2019年11月18日

アクタージュ act-age 1〜8



「どんなに異常な性質も 観客の前では奴をスターにする武器だ」


 大切にしてるんですね、と言われて驚く。
 私は本にしろゲームにしろ、財布に鞄にしろ、それがなんであれ自分の手にある以上は大切にするのは当然だと思っていたのだが、こういう言い方をされるということは普通はそうじゃないってことなんだろうか。
 それなら普通じゃなくていいや。変わり者は変わり者らしく、今年は地道にちまちまと自分が感じる感覚を追求してきたので、もうちょっと深掘りしてみようと思う。そう、怖いという感覚を探している。ITリメイクでは子どもの頃のトラウマは復活しなかったけれど、シャイニングの続編であるドクター・スリープならと望みを託して年末はできる限り映画に行くんだ!


■あらすじ
 夜凪景は役者になるために受けたオーディションで落ちてしまうが、映画監督・黒山墨字に見出されることになる。景が自身の過去を追体験して役を演じるメソッド演技で役そのものになる迫真の演技を見せるが、自分の知らない感情は演じられず、役になりきってしまい演技を制御できないという未熟さがあった。
 墨字は景に経験させることによって自分が撮りたい役を演じられる役者に育てようとしていた。


■感想
 呪術廻戦好きならアクタージュもオススメだよ、と言われたので全巻買ってみた。結果、めちゃくちゃ面白かったよ! でも、呪術廻戦とは全く毛色が違う漫画じゃんかw 役者ものの物語は読んだことなかったと思うんだけど、やっぱり知らない世界は面白いなー。景のちょっと変わっていて距離感分かんないところがすごい好きなんで読み続けたいと思います。

 さて、ざっくり説明。
 あらすじに書いたように役になりきってしまう景は演技力は高いが危うすぎて、事務所のオーディションに落ちてしまう。しかし、審査員として入り込んでいた墨字がその才能を見出し、自分の事務所に引き入れ、仕事を撮ってきてた景を成長させていく。
 エキストラの仕事はおおっと思ったな。景として町人Aになると殺される女の子に妹を重ねてしまい黙って見ていられずぶち壊しちゃうのに、墨字に「お前の家族は別のところにいる。この時代ではお前が何かすれば一族郎党殺される」と言われただけでシーンを食う程の演技を見せる。
 これ、墨字は楽しいよな! どんどんどんどん良くなっていく景を間近で見られて、自分が望む俳優になっていく様が見られるなんて楽しくないはずがない。

 次は映画出演。景が落ちた大手事務所・スターズの花形俳優が集まった殺し合い系映画『デスアイランド』の一般出演枠をオーディションで勝ち取るところから始まる。まあ、オーディションも一筋縄じゃなかったんだが。
 そこでスターズの天使・百城千代子と共演することで、千代子から自分を俯瞰する、どう見られるのかどう撮られるのかという意識を手に入れる。相変わらず役にはまりすぎてしまうので、クラスメイトが殺されるシーンで吐いちゃってゲロ女とか呼ばれちゃうがw それでも、吐いたところは映っていないのでOKになってるんだからすごい。

 しかし、景の役は最後に千代子を庇うというシーンがあるのだが、千代子自身が分からない、千代子を友達に思えず一所懸命仲良くしようとする。ここの「ここに座っていい?」「うん、もう座ってるね」「千代子ちゃんのこと、千代子ちゃんって呼んでもいい?」「うん、もう呼んでるね」の流れ好きw
 千代子の方が景を遠ざけているのでここでは友達にはなれないのですが、一緒にオーディションを受けた友達への感情を集めて千代子=役・カレンへの想いを作り上げて演じるが、その時に千代子が常につけている仮面を知ることになる。
 その後、台風の悪天候から一発勝負のクライマックスシーンでの景と千代子は圧巻ですな。漫画原作映画でのオリジナルキャラとか地雷でしかないが、これは面白そうだと思いました。

 千代子との関係は友達じゃないかと思っていましたが、ちゃんとラインも交換している良き好敵手。なお、景はめっちゃ千代子に懐いてますw

 映画後は演劇へ。
 景は演技の幅を増やすために墨字に明神阿良也の舞台を観に行く。そこに千代子を誘うが、当日ドタキャンで代わりに来たのが星アキラ。一話から出ていて、スターズの社長・星アリサの息子で俳優のウルトラ仮面。
 いろいろあって熱愛かとか言われるが景はアキラに恋愛対照的な興味なく、阿良也のいる舞台演出家・巌裕次郎の劇団天球に入れるようお膳立てしていた墨字によって景も次の、そして巌最後の演目・銀河鉄道の夜でカンパネルラ役に抜擢される。

 ここで阿良也の言っていることは感覚的だし、景も変わっているから分かりにくい。無茶振りのワンシーンを演じたことで受け入れてもらうことには成功するのだが、景の演技はリアルで精密だが舞台としては分かりにくい。感情を出せというのに悩んでしまうが、そこでウルトラ仮面がヒントをくれる。
 ま、アキラも熱愛報道をもみ消すために劇団入りして共演ってことで景に振り回されることになるんだけど。阿良也に自分の感情を喰われ、千代子に振り回されながらも役を掴んで舞台稽古へと進んでいく。

 この天球のメンツがすっごく好きなんですよ。亀のダサさってのは舞台俳優には欠かせないよな。私はそんなに見に行く機会はないけど舞台好きなので、ついついこういう人ばかり観てしまう。
 何度も言ってるけど、舞台の良さは映画のカメラと違って観る人の数だけ視点があることなんだ。主役そっちのけで舞台袖観ている人だっている、主役の背後でめっちゃ面白いことやってる俳優さんがいる、それが面白いんだと思っている。
 だからこそ、語られる巌の寿命と舞台の感性は別れに繋がっていてつらかったがね。

 銀河鉄道の夜ってちゃんと読んだことがないのですが、それでも景のカンパネルラは神がかっていました。これはパンフ買って帰るわ絶対。千代子たちも見に来ていて、アキラの才能開花と阿良也の真骨頂、景のお披露目といった感じか。
 初日に巌は倒れてそのまま亡くなってしまいますが、墨字たち大人組が抱える葛藤も少しずつ出てきて楽しくなってくる。

 巌の告別式で景を悲劇のヒロインとして世に売り出そうとする男・天知心一が現われますが、墨字さんガードと景自身が拒否したことで一端引き下がる。けどこいつは怖いですな、ドッキリなんて言いながら作らせた週刊誌の記事は本物で撤回できるだけの金がある。芸能界怖いところよ。

 巌の死に寄り添い、死者であるカンパネルラを演じた景は少し戻れなくなっていてオファーはどんどん来るのに墨字は全部断り、学校で友達作ってこいと言う。
 距離感おかしいから作れないのだが、映研の吉岡と一緒に短編映画を作るところから始めることに。そして、まだ自分と幼い弟妹のことでいっぱいいっぱいだった頃に無碍に扱ってしまっていたクラスメイト・朝陽ひなと和解して映画作りをしていく。
 様子を見に来たアキラが安心したように、ここは学校で景はただの高校生だから、芝居をしても戻ってこれないなんてことはなく自分を確立させていく。

 だが、文化祭で上映するはずだった映画は天知が景の特集を組んだことで客が殺到してしまい中止に。悔しい思いをしていたところ、ひなと同じく映研の幽霊部員であった花井が夜の校舎に映写する。
 花井はよるあると言ったら失礼だが、怪我でドロップアウトした元高校球児。自分にとって生きる目的だったものを失い腐っていた花井はもう何に対しても頑張れない状態だったが、景たちが作った映画を上映するために頑張ってくれたことに礼を言うと初めて気づいたような顔はすごく良かったな。

 エンドクレジットは勲章みたいだ、ってひなもいっていましたが、それはすごくよく分かる。自分もいつか関われたらと思っていたが、その夢は去年叶っていたりする。喜びや気恥ずかしさもあったがそれ以上に圧倒的な後悔があった。だって、自分ほとんど何もしてないんすもん。B'zの『ケムリの世界』って曲にも「全部自分がやったんだよと 叫べるおシゴトしましょう」ってあるんだが、たぶんきっとそんな感じ。全部だなんて力量ないけど誇れるほどやってないという自覚もあるから悔しいんだろう。
 この辺の消化不良感を今年は抱えていたのですが、この気持ちをうっかり吐露しちゃったらカメラを肌身離すんじゃねぇぞと笑顔で言われたので荷物最小限主義者としてはうぇへぇなことになったのだけど。

 脱線した、閑話休題。
 学校の意向を無視して見事に停学になった景だが、役者だけが自分の定義じゃないことを知ったことでついに墨字さんが景を撮ることに。
 新宿に着いた電車の中からヘッドホンから流れる音楽に合わせて飛び出す景を墨字が追いかけ撮っていく。そのMVで景は一気に知名度を上げ、千代子とダブルキャストの舞台に。
 しかも、千代子の相手は阿良也で演出家は墨字という完全アウェイである。景の相手も世界的映画俳優・王賀美陸なのだが、癖がありすぎた。しかも舞台自体が天知の息がかかったものだから裏が怖いのだが、現在出ている8巻では景たちの演出家・山上花子と出会い、舞台の演目・羅刹女を掴んだところでおしまい。12月には9巻出るようなので楽しみにしような!

 ふー、さすがに8巻分の感想となると駆け足ですが、めちゃくちゃ面白いので是非一読を。キャラがどいつもこいつも嫌いになれなくて楽しいぜ!

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 文化祭の校舎上映中に景が花井に言った言葉から。役者としての自分しか見ていなかった景が、今回の映画制作で気づいたのは芝居に出会わずにいたら高校生だった自分もいたということ。そういうもう一つの普通があると気づいたと語るシーンから。


「きっと私達は何にだってなれるんだわ
 だって私がお芝居に出会ったのも偶然だったから」


 星アリサの危惧はまだ完全には明かされていませんが、景はこの高校生活と墨字がいれば大丈夫そうだ。問題は自分を広げるために曲げてきた千代子の方だよなー。今回、墨字が星アリサの指名で千代子側についたのでどうにか不貞不貞しくも美しい千代子の良さを失わずにいてくれるはずだと信じています。






アクタージュ act-age 1〜8
マツキ タツヤ(原作) 宇佐崎 しろ(漫画),
集英社(2018/5/2〜2019/9/4)
posted by SuZuhara at 10:47| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月27日

幼女戦記 16



 天翔ける白銀の英雄よ!! やはり貴官には最前線がよく似合う!!


 冴えカノとジェミニマンを観てきた。
 やっぱり映画が好きだなーと思うけど、それ以上に人がどんどん苦手になっていくので席と上映時間選びを慎重にしているのだが、空いているのに隣に座ってくる人がいる。毎回同じ人で話かけることは出来なかったんだけど、今回向こうから話しかけてくれた。
 映画は一人で来るけど観るとき一人なのは寂しい、と。
 ……分かり合えない、いや、知らない世界の人だったらしい。僕はパーソナルスペースを侵される方が辛いんだがなー。


■あらすじ
 「衝撃と畏怖」と名づけられた作戦を遂行するためにターニャは二○三大隊から精鋭を選び出し、ドクトルシューゲルの作った長距離ミサイルへと乗り込む。
 敵の頭上を飛び越えてフランソワ共和国軍の司令部へと潜り込んだターニャたちだが、司令部を守っていた兵の練度不足を知り戦果拡張へと乗り出す。


■感想
 気を抜くと新刊が発売しているコミカライズ版幼女戦記。今回はミサイルでの襲撃回でしたが、アニメじゃよく分からなかったところがすごく分かりやすかったです。
 言葉にして説明するとあんまり進んでいないようですが、内容の濃い一巻でした。

 ターニャが命じられた衝撃と畏怖作戦は長距離ミサイルに航空魔導師を乗り込ませてフランソワ共和国の司令部を直接攻撃するというもの。ターニャが以前に進言した作戦だったらしいが、本人は覚えていない。その方がいいよ。

 シュワルコフ少佐との再会は嬉しい。初期ライン戦線組が好きだからほんの数ページでも嬉しいんだぜ。

 二○三大隊から選抜中隊を引き連れてミサイルに乗り込むことになるターニャたちだが、これはドクトルシューゲル作のもので、安全性は当然保証されないw 自分たちのエレニウム九七式で防御膜作れよ、というものww
 ミサイル発射の描写は格好良すぎて息をのむほど。振動の描写すごいなー。こりゃあ大隊長殿について行くわ、勘違いもあるけどデグさんは部下にとって最高の上司なんだな。

 自分たちは非魔導依存降下し、降り注ぐミサイルの残骸で目を逸らしつつの着地。
 そのまま迅速に襲撃するが、司令部が戦場になると思っていなかったフランソワ共和国は防御が手薄で兵の練度も低い。それを知ったデグさんは戦果拡張に乗り出すのだった。

 と、言葉にしてしまうとこんなところ。
 他にもメアリーの元に訃報が届き、軍人になることを誓うシーンとかあったけれど、基本的には二○三大隊のメインメンバーがイキイキしていて楽しい。この調子だとまたすぐ続きが出そうなので楽しみにしています。
 
 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 まあ、なんだその、今回はシーンというか、何を差し置いても表紙を見るべきだ。この俺たちの戦いはこれからだと言わんばかりの笑顔とケーニッヒの反り具合。そして、裏表紙に隠された親父組の笑顔をww
 コミックを買っていない人にも、この表紙と裏表紙のイラストだけは是非とも見てほしいものだ。





幼女戦記 16
東條 チカ (漫画),カルロ・ゼン(原著),篠月しのぶ (デザイン)
KADOKAWA (2019/10/25)
posted by SuZuhara at 18:38| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月06日

呪術廻戦 7



「やぁ 起き抜けに申し訳ないんだけどさ ちょっとお遣い行ってきてくんない?」


 久々に元親友の夢を見た。
 大人になった姿は、奴は人気者なので検索すれば出てくるので知っていましたが、そんな奴に見つかる夢。私は必死に逃げるんですが、奴の執念ハンパないのでいつも捕まる。捕まってくどくど説教されて、次に痕跡消したら殺すと脅されながらも今の住所も連絡先全て消して逃亡を考えている俺。これもいつものことです。一緒にいちゃいけないことはちゃんと分かってる。
 なんかいろいろと言われましたが、最後に「元気だから心配するな」と言われて起きたらいつものように泣いていました。
 ああくそ、そうだよ心配なんだよ。考えてみたら、あの頃の僕はお前が楽しそうにしているんなら本当にそれだけで良かったんだよなー。


■あらすじ
 京都との交流会に乗り込んできた花御らを退けた高専だったが、宿儺の指と特級呪物「呪胎九相図」を奪われてしまう。なぜか野球で交流会の決着をつけた後、虎杖たちはとある呪霊の退治に駆り出されるが、狙われる者たちの共通点は夜にとある場所へ行ったというものだったが、その該当者に伏黒の姉がいる事が分かり、虎杖たちは早急に祓うことを決める。
 しかし、その呪霊はただの呪霊ではなく九相図により受肉した呪霊だった。


■感想
 やー、今一番楽しみにしている漫画の呪術廻戦7巻ですよー! 最近は物を減らしていることもあって電子書籍を利用することが多くなってきましたが、呪術廻戦はコミックで買うんだぜ。

 さて、前回は京都との交流会で花御たちが乗り込んできたところを迎撃していたところ、五条先生が全部持って行ったところで終わってましたな。東堂が面白すぎでしたが、冷静になるとこのテンションつらいよなと思っていたところ、虎杖も冷静になってくれてた。
 伏黒の病室でおかしくなっていたことを自覚していたし、東堂の虎杖と書いてブラザーと読む攻撃には逃げてくれてたw そうだよな、他人事ならいいけど自分のところにきたらないわーww

 襲撃により宿儺の指の指6本と九相図1〜3を奪われたこと、高専側の被害も大きかったことから交流会は中止になりそうになるが、五条先生である。そして、東堂である。若者から青春を奪うことは許されないとばかりに続行。予定されていた個人戦はやめ、クジで決めることにw
 そして出たのは、野球www

 もう何を言ってんのか私にも分かんなかったが、東堂がみんなに嫌われてて笑ったw ナイッピーww
 そうして交流会は裏側がきな臭い感じで終わりましたが、次の事件へ。

 日付も場所もバラバラながらも全員自宅マンションのエントランスで呪霊によって刺殺されると言うことが起こり、駆り出される虎杖、伏黒、釘宮。
 そうして向かった先は伏黒の母校で、共通点がないと思われた被害者たちにかつて夜の八十八橋に向かったという共通点があることが分かる。
 両親の再婚で姉弟になった伏黒と姉の津美紀だったが、現在は寝たきりであり、姉に被害が及ばないようにするためには早急に祓う必要があった。
 なので一人で行こうとする伏黒に、ちゃんと虎杖と釘宮はついてきてくれる。友達なら頼れなんて言葉、ぼっちにはキツいっすわー。

 しかーし、今回のターゲットとは別の受肉した九相図が現われて虎杖が抜けて、分断することに。
 そして、途中で釘宮も引き込まれてしまうのだが、この敵のビジュアルすごいな! 少しも好きになれないww

 伏黒戦は覚醒回でしたな。宿儺の存在により活性化している呪霊だが、あれこれ考えるのをやめて自由に戦うことに。はっちゃっけてる伏黒は少し狂気の域。そして、いつも伏黒はボロボロだなー。いえ、このスタイル嫌いじゃないです。

 けれど、今回はこっからが本番。
 壊相と血塗とあともう一人の男の三兄弟のことはほとんど語られないのですが、虎杖と釘宮vs壊相と血塗のコンビ戦はわっくわくしまくりでしたなー!
 身体能力は虎杖が高いから釘宮を抱えて逃げたりするんですが、二人とも血を喰らって呪われてしまう。しかし、ここからは野薔薇ネキのターン! 共鳴りによる呪詛返しで自分の腕にジャンジャン釘を差して行くぜ! チキンレースだひゃっはー!である。こんなの楽しいに決まってるやん!

 釘宮は止まる気はないが、虎杖は毒に強くて普通に動いてしまう。敵の方は兄弟への想いが強く術式を解いたところで、虎杖と釘宮によるダブル黒閃でダメ押し。
 弟の方は釘宮の簪でやられたかなというところで今回はおしまいでした。
 なんだよ早いよ楽しいところじゃないからよー。次は1月とのことですが、大人しく待ってます!

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 敵に捕まりそうになった釘宮を虎杖が抱えて走るシーンから。釘宮が驚きながらも言った言葉が好きです。


「……背中は任せろ」
「頼んだ」


 このやりとりの後、逃げ切ったことを確認して下ろす際の「よくやった褒めてつかわす」「ヘイヘイ」「嘘 アリガト」も短いやりとりなんですけど、すっごい好きですね。
 野薔薇の活躍もっと見たいっす!






呪術廻戦 7
芥見 下々
集英社 (2019/10/4)
posted by SuZuhara at 21:37| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月24日

幼女戦記15



「今日こそが帝国の!!! 反撃の日なのだ!!!!」


 はっきり言ってしまうと、八月の私のメンタルはかなりヤバかったりした。年功序列という言葉が嫌いで堪らなくなるほどに。
 詳しく書いても胸くそ悪くしかならないので省きますが、ゲームに没頭したおかげで大分落ち着きました。そろそろ通常運転に戻ろう。てか、戻らないと戻れなくなってしまう。今回の一件で以前の私とは性質が変わってしまったところがありまして、今まで好きだったものがどうでも良くなっていることに気づく瞬間はいつも悲しくなる。
 今回は音楽の趣味がやられたなー。


■あらすじ
 ライン戦線にて帝国軍が大規模な陣地転換を行う間、殿を引き受けることになった第二○三遊撃航空魔導大隊はフランソワ共和国軍の猛攻を一心に受けることになる。
 いかに二○三大隊と言えども徐々に損耗していき、ターニャには強行偵察中止許可が出されるほどだったが、それを振り切りターニャたち第二○三大隊は見事に任務をやり遂げることに成功する。
 しかし、戦争はまだ終わりではなくフランソワ共和国軍に決定的な一撃を与えるための“衝撃と畏怖”作戦が二○三大隊に命じられる。


■感想
 いつもいつも発売日には買っているけど、すぐに気を抜くから感想を書くのが遅れる幼女戦記コミカライズ。
 もう十五巻とか早いですなー。私はいい加減原作の方も読まねば。映画BDも購入済みなのでその感想もまた今度。

 アレーヌ市での戦闘から続いてフランソワ共和国軍戦。
 簡単に言うならライン戦線で敵の目を引きつける囮として二○三大隊が奮戦している間に、帝国軍は大規模攻勢を仕掛けてくるに違いないと思い込ませつつ戦線から撤退という作戦、でいいのかな?
 二○三大隊ならたまったものではないですが、そこはデグさんですから、文句言いつつもやり遂げてくれる。
 ターニャが負傷してからの怒りのセレブリャコーフ少尉宝珠オーバーヒートの流れは少女漫画的なものを期待してしまう流れだった。ターニャイケメン、少尉の少佐へに懐き度がすごく好きだ。これがターニャへ転生前のおっさんだったら恋が生まれたかもしれない――いや、ごめん想像できないやw

 今回ほぼ戦闘シーンなので楽しい。とっておきをぶちかますターニャの見開きシーンの格好良さは異常。
 歴戦の猛者どももどんどん疲弊していく中、いよいよ弾薬も尽きて抵抗も終わりかと思われた時、日の出まで持ちこたえたターニャたちに帰還命令が下る。
 フリーダムを叫ぶデグさんの嬉しそうな顔を見た後で、帝国の作戦は次の段階へと移っていく。マッドなドクトルシューゲルが作った人間砲弾で敵司令部を叩く衝撃と畏怖作戦が二○三大隊へと命じられ、グランツが正式に二○三大隊入りしたところで今回は終わり。

 やっぱりいつものように短く感じてしまうけど、今回は戦闘シーンたっぷりで見応えがありましたな。もうセレブリャコーフ少尉はスコップが標準武器と考えた方がいいかもしれない。
 いろいろ細かいところが理解できていないので、そこは原作を読む時には理解できるよう頑張ります。

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 僕が選ぶので今回は確実にセレブリャコーフ少尉のシーンで。オーバーヒートして宝珠が使えず落ちていく少尉を追って無事着地したターニャは、ライン戦線という場所もあって、新兵だった少尉を思い出す。
 かつて強がってした発言も今ならできると断言する少尉に笑い合い、ターニャはかつてのように確認の言葉を投げかける。


「少尉、覚悟はできているのだな?」
「はい、少尉殿!!」


 ――可愛い、なんだ天使か。
 この以前の再現にも関わらず、意味が全く違うっていうシーンはいいなぁ。前は『出来なかったならどうなるか分かっているよな?』的な覚悟を問われて必死に食らいついていくというやりとりでしたが、今回のは双方とも信頼がこもっているんだ。最高か。






幼女戦記15
東條 チカ (漫画),カルロ・ゼン (原作),篠月しのぶ (キャラクター原案)
KADOKAWA (2019/7/25)
posted by SuZuhara at 23:33| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月23日

あおざくら 防衛大学校物語 12



「家族の大事を知らせんがは、筋違いじゃあないがですか!!?」


 湿度が上がって暑くなった瞬間、熱出しましたw
 ほらな、暑いのは本当にダメなんだってば。今のところ元気ですが、ゲームしたいのでswitchでも買おうかなっと。ファイアーエンブレムしたいんだ。シリーズは一回もやったことないけど、育成しつつ戦いたい。だからガレリア延期はキツいって言ったんだ。
 しかし、switchを買った瞬間私のいろいろなことが終わる。絶対に全てを放り投げてゲームする。思えば今年はがっつりゲームやってませんなー。


■あらすじ
 千葉二等海尉が指導教官として防大にやってきてから、その理詰めの性格から困惑するのは生徒だけでなく、同じ教官同士でも衝突する。
 しかし、そんな千葉も坂木にとってはかつての部屋長であり、防大での再会から坂木が入学した過去へと話は移っていく。


■感想
 新刊を楽しみにしているあおざくら12巻。
 がっつり追っているのはあおざくら、幼女戦記、呪術廻戦の三作品ですね。全く漫画を買わなくなった時に比べるとめっちゃ読んでますな。

 交通事故を目撃した一件から、千葉と面識ができた近藤と岡上は千葉から「なぜ防大で学ぶのか?」という質問をされる。
 二人は目指す人=坂木を目標として学んでいくことを告げると、千葉は納得してくれた。

 この後、近藤は岡上と出かけたことで坂木にこっぴどく怒られるわ、内恋だと男どもに絞られますが、武井が理由を説明してくれて誤解を解きます。
 え、決まってるだろ? 武井は近藤に恩を売ったんだよw

 千葉が生徒たちに紹介されますが、内恋撲滅委員会を正論で論破したり、反省のための腕立て中にそれをすることの意味を問いただしたりと、そういうものだと思っていたことにメスを入れていく。
 うーむ、こいつはむつかしい。罰=腕立てだと教え込まれた後でこの意味は?なんて聞かれてもそういうものだとしか言いようがない。他にも夢を語る一学年に深く追求していったりとかね。

 まぁ、千葉も考えることをやめるな、夢を決めつけて愚直になるなって言いたいだけなんだけど、この辺は不器用ですな。久坂教官と険悪にならなきゃいいんだが……。

 坂木としては会いたくない先輩だったようですが、その過去は近藤と坂木の関係にそっくりですね。
 理不尽な指導に疑問と怒りを覚えつつも、部屋長の考えを知り憧れていく。それでも反発することを忘れないところなんか特に。
 部屋っ子が一人退寮してぶつかり合いますが、坂木も開校記念祭を迎えてそこで妹の岡上乙女がみんなに公開されることになる。ここで千葉と岡上は出会っているんだけど、岡上は覚えていないようです。中学生岡上さんはちょっと可愛くて困るw

 千葉と近藤が接することで何かを心配していた坂木でしたが、すっかりいつも通りで近藤は二学年での学科選択希望で悩むことに。親友→原田に同じ学科を取りたいと言われて喜ぶ近藤の気持ちはちょっと分かる。沖田に親友って言われてもなー。
 困ったときの松平さん曰く、ブレーンって呼ばれる勉強のできる学生がいる学科がいい。ノートを借りて赤点を回避できるから、と聞き、原田の魂胆を知ってしまう。

 そんなこんなで学科選びが終わり、次はクリスマスダンスパーティーへ。
 女子を集めろと言われて、開校祭で知り合った女子たちに片っ端からパーティとしか言わずに声をかけるというサイテーwなことやって女子を確保した近藤だったが、誘った手前、近藤は坂木らからどんな女性でもリードできる紳士に鍛えられることになるのだった。

 特別編として東京行進、70kmを夜通し行進するという行事の話がありますが、こいつはすげーや。

 いやー、坂木の過去はそこまで大袈裟なものではありませんでしたが、青い坂木というのは新鮮でした。今回は大半が坂木の過去でしたが、近藤たちが出てくると安心するから不思議。
 しかし、俺はハーレムは好まぬので近藤にはさっさと一人に絞っていただきたい。
 次巻は九月とのことで楽しみに待ってます。

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 千葉と打ち解けた坂木は指導内容について千葉を質問攻めにしていたシーンから。


「客観的にオレが防大生として足りんがはなんですか?」
「廉恥、真勇、オレを敬う心、背。」


 ここ笑ったwww
 やたらと背のこと突っつくと思ったら昔からのようですね。坂木が遊ばれているってのは面白いっすね。





あおざくら 防衛大学校物語 12
二階堂 ヒカル
小学館 (2019/6/18)
posted by SuZuhara at 22:02| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする