2021年06月19日

50歳になりまして



「なんか、女子って面倒くせぇな」と、ザ・女子の私は思いました。


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 グレンラガンやキルラキルの監督・今石洋之展に行ってきました。
 会場が東所沢とか絶対に行けないな、と思っていたところで仕事でそっち方面に行かされることになったので、じゃあ行く代わりに直帰させてと条件を出したのはこのためでした。金曜の夕方にお邪魔しましたが、平日の夕方はさすがに穴場だったようで人が少なくて見やすかった。グレンラガンの初期設定とか、ここから完成品に繋がっていったんだなと思うと面白かった。
 他作品は知らないモノも多かったのですが、ゲームにも参加されていたのでそっちの方が懐かしかったですね。
 でもまぁ、一番の目的だったキルラキルクリアファイルが買えて良かった。特典色紙もキルラキルだったしな! プロメア色紙は滅多に更新しないTwitter感想応募で頂きました。


■概要
 外国へ留学することを決めた光浦靖子。家を引き払う準備もしていざと待ち構えていたところ、新型コロナウィルス蔓延により打ち切りとなってしまう。
 妹の家に居候しながら、彼女の変わってしまった生活やお笑い芸人としての自分、そしてこれからの自分について語られるエッセイ。


■感想
 何度も言ってると思うが、私はエッセイというものが苦手だ。なんでだろ? オチが無いからじゃないかな、展開がないものって苦手に感じるんだよ。
 じゃあ、なんでこの本を手に取ったかというと、人嫌いな僕だがオアシズ――大久保佳代子さんは好きなんだ。めちゃイケを見ていた頃はそうでもなかったんだけど、下ネタ連発するところとか絶対に苦手なタイプなんだが、憎めないんだよなぁ。大久保さんが出るのであればテレビを観る。

 本の冒頭でも語られているが、このコロナ禍が始まった頃の『ボクらの時代』リモートで光浦さん大久保さんいとうあさこさんが出た回を観ていて、仕事を休んで留学しようとしていたのに行けなくなって妹の家に居候中という話をしていたのを覚えていた。
 あれはどうなったんだろうと気になったのが本書を手に取ったきっかけ。
 きっかけなんて概ねそんなもんですよ。

 読んでみて思ったのは、まぁなんて面倒な人なんだろう、とw
 思えばめちゃイケの時からよく泣いている人という印象はあったが、なかなかの屈折ぶりなので読んでてそれがよく分かった。
 私は一度、光浦さんとお会いしたことがある。あれはほぼ日のTOBICHIで光浦さんのブローチの個展的なことをやった時に友人が行きたいというので一緒に行ったのだが、そこにご本人がお友達と一緒に来られていた。
 私という人間は周りの人に興味が持てないので一切分からなかったが、友人が言葉を失っていて面白かったことを覚えている。そこでタバコを吸うんだな、と思ったのだが、そのタバコについても書かれていて自分の中で合点がいった。ファンである友人が他の人に交じってサインをねだらないことを選択したのは正解だったようだ。そうだよなぁ、芸能人だってプライベートは必要だよ。

 話が逸れたので戻す。
 初めは居候中の妹家族について、留学することについて。特に留学を決めた辺りの話は面白かったが、光浦さんの内面に関する話になると、やっぱり面倒くさいひとだなぁ、と。いや、僕も人嫌いのビビリなんで気持ちはよく分かりますがね。
 50歳になって、閉経についてとかシリアスな話にもなっていく。けれども、やっぱり面倒くさいんだ。心配してても仕方ないと私なら思考をぶん投げることもずっと考えて悩んでしまう人なんだなとひしひしと感じました。
 光浦さんは本編で大久保さんと反対が求められるからこういうキャラになったと言っていますが、これは凸凹だからやっていける典型なのではないだろうか。
 冒頭で私は大久保さんが好きだと書いたが、きっと大久保さん単体ではそうは思わなかった。テレビでオアシズをコンビで観ることはなかなかなかったが、やっぱり二人が一緒に出てると嬉しかった。

 あ、あと本に関しては羨ましかったな。
 家には一室本を置くだけの部屋を作っていたとか、なんだよその理想の空間。それ見たかったなぁ。

 今回のお気に入りはどこを引用するのも難しいのでなしで。興味がある方は是非一読を。






50歳になりまして
光浦靖子
文藝春秋 (2021/5/29)
posted by SuZuhara at 23:14| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月29日

kotoba2020年夏号



「モンスターはリアルだ。ゴーストも。
 どちらも我々の内部に生きていて、ときどき人に一杯食わせるんだ」



 朝起きて窓を開けると、一夜にしてでかい蜘蛛が窓に蜘蛛の巣を張っていた。
 もうね、戦争だよ。俺の先制攻撃で巣を壊す。蜘蛛の巣は壊すと呪われるとかなんとか――うるせぇ知ったこっちゃねぇ!
 蜘蛛は様子を見ている。怖がる俺が撤退する。蜘蛛は再び巣を作り始める。俺の不意打ち、蜘蛛の巣は壊れた。を繰り返しているのですが、僕んち裏手が山なせいか結構虫に襲われる。そして私は虫が怖い。自分にないモノを持つモノ、できるモノは怖いんだ。あいつら足ありすぎじゃない?
 そんなこんな性格なので、僕にとって世界の大半は怖いものばかりだよ。



■概要
「情報」ではなく、「コトバ」を紙の本で残したい。そんな思いを実現すべく創刊された、集英社クオータリー『kotoba』2020年夏号、スティーヴン・キング特集。


■感想
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 まず、ふらっと入った本屋でこんな赤い装丁見たら手に取っていた。しかも、最近『書くことについて』読んだばっかりだったし、自分の中でタイムリーなスティーヴン・キング特集だったので購入。

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 こんな写真をあげといてなんだが、中身はほとんど文字である。
 著名人によるキングへの想いや解説が書かれていてなかなか興味深い。読んでいて面白かったのは、浦沢直樹さんと永井豪さんで、二人の漫画を読んでいる身としてはこういう話が聞けるとわくわくしてしまう。
 でも、中でも町村智浩さんの「キングと父になること」が一番印象に残っている。

 キングのアル中やヤク中については知っていたが、その葛藤の中に父親に捨てられたことが根幹にあるとは思わなかった。幸いなことに私は親に捨てられるという経験はしていない。だからこそ、物心つく前にいなくなかった存在がそこまで傷跡を残しているとは思っていなかった。
 キューブリックの『シャイニング』に大してキングが激怒したことは有名だが、その理由が原作改変だとか気に入らないとかふんわりとしか分かっていなかったんだ。
 ここに書かれた怒りが正しいかなんてキングにしか分からないだろうけど、『シャイニング』でジャックに父親としての自分を、ダニーに息子としての自分を重ねているというのはすごく説得力があった。
 だから、原作と違うジャックの印象や最後の言葉が削られたことについて怒ったんだろうな。

 あと、キングの未翻訳を含めた著作、映画化作品全解説はめちゃくちゃ嬉しい。俺、『図書館警察』が読みたいんだけど、売ってなかったんだよな……。
 著作は読んでいないですが、映画は結構見てますね俺。
 一番好きなのはダントツで『ミザリー』。怖いを通り越して、どう生き残るかを考えさせられる。相手の望む言葉や行動をしても、結局アニーの気分次第なのだからやっぱり人が一番怖い。でも、不思議と私はアニーをサイコパスとは思えないんだよなー。

 もちろん、知らない作品もいっぱいあって『キャリー2』なんかもあるんだね。『ペットセメタリー』のリメイクは楽しみにしています。

 キングについては半分くらいで、あとは連載コラムなどがあります。
 正直、興味のないものは読んでいませんが『水を運ぶ人からスタジオジブリ証言録〜』は面白かった。

 皆さんのキング好きが分かるマニアックな考察がされているのでそういうの好きな人にはお勧めだが、求められるキングに対する基礎知識のハードルは高い。私は映画を観てたのと、『小説作法』(新訳版『書くことについて』)を読んでいたからなんとかついて行けたが、みんな口々に原作読めと言ってくるから大分居づらかったぞw
 特に『小説作法』はみんな読んでいるのな。役立てることができることが著名人たる所以なのでしょうな。

 では、ここらで今回のお気に入りへ。
 解剖学者・養老孟司さんのインタビューにて最後にこんなことを言われている。


 まだキングを読んだことがない人が、私には羨ましい。なせなら、懐かしい恐怖と初めて出会う機会が、その人には残されているからです。


 ああ、こんなこと書かれたら読むっきゃないじゃん。近々探してきます。





kotoba2020年夏号
集英社 (2020/6/5)
posted by SuZuhara at 15:05| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月23日

書くことについて



 まずは書斎のドアを閉めて書き、次はドアをあけて書く。


 ちょっと待ってよ、『2分の1の魔法』日本上映版にはシンプソンズの短編上映されないってマジかよ。僕ら日本のシンプソンズファンはどれだけの苦境を味合わねばならないのか。日本語吹き替えの再開、ずっと待ってます……。
 暑くて毎日キツいですが、なんとか生きてます。来週からは少し休みがもらえそうですが、そんな空手形を今更信じるほどお人好しでもないので、小説を5,6冊買うだけにとどめたがね。


■作品内容
 1947年、アメリカのメイン州ポートランドで生まれたスティーヴン・キングがその生い立ちから、高校教師を経て74年に長編小説『キャリー』で作家として脚光を浴び、現在に至るまでの作品についての話と、書くと言うこと自体について書いた文章読本。
『小説作法』の題名で刊行された新訳版であり、巻末に収められたスティーヴン・キングが読んで損はないと勧めるブックリストも2001年から2009年にかけて八十冊追加されている。


■感想
 さて、今回は私としては一風変わった本を読んだ。
 この読本と名のつく本が私はいまいち好きになれなかっったりする。いや、副読本とか買うことはあるんだけど、あんまり元が取れないというか、一回見たら(読むではなく)はい終わりみたいなところがある印象。
 要するに難しすぎる。浅く広くな人間には向かないことこの上ないと思い込んでいる。
 じゃあ、なんでこの本を手に取ったかというと、実は前々から“スティーヴン・キングが書いた”というだけで興味はあった。
 しかし、僕はスティーヴン・キングをほとんど知らない。『IT』『シャイニング』『ミザリー』などなどの幼少期にトラウマを植えつけてくれた映画の原作者というだけで著作は読んだことがない。だから、まずは著作を読んでからからなぁと思っていたのだが、訳が合わないと読めないんだよ。本当に小説は文章が合うか合わないかに左右されるから、作品が好きだからこそ読みたくないという矛盾に陥っていた。

 でも、そんなのどうでもいいじゃんかと今作をさっさと買った。いや、これじゃあ語弊ありまくりだ。珍しく買うまでちょっとしたドラマがあったから聞いてくれ。
 本屋で検索して在庫があるからと棚を探して見つからなくて、書店員さんと一緒に棚を探しやっぱり見つからなくて、なぜか一緒に裏倉庫まで行って探して案の定なくて、平謝りされながら取り寄せてくれるっていうから手続きが完了した瞬間、「ありましたーっ!」と駆け寄ってくる店長さんのおかげで買えた一冊だったりする。
 所要時間2時間弱w 笑うしかねぇ、むしろ客としては怒り出す状況だが僕は心から礼を言って買わせていただいた。こんな思い出が出来たら手放せないね。

 ちなみ、ちょっと本屋行ってくると言って出掛けただけだったのに2時間コースってのは、家族にめちゃくちゃ嫌味を言われたりもしたがな。

 けれども、読んでよかった。
 非常に面白かった。

 本作は明確な目次がないんだけど、本編の方でキング自身が語っている内容がある。
『履歴書』スティーヴン・キングが作家になるまでの出来事。
『道具箱』小説を書くのに必要な道具について。
『書くことについて』小説を書く上で重要なこと、あるいはキングの書き方。
『生きることについて』生死を彷徨った経験から気づいたこと。

 ざっくりになってしまいますが説明すると、『履歴書』では本当にキングの生い立ち。シングルマザーの母の元、中の下くらいの家庭環境で兄とともに育ち、内耳炎などの病気で一年遅れの学校生活とか、子どもの頃に初めて書いた物語が言ってしまえばパクリ、そのまま写したものを母に見せて「次は自分で考えたものを」と言われたことからオリジナルの話を書いて、母親からではあるが初めてお金を稼いだ。たぶん、この経験がなければ書けなかったと言っても過言じゃない経験だったんだろうな。

 キングの学生自体も面白いこと、特に兄・デイヴが作っていた新聞〈デイヴのミニミニ通信〉の件とか本当に面白かった。
 そこから奥さんとなるタビーと出会い、子どもも二人生まれるが、キングは作家志望というだけで底辺の暮らしをしていた。後に高校教師になるが、それは給料は安定しても書く時間が奪われていき上手く行かなくなっていく。
 そんな時に書いた『キャリー』を思いつくが、キングはそれをボツにする。理由はいろいろあったが、一番の理由は売れないから。売れない作品を完成させられるほどの余裕はなかった。
 でも、屑箱から丸まったそれを見つけたタビーが太鼓判を押す。生理のことなどの男が知らない女子の学生生活についてはタビーが請け負ってくれて、キングはキャリー・ホワイトが好きじゃないまま書き出したという。

 結果は言うまでもない。『キャリー』はうちの母親すら知っている傑作だ。そして、これもまた俺の幼少期のトラウマ映画だ。
『キャリー』の刊行が二千五百ドルで決まり、ペーパーバッグが決まるかもしれない。これ、日本だと馴染みないけど、紙表紙の廉価版と思えばいいのかな?
 ここからペーパーバッグ契約が決まるまでの件は、読んでるこっちまで嬉しくなったくらい。あの悪ガキがついに奥さんを喜ばせてあげられるのか、的な親戚の叔父さん目線だったが、キングはそんなことを思っていい人物じゃないので注意w

 にしても、奥さんの存在がでかいよなー。
 あとお母さん。だからこそ、キングの母の死は私までつらかった。

 次の道具箱については小説家にとって必要なもの。ここらは小説を書く人には響くんでしょうね。

 まず、道具箱の一番上――よく使うところに入れるのは語彙。量ではなくどう使うか。
 私はこの辺りで『図書館戦争』の1シーンを思い出す。頭のいい人は難しい言葉を使うんじゃなくて簡単な言葉で伝えるんだよ、ってうろ覚えだけどそんな感じ。豊富な語彙も、簡単な語彙だけ使うことも素晴らしいが、言葉の多さで誤魔化すんじゃないってこと。

 次が文法。キングは副詞が嫌いだけれども、ここは難しいよな。〜する。〜した。とかばかりだとチープに感じちゃうからこそ、「とても」や「すごく」とか副詞を使いたがるんだと思う。ほら、強調したいじゃん。
 ここを読んで思い出したのは赤川次郎さん作品。読んだことがある人なら分かるだろうけど、あの人の作品には無駄がない。場面転換すら一行で終わらせるあっさり度なのだが、テンポがよく無駄がない。私は赤川次郎さんの作品ほど疲れない作品を知らない。
 なのに、過不足なく伝わるんだからすごいんだよ本当に。

 本題である書くことについて。
 作家になりたい人が絶対にやらなければならないことは、たくさん本を読み、たくさん書くこと。
 いろんな作品からインプットして、書いてアウトプット。そうやって自身のやり方を見つけて行けというもの。

 ここは興味深い。『ミザリー』を書いた時のこととか、キングが作品を作り上げるまでの書き方。これはちょっと、というかすげー分かる。ドアは閉めるものだ。でも、僕にはその後に開くという発想はなかった。基本的にこのブログとかで文章を書く時に雑音は排除するのだが、ちゃんと書き終わったら開けなきゃいけないと思わされたよ。

 最後となる生きることについて。
 これはキングのヴァンに引かれて生死を彷徨った経験から。散歩中、キングはヴァンに引かれて死にかける。それはこの『書くことについて』を書いていた途中だった。
 それから何度も手術をしてやっと動けるようになるのだが、まだまともに座っていられない状態でも、キングは書こうとしていた。これより前に「休むことが仕事。書いている時は遊んでいる」とキングは言っていたが、書くことはキングにとって仕事ではなく生きるのに必要なことだった。
 献身的に支えてくれるタビーのもと、キングはまた書き始めてこの本を完成させた。

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 いやー、面白かった。
 繰り返しになるけど、私は読本が好きじゃないんだ。お前の言うとおりにできたからといってなんなんだという無駄な反骨心のせいだ。
 でも、これは本当に面白かった。キング流書き方を知りたい人だけでなく、作品との向き合い方が面白かったんだ。

 ここでいつもならお気に入りになるわけですが、ちょっと今回付箋の箇所多いんで何個か紹介したい。
 ただし、箇条書きでな!


・「何か書くときには、自分にストーリーを語って聞かせればいい。手直しをするときにいちばん大事なのは、余計な言葉をすべて削ることだ」
・登場人物に対する作者の当初の理解は読書と同様、ときとして間違っている。
・遺体は死んでいるのだ。そんなにがんばらせる必要はない。
・検閲官の志望者はごまんといる。
・愛着があっても、駄目なものは駄目だ。


 こんなところかな?
 まだまだあるけどあとは説明が必要だし、なにより少しでも気になったのなら読んだ方がいい。ここで終わらせるのより絶対いいからな。ちなみに、いつものように一つだけ選ぶなら僕は遺体の説明をめっちゃすることになっただろうよw
 さて、次はキング作品を読むか、それとも巻末のキングオススメ作品を読むか、悩みどころだなー。

 しっかし、なんでかなー。
 巻末のキングオススメブックリストでさ、「読んで損はしない」ってキングが書いてくれるからさ、僕にとって偉大な作家である大迫純一ささんを思い出した。「面白いぜ。にやり。」この人の本を読んでいなかったら私はここまで読む人間ではなかったと思うんだなー、少なくともブログはやってない。
 でかい人というのは、たった一言でもでかいんだな。







書くことについて
スティーヴン・キング 訳者・田村義進
小学館 (2013/7/5)
posted by SuZuhara at 14:53| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月06日

思えば、孤独は美しい



  そして、言葉は、ただの言葉だ。


 むー、風邪が治らぬ。咳と鼻詰まりがすごくて頭回んないのに仕事は絶対に休ませない社会め。
 最近はいろいろ片っ端から勧めてもらった漫画を読みまくってますが、小説を読む元気がないのが困りものです。文字を読むことはパワーのいることで、文体とかクセとかそういう合う合わないもあるということは身に染みているので、このブログも読んでいる人がいるってのはすごいことだな、なんて思う。
 だって、どこよりも誤字すげーものここw


■感想
 糸井さんのほぼ日で書かれた今日のダーリンの抜粋まとめ本。発売直後くらいに買っていたんですが、どうにも読めなかった。
 ぱらぱらと捲ってそこにあるブイヨンの写真に『♯わたしの仕事は元気でいることです』なんて書かれていたら、元気じゃないのかなって思ってしまう。当時、アップされていた写真も過去のものばかりだったからね。余計に寂しさが勝ったんだよ。

 私はほぼ日を日参しているわけではなく、今日のダーリンもちゃんと読んでいない。興味を惹かれれば読む程度のつまみ食い読み。だから本になってくれた方が読みやすいのだ。
 ブイヨンとの別れから読むことが出来ない本だったんだけど、糸井さんが新たにブイコを迎えて糸井さん自身元気になってくださったからいざ読もうと手に取りました。犬との別れは考えたくないな。できれば僕は看取ってもらいたいくらいだ。

 読んでいて思ったのは、別れの話題が多いことですね。ブイヨンのことではなく、今の死だけでなく会えない人としてね。
 あまり考えたくないことなのでこれ以上は書きませんが、あと気になったのはロックアイスととんかつの話かな。
 氷に関しては私も冷蔵庫で作ればいい、というよりも基本的に入れない人間なのでどんなものかと買ってみたくらい。でもなー、酒を飲まないから何に入れていいのか。ジュースも飲まないから、と牛乳に入れてみたがこれだけは違うと分かったよw
 とんかつの話でスーパーのお惣菜で買ったヒレカツと家にあるおいしいパン――ああ、おいしいパンがうちにはねぇやww

 この本は優しい本だと思う。寂しさも悲しみも分かっているけれどそれも受け入れているような。
 そんな人間になりたいと思うけれど、そんなことは一生知りたくないな。無責任でもさ。

 では、ここいらで今回のお気に入りへ。
 道について書かれた言葉の中から。


 道なき道も、道になるから、
 あらゆる場所は、道になりたい場所だ。


 こういう考え方がいいよなぁ、と思う。
 自分が正しいかなんて分からないけれど、こういう風に考えられるならちょっとは胸を張って生きられそうな気がするじゃないか。








思えば、孤独は美しい
糸井重里
株式会社ほぼ日 (2017/12/5)
posted by SuZuhara at 08:28| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月10日

Amazon Echo Dot ブラック



 ちょっとしたスペースにもぴったり。


 無事に体調が回復しました。今回は長かったね!
 FGOはアビゲイルに石をつぎ込んで爆死したのにエレちゃん実装とか、もう観念して課金するよ。あと自キャラを作ってのSAOゲーは楽しみにしていたのですが、個人的に合わず駄目でした。残念すぎる。ソシャゲだとやはりカードとかになってしまうんだなぁ。ボタン長押しで連打扱いはやはりちょっと物足りない。
 40%オフの時にニーアオートマタも買ったのですが、まだ序盤しかプレイできていないのでなんとか時間を作りたいものです。
 

■感想
 今回はAmazonで販売が始まったスマートスピーカー『Echo Dot』の感想を。うん、普段しないことをするのは今週の私がほとんどなにもせずに疲れて寝る日々だったからだ。やったのはこのエコーの設定くらいなんだよ、本気で……。

 さて、特別新しい物好きではない私がこれを買ったのは、単にスピーカーが欲しいと常日頃から思っていたから。パソコンやらPS3やらをいちいちつけるのは面倒だったのです。
 いろいろ昨日はあるようだけど、スピーカーとしてしか使う予定がないのでその辺の所感をざくっと書いておこうかと。

 まず、設定はすごく簡単。
 電源コードに繋いでアプリをダウンロードしたら指示に従うだけ。ちなみにこんな簡単なのにアプリが必要と思っていなかった私は詰まった。ちゃんと送られてくるメールは読もうな。

「アレクサ」と話しかけてからコマンドを言うことで動いてくれる。
 例えば、「アレクサ、(歌手名)をかけて」と言えば、「(歌手名)の楽曲をシャッフル再生します」と言ったように。デフォルトがシャッフル再生なんだろうね。Amazonのプライム会員ならプライムの曲も含んでくれるので購入していない曲も聞ける。その反面、思いもよらないものが流れたりもした。

 ただ、アルバム名とかではヒットしない模様。アンダーテールの曲を流そうとして、「Undertale」と言ってもないといい、「Toby Fox」ならばヒットする。
 あと、「歌手名、曲名」と二つ続けるのもダメでしたな。どちらか一個のようです。リピート再生も一回リピートしたら止まってしまったので、もっと上手い方法を探そうと思う。

 ……しかし、シャッフル再生すると言いながら私の好きな曲ばかり流してくるのは、これがAIの本気なのか。

 曲の再生も音量調節も声だけでできるのは便利な反面、一人で話しているという気恥ずかしさはありますが、べんりなもんだなぁと思いました。
 一番安いヤツ、もとい機能の少ない「Echo Dot」を購入したのですが、音質も悪くないので気に入っています。他の機能は気が向いたら使ってみようっと。






Amazon Echo Dot (Newモデル)ブラック
posted by SuZuhara at 19:57| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする