2019年07月13日

呪術廻戦 6



「さあ 調理をはじめようか」


 大分ご無沙汰しておりました。元気です。ええ、まあ多分。
 6月は自分に課した制約もあっていっぱいいっぱいでしたが、月末に開放されています。
 いえーい、自由だーっ!なノリで期限がないと永遠とサボり続けるという悪い癖で今に至ります。
 うん、明日から本気出す。でもとりあえずブログは今日更新せねば。これまでほとんど本も読めていないのであんま進みませんが、ぼちぼち行きます。


■あらすじ
 交流会でぶつかり合う東京組と京都組の間に真人率いる呪詛師たちは乱入し、急遽手を組み対峙することになる呪術高専生徒たち。教師陣もすぐに救出に向かうのだが、敵の帳は五条悟を拒むモノだった。
 花御と対峙する伏黒、狗巻、加茂の三人だったが一人、また一人と倒れていき、駆けつけた真希ともどもピンチに陥った伏黒を救ったのは虎杖と東堂だった。
 東堂との手合わせを経て格段に強くなった虎杖は黒閃を取得し、東堂とともに花御相手に戦うことになる。


■感想
 やー、新刊6巻だぜー! もう京都組というか東堂が好きすぎてやばいね。え、クラウドファンディングのグッズに京都組いないやん。学生証の名前とかもろもろどうすればいいのか分からんからまだ申し込んでいませんが、応援しているので何かしら申し込むと思います。
 けどなー、コレクションが苦手な者からするとグッズというのは扱いに困るのである。

 話が逸れましたが、京都交流戦の続きから。
 虎杖暗殺から東京と京都の戦いになっていましたが、呪霊と呪術師の参戦により一時休戦。
 狗巻の言葉分かる伏黒はすげーと思う。どうでもいいでしょう? いや、そこ重要ですよ! 乙骨も今なら分かるんかな。

 伏黒、狗巻、加茂の三人で花御戦となりますが、強い言霊を使っていないのに狗巻の喉がやられ、加茂も倒れます。そして、私のお気に入り式神の鵺さんまでもが……。え、破壊されてないですよね? ね!
 伏黒一人になったところで真希さんが来てくれるので、ここからは呪具戦へ。夏油が使っていた三節根を伏黒に出させて真希さん装備ー。ここを見るに伏黒は真希の武器庫としての役割も担っているようだ。
 二人のコンビ技で立ち向かっていきますが、伏黒に呪力を吸う花の芽を埋め込まれてしまい、式神すら使えなくなってしまう。それでも無理矢理使おうとした時――選手交代。虎杖と東堂が満を持しての登場である。

 二人を逃すが、初めから二人で花御戦ではなく黒閃修得ために虎杖が一人で戦う。ここでの暑苦しいまでの友情、嫌いじゃないぜw

 今まで虎杖は並外れた体力と宿儺の呪力で戦っているイメージでしたが、打撃との誤差0.000001秒以内に呪力を衝突させることで2.5乗の威力を出せる黒閃を花御戦で修得、そして連続記録を塗り替える5回出しという偉業を為す。東堂がわくわくしてるの気持ち悪くて好きだなーw(褒め言葉)
 東堂の不義遊戯で入れ替わり立ち替わり攻撃してくる二人に花御が押されていくが、正直花御のキャラがあまり掴めていないので戦いを楽しみはじめてもよく分からないの一言だった。
 東堂のIQ53万とか脳内高田ちゃんとか、もうバカみたいなのにちゃんとこいつは考えてやがると分かりやすいと助かるのだが、いまいち敵側の狙いが掴めないんだよなー。

 ここから本気出す、でタイムアップ。五条先生の登場である。
 速攻で逃げた一人を除き、簡単にやっつけてくれます。花御がどうなったかは大技をぶつけすぎて分かりませんが、多分生きてるでしょうな。生死不明は生きてるフラグである。

 一件落着なようで真人も他で仕事を終えていたようなので痛み分けでしょうね。
 ジャンプは呼んでいないのですが、このまま交流戦は続けられるのかな? 終わっちゃうと東堂が出番が減って悲しいのだが。次は10月発売とのことで楽しみに待ちます。

 では、ここいらで今回のお気に入りへ。
 ま、確実に東堂のシーンですな。
 黒閃を修得したいが真人と花御が関わりがあることを知り怒る虎杖をビンタで沈めて東堂は言った。


「伏黒(とも)を傷つけられ…
 そして何より親友である俺との蜜月に水を差され…
 オマエが怒髪衝天に陥ってしまうのはよぉーく理解できる
 だがその怒りはオマエには余る
 今は抑えよ」
 パァン
『仲間割れ…なのか?』
「消えたか? 雑念は」
「ああ雲一つねぇ」
 Thank you so much
 東堂(ベストフレンド)!!


 なにがどうなってるんだよwww
 まあ、そんな気持ちになりましたが、こういう昔の暑苦しさは嫌いじゃないぜ。
 元々東堂のことは好きでしたが、もっとドンドン出て欲しいですなー。

 ちなみにですが、ちょいと前に行われていた人気投票で私はほぼ高田ちゃんに投票してました。ラブレター破りの横顔に惚れたわけですが、今回の彼女も素敵でしたね。
 ほぼという言い方をしたのは個人的に好きな三輪にも入れていたからです。







呪術廻戦 6
芥見 下々
集英社 (2019/7/4)
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2019年05月12日

呪術廻戦 1〜5



「オマエは強いから 人を助けろ」


 GW後半から思い腰を上げて頑張ってきましたが、やっと一歩踏み出せました。新しいことを始めるのはチキンにはハードル高いんだ。
 しかし、今月はイベントが多いから楽しみなんだ。今年もデザフェスに遊びに行く予定ですが、前回ミスって顔がバレてしまったので変そうでもするかと本気で考えていたりする。


■あらすじ
 ある日、虎杖悠仁は学校に眠っていた呪物「両面宿儺の指」を発見し、その封印を解いてしまう。その呪物に惹かれて集まった回収にやって来た呪術師・伏黒恵や部活の先輩たちが呪いに追い込まれていき、虎杖は呪物を食うことで対応しようとする。
 そうして宿儺が受肉してしまうのだが、虎杖の身体は乗っ取られておらず、宿儺の器として秘匿死刑が決定する。
 しかし、呪術高専の教師・五条悟の働きにより宿儺の指を全て取り込むまでという執行猶予を得ることになる。
 自らの死刑に納得はしていないが、虎杖は宿儺の指を取り込むことを決め、対応する力を手に入れるためにも呪術高専へ入学することになる。


■感想
 やー、3巻発売辺りで買っていたのに気がつけば5巻出ちゃったよ。感想書くタイミングを逃すと本当にいけない。今、一番楽しみにしている漫画です。

 この漫画を知ったきっかけは1話試し読みを読んでから。伏黒の影絵式神がめちゃくちゃ好みだったのでとりあえず全部買いに行ったはずw

 虎杖と伏黒と釘崎の一年トリオは意外と好きなのですが、すぐに虎杖死亡で解散。大丈夫、0巻主役の2年組が来てくれるよ!
 まあ、虎杖は死亡扱いされているだけなんだけど、主人公が早々にメイン組から外れるという展開は驚きだった。

 手違いで特級呪物と戦うことになった1年トリオは虎杖を残して敗走。虎杖は宿儺の力で乗り切ろうとするが上手くいかず、宿儺が出てきて倒した後でも気を失っていたため宿儺vs伏黒戦へ。ここ好きだなぁ、伏黒は第二の主人公っぽいですよね。伏黒の「不平等に人を助ける」というのは大人になってヒーローの異常性を知った後だと信念があるように感じる。
 釘崎も初めは全く響かない女子だなとか思っていましたが、「オマエ顔覚えたからな」のシーンを見て好きになった。こいつは飾らないから信用できるw

 宿儺に心臓を抉られ死ぬことになる虎杖。
 五条先生ブチギレで高専の上層部が関わっていることが分かりますが、虎杖の中で宿儺と契約をして心臓を作り直して貰うことに。
 その内容は「宿儺が契闊と言ったら1分間身体を明け渡す」「この契約を忘れる」というもの。あー、これはやばい。2つめが特に。どこで使われるのか楽しみですね。

 伏黒と釘崎は2組と合流して対京都姉妹校戦の準備へ。
真希さんが乙骨好きっぽいのにほんわかする。犬巻はしゃけしゃけ言ってると嬉しいし、パンダはパンダだ。
 その間、虎杖は五条先生と特訓へ。映画にはポテチ、その気持ち分かるぜ。でも俺、コーラは最近飲まなくなったなぁ。

 虎杖は高専上層部だけでなく呪霊からも狙われており、一級呪術師の七海との仕事はなかなかに辛かったですね。吉野に同情はしないけど、母親に手を出すのは反則だろうと。ナナミンの武器が鉈とか震えるほど格好良いよな!

 京都組は始め、よく分からんと言うのが正直なところでした。真希さんの妹の真衣は仕方ないよ、才能なしと真希さんを手放す家だから性格も曲がってるだろうと。
 だが、東堂は本当に分からんかった。好きな女のタイプを聞き、気に入らなければ倒す。高田ちゃん(アイドル)の握手会に行く。うーむ。彼への対応は5巻で変わるのでまた後で。

 五条のサプライズ企画で虎杖はドン引きな合流、そして京都交流戦へ。
 呪霊対峙対決なのに呪術師狙って突っ込んでくる東堂を一人相手にすることになる虎杖だが、まさかの女の趣味が東堂とドンピシャw そして、東堂の脳にないはずの青春の1ページが……。
 ここで東堂は高田ちゃんに告白して振られるんですが、ラブレターを破る高田ちゃんがめっちゃ綺麗なのである。これは惚れる! お前の女の趣味最高じゃないか!!と手のひらを返すw

 東堂を除く京都組は上層部の命令で虎杖を殺しに来ますが、東堂がそれを阻止してタイマンへ。お互いを高みへと導く戦闘は青春ですなー。
 京都組では、と言うか見た目と能力的にダントツで三輪が好きなのですが、真希vs三輪戦は真希さんが上手でしたね。妨害されて万年4級の真希さんだが、呪具の使い方はスペシャリストなのである。

 パンダがパンダじゃない、パンダ先輩が何者か分かるメカ丸戦はお姉ちゃんの存在が気になりますね。お兄ちゃんのゴリラモードは不覚にも格好良くて困る。
 釘崎は偵察兵の西宮を取る寸前で真衣に打たれてリタイヤしますが、続く真希vs真衣の姉妹戦で真希さんが買って仇を取ってくれる。ま、この姉妹の溝は家系が関わってくるからなかなかに難しい。

 団体戦も終盤、犬巻が上層部が虎杖を殺すために放った準1級呪霊――を倒した真人たちの仲間・花御と出会ったところでお終い。

 駆け足でしたが、こんな感じで僕は非常に楽しい。
 真人は好きではないですが、彼の肉体と魂の話は興味深いし宿儺を巡る対決と最強五条悟をどう封じてくれるのかすっごく楽しみにしてる。
 あと、高田ちゃんの出番にもな!

 では、ここいらで今回のお気に入りへ。
 まとめて書くと選ぶのに苦労するんですが、京都交流戦前に虎杖の襲撃を命じられる京都組だが、東堂はその場から立ち去る。だって高田ちゃんの番組が始まるから。録画しろ? 録画してリアタイでも観るんだよ、というそんなシーン。


「いいかオマエら じいさんもよく聞け
 女の趣味が悪いオマエらには疾うの昔に失望している
 謀略 策略 勝手にやれよ
 但し 次俺に指図してみろ
 殺すぞ」


 こんなことを言う東堂に三輪は普通に「あの人に殺されたくないですよ」って言うんだけど、5巻のキャラ紹介で普通だけど普通のまま呪術師やってるのが少し異常ってあってすごく嬉しい。京都戦は本当に楽しいなー。







呪術廻戦 1〜5
芥見 下々
集英社
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2019年04月29日

幼女戦記13



「いかにして、市街戦における諸問題を合法化するかを考えるべきではないでしょうか」


 HAHAHA、今月ブログ更新するの忘れてたw
 いや、忙しかったんですけどね。新人教育で実績を出したらリストラ寸前の大先輩の再教育係とか胃が痛すぎる。お前が無理だと判断したら首切るから、とかホント無理。死ぬ。やめろ、人の人生は背負えない。おかげで二週間後には体調崩してたww
 そんな中でもいろいろあって、混乱しつつもやらせてもらったこととかご縁があっていただいた有り難いお話とか、充実はしていたのでご安心を。
 ペルライにも行けたしな! いろんな人にグッズ売り場の場所を聞かれるから社交性があがったのかと思ったら、スタッフと間違えられてただけだったがね! 物販の量が少ないって怒られてやっと気づいたよww


■あらすじ
 共和国軍に制圧されたアレーヌ市での市街戦を前に帝国はターニャが学生時代に提言した「悪魔の計画書」を行うことを決断する。
 第二○三遊撃航空魔導大隊はタイヤネン准尉の欠員を補う人員を探していたが適任がおらず、先日の夜間奇襲作戦からグランツが選ばれることになる。
 共和国軍のピアント中佐はアレーヌ市のパルチザンの存在と戦時国際法から帝国が攻め込むことを困難として迎撃に出るが、ラインの悪魔の部隊の練度と隊員たちすら動揺する悪魔の計画書を行おうとしていた。


■感想
 あらすじ、は、本当にもうコピペで行きたい。でも、一度決めたことを簡単に覆すなんて……と何度も煩悶する毎回。

 毎回毎回セレブリャコーフ少尉は可愛いなとそれを楽しみに買っている幼女戦記漫画版ですが、ついにアレーヌ市戦へ突入。原作は買ったけどまだ読めていないのでアニメで流し見した程度なのですが、正直アレーヌ市戦のことはほとんど分かっていない。
 今巻ではまだ詳しくは明かされないんだけど、やっと全貌が分かった。次巻も来月発売とか最高ですね!

 始まりはターニャの第一部隊の基幹要因であったタイヤネン准尉の穴を埋める人材を探すセレブリャコーフ少尉から。宝珠をオーバーヒートさせた新人としてグランツの名前が挙がるが、本人はそんなことなど知らずに通常どおり過ごそうとしていた。食欲などないが無理矢理食事を行っていたところをメンタルが強いという誤解を生むことになる。南無、でも未来に君は案外楽しくやってるよ!

 一方ターニャは上官に呼び出されてアレーヌ市の現状、補給拠点である都市を共和国軍に制圧されて帝国の補給線が追い詰められていること、アレーヌ市には市民がいるため武力制圧はできないこと。
 そこで活きてくるのが、ターニャ発案の通称・悪魔の計画書。要するにアレーヌ市には市民はいないと、最後の一人になるまで戦うという言動さえとれれば戦時国際法には引っかからないというもの。
 ああ、なるほどなー。言質さえとってしまえばこっちのもんという奴だ。だが、それを平然と公言できてしまうことが異常なんだがね。

 勝った気満々のビアント中佐がいるアレーヌ市戦へ。
 デコイなどあっさり多様してくる二○三大隊の練度の高さにラインの悪魔の強さの秘訣を知るビアント中佐だったが、二○三大隊の方も副長のヴァイスが負傷から戦線離脱するという自体が起きていた。これから行う任務のことで躊躇した結果だった。
 ヴァイスを下げさせたターニャはグランツを引き連れてビアント中佐戦へ。散々自分の策を真似された鬱憤をぶつける戦いになるが、これ以上攻め込めないだろ?いいや、方法ならあるぜ、という応酬を経てビアント中佐負傷から一時戦線離脱。
 その間にターニャは降伏勧告を行い、アレーヌ市戦の結末は次巻へ続く。

 いやー、楽しいね。漫画の二○三大隊はターニャを信仰しすぎていて笑うw だからこそ、すれ違いというか勘違いがより面白くなっているんだがね。
 映画の方はいつの間にか来場者特典が全部集まっていたりしますが、原作読んでからえっちゃら読んで感想を書こうと思う。うん、ちまちま通ってたら毎回ぼっちで見てた、しかもピンポイントで隣に座ってくる人が持ってない特典を譲ってくれたんだ。奇特な人もいるもんだ。でも、パーソナルスペースの関係で他に誰も居ないのに隣に座るのは勘弁してください。

 では、ここいらで今回のお気に入りへ。
 アレーヌ市に潜伏する共和国軍に降伏勧告をすると決めたターニャのシーンから。
 嫌な仕事の結果を背負う必要はないと言う大隊長に隊員たちは感動するが、その感情はどこまでもすれ違う。


「我々の仕事は対魔導師だ。
 降伏勧告後の事は含まんよ。たとえそこで何が起きようとも」
『大隊長殿…
 一番お辛いのは大隊長殿だというのに我々ときたら…!!』
「了解しました。勧告中の防御はおまかせ下さい」
「存分に大隊長殿」
『こいつらには人の心がないのか』


 ターニャからすれば本当にマジそれであるw
 ま、下っ端な僕としましては上官が責任を取るのは当たり前なのであまりこの辺は気に負わない。けどまあ、そのためには優秀な歯車たらんと務めなければならんわけですが……仕事が今の状況のままなら転職を考えねばならん。







幼女戦記13
東條 チカ (漫画),カルロ・ゼン (原作),篠月しのぶ (キャラクター原案)
KADOKAWA / 角川書店 (2019/4/25)
posted by SuZuhara at 08:34| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月31日

あおざくら 防衛大学校物語 1〜11



「オレも… オマエも…
 進み方は違っても……目指す目標は一緒だからだろ!!」



 もうほとんど出てこられていませんが、元気です。3月は遠い目をしたくなることばかりでしたが、なんとか元気ですたぶん。
 ただ今年は毎年頑なに守っていたことを守れなかったので、そろそろ自分も変わるべきなのかもしれないとも思いだしている。要するに精神的に参ってるんだよ!
 そんなこんなな状態になると漫画を大人買いするので、ちょこちょことその感想を書いていきます。


■あらすじ
 近藤勇は都市開発で親の定食屋が潰れることになり、進路について考えるようになる。その時、自衛官となった昔の友人と再会し、そして防衛大学が学費もかからず、勉強をして給与も出ると聞き、進路を定める。
 大した夢も持たずに防衛大に来た近藤だったが、今までとは全く違う環境、厳しい規律と先輩たちに揉まれながら自分のこれからと向き合っていく。


■感想
 わふー、あらすじ本当に無理だ。もうやめたい。
 この本を手に取ったのはたまたま上司の娘さんが防衛大に受かったという話を聞いたことから。「凄いことだけど辞退することにした。親としては学費0は魅力的なんだが」という言葉からどんなとこなんだろうと興味を持ったのがきっかけですな。

 守銭奴な近藤は家の事もあり、進学を希望していなかったのだが、定食屋を畳む発言から進路を考えるようになる。そこでかつて一緒に遊んでいた年上の友達の自衛官として姿を見て興味を持ち、教師から防衛大のことを聞き受験することに。
 防衛大とはざっくり言えば士官学校である。未来の幹部自衛官の育成場なのだが、その実態ってほとんど知らないよなー。

 近藤もなにも知らないまま寮に入り、対番――新入生に防衛大のルールなどを教える係の松平に勉強道具を買って貰い、歓迎パーティまでして楽しい寮生活が始まる。
 が、入学式を終えて様子は一変する。そこからは軍隊生活の始まりだった。
 うおぅ、西脇先輩怖え。でもナイスゴリラだから先輩としては好きだ。寿司奢ってくださいっ!

 初めは一年の前期部屋の仲間と防衛大のルールを叩き込まれる。その仕打ちは理不尽だったが、それはいずれ理不尽な状況に追い込まれたときに対応するためだった。
 防衛大だから銃器の取り扱いなどもするんだが、挨拶や服装などのも厳しいので友人たちが追い込まれていく。脱柵とか、反省文30枚とかが溜まっていったら逃げたくなるわな。
 ムードメイカーだった原田の脱柵に気づいた近藤は部屋長の坂木に声をかけ、貰った猶予時間で解決できたときは本当に安心したよ。坂木も優しいよなー。

 後は同部屋でずっと個人プレイしていた武井の帰校遅延の服務規程違反より始まるヘルウィーク。同中隊全員に罰が下るのに武井だけは免除されるという、きっつい一週間が始まる。
 これは武井が謝れば終わるんだけどプライドの高さからできず、近藤がその鼻っ柱を折る。なんだよ、まだ見ぬ未来の妻を命にかえて守る☆候補生ってww Twitterはやるもんじゃないって思ったよ。私も先日、先輩からTwitterアカウント知らされたけど、検索なんか怖くてできねぇよだよ。

 近藤は総合力は高い方なのだが、知力的な方が高く、運動関係はほとんどできない。遠泳もそもそも泳げないし、教官に無理矢理ジュースを奢らされたことから苦手意識を持っていたのだが、そこでヒロインとの秘密特訓が発動する。
 初日からなにかと縁のある岡上乙女。休日の外出時に部屋の面々とはぐれた時も、校友会で悩んでいた時に儀仗隊に誘ってくれたりする彼女のマンツーマン特訓である。武井じゃなくても近藤死ねと叫びたくなる状況だが、僕はそんなことは思わない。だって乙女さん、坂木部屋長の妹ですからね。しかもあの人なにげにシスコンですよ。
 親が離婚していることで名字が違い、兄妹であることは四学年しか知らないんだけど、近藤だけが知ってしまい、乙女が関わると坂木部屋長が面白いので楽しかったりするのだった。

 前期が終わり、坂木部屋長が小隊学生長となって一学年の小隊学生長付に近藤を推薦する。
 中期に入ると部屋替えがあり、西脇先輩とお別れ。俺の癒やしが……。

 中期で同部屋となった土方と近藤はなにかとぶつかり合う。土方が徹底的な能力至上主義で足手まといになりそうな同期に対校を進めたりするから周りからも嫌われ気味。
 近藤は小付という一学年の責任者、一学年の誰かが怒られるときに一緒に怒られるという責務に一杯一杯になりながらも改善点を上げ、土方とも向き合うようになる。土方の兄の話はむしろ九浪とかプレッシャーで死ぬよと不憫に思ったよ。土方は兄にこそやめることを勧めるべきだった。
 ま、近藤と土方を一緒にするのは坂木の狙いでもあったんだけどね。

 次に開校祭が迫り、棒倒しへと参加することになる。え、防御局の猿が坂木とか最強だろうと思ったのは内緒。
 この棒倒しって競技は初めて知ったのだが、両陣営、棒を守る防御局と相手の棒を倒しに行く攻撃局がある。二分以内に棒を三十度倒した方が勝ちなんだが、分かるよな。そんな簡単なものじゃないんだよ。
 ジャンプ力が見込まれて儀仗隊にも関わらず参加することになった近藤と近藤が出るならという対抗心で出た土方の活躍で無事に優勝するけど、この開校祭で乙女と近藤の幼馴染みの松井がニアミスしててキツい。幼馴染みヒロインは負け組理論と坂木のこともあって私は乙女派なので、強く生きて欲しいと思う。

 開校祭が終わった後は乙女とデート。なのだが、武井に邪魔される。まあ、元々デートではなく進路、陸海空軍のどこに向かうかという相談だったんだけどね。乙女は明確な夢がなく、兄を追ってきただけの自分は防衛大を辞めるべきじゃないかとも悩んでいて、同じ夢を持たずに入った近藤に相談したかったというオチ。
 自分の進路になれるほど憧れる人は簡単には現われない、と諭して一緒に防衛大に帰りますが、そこで交通事故に遭遇。近藤が駆けつけ、乙女が連絡。対処法は習っていなかったが同じく居合わせた自衛官の指示でなんとかなる。
 帰ってからの内恋撲滅委員会と坂木の伝言とか楽しいことばかりだが、先程の自衛官・千葉が訓練教官として着任するというところで現在出ている11巻まで終わり。

 いやー、知らないことを知るのは楽しい。
 僕には絶対に無理ですが、自分の生活を改めて振り返るようにもなった。習慣にしてしまえば掃除とかも苦では無いんだけど、そこに至るまでがなー。とりあえず、サボりがちなアイロンがけはちゃんとするようになったよ。
 なかなかに楽しいので引き続き買っていこうと思います。

 では、ここで今回のお気に入りへ。
 今回は台詞や状況というかね、内恋撲滅委員会が来ているTシャツの文言を書きたいw
 内恋とは分かると思うけど、防衛大の中で恋人を作ること。乙女と出かけた近藤はここに目を付けられて、乙女と出かけたことから坂木の怒りを買うわけだが、彼らはその肉体に貼り付けた衣服で主張する。


・内恋は楽しいか? オレたちは今日も平和のために身体を鍛えるぞ
・内恋してんじゃねぇよ お見通しだぜ
・筋肉は裏切らない
・事故チュー 自己チュー 内恋チュー


 こんな服をきた筋肉質な男どもにつきまとわれたら泣くわw 筋肉を鍛えに走るしかないなww
 ま、冗談ではありますが、こういうノリは嫌いになれないので地味に次巻が楽しみなのだった。








あおざくら 防衛大学校物語 1〜11
二階堂 ヒカル
小学館
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2019年01月14日

テロール教授の怪しい授業 1



「つまり皆さんはカルトに引っ掛かりやすい テロリスト予備軍でーす!」


 Fate/HF2章観てきましたー。
 ……いやー、エロかったわ。とりあえず、来場者特典がフィルムになったら後半行こうと思ったね。あ、濡れ場じゃなく戦闘シーン狙いでね。絆ヘラってこんな恐怖なんだろうなという強さとそれ以上の魔力無尽黒王、冒頭から魅せつけてくれるイリヤの可愛さ、姉さんと呼ばれた凛の照れ顔、ライダーの図書室戦とイリヤと凛は必ず守るアーチャーは格好良かった。あ、一応士郎のことも助けてたわ。あとは藤ねぇの言葉は桜を救いつつもイリヤのことも救ってて泣きそうだったぜ。……え、桜? 僕がエロい人を直視出来るわけないだろw
 来春という最終章が楽しみで仕方ないのですが、最後ちょろっとでもルヴィアさん出てきてくれないかな、時計塔関連出てこないかなとも期待しているのだった。


■あらすじ
 大学に入学した佐藤は新歓の勢いに呑まれまくっていた。そんなところに助けてくれた先輩に心を許しかけるが、割って入ってきたティム教授が彼らが学生ではないこと、カルト等の勧誘であることを看破して再度助けられる。
 教授は強面ながらも優しく、自分を変えたいと思っていた佐藤は教授のゼミで開かれる新入生相談会へ参加することに。
 そこで聞いた教授の言葉、優しいTAの存在に背中を押されゼミにはいることを決めたのだが、教授の第一声は「このテロリストどもめーっ!!!」という強烈なものだった。
 カルトや宗教の勧誘方法でまんまと引っかかってしまった佐藤たちゼミ生は脱落=テロリスト認定という過酷なゼミへと入ってしまったのだった。


■感想
 幼女戦記等の作者であるカルロ・ゼンさん原作の漫画で、ずっと読みたかった漫画です! 次々と潰れていく近場の本屋と最近通販面倒というどうしようもなさから変えなかったのですが、映画を観た後で初めて入った本屋にあってくれた!
 女性店員さんが表紙絵に絶句。顔を二度見した後で目を逸らされながら「カバーは……」と言われた時は人間不信が加速したがねw いいじゃん、教授は顔怖いだけだって。私も無言でいると怖いらしいが基本はチキンですよ……。

 そんなこんなありつつも、さて中身に行きましょう。
 1話についてはあらすじで書いたとおり。厳ついが優しい教授のゼミに入ったかと思えば、脱落と同時にテロリスト認定されて通報され、米国国務省の要注意人物化する。
 それってヤバいのか? どうせハッタリだろ?と思うかもしれないが、理路整然と言われれば萎縮するのが通常だろう。教授にどこまで出来るかなんか分からなくても、だ。

 もうちょっと詳しく説明すると、テロリスト=頭がおかしい人ではない。頭が良い=高学歴の人も沢山いる。漫画でも例に挙がっているけれども、電車で事件を起こした某宗教なんか特にそうだったらしいですしね。
 つまり何が言いたいかというと、テロリストに対して無知であることは防御策を持たないということなんだ。知らない間に信者となってしまうことが有り得ることを理解しなければいけない。
 甘言にひょこひょこと釣られてしまうような生徒を教授の反テロリズム教育で勉強していきましょうね、というもの。

 これから大学に行くという人は是非読むといいよ。勧誘多いからね。私も大学時代にあったなー、暇つぶしに聞いてみたけど声の抑揚がおかしくて「この人、本心じゃねぇな」って思って指摘して敵対心持たれたことがあったんだけど、教授の講義であの人の状況がこれだったら申し訳なかったなぁと思ったよ。

 佐藤は嫌々ながらもテロリストになりたくなくてゼミに参加するが、教授はそれを見てため息。科目登録手引きに「2コマ目までは変更可能」と書かれており、今回に来なければ変更できたということ。
 ショックを受ける佐藤たちゼミ生は楽しく反テロリズム勉強へ。写真を見て誰がテロリストだ?とやるのだが、そもそもテロリストとは?
 一方ではテロリストと呼ばれても、もう一方では正義の人。善悪は見方によって変わるというヤツだ。テロリストは?という言葉だけでは当てはめられない。歯車が狂えば誰でも、特に教養が高い者こそそっちに転ぶ可能性があるということ。

 次の講義で新歓で勧誘している人たちを見に行くってのがあるんだけど、勧誘させる→なんかヤバい人→孤立させて退路を断つという目的があるんだそうだ。そしたら後は過激化させるだけつー、怖いね。対処法とかも解説されているからきちんと読もうな。
 私という人間はそもそも人嫌いなので群れることは出来ず、そういうものに関わらずにいられましたが、この先もとは限らないからなー。

 なんだかんだびくびくしながらも教授の授業についていく佐藤だったが、教授の忘れ物のドーナツを届けに行った時にTAの川島さんが英語で罵倒されているところを見てしまった。恐る恐る教授に聞くと黙れの一言。
 ここから佐藤と幹事の村河、秋川とアカハラの現場を押さえようとするわけですが、実際はTAさんが受けているアカハラ、セクハラを教授が知りキレて対抗策を打っていたというもの。

 教授の頼もしさハンパねぇ……。僕はですね、パワハラでちょっと壊れかけたので。録音は出来なかったから証明するのが大変だったんだけど、証拠を提出した後で人事に「パワハラすごい上司だから壊れない部下を与えたんだけどダメだったかぁ」と言われた時は殺意しかなかったね。クッキーやるから許してとか……俺に至るまでに壊れた人の数を聞くと主犯はこいつだと思うよ。根本的におかしいんだろうなあの人。

 教授に利用されつつもTAさんの問題が解決して次は合宿へ。次が楽しみですが、1話冒頭の件はなんなんだろうな。教授はなにを忘れた方がいいんだろうか。授業もだけどゼミ生たちの関係も面白いので次も楽しみに待ってます!

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 今回はシズナイズナを助けてJUDAの一員としてスーツを着た浩一に社長秘書・緒川がかけた言葉を。


「往々にしてお馬鹿さんは予防接種を過小評価しまーす!!
 病気と同じ! 手洗いうがいを大切に!!
 みなさんはテロリスト適正が抜群に高い!! だから予防接種は必要です!!
 個人としての「自我と自制心」をしっかりと持ってくださいね!!」 


 本当に無策はいけない。ラスボス行くのに装備を調えないのはうちの親だけだと信じてる。ボス倒してと言われて装備がひのきの棒でやくそうなしの状態を渡された時のことは今でも忘れない。
 そう考えると予防接種=対策の必要性が実感できるゲーム脳なのでした。








テロール教授の怪しい授業 1
カルロゼン(原作),石田点 (漫画)
講談社 (2018/12/21)
posted by SuZuhara at 18:18| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする