「落ちてきたのはこのロボットだ」
ちょいと近状を語るにはヘビーすぎる事態になっていました。遠くない人が亡くなり、そのことから近い人が精神を病み、僕は事故に遭遇するというね。
私自身はぴんしゃんしているので問題ないですが、気持ち的に落ち着かない日々が続いてましたので、こういう時はゲームしないとな!
という感じでしたので、ぼちぼち平常運転へと戻りましょうかね。
■あらすじ
早瀬浩一は三年前に巻き込まれた事故の後でいつの間にか手に入れた力を中学で不良たち相手に振るっていたのだが、突如襲撃してきたロボットからラインバレルに助けられてそのまま搭乗者=ファクターとして戦うことになる。
初めこそ力に溺れて暴れていた浩一だが、同じくマキナのファクターである森次玲二と戦い格の違いを見せつけられ、自分の目を覚まさせようとした幼馴染み・矢島の死をきっかけにJUDAへと連れて行かれ、三年前の真実を知らされることになる。
■感想
あらすじは本当にまとめられない。もうコピペにしてしまおうかと本気で見当しよう。
さて、今回は大好きでたまらないロボット漫画のラインバレル完全版が出ていることを知り、とりあえず既刊は全部買ったぜという話。
私はアニメから入った人間ですが、アニメとは別物のシビアすぎるストーリーとアニメEDソングの素晴らしさがすっごい印象に残っている。
ちなみに言うと原作は最終刊まで読了済み。城崎さんは髪を切ってからが最強だと信じてやまない。くそぅ、大分先だなぁ。
せっかくなので一巻ずつ感想を書いていこうと思います。
内容は初めのラインバレルとの邂逅、そして三年後に再会。
初めの浩一はすごく嫌なヤツというか、強すぎる力を手に入れて驕ってしまう中坊そのものなのでものすごく嫌われる主人公ですが、結末を知っている身としては正義の味方への信頼は揺るがない。てか、その後に触れたいろいろな作品の「正義の味方」のおかげで本当にいろいろ考えさせられることになった。社長の言葉なんか特に。
好きな女の子の前で強い男に守られてばかりで守ることのできなかった浩一はそれがネックとなっていて、はっきり言って突如手に入れた力に溺れていた。
だが、それはあくまで人としては強いレベルであり、襲撃してきたバケモノを前に逃げて、ラインバレルが現われたことにより助けられる。
浩一のピンチに現われたことから呼べば来るのではと考えた浩一と浩一とラインバレルを捕獲しようとするJUDAの対決。
ラインバレルが強いので圧勝しますが、ここでスーパー森次タイム。ヴァーダントの格好良さが異常なのではなく森次さんは異常に強いので浩一も打ちのめされる。
城崎が転校してきたりしますが、しばらく絡みはないので耐えろ。理紗子で耐えろ? ……難しいこと言うなよ。
一方で浩一が力に拘る理由が自分にあると知った矢島は浩一の目を覚まさせるために雨の中で殴り合う。
ここは結構好きなシーンですね。強い幼馴染みだった矢島が自分の今までの行動の正当さに悩み、そして人間らしい打算を吐露するくせに、最後には昔からそうだったろといつものように浩一を助けるところなんか特に。
森次さんと山下くんが浩一を捕獲するつもりだったのですが、先に襲撃してきたマキナによって矢島が致命傷を負い、そして浩一を助けて死んでしまう。
ここからブチギレ浩一とマキナ、そしてJUDA組との三つ巴。山下くんが矢島の仇のマキナを殺してしまったことから浩一の殺意がJUDAに向いてしまうのだが、ここの浩一は本当に厄介だなー。
浩一が力の使いすぎで昏倒したことからJUDAに連れて行かれるのだが、加藤機関などちょこちょこ出てきている。
浩一は初めてJUDAの石渡社長と話をすることになり、浩一が望まない力を手に入れた理由――ファクターになるための二つの条件が明かされる。
それは直接ナノマシンを埋め込むことと、マキナに殺されること。
三年前の事故で浩一は一度死んでいること突きつけられたところでお終い。
これからいろいろ起こるので忘れがちな序盤でしたが、矢島は本当にいいヤツだよなー。ヒロインが目立たないのは歯がゆいこともありますが、たまには女子などいらぬと戦いたいこともある。ロボットものだと特にそう思いますな。
とりあえず発売済みの6巻までは買ってあるのでこれから選っちゃら呼んでいこうと思います。
では、この辺りで今回のお気に入りに。
矢島が自分を犠牲にして浩一を救ったシーンでの浩一の独白。自分を偽善者だと言っていた矢島だが、過去に守ってくれた姿に打算があったとしても浩一は矢島に憧れていた。
なぁ矢島…………
それでもオレ
お前みたいになりたかったんだよ
友人の片腕を抱いて絶叫というのは中学生には過酷なシーンですが、主人公の覚醒としては素晴らしい。
怒りのままに暴れる浩一が、このあと矢島の残した言葉で正義の味方へと進んでいくのはもはや運命なんでしょうな。
鉄のラインバレル 完全版 (1)
清水 栄一,下口 智裕 (著)
ヒーローズコミックス (2017/12/5)