーはどんどん来るのに墨字は全部断り、学校で友達作ってこいと言う。
 距離感おかしいから作れないのだが、映研の吉岡と一緒に短編映画を作るところから始めることに。そして、まだ自分と幼い弟妹のことでいっぱいいっぱいだった頃に無碍に扱ってしまっていたクラスメイト・朝陽ひなと和解して映画作りをしていく。
 様子を見に来たアキラが安心したように、ここは学校で景はただの高校生だから、芝居をしても戻ってこれないなんてことはなく自分を確立させていく。

 だが、文化祭で上映するはずだった映画は天知が景の特集を組んだことで客が殺到してしまい中止に。悔しい思いをしていたところ、ひなと同じく映研の幽霊部員であった花井が夜の校舎に映写する。
 花井はよるあると言ったら失礼だが、怪我でドロップアウトした元高校球児。自分にとって生きる目的だったものを失い腐っていた花井はもう何に対しても頑張れない状態だったが、景たちが作った映画を上映するために頑張ってくれたことに礼を言うと初めて気づいたような顔はすごく良かったな。

 エンドクレジットは勲章みたいだ、ってひなもいっていましたが、それはすごくよく分かる。自分もいつか関われたらと思っていたが、その夢は去年叶っていたりする。喜びや気恥ずかしさもあったがそれ以上に圧倒的な後悔があった。だって、自分ほとんど何もしてないんすもん。B'zの『ケムリの世界』って曲にも「全部自分がやったんだよと 叫べるおシゴトしましょう」ってあるんだが、たぶんきっとそんな感じ。全部だなんて力量ないけど誇れるほどやってないという自覚もあるから悔しいんだろう。
 この辺の消化不良感を今年は抱えていたのですが、この気持ちをうっかり吐露しちゃったらカメラを肌身離すんじゃねぇぞと笑顔で言われたので荷物最小限主義者としてはうぇへぇなことになったのだけど。

 脱線した、閑話休題。
 学校の意向を無視して見事に停学になった景だが、役者だけが自分の定義じゃないことを知ったことでついに墨字さんが景を撮ることに。
 新宿に着いた電車の中からヘッドホンから流れる音楽に合わせて飛び出す景を墨字が追いかけ撮っていく。そのMVで景は一気に知名度を上げ、千代子とダブルキャストの舞台に。
 しかも、千代子の相手は阿良也で演出家は墨字という完全アウェイである。景の相手も世界的映画俳優・王賀美陸なのだが、癖がありすぎた。しかも舞台自体が天知の息がかかったものだから裏が怖いのだが、現在出ている8巻では景たちの演出家・山上花子と出会い、舞台の演目・羅刹女を掴んだところでおしまい。12月には9巻出るようなので楽しみにしような!

 ふー、さすがに8巻分の感想となると駆け足ですが、めちゃくちゃ面白いので是非一読を。キャラがどいつもこいつも嫌いになれなくて楽しいぜ!

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 文化祭の校舎上映中に景が花井に言った言葉から。役者としての自分しか見ていなかった景が、今回の映画制作で気づいたのは芝居に出会わずにいたら高校生だった自分もいたということ。そういうもう一つの普通があると気づいたと語るシーンから。


「きっと私達は何にだってなれるんだわ
 だって私がお芝居に出会ったのも偶然だったから」


 星アリサの危惧はまだ完全には明かされていませんが、景はこの高校生活と墨字がいれば大丈夫そうだ。問題は自分を広げるために曲げてきた千代子の方だよなー。今回、墨字が星アリサの指名で千代子側についたのでどうにか不貞不貞しくも美しい千代子の良さを失わずにいてくれるはずだと信じています。






アクタージュ act-age 1〜8
マツキ タツヤ(原作) 宇佐崎 しろ(漫画),
集英社(2018/5/2〜2019/9/4)
posted by SuZuhara at 10:47| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする