2020年01月04日

ハッピー・デス・デイ 2U



 死ねるだけ、死ねばいい。


 去年の振り返りで書いたんだけど、ほとんどのソシャゲを辞めた。幸いにもデータを引き継いでくれる人もいたし、俺のFEHはエーデルガルトだけは育ってるから必ず使ってくれって言っといた。GEREOは最後にアリオレチャレンジしたけど、今まで一切来なかった後来組が来て引き継いでくれる友人が歓喜してました。FGOだけはまだ5章を終えてなかったので今はログインだけしている状態。この話だけは絶対にやれと大学の友人に言われてはやらざるを得ないけど、うっかり楊貴妃引くけちゃって股間に来る云々について真剣に考えることになった。育てたいこの笑顔。
 うん、こんな感じなので新年を迎えようとも私は変わってないつーことですね。


■あらすじ
 殺され続ける誕生日から抜け出したツリーだったが、次は恋人・カーターのルームメイト・ライアンがループの輪に閉じ込められてしまう。そもそもループの原因がライアンの作った機械・シシィにあることを知ったツリーはループを解決するために乗り出すのだが、ライアンの行動によって再び誕生日まで戻ってしまう。
 そこではロリがツリーを殺そうとしなかったりカーターとダニエルが付き合っていたりとツリーの経験とは違うことばかりで一刻も早く帰ろうとするが、ツリーの死んだ母親が生きていることを知ってツリーはこの世界に留まるためにループの輪を閉じることを決める。


■感想
 続いてみたよ、ハッピーデスデイ2U。
 毎回ツリーがカーターと部屋にいる時に乱入してくる男・ルームメイトのライアンが今度はループに巻き込まれる。
 ライアンは頭がいいので一度繰り返すだけで自分がループしていることに気づく。そして、カーターと一緒にいたツリーに自分が殺されたはずであることを話してピンときたツリーがライアンを助けるために動いてくれます。
 いやー、なにこのツリーの頼もしさ。相変わらずカーターの提案は微妙ですが、修羅場をくぐり抜けたツリーがベビーフェイスの仮面の頭をぶん殴って捕まえてくれます。

 すると、中身はライアン。
 それは平行世界のライアンでループの輪を閉じるためにやって来たと。同一人物が同じ時空にいるのはうんたらかんたらと言い出した辺りで、これホラーじゃなくてSFやと気づく。それもかなりコメディ色が強いからホラー要素がほぼ消えてるのが残念ですねー。前回は死んではやりなおすというゲーム的でしたが、今回は科学が関わって科学オタクトリオも仲間になるのでシュタゲっぽいかな。

 ライアンが平行世界ライアンを殺そうとシシィを発動させたことでツリーは再び殺される誕生日に戻ってしまう。
 いつものやりとり、地球温暖化アンケートにスプリンクラー、ハンスト現場にゲイを超えて女子寮に戻るが、いつも声をかけてくるダニエル、そして毒入りケーキで殺しにくるロリがない。おかしい。
 しかも、なぜかカーターとダニエルが付き合っている。これが分かるシーンは確実にコメディw
 最悪だけど、ツリーは母親の死がなかったことになっているこっちの世界を選んでしまうのだった。

 しかし、こっちでも病院には殺人犯がいるのでツリーが病院に向かうと、殺人犯の凶刃から救ってくれたのはロリだった。やだ、ロリが頼もしく思えちゃうやん……。
 けど、ツリーとロリは二人ともベビーフェイスにやられてしまい、この世界のもう一人の犯人は分からずじまいで終わってしまう。

 それよりもループを閉じることを重視し、ライアンたちとシシィの完成へ。不要なアルゴリズムを調べるため、試してはツリーが覚えて自殺してやりなおすを繰り返す。
 ここで水着でI can flyはイチャつくダニエルとカーターの前に落ちてきて笑った。カーターの慌て具合いは百年の恋も冷めると思うが、逃さないダニエルが面白すぎたw

 母親が生きているからこっちにいると決めたツリーだけど、カーターに殺される誰かを助けようと言われて拒絶してしまう。そうだよな、もう死にたくないもんな。心の支えだったカーターを失うことになっても、ツリーにとって死んだ母親は大切だったんだ。

 けど、両親と逃げた先でツリーはニュース番組で殺人犯にロリが、一人で助けに行ったカーターが殺されたことを知ってもう一度自殺する。
 母親にも諭されたし、ツリーは元の世界に戻ることを決めたのだった。

 しかし、イレギュラーが続き学部長にシシィを奪われて奪還作戦で何故かダニエルが怪演してたり、シシィ発動まで時間があることでロリを助けに行く。
 警官から奪った銃で速攻殺人犯を殺す手口は明らかにプロのものw そして今回のベビーフェイス、犯人は不倫がバレてロリを殺そうとしていたグレゴリーだった。
 グレゴリーの作戦は基本前回のロリと同じ。殺人犯を解放して自分が犯す殺人をなすりつけようとしていた。
 ここでまたもツリーのスーパー推理タイム! しかし、グレゴリーは単独犯ではなく、奥さんもグルでロリが撃たれてしまう。私の幸せを奪わせないと奥さんが参戦し、ツリーも足掻くがグレゴリーはロリと違って力があるのでツリーも負けてしまう。

 ま、この辺からはグレゴリーの慢心。
 ツリーの前に奥さんを排除したこと、勝った気になってツリーの命乞いを聞こうとしたことでしょうね。
 最後は磁力の部屋、病院の何の部屋かは分かりませんが、磁力で押さえつけたグレゴリーに向かってスクリュードライバーを手放すだけの簡単なお仕事でした。

 カーターのために元の世界に戻ったツリーとカーターに科学オタクトリオは罰なのか清掃していますが、シシィが認められてループ実験をすることに。その被験者はダニエルってところで終わるんですが、ここは蛇足な気がしましたねー。

 さて、ループが起こった原因は分かったが、納得には到底至らない。まだ道理が合ってないぞ。
 ループ対象がツリーになった意味、平行世界のライアンがこっちに来た理由やその後、ループによるツリーの人体への影響、何よりも別世界のループでツリー以外の人も記憶を持ち越している可能性があること。明日来るはずの学部長の来訪が早まったりとか、最後のターンだけイレギュラーが多すぎた。てっきりダイアンかと思ってたのに、あいつは天然でアレなだけだったから笑うしかねぇw

 ツリーはもう死ねないと直感してたけど、ツリーのループはタイムリープに近いんだろうけど、身体がダメージを負っている意味が理解できないんだよなぁ。幻肢痛みたいなものとしてでもなく、確実に身体に傷跡を残しているからなー。
 続きがあるならこの辺掘り下げてほしいけど、ちょっとコメディ色が強くなりすぎちゃってツリーの死が安っぽくなりすぎちゃったのが残念だ。僕はどうせみんな忘れるからって全裸で歩き回る初期ツリー好きでしたよw
 
 では、ここで今回のお気に入りへ。
 今回のお気に入りはついにループを閉じられると思ったときにカーターにこれから起こることを知っているなら殺人犯から罪のない人を助けようと提案されてキレてしまうツリー。自分の繰り返してきた死と最愛の母が生きているけれども好きになったカーターを失った世界を選んだことについて悩みに悩んだ末、母が死んでいない世界をツリーは選んだ。それをカーターは正しいのか尋ねる。


「でも事実だ。過去を消せばこの現実が嘘になる。それって他人の人生を生きるのと同じことだろ? 苦しんだり悲しんだりつらかったり、それで今の君がある。君の場合、他の人にはないチャンスもある」
「チャンス?」
「さよならを言える」


 カーターのこの辺がツリーは好きなんでしょうね。
 でも、ダニエルはダメだ。カーターやめとけ、さすがにそいつは趣味が悪すぎる。





ハッピー・デス・デイ 2U ブルーレイ+DVD
ジェイソン・ブラム(監督)ジェシカ・ロース (出演)
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン(2019/11/20)
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2020年01月03日

ハッピー・デス・デイ



 死んで、死んで、死んで、脱出せよ。


 新年明けましておめでとうございます。
 三が日ギリギリで近所の神社に行ってきました。うん、犬の散歩でな! 私はどうでもわんこは信心深いかもしれん。別にいつも新年にくれるみかんをもらいに行ったんじゃないよ。
 家族が買ったまま放置しているリングフィットのレベルが65になったことを密かに喜びつつ、家中をピカピカに掃除するというよくわからないことをしていますが、今年もよろしくお願い致します。


■あらすじ
 自己チュー女・ツリーは見知らぬ男の部屋で誕生日の朝を迎え、その日の夜に仮面をつけた何者かに殺されることになる。
 しかし、次にツリーが目覚めるとまた誕生日の朝で混乱しつつも、記憶にある死んだ場所を避けるのだがまたも殺されてしまい、またも誕生日の朝に目覚めることになる。
 目覚めた部屋の持ち主・カーターにツリーが自分の身に起こっていることを話したところ、死んでもやり直せるのなら犯人が分かるまで繰り返せばいいというアドバイスを受けてツリーの犯人探しが始まる。


■感想
 あらすじは、ざくっとこんな感じ。
 以前観たいと言っていたハッピー・デス・デイです。我慢出来ないからBDを買ってきた。続編も買ってるから、この感想を書いたら観るよ。

 はっきり言ってビッチな女子大生・ツリーは見知らぬ男の部屋で目覚めて思う。やってしまった、である。まあ、ズボンも脱いでいればやったと思うわな。特にツリーにとってはわりと普通のことだからな。不倫もしてるし。

 入っている女子会のリーダー・ダニエルやルームメイト・ロリを邪険にしつつも、医師で大学の講義も受け持っている妻子持ち・グレゴリーとイチャイチャしつつ憂鬱な誕生日を迎えていた。
 そして夜道にバースデーソングとともに現われた仮面をつけた輩に殺されてしまう。

 ここで思ったのは、想像以上にツリーが強いことですね。いきなりナイフざくーじゃなく、避けて逃げるわ反撃もする。
 しかし、殺されて目覚める誕生日をもう一度。

 デジャブに戸惑い、記憶の中と同じことが起こることに恐怖して一度目の死に場所を回避するが、サプライズ誕生日パーティーで殺されてしまう。
 ここでダニエルが狙っていた男をツリーはその気がなくとも奪っちゃうんだけど、犯人が躊躇なく男を滅多刺しにしてて笑ったw
 ここでもツリーはすぐには死なないので好感が持てる。

 カーターに自分の体験を話したことで、無限の命があるなら犯人突きとめようぜという話に。
 ここを見てると、犯人お疲れ様ですと言いたくなるほど執拗に殺してくる。ツリーは容疑者を一人ずつ潰していくが、死を繰り返していく度に確実に消耗していく。オカリンみたいに精神的にではなく、確実に身体にも影響が出ている。
 ぶっ倒れて入院するとグレゴリーから死んでないのがおかしいくらいの傷があるそうなほど。
 車で逃亡しても殺されるが、再びカーターに話した後で連続殺人の容疑者があの病院にいたことを知る。そこで殺人犯と対峙したときに助けに入ったカーターは殺されちゃうんだけど、犯人を殺す寸前まで追い詰める。

 けど、ここでやり直さなかったらカーターが死んだままになってしまうので。自ら首を吊ってやり直しへ。

 全てが分かったツリーは友達関係や不倫関係の清算、母の死で付き合えなくなっていた父とも仲直りをし、カーターともキスなんかして、殺人犯と一人で対峙する。
 安全装置ぃっ!とか思っていたらやっぱりでハラハラしたけど、停電を利用して殺人犯を殺す。しかし、病院が簡単に停電するのは如何な……。
 カーターとイチャイチャしながら明日を迎えられることを喜んで、ロリが作ってくれたのに今まで一度も食べなかったケーキを食べたのだった。

 はて、道理が合わないと思わないか?
 だって、殺人犯が犯人だとしてツリーを執拗に狙う理由は何だ? ループの原因は?
 納得がいかんと観ていると再びループして誕生日の朝へ。ひゃっはー、そうこなくちゃな!

 喜ぶ私とは反対にツリーは発狂寸前。
 どこか遠くに逃げようと部屋に戻り、そんなツリーをなんとか落ち着かせようとするロリからまたケーキをもらう。

 ここでスーパー推理タイム。
 死んだのは毒入りケーキを食べたからだと看破したツリーが仮面の犯人・ロリの犯行を全て言い当てる。看護師として働いているロリは殺人犯が病院に運ばれてきたことをいいことにわざと逃してツリー殺しをなすりつけようとしたなどその千里眼にびっくりだよww
 ここからはツリーとロリの殴り合いですが、前も反撃に遭いまくってた仮面の中身なのだから強くはなく、毒ケーキを食わされてのドロップキックを受けて窓から落ちる。

 これで一件落着ですが、もう一回初めから観ると犯人=ロリの視点が分かるから二度面白い。ツリーが全然予想通りに動かなくて執念で殺しに来てる。パーティーにいなかったり、ツリーが籠城したはずの自室の中だって自分の部屋でもあるんだから初めから居てもおかしくないからな。

 あー、面白かった。
 ホラーという側面では怖さはないですが、ホラーコメディとして非常に満足できる一作でした。さぁ、このまま2も観るぜー!

 では、ここで今回のお気に入りへ。
 今回のお気に入りは殺人犯の前で首を吊る前のツリーの台詞を。


「次は必ずトドメを刺す」


 死ぬことに恐怖はあるくせにカーターが死んだままの方が嫌だから自ら死にに行く。かっけーっすな!
 繰り返しのリミットや代償について、そもそもループがなぜ起こったのかについては今作では語られなかったので2ではその辺に触れてくれることを期待してます。

 あ、あと吹替で観たんだけど、ツリーのことみんなトゥリーって言ってないかな? ロリもローリーだったり……。僕の耳の勘違いですかね?






ハッピー・デス・デイ ブルーレイ+DVD
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2019年09月15日

劇場版 幼女戦記 限定版



 今、ふたたびの戦場へ――。


 夏休みだあああ――っ!
 ついに私の夏休みが始まりましたぜ。え、やることいっぱいだろうと? 知るか、僕は僕のしたいことしかしないんだよ!
 と、朝から録画しただけで観れていなかったシンプソンズとかパソコンとかいじった後で買い物と称して8キロの荷物を背負わされて長時間歩く。その後、食事をしたときに味を感じないことに気づく。
 ホワッツ? なんだこれ死ぬの?、とか思っていると、それまで飲まず食わずだったので身体が不調を訴えていたようです。
 寝る、そして今に至る。おかげで夜なのにテンションがおかしいことになっているのだった。


■あらすじ
 南方大陸での戦線を勝利で収めたターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる第二〇三航空魔導大隊は、帰国した足のまま帝国の隣国、ルーシー連邦で会戦に向けた動きが見られたとして強行偵察の任務を言い渡される。
 そこで連邦軍が部隊を展開、そして発砲したことから連邦は帝国に宣戦布告。その場での戦闘をこなした後、司令部の許可を得たターニャは連邦の首都モスコーへと矛先を定める。
 ターニャたちは首都攻撃だけでなく、銅像の破壊、帝国旗を掲げての国歌斉唱というやりすぎな行為に、その場に召集していた多国籍義勇兵のメアリー・スーは激怒して上官の無視をして一人で突貫。
 多大な魔力量で撤収しようとしていた二○三大隊、ターニャに迫るメアリーだったが、戦闘の上手さはターニャが上であり銃床の一撃を食らうことになる。
 その際に、ターニャの銃が自分がかつて父に送った銃であることに気づいたメアリーはターニャを父の仇と知ることになる。


■感想
 発売日には買っていたし何度も観てるけど、感想を書くのはいつだって遅いんだぜ。
 幼女戦記の映画BD。私が幼女戦記を知ったのはアニメでだったかな? 勧められて一話を観たけど、どうにも興味を惹かれなくてきっちり観てなかった。
 でも、その後コミカライズを見て、セレブリャコーフ少尉スキーな状況は他の記事を見てくれれば分かるだろうけど、内容の面白さを知ってアニメに戻ったという感じだったと思う。
 TVアニメのBDも持っているからな。え、特典に漫画付くっていうから。

 そういう理由で、来場者特典に漫画付くなら行こうかとえっちゃら観に行った。
 何度か言っているけど、私は同じ映画を何度も観たりはしない。気に入ったら円盤買います派である。しかし、幼女戦記は3回行ってるからな。もう笑うしかねぇである。

 初めは2回ある漫画をもらいに行ったんだけど、音がなぁ、どうしても好きでさ、銃火器の音が心地良くてたまらんかったんだ。しかも、少し遠いんだけど、朝7時からやっている映画館で上映しているのが良かった。私は朝方なのでひょこひょこ行っちゃうんだよ。
 まぁ、いろいろあってガラ空きだろうと必ず隣に座ってくる人と知り合いになったりしたので来場者特典は全部持っていたりするんだが、もう二度と私にこれほどの積極性は出せないでしょうね。思い出深い作品になりました。

 さてさて、内容に行きますか。

DSC_3518.JPG

 小説目当てで限定版を買いましたが、その中身をちょいとコピペする。


【限定版特典】
1)キャラクターデザイン・細越裕治描き下ろしデジパック
2)スペシャルアウターケース
3)原作者カルロ・ゼン書き下ろし小説(篠月しのぶ描き下ろしイラスト付き)
4)「劇場版幼女戦記」未公開絵コンテ集
5)スペシャルブックレット(設定資料のほか、劇場公開時の入場者プレゼント《スタッフ本》、エンディングイラストを掲載)
6)縮刷編集版劇場パンフレット
7)映像特典
・劇場予告&各種PV
・マナー映像
8)イベントチケット優先販売申込券


 なるほど、分厚いはずだぜ。小説の方はドレイク中佐主役だったからまだきちんと読んでいない。これを読むためにも原作を読まねば……っ。
 パンフは映画館で買っていたけど、縮小版だと文字小さくて大変読みにくいので注意。設定資料集はキャラや銃器だけでなくED絵も載っているのが嬉しいですな。
 イベントの申込券は使わないですが、続きもアニメ化して欲しいので是非とももりあげていただきたい。

 映画本編の方は、あらすじで書いた後からが本番。
 二○三大隊は祝勝会を上げるが、ターニャはメアリーの堅さに嫌なモノ――存在Xを感じてしまう。
 そして、ターニャはその幼い姿がモスコーでロリヤの目に止まってしまったことから、ロリヤから執拗に狙われることになる。
 ロリヤは書記長に訴えて二○三大隊を壊滅させるために大規模大隊を投入させる。表向き連邦の威信のため、本心はあの妖精さんが欲しいである。

 戦略的有利を悟ったターニャたちはティゲンホーフ救出に向かったのだが、その拠点の意味も知らずにターニャ目がけて物量を入れてくる。
 さすがの二○三大隊も疲弊してきた中で多国籍義勇兵たちも参戦。はるか上空からは爆撃機、ターニャに向かって突貫してくるメアリーと戦場は混沌と化していく。

 メアリーから身に覚えのない感情を向けられて混乱するターニャだが、中身はエリートサラリーマン、すぐさま切り替えてメアリーの攻撃を利用して時計台破壊と至近距離での爆裂術式でメアリーを落とす。
 生死を確認しに行った先では、満身創痍ながらも立ち上がりターニャをぶん殴るメアリーが。

 ここを見るとなぁ、ターニャが幼女であることを実感する。おいやめろよ、小さい子を殴っちゃいけない。
 復讐を遂げられることを神に感謝でもしたのか、神の像に目を奪われたメアリーは体勢を立て直したターニャに撃たれる。
 とどめを刺す前にドレイク中佐が割って入り、メアリーを連れて逃げられてしまう。てか、待って。壊れたのは宝珠とは言え、あれだけ撃たれたのにメアリーぴんぴんしすぎだろ……。存在Xの加護、強すぎるぜ。

 今回はターニャVSメアリー、ヴィーシャVSドレイクだったけど、機会があればペアでの戦闘が見たいよな。
 まぁ、ターニャとヴィーシャペアに突貫するメアリーの引率ドレイク中佐じゃ適わないだろうけど、戦闘での上手さってのが好きなんだよなぁ。

 帝国に戻ったターニャは後方へと転属願いを出す。ゼートゥーア、ルーデルドルフ両中将から嫌な顔をされるが、前もっての資料作りと完璧な理由、帝国の部隊運用を見直すための研究に専念したいことをプレゼンし、二ヵ月の猶予期間を与えられる。
 ターニャが狂喜乱舞したことろで一度EDですが、二ヵ月後ゼートゥーアからそれまでにターニャが出した戦闘団構想を最前線で立案者に試させるとして前戦に戻ることになるのだった。

 TV版の続き、完全なる新作映画としてすげー面白かった。メアリーの復讐に焦点が当てられているが、ターニャからすれば身に覚えのないもの。感情と理論のぶつかり合いのような戦闘は、悲しいけれどターニャの方に正しいでしょうな。だって戦争だもの、生き残るためだ仇とかそんなの知るかよ。
 メアリーとの対決はまだまだ続くだろうし、ターニャの戦闘団とかもう見たくてたまらないので是非アニメ化してほしい。切実に。映画でもいい、また行くよ!

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 今回はターニャたちではなく、爆撃機破壊をしたヴァイス中佐のセリフを。
 魔導師とはいえ、仲間が溺れていく中で高度一万まで上昇したヴァイスたち少数の第二中隊だが、爆撃機がなくても地上は敵で溢れかえっている。
 息を整えるまもなくヴァイスは告げる。


「各中隊、良くやった。だが、まだ仕事は終わっていない。引き続き地上の敵に当たるぞ」


 このヴァイスが格好いいんですよ。
 ダキアの一件やアレーヌでのことから、ヴァイスは副長としては頼りない印象があったんだけど、部隊をヴァイスに任せておけるからターニャがメアリーに専念できたんだと実感する。
 いやー、二○三大隊を基盤にした戦闘団がどうなるか楽しみだなぁ。原作もえっちゃら読んでいかないと。






劇場版 幼女戦記 限定版( イベントチケット優先販売申込券 )
KADOKAWA メディアファクトリー (2019/08/23)
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2018年11月26日

海底47m



 生還確率0%!! 海底に落下した檻に閉じ込められた美人姉妹の決死の脱出劇!


 今日は誕生日でした。基本的に自分に興味がないので年齢を忘れそうになることは内緒です。健康で迎えられたのは有り難いことですが、僕にとってはゲームの発売日の方が重要なのでドンキーコングの発売日として覚えています。これと繋げとけば忘れないぜ。
 さてはて、そんな日にpixivのログインパスワードを忘れていて現在ログインできてませぬ。pixiv行く度に偽のセキュリティ警告が出るようになったからうざったくなってやったらこの有様である。なんとか思い出しますが、メアドの更新はちゃんとやっといた方がいいと実感した日でした。


■あらすじ
 彼氏に振られて傷心の姉・リサを慰めるために妹・ケイトは嫌がるリサを丸め込み、現地の男友達に誘われるがままに檻を海の中に沈めてサメを鑑賞する『シャークケージダイビング』に挑戦することに。
 初めは怖がりつつも楽しんでいた二人だが、アクシデントでワイヤーが切れてしまい、落下した檻の中で水深47mの海底へと落ちてしまう。
 無線も届かない海底でなんとか脱出しようとする姉妹だが、急浮上すれば潜水病の危険があり、海中に留まれば血に誘われてやってくるサメの餌食になってしまう。なのに救援は来ず、酸素ボンベの残量は底を尽きかけていた……。


■感想
 地味に好きなサメ映画です。思えば子どもの頃から母親と見ていた気がする。そんな僕ら母子が忘れられないサメ映画は『ディープブルー』です。時間を稼ぐわ、と海に飛び込んだスーザンが秒で喰われたシーンは忘れられない。時間稼げてねぇじゃねぇかw

 そんなこんなでサメ映画やないですかと購入して母と観ました。
 今まで観た中で一番悲惨な気がする。スーザンのように茶化す事すら出来ないエンディングと息の尽き所が分からない緊迫感は非常に素晴らしい映画だと思いました。鬱ってもいいなら観るといいよ。

 あらすじにだいたい書きましたが、シャークケージダイビングをする姉妹の話です。サメのいる海に入るなんて危機感が足りない。僕は絶対に海には入らないし、写真も魂を取られるから取らせない。なにか合ったときのために滅多にしないアクセサリは笛である。蛙彫刻のヤツ。この元ネタ映画が全て分かる人とはちょっと語りたいがいないだろうな。

 閑話休題。
 怖がる姉を妹が宥めて挑戦するのですが、初めは浅く潜っているので楽しんでいて「もっと下げて!」なんて言い出すわけですが、案の定ワイヤーが切れて海底へ急降下。バレットバトラーの小説版だな、と思ったのは内緒。あんなボロいゲージに自分の命を預ける方がおかしい。

 海底で意識を取り戻すもリサは負傷して血が海に漂う。終わった。もう終わった。
 無線が届かないためケイトがケージを出て助けを呼ぼうとするが、ケージの出入り口が塞がれていて出られない。出る方法は、酸素ボンベを外して檻の隙間から出た後で酸素ボンベをつけ直す。
 おいおいやめろよ、とリサと一緒にハラハラしたがこれは成功する。ケイトの行動力の高さは凄まじく、リサが一人になり脱出できなくなるとまずいとケージの出入り口を開けてから浮上していく。なんだ、妹じゃなく神か。

 無線が繋がる辺りまで浮上すると、ケージに戻れと言われる。助けは行くからサメの危険と急浮上による潜水病の危険があるのだと。この潜水病というのはあまり知らなかったので興味深かったですね。
 ケージに戻るケイト、そして助けに来たと思われるライトの光は遠い。酸素量が少ないケイトに代わり、リサがおっかなびっくり向かいますがサメに襲われて、助けに来た男は喰われる。うん、想像通り。

 リサは男が持っていた予備ワイヤーを檻に装着して上に上げてもらうことに。でも、どうせそのワイヤーも切れるんでしょう?
 私の最低な予想は当たり、中頃まで上がったところでワイヤーが切れて再び落下する檻。
 その際に檻に足を挟まれたリサは行動不能に、ケイトは再び浮上して酸素もないことを伝える。
 ここで「救援隊呼んだからあと一時間くらいで来るよ」と船の上の男が言うのですが、もう初めの段階で呼べよおおおっと叫びたくなったね。穏便に済ませようとしたんでしょうが、そのせいで一人死んだぞ。
 一時間では酸素が持たず、酸素ボンベが落とされることに。
 でもここでも注意が。途中で酸素交換をすると窒素麻痺だったかな? それを起こして幻覚を見たり異常行動を起こす危険があるとのこと。だから、ギリギリまで新しい酸素ボンベは落とせなかった。

 でもそんなことを言ってる場合じゃねぇ、と酸素が尽きかけたけいとは交換に成功するんだけど、そこにサメがやってきて喰われる。俺の神があああ、とリサだけじゃ生き残れないなと最悪を想像する。

 一方、リサはモリ銃で手を怪我しながらも酸素ボンベを引き寄せ、交換に成功。そこでケイトからの無線で妹が死にかけていることを知る。
 潜水病の危険? 知ったこっちゃねぇとダメな姉ちゃんが本気を出して妹ともに浮上を決意。
 ここでの妹を守りながらサメと戦い海上に戻るシーンはハラハラしっぱなしでしたが、僕は思ってしまうのですよ。こんな、上手くいくはずがないだろうよ、と。

 サメから逃れ救出された二人。リサは妹とともに戻れたことを喜ぶが、怪我した手がおかしい。海中じゃないのに血がたゆたっていたのである。

 つまり、今までの救出はリサが窒素麻痺によって見た幻覚。
 救出隊に助けられるリサだが、ケイトはやっぱり既に喰われていて、戻るのは一人であるという現実だった。

 うわあああ、なんだよこの絶望。最高じゃないか! 俺の想像を超えたエンディングで歓喜ですよ! 今までいろんなサメ映画を観てきましたが、間違いなくトップクラスですよ。サメに襲われ続ける恐怖ではないが、人が海底に行くときの怖さとリスクが良かった。最後の最後までドキドキさせてくれる映画でした。彼氏に振られて妹も失うとか、もうリサは正気では生きていられないでしょうね。

 では、ここで今回のお気に入りへいきたいところですが、ごめんツッコミながら観てたからメモってなかったんだw
 簡単にしか調べてないけど、ちなみにこれ続編決まってるらしい。その名も『海底48m』w 本当に最後の最後まで楽しませてくれるぜ。








海底47m
クレア・ホルト,マンディ・ムーア
ギャガ(2018/10/05)
posted by SuZuhara at 22:38| Comment(0) | BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月28日

インクハート/魔法の声



「書かれた言葉には力が宿るんだ。気をつけないとな」


 ちょこちょこ元気になってきましたが、今は何故か親指が痛い。しかも利き手の。なんてこった。
 そんな手が痛い中ですが、昨日はオバロファンイベントにぼっち参戦してきました! この手のイベントは初めてだったのですが、声優さんたちの話とか面白かったです。噛んだ時のアドリブとかすげーの一言ですよ。ゴブリン近衛隊は分かんなかったですなー。
 周りの方もファンレベルが高く、こういう時、低温な私としては疎外感をバリバリ感じるのですが、PCゲーのDUNGEON OF NAZARICKを買えて良かったです。ま、最初の0階層クリアまでに38回死にましたがね! また全クリしたら感想を書きます。
 そんなこんなでお出かけをしたら、観たいと思っていた法廷ミステリーを観忘れるっていうね。その前のもののけ姫もブログ書き終わった瞬間に寝て観れてないんだけどね。



■あらすじ
 声に出して文字を読むことで物語を現実に呼び出すことができる魔法舌の持ち主であったモー・フォルヒャルトは、過去に本の中に連れ攫われた妻・レサが取り込まれた『インクハート』という本を探していた。
 モーは娘のメギーに詳細を告げずに本を探していたが、魔法舌であるモーはインクハートの悪役であるカプリコーンたちに狙われていて、妻の姉・エレノア共々捕らわれてしまう。
 精度高い魔法舌であるモーが朗読すれば完璧な形で現実に現われるが、代わりに現実から誰かが物語の中に入ることになる。
 レサを取り戻すためにモーはほこり指とともにカプリコーンの元に戻るが、安全のために離れたメギーの元にカプリコーンの部下が現われメギーにも魔法舌が受け継がれていることが知られてしまう。


■感想
 『ハムナプトラ』でお馴染みのブレンダン・フレイザー主演ということで観てみようと買ってみた。安かったのとこの手のファンタジー好きなんだ。

 だいたいはあらすじに書いたとおりで、自分が物語を現実化する魔法舌の持ち主であると気づかなかったモーが物語に妻を奪われて、本を探すために娘と旅をしているところから。
 九年かけてやっと一冊見つけるが、そこで前回から現実にいるほこり指に見つかってしまう。彼は前回助けてくれたのだが、本の中に帰りたいという願いを叶えてくれないモーに痺れを切らし、悪役であるカプリコーンに居場所を伝えてしまう。

 そうしてエレノアの元にいた時にカプリコーンに捕まったモーたちは、カプリコーンが物語の中に戻るためではなく、宝などを召喚させて現実を謳歌するためにモーを欲していたのであって、本は不要だと燃やしてしまう。
 カプリコーンはモーの前に魔法舌をゲットしているんだけど、モーほど精度は高くなく現実に呼び出せるのは不完全な形だった。身体に文字が書いてあるとか、レサはその召喚のせいで声を失っちゃうしね。
 ああくそっ、絶対これすれ違うヤツやん。やっぱり脱出中にニアピンするのに声が出なくて気づかれない展開やん!

 本が焼けて戻れなくなったほこり指だが、モーたちに協力してカプリコーンの村から逃れて原作者に本をもらいに行く。
 ここの原作者としては自分のキャラクターに実際に会えるのは思考の喜びでしょうが、キャラクターにとってはそうじゃないってのは納得した。生みの親だからって正直知ったことはねぇのである。いきなり自分の結末を――それも死ぬなんてものを暴露するってのは無神経としか取れなかったもんな。この作者はなんでもペラペラ喋りやがるので、作者とは会わない方がいいと思ってしまうね。

 記憶は曖昧なんだけど、SAOのあとがきで「キリトの両親がいないのは物語進行の都合上」みたいなことが書いてあったのがものすごい印象的だったんですよ。文章から罪悪感のようなものを感じてさ。
 ここでも原作者は「(ほこり指の死を)面白い展開にするためだった」なんて言うんだけど、作者側の都合というか、物語を進めた結果の結末を悪く言うつもりはないんだけど、作者とキャラクターは会わない方がいいんだろうな。

 モーとほこり指たちがカプリコーンの元へ向かう間、メギーは作者の元に残るんだけど、カプリコーンの部下に脅されてベラベラ喋ってしまう。メギーの魔法舌も気づいた瞬間、口に出したのでバレて連行。

 ほこり指が捕まりレサと再会。カプリコーンに目をつけられたメギーもレサと再会した後、作家と牢屋へ。ほこり指も捕まってるんだけど、一人抜け出し、そしてメギーたちを助けずに逃げ出してしまう。
 ほこり指のチキン加減は歯痒いが、そんな中で平穏を求めて一人離脱した姉ちゃんはすごかった! バイクで一人助けるためにやって来てくれるんだからな!

 ここからの展開がすっごい好きなんですよ。
 カプリコーンは自分用に保管していたメギーにインクハートの中で使役していた影、悪魔のような存在を呼び出させようとする。
 影を呼び出す儀式の中で妻を取り戻すためにモーが、ほこり指とアラビアンナイトのファリッドが、エレノアは先に捕まっていた魔法舌と組んで動き出す。

 朗読で影は召喚されてしまうが、メギーが最初に召喚したオズの魔法使いのトトが原作者が書いた新たな展開を読み上げて影の矛先をカプリコーンに向けさせる。
 ほこり指たちの活躍で燃える城、不完全ながらも召喚されていたユニコーンで突撃するエレノア。ほら、もう姉ちゃんには惚れるしかないよw

 けれども、原作者の追加ページを奪われもう読むモノがない。
 ここで生きてくるのがメギーが作家志望だということ。続きを自分で書くことでカプリコーンを倒すのだった。

 現実化した存在を本の中に戻し、レサの声も戻った。原作者は本の中に行くことを望み、ほこり指はまたも取り残された。また消えてしまうかもしれないリスクをモーは負わないとほこり指は消えてしまうのだが、ファリッドはインクハートを手に追いかける。
 
 そんな中、約束を守るために現われたモーにほこり指はやっと元の世界に戻れることになるのだった。
 待つのが死でも戻ると決めたほこり指を見送ったモーとファリッド。待つ死をやりきれなく思うモーだが、ファリッドがほこり指の死の原因となるフェレットのグィンを彼が盗んでいるためにファリッドは戻らず、好きなメギーといられることを喜ぶのだった。いや、これはメギーもファリッドを好きなのかも。僕のスキルではそこまでは読み取れませぬ。

 うん、面白かったですね。綺麗に纏まっていて、誰もが一度は願う夢なのではないでしょうか。いや、物語が現実化よりも物語INの方が昨今はいいのかな?
 最初のモーとほこり指が協力しないのや、ほこり指が肝心なところで逃げ出してばっかりいるのでお前えぇっ!でしたが、フェイドアウトするだけだと思っていたエレノアが頼もしかったり、ファリッドは最後に全部思っていったりと面白かったです。
 最初はなんでもかんでも読んで味方を増やせばなんて思いましたが、そのキャラが自分の味方になるなんて限らないし、これ以上帰れない人を作るわけには行かないから無理なんだよな。

 では、ここいらで今回のお気に入りへ。
 今回は原作者を前にして怯えるほこり指を見た原作者との会話シーンから。


「書いたことなんかどうでもいい。運命は俺が決める。だから俺はここにいるんだ。俺はもうあんたの本の登場人物とは違うし、あんたは俺の神様じゃない」


 正直、私はこの原作者がかなり嫌いですね。
 ほとんど理解できないのですが、自分の結末に怯えていたほこり指が言い切ってくれた時はスカったとしたよ。









インクハート/魔法の声
ブレンダン・フレイザー (出演)
ワーナー・ホーム・ビデオ(2010/07/14)
posted by SuZuhara at 22:59| Comment(0) | BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする