2019年10月27日

幼女戦記 16



 天翔ける白銀の英雄よ!! やはり貴官には最前線がよく似合う!!


 冴えカノとジェミニマンを観てきた。
 やっぱり映画が好きだなーと思うけど、それ以上に人がどんどん苦手になっていくので席と上映時間選びを慎重にしているのだが、空いているのに隣に座ってくる人がいる。毎回同じ人で話かけることは出来なかったんだけど、今回向こうから話しかけてくれた。
 映画は一人で来るけど観るとき一人なのは寂しい、と。
 ……分かり合えない、いや、知らない世界の人だったらしい。僕はパーソナルスペースを侵される方が辛いんだがなー。


■あらすじ
 「衝撃と畏怖」と名づけられた作戦を遂行するためにターニャは二○三大隊から精鋭を選び出し、ドクトルシューゲルの作った長距離ミサイルへと乗り込む。
 敵の頭上を飛び越えてフランソワ共和国軍の司令部へと潜り込んだターニャたちだが、司令部を守っていた兵の練度不足を知り戦果拡張へと乗り出す。


■感想
 気を抜くと新刊が発売しているコミカライズ版幼女戦記。今回はミサイルでの襲撃回でしたが、アニメじゃよく分からなかったところがすごく分かりやすかったです。
 言葉にして説明するとあんまり進んでいないようですが、内容の濃い一巻でした。

 ターニャが命じられた衝撃と畏怖作戦は長距離ミサイルに航空魔導師を乗り込ませてフランソワ共和国の司令部を直接攻撃するというもの。ターニャが以前に進言した作戦だったらしいが、本人は覚えていない。その方がいいよ。

 シュワルコフ少佐との再会は嬉しい。初期ライン戦線組が好きだからほんの数ページでも嬉しいんだぜ。

 二○三大隊から選抜中隊を引き連れてミサイルに乗り込むことになるターニャたちだが、これはドクトルシューゲル作のもので、安全性は当然保証されないw 自分たちのエレニウム九七式で防御膜作れよ、というものww
 ミサイル発射の描写は格好良すぎて息をのむほど。振動の描写すごいなー。こりゃあ大隊長殿について行くわ、勘違いもあるけどデグさんは部下にとって最高の上司なんだな。

 自分たちは非魔導依存降下し、降り注ぐミサイルの残骸で目を逸らしつつの着地。
 そのまま迅速に襲撃するが、司令部が戦場になると思っていなかったフランソワ共和国は防御が手薄で兵の練度も低い。それを知ったデグさんは戦果拡張に乗り出すのだった。

 と、言葉にしてしまうとこんなところ。
 他にもメアリーの元に訃報が届き、軍人になることを誓うシーンとかあったけれど、基本的には二○三大隊のメインメンバーがイキイキしていて楽しい。この調子だとまたすぐ続きが出そうなので楽しみにしています。
 
 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 まあ、なんだその、今回はシーンというか、何を差し置いても表紙を見るべきだ。この俺たちの戦いはこれからだと言わんばかりの笑顔とケーニッヒの反り具合。そして、裏表紙に隠された親父組の笑顔をww
 コミックを買っていない人にも、この表紙と裏表紙のイラストだけは是非とも見てほしいものだ。





幼女戦記 16
東條 チカ (漫画),カルロ・ゼン(原著),篠月しのぶ (デザイン)
KADOKAWA (2019/10/25)
posted by SuZuhara at 18:38| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月06日

呪術廻戦 7



「やぁ 起き抜けに申し訳ないんだけどさ ちょっとお遣い行ってきてくんない?」


 久々に元親友の夢を見た。
 大人になった姿は、奴は人気者なので検索すれば出てくるので知っていましたが、そんな奴に見つかる夢。私は必死に逃げるんですが、奴の執念ハンパないのでいつも捕まる。捕まってくどくど説教されて、次に痕跡消したら殺すと脅されながらも今の住所も連絡先全て消して逃亡を考えている俺。これもいつものことです。一緒にいちゃいけないことはちゃんと分かってる。
 なんかいろいろと言われましたが、最後に「元気だから心配するな」と言われて起きたらいつものように泣いていました。
 ああくそ、そうだよ心配なんだよ。考えてみたら、あの頃の僕はお前が楽しそうにしているんなら本当にそれだけで良かったんだよなー。


■あらすじ
 京都との交流会に乗り込んできた花御らを退けた高専だったが、宿儺の指と特級呪物「呪胎九相図」を奪われてしまう。なぜか野球で交流会の決着をつけた後、虎杖たちはとある呪霊の退治に駆り出されるが、狙われる者たちの共通点は夜にとある場所へ行ったというものだったが、その該当者に伏黒の姉がいる事が分かり、虎杖たちは早急に祓うことを決める。
 しかし、その呪霊はただの呪霊ではなく九相図により受肉した呪霊だった。


■感想
 やー、今一番楽しみにしている漫画の呪術廻戦7巻ですよー! 最近は物を減らしていることもあって電子書籍を利用することが多くなってきましたが、呪術廻戦はコミックで買うんだぜ。

 さて、前回は京都との交流会で花御たちが乗り込んできたところを迎撃していたところ、五条先生が全部持って行ったところで終わってましたな。東堂が面白すぎでしたが、冷静になるとこのテンションつらいよなと思っていたところ、虎杖も冷静になってくれてた。
 伏黒の病室でおかしくなっていたことを自覚していたし、東堂の虎杖と書いてブラザーと読む攻撃には逃げてくれてたw そうだよな、他人事ならいいけど自分のところにきたらないわーww

 襲撃により宿儺の指の指6本と九相図1〜3を奪われたこと、高専側の被害も大きかったことから交流会は中止になりそうになるが、五条先生である。そして、東堂である。若者から青春を奪うことは許されないとばかりに続行。予定されていた個人戦はやめ、クジで決めることにw
 そして出たのは、野球www

 もう何を言ってんのか私にも分かんなかったが、東堂がみんなに嫌われてて笑ったw ナイッピーww
 そうして交流会は裏側がきな臭い感じで終わりましたが、次の事件へ。

 日付も場所もバラバラながらも全員自宅マンションのエントランスで呪霊によって刺殺されると言うことが起こり、駆り出される虎杖、伏黒、釘宮。
 そうして向かった先は伏黒の母校で、共通点がないと思われた被害者たちにかつて夜の八十八橋に向かったという共通点があることが分かる。
 両親の再婚で姉弟になった伏黒と姉の津美紀だったが、現在は寝たきりであり、姉に被害が及ばないようにするためには早急に祓う必要があった。
 なので一人で行こうとする伏黒に、ちゃんと虎杖と釘宮はついてきてくれる。友達なら頼れなんて言葉、ぼっちにはキツいっすわー。

 しかーし、今回のターゲットとは別の受肉した九相図が現われて虎杖が抜けて、分断することに。
 そして、途中で釘宮も引き込まれてしまうのだが、この敵のビジュアルすごいな! 少しも好きになれないww

 伏黒戦は覚醒回でしたな。宿儺の存在により活性化している呪霊だが、あれこれ考えるのをやめて自由に戦うことに。はっちゃっけてる伏黒は少し狂気の域。そして、いつも伏黒はボロボロだなー。いえ、このスタイル嫌いじゃないです。

 けれど、今回はこっからが本番。
 壊相と血塗とあともう一人の男の三兄弟のことはほとんど語られないのですが、虎杖と釘宮vs壊相と血塗のコンビ戦はわっくわくしまくりでしたなー!
 身体能力は虎杖が高いから釘宮を抱えて逃げたりするんですが、二人とも血を喰らって呪われてしまう。しかし、ここからは野薔薇ネキのターン! 共鳴りによる呪詛返しで自分の腕にジャンジャン釘を差して行くぜ! チキンレースだひゃっはー!である。こんなの楽しいに決まってるやん!

 釘宮は止まる気はないが、虎杖は毒に強くて普通に動いてしまう。敵の方は兄弟への想いが強く術式を解いたところで、虎杖と釘宮によるダブル黒閃でダメ押し。
 弟の方は釘宮の簪でやられたかなというところで今回はおしまいでした。
 なんだよ早いよ楽しいところじゃないからよー。次は1月とのことですが、大人しく待ってます!

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 敵に捕まりそうになった釘宮を虎杖が抱えて走るシーンから。釘宮が驚きながらも言った言葉が好きです。


「……背中は任せろ」
「頼んだ」


 このやりとりの後、逃げ切ったことを確認して下ろす際の「よくやった褒めてつかわす」「ヘイヘイ」「嘘 アリガト」も短いやりとりなんですけど、すっごい好きですね。
 野薔薇の活躍もっと見たいっす!






呪術廻戦 7
芥見 下々
集英社 (2019/10/4)
posted by SuZuhara at 21:37| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月24日

幼女戦記15



「今日こそが帝国の!!! 反撃の日なのだ!!!!」


 はっきり言ってしまうと、八月の私のメンタルはかなりヤバかったりした。年功序列という言葉が嫌いで堪らなくなるほどに。
 詳しく書いても胸くそ悪くしかならないので省きますが、ゲームに没頭したおかげで大分落ち着きました。そろそろ通常運転に戻ろう。てか、戻らないと戻れなくなってしまう。今回の一件で以前の私とは性質が変わってしまったところがありまして、今まで好きだったものがどうでも良くなっていることに気づく瞬間はいつも悲しくなる。
 今回は音楽の趣味がやられたなー。


■あらすじ
 ライン戦線にて帝国軍が大規模な陣地転換を行う間、殿を引き受けることになった第二○三遊撃航空魔導大隊はフランソワ共和国軍の猛攻を一心に受けることになる。
 いかに二○三大隊と言えども徐々に損耗していき、ターニャには強行偵察中止許可が出されるほどだったが、それを振り切りターニャたち第二○三大隊は見事に任務をやり遂げることに成功する。
 しかし、戦争はまだ終わりではなくフランソワ共和国軍に決定的な一撃を与えるための“衝撃と畏怖”作戦が二○三大隊に命じられる。


■感想
 いつもいつも発売日には買っているけど、すぐに気を抜くから感想を書くのが遅れる幼女戦記コミカライズ。
 もう十五巻とか早いですなー。私はいい加減原作の方も読まねば。映画BDも購入済みなのでその感想もまた今度。

 アレーヌ市での戦闘から続いてフランソワ共和国軍戦。
 簡単に言うならライン戦線で敵の目を引きつける囮として二○三大隊が奮戦している間に、帝国軍は大規模攻勢を仕掛けてくるに違いないと思い込ませつつ戦線から撤退という作戦、でいいのかな?
 二○三大隊ならたまったものではないですが、そこはデグさんですから、文句言いつつもやり遂げてくれる。
 ターニャが負傷してからの怒りのセレブリャコーフ少尉宝珠オーバーヒートの流れは少女漫画的なものを期待してしまう流れだった。ターニャイケメン、少尉の少佐へに懐き度がすごく好きだ。これがターニャへ転生前のおっさんだったら恋が生まれたかもしれない――いや、ごめん想像できないやw

 今回ほぼ戦闘シーンなので楽しい。とっておきをぶちかますターニャの見開きシーンの格好良さは異常。
 歴戦の猛者どももどんどん疲弊していく中、いよいよ弾薬も尽きて抵抗も終わりかと思われた時、日の出まで持ちこたえたターニャたちに帰還命令が下る。
 フリーダムを叫ぶデグさんの嬉しそうな顔を見た後で、帝国の作戦は次の段階へと移っていく。マッドなドクトルシューゲルが作った人間砲弾で敵司令部を叩く衝撃と畏怖作戦が二○三大隊へと命じられ、グランツが正式に二○三大隊入りしたところで今回は終わり。

 やっぱりいつものように短く感じてしまうけど、今回は戦闘シーンたっぷりで見応えがありましたな。もうセレブリャコーフ少尉はスコップが標準武器と考えた方がいいかもしれない。
 いろいろ細かいところが理解できていないので、そこは原作を読む時には理解できるよう頑張ります。

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 僕が選ぶので今回は確実にセレブリャコーフ少尉のシーンで。オーバーヒートして宝珠が使えず落ちていく少尉を追って無事着地したターニャは、ライン戦線という場所もあって、新兵だった少尉を思い出す。
 かつて強がってした発言も今ならできると断言する少尉に笑い合い、ターニャはかつてのように確認の言葉を投げかける。


「少尉、覚悟はできているのだな?」
「はい、少尉殿!!」


 ――可愛い、なんだ天使か。
 この以前の再現にも関わらず、意味が全く違うっていうシーンはいいなぁ。前は『出来なかったならどうなるか分かっているよな?』的な覚悟を問われて必死に食らいついていくというやりとりでしたが、今回のは双方とも信頼がこもっているんだ。最高か。






幼女戦記15
東條 チカ (漫画),カルロ・ゼン (原作),篠月しのぶ (キャラクター原案)
KADOKAWA (2019/7/25)
posted by SuZuhara at 23:33| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月23日

あおざくら 防衛大学校物語 12



「家族の大事を知らせんがは、筋違いじゃあないがですか!!?」


 湿度が上がって暑くなった瞬間、熱出しましたw
 ほらな、暑いのは本当にダメなんだってば。今のところ元気ですが、ゲームしたいのでswitchでも買おうかなっと。ファイアーエンブレムしたいんだ。シリーズは一回もやったことないけど、育成しつつ戦いたい。だからガレリア延期はキツいって言ったんだ。
 しかし、switchを買った瞬間私のいろいろなことが終わる。絶対に全てを放り投げてゲームする。思えば今年はがっつりゲームやってませんなー。


■あらすじ
 千葉二等海尉が指導教官として防大にやってきてから、その理詰めの性格から困惑するのは生徒だけでなく、同じ教官同士でも衝突する。
 しかし、そんな千葉も坂木にとってはかつての部屋長であり、防大での再会から坂木が入学した過去へと話は移っていく。


■感想
 新刊を楽しみにしているあおざくら12巻。
 がっつり追っているのはあおざくら、幼女戦記、呪術廻戦の三作品ですね。全く漫画を買わなくなった時に比べるとめっちゃ読んでますな。

 交通事故を目撃した一件から、千葉と面識ができた近藤と岡上は千葉から「なぜ防大で学ぶのか?」という質問をされる。
 二人は目指す人=坂木を目標として学んでいくことを告げると、千葉は納得してくれた。

 この後、近藤は岡上と出かけたことで坂木にこっぴどく怒られるわ、内恋だと男どもに絞られますが、武井が理由を説明してくれて誤解を解きます。
 え、決まってるだろ? 武井は近藤に恩を売ったんだよw

 千葉が生徒たちに紹介されますが、内恋撲滅委員会を正論で論破したり、反省のための腕立て中にそれをすることの意味を問いただしたりと、そういうものだと思っていたことにメスを入れていく。
 うーむ、こいつはむつかしい。罰=腕立てだと教え込まれた後でこの意味は?なんて聞かれてもそういうものだとしか言いようがない。他にも夢を語る一学年に深く追求していったりとかね。

 まぁ、千葉も考えることをやめるな、夢を決めつけて愚直になるなって言いたいだけなんだけど、この辺は不器用ですな。久坂教官と険悪にならなきゃいいんだが……。

 坂木としては会いたくない先輩だったようですが、その過去は近藤と坂木の関係にそっくりですね。
 理不尽な指導に疑問と怒りを覚えつつも、部屋長の考えを知り憧れていく。それでも反発することを忘れないところなんか特に。
 部屋っ子が一人退寮してぶつかり合いますが、坂木も開校記念祭を迎えてそこで妹の岡上乙女がみんなに公開されることになる。ここで千葉と岡上は出会っているんだけど、岡上は覚えていないようです。中学生岡上さんはちょっと可愛くて困るw

 千葉と近藤が接することで何かを心配していた坂木でしたが、すっかりいつも通りで近藤は二学年での学科選択希望で悩むことに。親友→原田に同じ学科を取りたいと言われて喜ぶ近藤の気持ちはちょっと分かる。沖田に親友って言われてもなー。
 困ったときの松平さん曰く、ブレーンって呼ばれる勉強のできる学生がいる学科がいい。ノートを借りて赤点を回避できるから、と聞き、原田の魂胆を知ってしまう。

 そんなこんなで学科選びが終わり、次はクリスマスダンスパーティーへ。
 女子を集めろと言われて、開校祭で知り合った女子たちに片っ端からパーティとしか言わずに声をかけるというサイテーwなことやって女子を確保した近藤だったが、誘った手前、近藤は坂木らからどんな女性でもリードできる紳士に鍛えられることになるのだった。

 特別編として東京行進、70kmを夜通し行進するという行事の話がありますが、こいつはすげーや。

 いやー、坂木の過去はそこまで大袈裟なものではありませんでしたが、青い坂木というのは新鮮でした。今回は大半が坂木の過去でしたが、近藤たちが出てくると安心するから不思議。
 しかし、俺はハーレムは好まぬので近藤にはさっさと一人に絞っていただきたい。
 次巻は九月とのことで楽しみに待ってます。

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 千葉と打ち解けた坂木は指導内容について千葉を質問攻めにしていたシーンから。


「客観的にオレが防大生として足りんがはなんですか?」
「廉恥、真勇、オレを敬う心、背。」


 ここ笑ったwww
 やたらと背のこと突っつくと思ったら昔からのようですね。坂木が遊ばれているってのは面白いっすね。





あおざくら 防衛大学校物語 12
二階堂 ヒカル
小学館 (2019/6/18)
posted by SuZuhara at 22:02| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月14日

幼女戦記14



「さあ 銃をとりたまえ 仕事の時間だ」


 先月、ちょいとヤバげな夢を見た。最近になって先輩に子どもが生まれ、また別の先輩が子どもを産めない身体になった時の話を聞いた影響なんだろうけど、とても怖い夢だった。主に私が。
 先輩の赤ちゃんが人間の身体は不浄であると豪語する宗教団体に拉致されて、やっと見つけたと思ったら臓器を空の人形に移されていた。言葉を失う先輩に赤ちゃんを任せて僕は宗教団体を潰しにかかる。私は人の顔を覚えられないから一人ずつ写真撮って念入りに殺していく。怒りが沸点を超えると笑えてくるのだと知った。協力したら助けてやるって言ってお互いを殺し合わせたくせに助けない。なんだよ、冗談に決まってるだろ本気にするなよって。
 この夢はかなりショッキングでした。しかし、自分が家族以外の誰かのために怒れるんだと知った夢でもある。うーむ、どう処理すべきかは今でも分からない。


■あらすじ
 アレーヌ市で無関係の一般市民の解放を要求したターニャたち帝国軍だったが、パルチザンが捕虜を殺したことから市民の避難は完了したという宣言となる。つまり、条約に反することなく行われることになった大虐殺を前に新兵のグランツは震え、ターニャに慈悲を請うが戦争がなんたるかを思い知らされることになる。
 参謀本部へと呼び出されたターニャは一人次なる任務を言い渡されることになる。


■感想
 発売日には買っているけど、ちょっと気を抜くとすぐに新刊が発売する幼女戦記コミカライズ。また月末には次が出るから大急ぎで書くんだぜ。

 と言っても、言ってしまえばアレーヌ市の結末とアンドリューレポートなんですよね。
 かなり細かく書かれているので分かりやすいが、大分思い展開であるので1,2巻辺りに戻りたくなるw あの頃は良かった。新兵なセレブリャコーフ少尉は可愛い。

 あらすじで書いたように条約を回避したターニャたちは文字通り大虐殺を行います。もう敵しかいないから無差別に攻撃できるし、ターニャが提案した火災旋風も使われて焼かれていく街と敵と市民。
 その光景はグランツでなくとも発狂ものでしょうが、彼らは軍人である。命令されたらやるだけと心を殺す。

 後々、連合国情報部が嬉々として帝国を責めようとしますが、記録された音声は帝国の正しさを証明することしか出来ないと知り葬られることに。
 まぁ、この辺はターニャが上手だったのであるから仕方ない。

 その後、ターニャは一人で帝都に出頭へ。セレブリャコーフ少尉が一緒に行かない時点で、私のテンションは下がっている。アニメのヴィーシャはよく食べますが、原作の方はどうなんだろうか。……はい、まだ原作読んでません。すまん、厚くて持ち歩きにくいんだもん。

 列車で一緒になったウーガ大佐からこれからのことを聞く。ざっくり言うと、帝国はアレーヌ市のことで前線維持できないという嘘情報を流して撤退する。それを逃すかとばかりに追ってきた敵を叩き、戦争を続ける力を無くさせるというもの。……違ってたら申し訳ない。
 この、ターニャが以前に提言していた案をこの時代の人間が行うことは画期的であるが、それを最先鋒で行うのはターニャなんだよなー。

 最後にアンドリューレポートでは後世でアレーヌ市の虐殺がどう捉えられているかが語られます。
 しっかし、最後の二○三大隊はラスボス感があって格好いいのだった。

 こんなところかな? 決着は次へと持ち越されていますので、二○三大隊はあまり出番はなかったですね。グランツの葛藤がメインとも言える。
 あの状況でビシッと指示してくれるとなると、みんなが大隊長殿ってターニャを慕うのが分かる気がします。絶対的信頼の置ける上司っていうのは羨ましいものだ。

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 火に包まれたアレーヌ市で逃げる市民を守るために殿を務める敵魔導師を排除せよという命令が二○三大隊に下される。命令を受け入れるターニャに「もし我々が排除したら」と再考を願うグランツが見たものは少しも顔色を返ることのない大隊長と大隊の面々だった。


「排除したならば 帝国の敵が吹き飛ぶのだろうな
 結構なことである」


 この時の目をした大隊長に見つめられて生きていられるグランツはすげーのである。
 でも、この洗礼を受けて後々二○三大隊の精鋭になっていくんだから頑張って欲しいものだ。






幼女戦記14
東條 チカ (漫画),カルロ・ゼン (原作),篠月しのぶ (キャラクター原案)
KADOKAWA (2019/5/24)
posted by SuZuhara at 20:58| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする