2015年12月30日

忘れてきた花束。



 誰にも負けない、傷つかない、誰にも泣かないなんてこと、先に考えてどうするんだ。


 おはようございます。今日は休みだぞ!
 いや、普通に年末休みだろとか思わないでいただきたい。私の場合、元旦すら休みじゃないこととかザルだからな! 12月の休日出勤オンパレードを超えて勝ち取った休みが今日なのだ。
 この更新が終わったら、メダロット9をクリアするんだ。たぶん、もうそろそろ終わりだから。


■感想
 今回は去年くらいからちょこちょこ読んでいる糸井さんの本ですね。例によって糸井さんがほぼ日で書いた言葉の詰め合わせな本。
 コロッケと小さな言葉を読んだので、今回の花束は三冊目です。わりと前に買ったんですが、例によって朝方のぼーっとした時間に読んでいたので今日までかかってしまった。

 しかし、三冊目にしてちょっと辟易してしまったのは、いくらその文章が素晴らしいからといって文章の三段にして文字びっしりなのは読む気が失せる。いや、このブログもそうだけど、改行のない文章って途端に読みにくくなるじゃないか。
 小さな言葉にはこの構成はなかったと思うんだけど。コロッケと花束にあるということは昔のを読んだ方が性に合うかもしれない。
 変則的に読んでいるから糸井さんの考え方の変化とかも如実に分かってなかなか楽しいんですがね。

 グッと来たのは情報の話ですね。
 垂れ流しにされているテレビやネットの情報はつまみやすくて心地いい。けれども、それは情報のプールじゃなくてスナック菓子なんじゃないか。口当たり良くておいしいて、大切なことをしたような気になっている。

 これは痛いな。
 ネットでどうでもいい情報を手に入れて時間を食いつぶしていることはよくやってしまうんだけど、それがその時心地いいだけで無駄であることは分かっているんだ。
 それでもやめられない。無駄を切り捨てることがいいことじゃないけれど、今の私はそれを認識したなら許せないと思うんだな。今の私は私にめちゃくちゃ厳しいんだ。ゲーム機捨てちゃったからなー。

 あとは親友の話。
 ネットのおかげで世界中から友達を作るのが簡単になったけれども、たった一人の親友を作るのは難しいというものなんだけど、いや友達も簡単に作れないよw ぼっちに無理難題言わないでww
 だからか、親友ってのは一種の憧れなんだよ。
 そんなすごいものが、簡単に手に入ってたまるかと思うのだ。

 こんなところかな。
 あ、相変わらずブイヨンの写真は可愛いです。そういや、書いたかもしれないけれども先日ブイヨンを連れた糸井さんと擦れ違った。めっちゃぐいぐい歩いてたなー。
 声をかける勇気なんかないし、その必然性を感じなかったから何もしなかったけど、そういうなんでもないことがどうしようもなく好きなんだ。

 ……うー、テンションは高いんだけど、身体がついてこないんでこの辺で終わらせよう。この後はメダロットしないでねませうか。
 読みやすく共感というか、納得することの方が多い内容でした。今回は死生観が多い気がして辛くなるが、いつかは向き合わなきゃいけないことなんだと思えるようにもなってきている。
 だけどまぁ、もう少しだけ時間をくださいって感じだがね。
 
 では、この辺でお気に入りへいきましょうか。
 今回は状況を説明するのが難しいのですが、大人になった自分と子どもの自分の話から。


 おとなになったら、夕暮れはさみしくなくなる。
 そして、夜の怖さもなくなる。
 そのはずなのに、
 わたしのなかにいる、こどものころのじぶんが、
 まだ忘れていないよと、
 べそをかきながらこっちを見ている。


 ちょっとやりたいことがあるんだが、そのことについて考えている時の心境がまさにこれだったりする。
 結局のところ、私は私のことくらいしか分からないからと子どもの頃の自分を思い描くのだが、怖がりだし変な正義感があったりですごく大変な奴だ。
 けれども、そんな目線の世界も面白かったなー。





忘れてきた花束。
糸井重里
東京糸井重里事務所 (2015/8/24)
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2015年09月21日

小さいことばを歌う場所



 さぁ、犬と遊ぼうぜ、土曜だしな。


 どうしよう、P5楽しみすぎておかしくなりそうだ。
 てか、心から楽しみにできるものがそれしかないんだ。何本か勧められたゲームをやったんだけど、琴線に触れてくれなくて投げてしまったし……。
 昨日一日かけてTS見て、しかもその後に買ったままになっていたライブBDなんか見るべきじゃなかったんだよ。


■感想
 今回は以前にも書いていた糸井さんのほぼ日上で掲載されていた言葉の本です。今年発売した本も買ってあるんだけれども、どうせなら初めから読むべきかとシリーズ初めの本を買ってみた。
 ……ああ、そうさ。見たことのないブイヨンの写真が見たかっただともw

 しかし、ブイヨンの本を買った身としましては初見な写真は少なかったですな。
 けれども、ブイヨンが出ていなくともコロッケパンの写真とか、最近私的最強のコロッケパンに出会った身としてはつらいぜ。
 どこかで話したか、私は写真を撮らない性質ですが、写真が嫌いなわけではなく、誰かの撮った写真を見るのはすごい好きなんだ。

 どうもこのシリーズは毎日ちまちまと読めるので結構読了まで時間がかかっていたりするのですが、ちょうど任天堂の岩田社長が亡くなった時に読んでいたので糸井さんの死に関する考えにたくさん触れた気がする。
 私はまだこのことについて考えたくないけれども、いつか向き合えるんですかね。まだ好きな作家の死を受け入れられてないので遠いでしょうがね。

 今回好きだなと思った話はやるべき、やっておかない、やったほうがいいの全てをやることはできないという話と才能についての話かな。
 写真では最後の東京の夕焼けが好きでした。空の写真とか弱いんだよな。青いものの写真集である『ブルー・ノート』って本があるんだが、それを初めて見た時もグッと心掴まれてしまったからなー。

 あと、このシリーズについているしおりは糸井さんのメッセージがランダムで入っているらしいんだが、そこに書かれていた言葉がよかったので今回のお気に入りはここで。


 小さいことばを歌う場所を買ってくれた方々、お元気ですか。
 たまに、とりだしてなんとなく読む本にしてくれたらうれしいです。
 ありがとうございました。


 なんてことないことから大切なことまで書かれた本だけれど、なにかを得るために読むというか、手の届く場所にあって欲しいシリーズだと思っています。
 『ぼくの好きなコロッケ』を買ってそんな風に思ったから本書を買ったんですが、自分が間違っていなかったというのは嬉しいな。
 




小さいことばを歌う場所
糸井 重里
東京糸井重里事務所 (2011/3/11)
ラベル:糸井重里
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2015年09月04日

Fate/Apocrypha material



 趣味や好むものなど一切なく、救済のために六十年を生きてきた。


 せーの、夏休みだぜひゃっはー!
 やっと私の夏休みがやってきました。年功序列は構わないが、この時期にやっととか下っ端はつらいぜ。ま、いいんだ。今の僕は幸せだから。絶対に今日が一番幸せだから。
 俺、これ書き終ったらどせいさんのペーパークラフト大量生産するんだ……。


■感想
 さて、今回はアポマテの感想です。
 発売日にアニメイトによって買ってきたんだが、なんと最後の一冊でしかも本の端が折れていた。なるべく買うなら綺麗な本を綺麗に読んでいきたいが、私は一早く読みたかったし、基本的にそこまでこだわりがないので売ってもらいました。
 すっげー、変な顔されたがなw 私はコレクターではなく知りたいだけだからなー。

 言わずとも知れていると思いますが、Fate/Apocryphaの設定資料集。
 本を開いてくれればすぐに分かりますが、ジャンヌがエロい。鎧なしバージョンもエロいが、令呪を見せてくれる件もエロいw もう、本当になんでこんな並びにした。これはついて行かざるを得ないわーww

 小説の口絵やその他イベント、コミケ等でのイラストや小説にあったステータスの完全版があってからのキャラ紹介があるのですが、ジャンヌはやっぱりトップバッターでした。
 基本的に真面目な人が好きなんですが、さらに言えばこういい意味でバカな人はもっと好きで、令呪を見せるのはジークがねだったものだと勝手に脳内補完する。
 ジャンヌさんドキドキしてるみたいだけど、ジークにそういう欲求はないというねw

 シロウさんはイケメンですが、ジークも名もなきホムンクルスからジークになった時の違いが分かって良かった。
 しかし、ジークハルトの方はGOのせいですまないさんとしか思えない。あ、俺のすまないさんなら英雄王がくれた石で貰ったランスロットと交代したよ!
 個人的にフォルヴェッジ姉弟とフランケンシュタインが好きなのですが、もっと好きなのはシェイクスピアだな。このおじさん、きちんと見るとイケメン。

 なんというか、彼の凡庸に対する考え方とか、ジル・ド・レェを召喚するリスクを分かっていながら「面白そう」ただそれだけで実行するところとか、いやーこの人が好きだな。GOのキャラエピでもすっごい思ったんだが。

 私的メインの用語辞典はちょっと読みにくい。
 いや、黒のって何度も続くからあいうえお順の楽しみがないというか、ジャンヌの項目が何度読んでも見つけられないんだが……。

 個人的に面白かったのはスパクタルスが士郎と相性がいいこと、ジークはジャンヌの最後の言葉で自分の感情に気づいた、カウレスがエルメロイ教室入り、セミ様の献身、まさに聖女。

 ちょっと今日は打鍵ミスってばかりいるのでこの辺でまとめますが、面白かったけれどもEXTRAマテの赤セイバーの項目のような何度も読み返したくなるって感じではなかったかな。
 アポクリファ本編でも思ったが、人数多すぎて一人一人がさらと終わってしまっているのが残念だ。でもファヴニールが格好良かったからいいんだ。

 では、今回のお気に入りへ。
 今回は黒のバーサーカー・フランケンシュタインの用語解説から、最後のカウレスの令呪について。ここらいったい全部抜け出したいけどさすがに長いので、カウレスが無理矢理出した冷静な声でフランちゃんは誰かが自分の死を惜しむという奇跡に気づいたという。


 それは間違いなく、生まれて初めての貴重で素敵な経験だった。


 ああ、とあのシーンを思い出すだけで泣けてくる。
 その後にカウレスという人物、彼が冷徹な判断を下せて実行できても完全には割り切れず引きずり続けることを知っているからこそ、フランちゃんに届いていたことは本当に奇跡だと思う。
 第二のフランケンシュタインが生まれる確率は低くとも彼女は強い意志で引き当てたと書いてあったが、それは確実にこの瞬間があったからだって思ってる。





Fate/Apocrypha materia
TYPE MOON(2015/8/14)
ラベル:東出祐一郎
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2015年05月04日

ブイヨンの日々。



「だって、犬には包容力がありますからね」


 GEアニメ情報をいろんな方が教えてくれました。ありがとうごさいます。
 ちょっ、空木さん眉が太いなw 柔和で動じないというのがユウさんにもリョウにも共通するリーダー像だったので、熱血タイプっぽいのはちょっと予想外ですな。かつクソ真面目っぽい。
 私は無印でのいろいろと仕事を押しつけられていき、だけども主人公キャラとして話せないので口を開けて驚いたりする単に無表情じゃない彼が好きなのですが、空木さんはどんな感じなんですかね。
 とりあえず、GE阿波踊りポスターは笑ったw 一瞬、アリサも分からなくて腕輪であれっと思い、そしてありあまるエリックの存在感でGEだと分かったw


■感想
 今回は新年一発目に書いた糸井さんの犬であるブイヨンの二冊目の本です。
 私は買う買う詐欺をよくやってますが、みんなが忘れた頃にやるタイプなのだよ(キリッ
 ……ま、冗談は置いておいても結構前に買っていたのですが、一日に二、三ページのペースでちょいちょい読んでいたのでやっと読み終わったというところです。
 一気に没頭するタイプだけどもこの本は残りページが少なくなってしまうのだがなんだか嫌で、でも一ページ一ページが愛しくて癒される本でした。

 さて、だいたいの内容は前回の『ブイヨンの気持ち』と同じ構成で、ほぼ日で掲載中の「気まぐれカメら」よりブイヨンの写真と糸井さんの短い文章が載せられている。
 他に違うのは今回は糸井さんの奥さんであり、ブイヨンにとっては人間のおかあさんである樋口可南子さんがブイヨンについて語っているところでしょうか。

 私が今回好きだったのは、「に〜っ。」「かしてね。」「5月1日という日(上中下)。」「あ、また撮ったな。」でした。

 初めのはブイヨンが人間の赤ちゃんのように笑っているもので、次のは糸井さんのどせいさん人形を枕にしているブイヨン。
 5月1日という日は糸井さんの別宅である京都にいる模様なんだけど、糸井さんとブイヨンはそれぞれ好きに過ごしているんですが、初めは糸井さんの仕事の邪魔にならない場所で横になっているんだけども、最後には結局二人でくっついて眠っているといういつもどおりの何でもない日の様子の3枚。
 最後のは歯に唇がくっついてしまったブイヨンのアップですが、どれも可愛いので基本的に全ページでノックアウトを喰らっていますw

 いや、ブイヨンがミニーコスとかしてるんだぜ? 恋に落ちないはずがないだろうw
 他にも『篤姫』の次期だったのか宮崎あおいさんとか黒柳徹子さんとか、芸能人の方もたくさん写っていましたが、すいません僕はほとんど分かりませんでした。人の顔が覚えられないんですよ、小心者故に人と目を合わせられないので。だから、専ら人は声で覚えるので写真じゃてんで分からない。

 だけども、前回同様に愛しさの詰まった本でした。
 またほぼ日ストアで買ったので8ページの追加ページがついてきました。散歩に行くのを待つとびっきりの顔だったり、掃除ロボットを警戒していたりとなくてもいいけれども、あった方が断然いいので買うならほぼ日ストアの方がオススメです。

 では、今回のお気に入りへ。
 今回は糸井さんがブイヨンの写真に添えた文章から。写真もないのに抜き出すのはどうかと思ったんだが、ちょっとシンプルで好きなので。


 天気いいぞーっ。

 それだけで、
 それだけで、
 それだけでうれしい。


 私のGWも残り二日ですが、気分は本当にそんな感じ。
 こちらは幸いにも天気がよく、僕はどこにも出かけていませんがそれだけで本当に気分がいい。
 部屋を掃除して、窓を開けて風鈴の音を聞きながら昼寝するっていうのは最高なんだぜ!
 うむ、あれだ。風流である、って言いたくなるw







ブイヨンの日々。
糸井 重里
東京糸井重里事務所 (2011/4/27)
ラベル:糸井重里
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2015年03月29日

ぼくの好きなコロッケ。



「たいしたことない」ことは、なかなかたいしたことだぜ。


 年度末ですね。
 私の方はなんにもありませんが、家族が地方に行くことになって心配でたまらん。生きていけんのかなと心配していたら、お前の心配の仕方はおかしいと指摘されますが、もうどうしようもないんじゃないかな。
 そして家族が遠くに行ってしまって寂しいから、よし犬を飼おうという提案は一瞬で拒否されました。
 く、この流れなら行けると思ったのに!


■感想
 今回は糸井さんのTwitterやほぼ日上などで掲載した一年分の言葉を選りすぐり一冊の本にしたものから。
 こういうのって初めて買ったんだけど、私の今回の目的はこの本にフードスタイリストの飯島奈美さんのコロッケレシピがあると聞いたから。

 個人的な趣向ですが、コロッケがめっちゃ好きなんだよね。
 地元に有名な肉屋があるんだけど、地元に帰る度にそこでコロッケは絶対に買う。出先でも美味しそうなのあると心惹かれちゃうんだよな。けれども一番好きなのは家族が作ったのなんだよな。
 舌が慣れているのかもしれませんが、自分が作っても勝てない。

 そんなコロッケ目当てで買った本ですが、なかなか面白かった。
 基本的にtwitterとかは誰のであろうとも見てないんですが、そこまで追う気力がないので。こうやってまとめられたものを見ると面白いもんだな、と。

 そして、これだけ書いているということと説明の放棄をしないところがすごいな。
 私はどうしても、このブログでもそうなんだが、書きたいことについて上手い表現が見つからない時は曖昧にしてしまうんだ。いろいろあったとかなんやかんやとか。そういう言葉が好きでつい頼ってしまう。
 けれども、糸井さんはそんなことない。難しい言葉を使うわけでもなく、かといって福島の問題にも真摯に取り組んでる。

 個人的に落ち葉に対する話がストンときたな。
 落ち葉に風情があると思うのは一瞬だけで、落ちた葉がゴミになりどうするのかという話。糸井さんの意見はここでは書かないけれど、ちょいと前に私の住処でも落ち葉の問題になった。

 落ち葉が家のベランダに入ってくるからあの木を切り落とせ。いいや、夏場の日除けになる木は切り落とせないと論争になったのである。
 なんともまぁ、自分中心な意見だなと思った。
 いや、構わないんだけどその意見だけで行政を動かせと主張するのはどうなのかと。私も自分勝手なことを言わせてもらえば、それに俺は関係ないもんであるよ。
 うん、関係ないからさ意見すら許されないんだ。その木だってあなたたちの物ではないのにな。うー、ままならん。
 でも結局は平和的な解決法は原因を排除するんじゃなくて、どうやって共生していくかだろう。

 もう内容に入っていてあれだけど、この本は一言から見開き分の長さの短い分と長めの話、ブイヨンの気まぐれカメらと劇団セルフタイマーー、文章とリンクしたイラストと糸井さんがアップした写真でできている。
 劇団セルフタイマーってブイヨンの本の時に説明したかな? カメラのセルフタイマー機能を使って写真を撮ろうってものなんだけど、これがなかなか面白い。上手く決まったものが取れるわけでもピントだって合わないこともあるけれども、カメラを覗いているだけじゃ撮れない画がある。
 最近カメラいじっていたから自撮り機能とかにも触れたけど、私は完璧な写真よりもこっちの方は味があると思う。だって、この画は自分じゃ撮れないものだからね。

 さて、ブイヨンの可愛いところとか語りたいが、今回の私のメインはコロッケなのでそれについて語ろう。
 本のタイトル通り、糸井さんもコロッケが好きらしく、コロッケ愛が熱く語られている。おおむね糸井さんの意見に賛成なのだが、一つとして譲れないのはコロッケは「揚げたて」に限るという点。
 私ははっきり言って揚げ物が苦手なんですよ。嫌いじゃないけどキャベツは大量に用意してくれ、といった具合に。
 だから、揚げたてに魅力は感じない。そりゃあ揚げたては美味しいけれども、コロッケに関しては揚げてから一晩寝かせて味を整えた方が上手いと思うのだ。

 ここで我が家では戦争になる。
 私はうっかり一晩寝かせたコロッケの美味さを語ったばかりに、どれだけ大量に作っても次の日まで残らないのだ。私が起きて活動するまでになくなる。
 早起きしろよ、と思うかもしれないが、夜食に食われているんだからどうしようもない。間色はしない主義が仇になるのである。しかしな、末っ子にはどうしようもないんだよこんちくしょう!
 たぶん私の中で我が家のコロッケが神聖化されているのは、他のどのコロッケよりも手に入りにくいからというのもあるんだろうなー。
 でも、嬉しいんだ。糸井さん風に言うのであれば私にとっての世界一の君が、他の人にも好かれているなんて最高じゃないか。それだけで幸せな気分になれるから、私はお手軽なんだぜ。

 ちなみにコロッケレシピはまだ完全に作れていない。
 俺んちにフードプロセッサーがなかったからパン粉の再現ができていないのだ。
 発売日の九月からちまちま読んで本を読了したというのに、まさかのフードプロセッサーが立ふさがるとは。いやー、デジカメとかしてる場合じゃなかったな。部品高いんだもん、私は一枚も撮ってなかったけどさ。

 では、ここいらで今回のお気に入りへ。
 勉強する理由について語られた言葉の一文です。全文読むとバシッとくるけど、ここでは一番響いたところを。


「だれかのちからになりたいと思ったときに、
 じぶんに力がなかったら、とても残念だろう?」
ということは、いまでも思う。


 ずっと昔から自分の中に消えないものがある。
 それはおそらく伊坂幸太郎さんの『フィッシュストーリー』でのことが私の中に残っているんだろうと思っているが、必要なのは準備なんだ。勉強でも護身術でもなんでも、本当に大切な時に動けるように準備する。
 それが大切なんだってこと、学生時代に気づきたかったなー。







ぼくの好きなコロッケ。
糸井 重里
東京糸井重里事務所 (2014/9/26)

ラベル:糸井重里
posted by SuZuhara at 11:03| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする