2015年01月04日

ブイヨンの気持ち。



「おとうさん、今年は楽しかった?」



 新年、あけましておめでとうございます。
 はい、とっくに年明けてますねすみません。新年一発目はアポクリファにしようと画策していろいろやっていたらできないことが分かりました。もう時間ないしな。やっぱりあれだよ、Vita取り戻せないからってGBA引っ張り出してMOTHERを始めたのがいけなかったんだって。
 そんなこんなな私ですが、今年もよろしくお願いします。


■感想
 今回の本はHP『ほぼ日刊イトイ新聞』で連載というか、掲載されている糸井さんの気まぐれカメラに載せられた愛犬・ブイヨンに関する記事の詰め合わせ本です。

 ほぼ日に関しては私よりも詳しい方が多いでしょうが、私とほぼ日の出会いは大学時代の先輩からの紹介でした。
 当時、PCいじっていてURLが面白い奴を探していたんじゃないでしょうか。そんな時に、「糸井さんはセンスあるから1101ってURLにしてるんだぜ」と。

 そんな風に紹介されても私は行きませんでした。
 いや、大学時代は取れるだけ単位を取るのが俺のジャスティスだったので暇がなかった。常にレポートに追われていた。
 ま、そのおかげでいろんな分野で馬鹿な知識を手に入れましたが。

 だから、ほぼ日に行くようになったのは本当にごく最近なんだ。一年も経ってないよ。
 ふと、先輩の言葉を思い出して行ってみたらいろんなことをやってるから面白くて、中でもブイヨンが可愛すぎて犬好きとしてはノックアウトされてしまったんですよ。
 HPだけ追っていたんだけど、MOTHER2のほぼ日手帳を買う時に一緒に本を買ってしまった。だって、ストア特典でブイヨンのシールがついてくるっていうんだもん。買うだろ?

 いやー、写真と糸井さんの短い文が添えてあるだけの本なんだけど、手にとってみて読んでみてすごく愛しい本だと分かりました。
 だって、ブイヨンへの愛が溢れているんだ。首を傾げていたりとか散歩中だったりとか、糸井さんと一緒にお昼寝しているところだったりとか。荒んだ心に染みわたる愛しさでした。

 可愛い写真ってだけでなくてさ、短く、だけど濃く、糸井さんが犬を飼う上で悩んだことについてなんかも書いてある。生半可な決意じゃなく、ブイヨンを家族として迎え入れたことが書いてある。この辺はHPを漁るともっと深く分かる。

 この本の中で好きな写真は「近所のばあさん」「素肌はブチ」「わーいわーい」「ほめられて、京都」だな。
 素肌はブチの糸井さんと足の裏をくっつけて眠っているとことか、ボールを持ってテレビを観ているところなんて可愛すぎてどうしようもない。
 自分がいずれ犬を買いたいと思っていたことを思い出したよ。その想いが決意として形に出来た時は、私も犬と過ごしたいな。家族にちょろっと言ったら「あと5年待て」と言われたがなw

 ここ最近はほぼ日に日参してブイヨンを観るのが好きなんだが、実に癒される本でした。もう一冊出ているので近々買おうと思ってます。今年のカレンダーはB'zからブイヨンに乗り換えたのは内緒なんだぜ。

 では、ここらで今回のお気に入り。
 今回抜き出すのは写真に添えられている文章ではなく、糸井さんの短いエッセイ的なところからの一文。


 少し口臭もあって、やたらにくねくねしている。
 うちの犬を見ていて、そんなことを思っていました。
 おれも、もっとくねくねねばねばしたいもんだ。


 いいな、くねくねねばねば。
 私も年明けたから今年はもっと自分に正直に生きたい。
 やりたいことやれなかったことに言い訳するんじゃなくて、芯を持って生きたい。
 そんな風に思って、大晦日から正月は作りかけのゾイドBD特典のブレードライガーを作っていた。ニッパーが力尽きたので爪切りで代用したが、めっちゃくちゃ時間かかったなー。つか、無謀にも程があったわw






ブイヨンの気持ち。
糸井重里
東京糸井重里事務所 (2009/4/13)




ラベル:糸井重里
posted by SuZuhara at 19:20| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月09日

美術手帖 2014年 11月号



 ティム・バ−トンの世界へ、ようこそ!


 いつでも手に届く距離にいて、君がいない毎日なんて想像できるはずがなかった。君に触れられなかった日々なんてなかったから、君を失うなんて考えたことなんかなかったんだよ。
 あ、俺のPSvitaの話ね。
 兄貴に奪われてから一週間ほど経ちましたが、僕はゲームができなくて発狂しそうなんだが。仕方ないから家族に借りたDSで世界樹体験版をやってたら「5分な」とか言われるしw
 もう私はこの世界じゃ生きていけないかもしれないなー。


■感想
 今回はちょっと毛色の違う本で、美術手帖という雑誌のティム・バートン特集を買ってみた。
 この雑誌は美術館の情報とかアートに関する雑誌でティム・バートン展が開催されるからその予習に買ってみた。
 以前にダニー・エルフマンのコンサートに行ったと書いたがやはり初期作は知らなくてさ、そのことが分かればと思って買ってみたのでちょいと感想がてら紹介でも。

 この雑誌を買うのは初めてなので他とは比べられないのだが、特集のティム・バートンに関するページは83ページという全体の三分の一ほど。
 ティム・バートン、とダニー・エルフマンのインタビューは興味深かったな。てか、ほんのちょっとだけどもストップモーション製作現場の写真があったことが嬉しかった。どうしてもナイトメアの方が名作扱いされているけれど、私はコープス・ブライドの方が好きだったりします。ま、どっちも好きなんだがね。

 4つのキーワードから映画作品を解析するという企画があるけれど、私的にはこれは首をかしげざるを得なかったかな。
 4つの記事を書いている人が違うってのもあるんだけれど、この手の解釈を私が好きじゃないせいだろう。この手の記事は育った環境とかと照らし合わせてその存在に辻褄を合わせられているような感覚がするんだ。
 もちろん、全部が全部そうじゃないことは分かっているんだけども、全てを解説されてしまうとそれ以外の答えが出来なくなってしまうのが嫌なんだ。

 ティム・バートンの年表的な歩みは面白かったですな。ヘレナ・ボナム・カーターとの結婚が再婚とは知らなかった。他にもミージックビデオ作っていたりとか、こういうの見ると全部観たくなるな。
 私がティム・バートンに触れたのは『スリーピー・ホロウ』が初でしたね。ナイトメアも観ていたけれど、あの頃は子どもすぎて誰の作品かとかそういう概念がなかった。それにナイトメアが好きだというと変な目で見られたしね。子どものころからブラックスキーだと大変なんだぜ。
 まあ、レンタルビデオ屋でチャッキーとかアダムスファミリーばっかり借りたがる子はどう見ても異端だがなw

 スリーピー・ホロウでティム・バートンを自覚して今でも私の好きな映画の一つですね。ちなみにシザーハンズは今年の夏に初めて観たのだがw
 初期作はほとんど観ていないのですが今はビートルジュースが観たいな。ああ、あとヴィンセントも観てない。私が持っているナイトメアは昔すぎて特典映像が入っていないのでこの機に観てみますかなー。

 あとはアーティストたちのバートン愛とかバートン作品に対する対談とか。対談はストップモーションに興味がある者としては面白かったです。あとバートンに影響を与えた作品の紹介とか。

 その他の記事は上手く説明できない。アートには関しては門外漢なので。
 だけど、やっぱり解説よりもインタビューの方が好きだ。こんなことを考えているんだなと分かるのがいい、面白い。
 バートン好きは買って損はない内容だが、それだけ狙いだとちょっと高いかな。私はコープスブライドの撮影風景の写真があっただけで十分なのだが。

 さて、今回のお気に入りはなしで。
 インタビューを抜き出すのはどうかと思うのと、お気に入りは写真だからな。WOWWOWユーザーじゃないから特番が観れないのが残念すぎる。





美術手帖 2014年 11月号
美術出版社; 月刊版 (2014/10/17)




posted by SuZuhara at 18:21| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月15日

ナノブロック ミュージアム Vol.1 上野動物園コレクション



“人気の動物×ナノブロック”


 うおーっ、タイプムーンエースkonozama喰らったー!
 そして、いつもは売ってない癖に職場の近くの本屋に普通にあったー!
 ……もう立ち直れないよ。だって、明日からは忙しいから今日遊ぶはずだったのに。そして、待望の東出さん小説だってのに……。


・感想
 今回はいつもと違うタイプの本です。何気にこの手の付録付き本を付録目当てで手を出したのは初めてだったりする。

 ナノブロックに簡単に説明すると、小さいものは一センチに満たないようなミリサイズのブロック。子どもの頃にレゴで遊んだ世代として、この本を本屋で見つけた時は去りがたかったね。
 うん、だから一度帰った後、次の日に買ったわけだがw

 雑誌の方はナノブロックの紹介と商品紹介。この辺はごく普通の付録付きムック本と同じだと思うのでスル―しますが、なかなか興味深かったです。はー、こんな世界もあったのだなーと。

 さて、早速ですが付録のパンダの方を作ってみました。
 製作時間は30分ほど。作り上がったパンダは手のひらにらくらく収まるサイズで5センチくらいかな?
 難しい作業ではないけど、やはり少しずつ出来上がっていく感は堪らなかった。レゴが大好きだったからさこういうブロックを組み立てていくのは時間を忘れるほど夢中になってたよ。

 ブロックが小さいこともあって組み立て方によってなかなか多彩な表現ができるようなで、私もパンダの余剰パーツで馬鹿なモノを作ってみましたが、せっかくなのでパーツを別途購入にして完成させてみようかと思う。その時は、このパンダと一緒にここにアップでもしてみよう。
 うん、それまでに写真のアップの仕方を覚えないとなー。うわ、前途多難じゃないかw

 この雑誌は『上野動物園コレクションVol.1』らしいのだが、次も出るんだろうか?
 次も出るなら迷わず買いますが、もうちょっと安くしてはもらえないだろうか。約二千円はちょいときついぜ。



ナノブロック ミュージアム Vol.1 上野動物園コレクション
阪急コミュニケーションズ (2011/12/9)



posted by SuZuhara at 22:36| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月14日

アダムス・ファミリー全集



「いま不幸せかい?」
「もちろんよ!」



 知らぬ間に今月は月曜が非番になっていたらしく、せっかくなので「インモータルズ」を見てきた。
「300」が大好きだったのでめっちゃ楽しみでかなり面白かったw 神々、特にポセイドンとアテネの戦闘シーンに歓喜しまくりまでしたよ。ポセイドンは最後まですごい格好良かったしなーww


・概要
 朽ち果てた屋敷に住むアダムス・ファミリー。その奇妙なキャラクターの誕生からファミリーとなっていった模様を解説した作品集。
 

・感想
 正直、この本を一言で語るのは難しい。元々のアダムス・ファミリーは「ニューヨーカー」に掲載されていた一コマ漫画であり、それが映画やミュージカルになって知る人が増えたが、この本では原作である漫画の方について詳しい解説付きで掲載されている。
 私はラウル・ジュリアがゴメズをやった映画が大好きで今でも大切な作品として保管しているが、原作の方に触れたのはこれが初めてでして読んでみると違うところなどが結構あって興味深かった。

 本の構成としてはまず、アダムス・ファミリーという作品について、それから一人一人のキャラクターについて詳しく書かれている。この構成は嬉しい。何より、ゴメズよりもモーティシアの方が主役級であることに驚いた。いや、もっと驚いたのはゴメスがずんぐりむっくりな見た目出会ったことだがw

 漫画と解説を読んで思ったのは、傾向的にシンプソンズに似ている。パグズリーの悪行とか、まんまバートだよw そういや、バートもボーイズスカウトに入ってホーマーを失望させてたしww
 ま、そういうことが言いたいのではなく、これはただのブラックユーモアではない。気持ちほどに悪意のない、彼らにとってそれが常識であるように平然とこなす嫌がらせとでも言いましょうか、私たちが幸せを求めるように不幸を求める、そんな奴がいてもいいじゃないかと思わせる作品ところが似ていると思う。
 だいたい、ネジの二、三本なら抜けてしまった方が楽しいからな!

 だが、この本に乗っている限りだと、家族の力関係が分かりにくいかな。パグズリーに毒を盛られてモーティシアに泣きつくウェンズデーのイラストを見た時は普通に驚いた。いや、彼女なら服毒する前に返り討ちにするだろうとか、ハンドは原作ではアダムス・ファミリーの傍観者であるお化けだったとか、興味深くて買ってすぐよみきってしまったぜ。
 しっかし、相変わらずのフェスターおじさんは癒し系すぎるw

 これを読んでしまうと全部通して読みたいという欲求に駆られますが、最後にティム・バートンがストップモーションアニメで映画化を企画しているというので楽しみに待つとします。
 本屋で見かけて読みたいと思っていた「ようこそ自殺用品店」も映画化のようですし、これからが楽しみだな―w

 では、ここでお気に入り。
 豪雨の外の様子を家の中で眺めるファミリーのイラストにあったゴメスの台詞を。


「こういう日は、生きる喜びを感じるねえ」


 あ、それちょっと分かるかもw
 台風の日が非番で出掛けなくて良かったりすると、すっごい嬉しいんだ。大変だなー他の皆は、とか思ってしまってww



アダムス・ファミリー全集
チャールズ アダムス (著), H・ケヴィン・ミゼロッキ (編集), 安原 和見 (翻訳)
河出書房新社 (2011/10/26)

posted by SuZuhara at 16:37| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月26日

旅ボン 沖縄編



お待たせしました! ついに出せました! マボロシの!?シリーズ最新刊。


 ……ウェイウェイウェイッ! 先日物が壊れまくったことを書きましたが、携帯まで買い替えなければならぬという事態発生で、8月のお買い物が悲惨なことが決定された。
 人生何があるか分からんとはこのことか。でも、いいんだ! こう言う時にこそ、私には積み本があるのだから!! ……そう思わなきゃやってられないんだぜ。

    
・あらすじ
 「ちびギャラ」のイラストレーター・ボンボヤージュと編集者一行の旅行記第四弾。今回は日本最西端にいるイラストレーターを目指して沖縄旅行なのだが、11月の沖縄には台風が迫っていて……。

・感想
 何と四年ぶりの新刊。もう出る出ないよりも忘れていたレベルでしたが、ちょくちょくサイトは見ていたので無事購入できしました。
 イタリア旅行記が面白かったのでそれ以降ずっと買っていますが、今回も面白かったです。

 こう、どう説明していけばいいか分かりませぬが、2007年11月、ボンさんの都合(これはお約束レベル)により11月に決行することになった沖縄旅行。最初は三人で降り立つことになった沖縄だが、ボンさんと編集者・カネコさんは雨男なため、台風接近につき雨に打たれるわ、予定していたレジャーはできなくなるわなどなど、旅行としては最悪に近い。

 だがな、私のような人間ならばすぐに分かるだろう。
 かなりおいしい旅行だよな、ネタ的にw
 もうね、一つ一つが美味しすぎるよ。中でも特に好きなのは、カヤック関連ですなー。初っ端の何もないところで水没するボンさんとか、エンゼルフィッシュの正体とかw

 今回は文字だけピックアップしても雰囲気すら伝わらないのでお気に入りはなしですが、こういうおいしい旅行記に興味がある人は一見の価値ありです。しかし、本文で本人たちも言っていましたが、本当の旅行の参考にはならない。しかし、そこがいいw

 難点としては、小さいコマにびっしりと文字が書いてあったりするので、少々読みにくいこと。全部手書きなのはボンさんの味なのだが、四年前よりもかなりゲーム漬け度が上がっている私にはちょっと辛かった。でも、最大のネックは四年も待たされたことだよなー。もう、ゲームも本も延期が当たり前で泣きたくなるぜ。


旅ボン 沖縄編 [単行本] / ボンボヤージュ (著); 主婦と生活社 (刊)
旅ボン 沖縄編
ボンボヤージュ
主婦と生活社 (2011/7/22)
posted by SuZuhara at 10:37| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする