2018年08月30日

『PERSONA SUPER LIVE P-SOUND BOMB !!!! 2017〜港の犯行を目撃せよ!〜』



 港の犯行を目撃せよ!


 正直なところ、シュタゲエリートにはてんで興味が湧かなかったのですが、知人から「新しいクリスが見れるかもしれないのに?」と言われて速攻で予約したw
 盲点だったんだよっ! アニメをゲームにくらいにしか思ってなくて、でも最近の私には流しながらできるゲームは最適だと気づいたんだ。
 最近は休みがなくて疲れ切っていますが、土日も予定詰まってるからさらに死にそうなんだ。


■感想
 去年、2017年に行われたペルライBDを購入。
 ダメ元で応募してみたら当たったので、当日はかなり無理して会場に向かったことを覚えてる。最近になって分かったんだけど、私はダメ元で応募すると大抵当たるのでもうちょっと注意しようと思う。

 当日は時間給とったおかげで会場前に着いたから、兄貴のTシャツと平田さんスマホケース買うぜ、とグッズ売り場に向かったのに、「アーティストグッズは会場後、もしくは今の時間は宿泊プラン者だけです」と言われて心底へこんだw ……だって、そんな案内なかったんだ。これがTwitterをやってない者の情報格差かって本気で思ったくらい。……会場前に、平田さんスマホケースが売り切れたんだよ。直筆一言入りが。後日の数量限定通販は本気出してゲットしましたがね!

 ま、その印象が強すぎるんですが、ちゃんと会場後には兄貴Tシャツも全力タオルも他アーティストグッズをゲットして満足していましたが、周りはみんなペルソナグッズに身を固めていたのでぼっち参戦というか、俺だけ毛色が違うと思ったのは内緒。

 そんな当時を思い出しながらBDを観ましたが、いやー、本当に規模が大きい。本当に一日だけの奇跡だったんだなー、と思う。
 正直なところ、でかすぎる箱は好きじゃなくて。ダンサーさんたちのキャラ衣装も当時の私には不評だったんですよ。私はライブにアーティストやバンドを観に、聞きに来たのに、いろんなところで寸劇されるとどこを観ていいか分からなくて忙しいという気持ちがあったんです。
 生の良さは映画と演劇の違いと同じで、カメラで決められた共通の視点ではなく、自分の好きなところに注目して観られることだと思うんですが、あっちこっち大勢で行かれると辛いなー、とそんな私には合わないという気持ちばかりが勝ってしまったのです。

 だから、今回のBDはどうしようかと直前まで悩んだのですが、ボーナストラックを観たかったのでやはり購入していたw

 私はボーナストラックから観たのですが、ライブの裏側と規模のでかさは感じられましたが、兄貴たちのコメントが聞き取りづらかったり、ダンサーさんたちの紹介はなかったので、正直期待外れでした。ヘイトな部分ばっか行ってますが、以前のBDのはめっちゃ楽しいんですよ!
 曲の別視点映像はまだ全部見切れていませんが、こういうのは嬉しい。

 ライブBDの方は生と違い、近い視点で観れることもあり、ダンサーさんたちの表情が分かるのが本当に買って良かったと思ったね。順平の人はクオリティ高すぎだと思うw

 度肝を抜かれるだろう、Everyday MixはもちろんシークレットゲストWAKAさんP3DP5DのOPMIXは必聴。あとは当時の日記部分で書いたので割愛。
 いやー、またやって欲しいな。でも、もう少し小さい箱がいいw








『PERSONA SUPER LIVE P-SOUND BOMB !!!! 2017〜港の犯行を目撃せよ!〜』
出演: Lyn, 川村ゆみ, Lotus Juice, 平田志穂子, 目黒将司
Happinet(2018/08/29)
posted by SuZuhara at 04:25| Comment(0) | BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月08日

キングスマン



「俺はハリーにつくよ」


 ちょいと長々と文章を書かなければいけないことと、あまりに誤字が多いのでATOKが欲しいと思っていたので半額になっていた一太郎を買ってみた。
 が、入力に結構癖があるんだなこれ。変換とか楽なようで結構すげー変換してくれるので気が抜けない。ちなみにブログを書いてるこの時はオフにしてしまっている。
 結局僕にはデフォルトが一番というわけですな。けどなー、優秀な部分もあるから手放しがたいんだよな−。
 

■あらすじ
 幼い頃に父を亡くしたエグジーは警察に捕まった時に助けを求めたネックレスの番号に連絡する。助けに来てくれたのは父の同僚で、かつて父に救われたハリーは表向きは高級スーツ店、実際はスパイ組織「キングスマン」の一員だった。
 欠員が出たことから新たなスパイ候補生となり訓練を受けることにしたエグジーだが、最後の最後で落第してしまう。
 だが、ハリーが追っていた事業家・ヴァレンタインに射殺されたことからキングスマンにも彼の息のかかった者がいると察してエグジーは教官・マーリンと試験の合格者・ロキシーとともにヴァレンタインの元へと潜入する。


■感想
 続編映画を観に行くという約束をしたため、ちょっくら前作観てみるかと買ってきた。いや、以前に勧められてはいたんだけどね、近所の映画館でやってなくて行けなかったのだ。
 この休み中は何本か映画を見たけど、名の売れてる映画はいいね。B級バッドエンド多くてさすがの俺もへこんだよ……。

 さて、これはスタイリッシュ紳士スパイ映画だ。
 初めにエグジーの父の死、そこで子どものエグジーに渡されるネックレスと始まるのだが、エグジーの家庭環境はつらいな。
 要するに新たな父親がギャングの親玉で、エグジーたちは大して好かれていないのである。それでも生きるためにはその男が必要なんだろうな。

 エグジーは日々の鬱憤などで車を盗んでパトカーへGOして捕まってしまうわけだが、助けを求めた先が全てなかったことにしてくれる。キングスマンのガラハッド・ハリーだった。
 ハリーのギャング無双は楽しい。仲間を失い、機嫌悪かったんだからしょうがないよね。

 失ったランスロットの欠員を補充するために候補生が集められ、エグジーはハリーの推薦で参加する。大学出がなんだかんだと喧嘩売ってくる奴にはむかついたが、初めの水攻めで死者が出たのには驚いたな……。いや、しんでなかったんだけど。

 エグジーが訓練している間に、ハリーはランスロットが守るはずだった教授に接触。ランスロットは死んだのに教授が無事に帰ってきたことで尋問しようとしたら頭が爆発。仕組まれていたのである。
 ハリーはその爆発でしばらく動けませんが、命からがら持ち帰った情報で大富豪で実業家のヴァレンタインが絡んでいることを突き止める。

 しかし、エグジーは試験に不合格に。今まで育ててきた犬を殺せとか、空砲でも許せねぇ。そんな組織に用はねぇ!とキレていましたが、教会でのハリーの強制虐殺は混乱しつつも強さに震えちゃうよな。
 ヴァレンタインが携帯のSIMカードを利用して殺し合いを強制する音楽、電波を流していたわけだが、ガラハッドの死は辛かったよ。

 エグジーがキングスマンに向かうと、キングスマンのリーダー・アーサーとの会話中、耳の裏に入れられたチップの跡で彼が裏切ったと悟る。こいつの撃退法はクールでしたね。
 そして、全世界に音楽を流して殺し合わせようとするヴァレンタインの野望を止めるため、たった三人で立ち向かうことに。

 肉弾戦や銃撃は楽しいのだが、チップの爆破はちょっと演出過多ではなかろうか。
 ガゼル戦も良かったですが、一対多が光る映画でした。
 あと、殺人音楽でのエグジーママ超怖いよ……。

 いやー、面白かったです。
 なんで上映時頑なに行かなかったんだろうね。来週あたりで続編を観に行こうと思いますが、楽しみだなぁ。

 では、ここらで今回のお気に入りに。
 エグジーとハリーが出会い、店で話をしていたところにチンピラが乱入するシーンから。
 ハリーを上品なオッサン程度にしか見ていなかったチンピラどもに一撃を与えて呆然としているところでハリーが言った台詞。


「一日中突っ立っている気か? 戦うのか?」


 礼節が人を作る、も良かったんだがね。こっちの方が私には衝撃的だった。
 そして、ハリーが使うと最強に見えたあの傘が最終戦で即刻退場したことにも驚いたぜ……。








キングスマン
出演: コリン・ファース,マイケル・ケイン,サミュエル・L・ジャクソン 監督: マシュー・ヴォーン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2016/07/06)
posted by SuZuhara at 22:30| Comment(0) | BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月01日

クリムゾン・ピーク



「幽霊は存在する。私は知っている」


 あけましておめでとうございます!
 去年というか先月の体たらくは目も当てられませんが、まだしばらくは改善しないと思われる。正月休み中にU世の事件簿は読みたいがね。
 さて、今まで新年などのイベント事で付き添いをしなければならなかったのが、メインの帰還で晴れてお役御免になりましたので引きこもりライフを再開します。
 勿論、前回の課金で残しておいた石でFGO福袋もやったぜ。唯一セイバーだけ星5が三体いるのでセイバー以外なら当たりの三騎士福袋へ。ちょっ、金枠セイバー、いや、モーさんなら最高だ。あの鎧はいつだって厨二心をくすぐ――アルトリアさんでした。
 ……そうか、また羽を食う人なのか。
 

■あらすじ
 幼い頃に死んだはずの母親の幽霊を目撃して以来、幽霊を見るようになったイーディスは小説家を目指していたが、女ということで相手にされない。唯一認めてくれたトーマスと愛を深めていくが、父親に反対されて分かれることになる。
 しかし、その後父親が謎の死を迎え、悲しみからトーマスと結婚したイーディスは彼と彼の姉ルシールと一緒に屋敷で暮らすことに。
 その屋敷は冬になると地表の赤粘土が雪を赤く染めることから「クリムゾン・ピーク」と呼ばれ、幼い頃から幽霊に「クリムゾン・ピークに気をつけろ」と忠告されていた場所だと気づく。


■感想
 2017年最後に見た映画でした。監督から見たいと思っていたので、朝方から恐怖を期待して見てましたな。

 さて、残念ながらこの作品もホラーではなかった。というか、一番初めはアダムスファミリーみたいなのかと思っていた。見ていると嫁ぎ先は幽霊屋敷みたいなノリかと思いますが、もうちょっと奥が深かった。

 序盤はトーマスとルシールの胡散臭さに大分時間を割かれていて、お父さんが毛嫌いするのも仕方ない。むしろ、ちらっと自分の作品を読んだだけで褒めてきた奴とか絶対信じないだろうとイーディスの神経を疑ったな。いや、ほら文章って合う合わないがあるから一ページも読まずに褒められたって社交辞令以外の何物でもないじゃないか。

 父さんが姉弟を調べてイーディスの前から排除しようとしますが、逆に排除される。頭蓋骨陥没という殺し方はわりとえぐかったですが、容赦ない感じが良かったですね。トーマスもルシールも線が細いからどっちがやったかすぐには掴めないですし。
 こっぴどく振ったのはお父さんに言われたからだとイーディスとトーマスが仲直りした後、父の死でイーディスはさっさと結婚する。あのお医者先生の方がいいだろうよ。あの人、ジャス学のロイみたいで憎めないし強そうだし。

 トーマスたちの実家へとやってきて、粘土質の土のせいで屋敷が沈んでいること、それをどうにかしたいことを聞かされます。そんなことより、こんな陰険な屋敷に姉と二人で暮らしているとか完全にできているよなと思ったら案の定。
 ルシールはイーディスが受け継いだ財産を手に入れたら殺すためにせっせと毒を仕込み始める。

 要するに、この姉弟はトーマスが発明した粘土採掘機の作成資金のために結婚しては殺すを繰り返していたんだ。そもそも母親も殺してますしね。
 幽霊を見ることで怯えていくイーディスですが、幽霊に導かれてトーマスが以前も結婚していたこと、自分に毒が盛られていることを知る。
 お医者先生も助けに来てくれてなんとか逃げだそうとするが、ルシールに刺されてしまう。トーマスが機転を利かせてお医者先生に死なない箇所を聞き殺した振りをすることで一命を取り留めますが、ほとんど致命傷レベル。

 イーディスはなんとかルシールから逃げるが、トーマスがやられる。愛する弟を殺してしまったことで半狂乱になったルシールが襲いかかってくるが、厨房でナイフを入手。ルシールのよりでかいよ!
 地下でお医者先生と合流。しかし、ここでルシールが母親を殺した肉切り包丁を装備。
 もうお分かりかと思いますが、ここが超楽しかった!
 ここからイーディスとルシールのタイマンですからね。肉切り包丁を押さえてナイフで突き刺すが、ルシールがその刃を握って止める。ダラダラと流れる血に痛みは半端ないはずですが、そのまま握ってナイフを奪う。
 イーディスが次に取るのはスコップ。スコーップ! それはエクスカリバール並に最強だと思っていますが、現れたトーマスの幽霊にルシールが気を取られているうちに撲殺。さすがスコップ。強いなスコップ。
 こうして無事に二人は生き残り、このことを本にしましたとさ。

 いやー、最後はめちゃくちゃ楽しかったですが、それまでは微妙でしたな。初めに出てくる幽霊とか犬の存在意義とか。
 なんか物語というよりも、ホラーゲームをやっているような感覚がありましたな。イーディスが屋敷を探索、このアイテムはまだ拾えない。幽霊が出る。犬に導かれて新たなアイテムを入手、これであのアイテムが使えるというような。
 幽霊の恐怖なのか人怖にしたいのか、どちらも取ろうとして上手くいかなかった印象がありますが、最後の姉ちゃんすげーで私はだいたい満足でした。
 なかなかグロいので簡単にはおすすめできませんが、機会があれば是非見てほしいものです。

 では、ここで今回のお気に入りへ。
 正直ルシール戦以外にお気に入りなどないのですが、詳しいシーンは覚えていないのだが印象に残ったトーマスのイーディスに言った言葉を。


「君はちがうんだね、今までの人たちとは」


 言葉だけ聞くと不穏だけど、これは一筋の光明だったんだな。今思えば姉に支配されていたトーマスが変わり始めた兆しであり、この気持ちでお医者先生を助けてイーディスのために戦い、姉に顔を刺されて殺されるという結末まで駆け抜けることになる。
 でもな、ごめんな。私は最初から最後までお前を信用してなかったよ。










クリムゾン・ピーク
出演: ミア・ワシコウスカ, トム・ヒドルストン, ジェシカ・チャステイン, 監督: ギレルモ・デル・トロ
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン(2016/12/07)
posted by SuZuhara at 21:30| Comment(0) | BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月26日

スティーヴン・キング ファミリー・シークレット



 25年連れ添った夫が連続殺人鬼だったら貴女ならどうしますか?


 もう今年を振り返る余裕もないくらいブログに顔を出せていませんね。しかし、本当に本も読めてないんだよ。ゲームだけは最高に楽しいと思えるものを今やっていますが、まだクリアしてないしね。今年はこの一作だけにでも会えてよかったと心から思う。私的に今年は当たりがなさ過ぎたのだ。
 あと、報告できることがあるとすれば――FGOで初課金の結果が槍メデューサ7枚とか鬼か。
 クリスマスにもらった石10個とウラド三世がくれた石2個を合わせれば4回は回せる! 来てくれっ、俺のサンタさーんっ! 術ギル、礼装、ローマ、槍メデューサ。もう本当に神などいなかったんだよ……。


■あらすじ
 結婚して25周年を迎えた時、ダーシーは善き夫であるはずのボブが騒がれている連続猟奇殺人犯であることに気づいてしまう。
 素晴らしかったはずの生活が一つの秘密によって崩れ壊れていく。


■感想
 あらすじはいつだって力尽きている。
 具合が悪いからと買い漁ったDVD、スティーブン・キング作品2作目だよ。

 キャッチコピーに惹かれて買いましたが、いやー、こいつはきついな。夫からのプレゼントのピアス。それをつけてエロいこととかしてたのに、それは殺した女から奪ったものだったとかきっつい現実である。
 てか、ダーシーが気づいたことにボブが異様なほど早く気づいてハラハラしたよ。

 ざっくり言うと、ボブは殺人鬼だけどダーシーたちを愛していて「もうやらない」と約束することで許される。そう見える。
 ま、結局許していなかったわけだが。溜まりきった瞬間、夫の好きなコイン(レアもの)で釣り上げて殺す。タオルと首締めで窒息させ、事後処理の手際の良さには脱帽ですね。
 あと「上に乗られるのが好きなんでしょ」とばかりに馬乗りになって首を絞められるのは怖いですな。ボブの性癖的に騎乗位が好きだと冒頭で明かされていたのはこのためだったのか、と。誰得だよこの情報って思ってたよ!

 夫は階段から落ちて死んだと偽装したダーシーだったが、元刑事のラムジーにつきまとわれる。ラムジーはボブとダーシーが連続殺人鬼だと思っていたんだけど、真実を知って「君は正しいことをした」と口封じに殺しに来たダーシーにもうすぐ病気で死ぬからしなくていいのだと告げる。

 最後は至る所にメモを残すのが好きだったボブのメモを見るシーンで終わり。
 このメモの言葉がなかなか好きなので、ここが今回のお気に入りに。


 僕は害虫だ。でも君と一緒にいたい。


 その気持ちは分からなくもない。最低な自分を抑えることはできないけれども、君のことも失いたくないのだと――そんな気持ちをダーシーは握り潰すだけだった。ひでぇっ!

 そこそこ面白かったですが、物語に起伏のない印象を受けました。だらだらと続いていく、みたいな。
 ボブは基本ダーシーには優しいので恐怖はなく、ダーシーがその気になったらさっさと殺すというタイプだったので女性は強いなぁと感心するばかりでした。
 いや、殺人鬼だった夫を殺す、そんな行為の後であっさりとダーシー日常に戻っていることこそ最大の恐怖なのかな。








スティーヴン・キング ファミリー・シークレット
アルバトロス(2015/09/02)
posted by SuZuhara at 22:15| Comment(0) | BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月03日

スティーヴン・キング ビッグ・ドライバー



「時には酷い報復をしたって――許されるわ」


 体調が芳しくないと何度か言っていましたが、急な腹痛で倒れる。しかも原因不明。気持ち悪くて冷や汗ダラダラでいっそ殺せと叫びたいけど、こんな苦しんでいる暇があったらゲームした方が有意義なのではないかと考える。うん、バカである。
 さすがにゲームできるほどの集中力はなかったので、その間に見ていた映画の感想を。普段は字幕で見ますが、今回は吹替で見ています。
 

■あらすじ
 講演会に呼ばれたミステリー作家・テスは教えてもらった近道で連続レイプ殺人犯に襲われる。死んだものと水道管に捨てられたテスは死体の転がる水道管から脱出してなんとか家に帰りつく。
 しかし、警察には助けを求められない。レイプの事実を公表すれば売名目的ではと叩かれることを恐れたテスは一人で復讐することを誓う。


■感想
 何度も言ってますが『IT』を観たいと思いつつ観れていないのでスティーブン・キングものを何点か観ました。本当は『ミザリー』が観たかったんだけどなかったんだ……。
 なかなか面白かったのは、主人公のテスが自分の作品のキャラクターと会話しているところかな。

 では、ざっくりと行こう。
 少々落ち目のミステリー作家のテスは図書館での講演会の仕事を終えた帰りに理事長であるラモーナから近道を教えてもらったのだが、そこで釘の刺さった木材を踏んで車がパンクしてしまう。
 通りかかったトラック運転手の巨体の男がタイヤ交換を引き受けてくれるのだが、電波の届かない廃墟と化した酒場でテスはトラックの荷台に釘が刺さって木材が積んであるのを見てしまう。つまり、全ては仕組まれたことだったんだよである。

 男に殴られて気絶させられた後、気がつくとレイプされていた。このシーンは嫌だったなー。元々苦手って言うのもあるけど、性行為のためだけなら執拗に暴力を繰り返すことはないだろうに。征服欲とかなのかなー、私にはその感情は理解できない。
 水に浮かべて死んだか確認するところもね、手慣れてる感はすごいですな。

 テスが気絶してたのか、死んだふりをしたのかは私には判断できなかったのですが、水道管に捨てられたところでなんとか助かったテスはそこで水死体の山に出会う。
 そこからのテスは結構すげーです。
 どう考えても治安の良くない町に辿り着いた後、コンビニっぽいところのトイレで現状を把握し、覚えている限りのことを家の留守電に吹き込む。男の特徴とか、自分がされたこととかね。その後、リムジンタクシーで家に帰る。

 あらすじで書いたとおりの理由で警察には頼れない。武力ではなく安心のためであった銃を手に、隣人にも階段から落ちたなどと嘘をつく。放置してあるテスの車を取りに来いと電話をかけて来た酒場の女主人に、トラックに乗った巨体の男にお礼がしたいからと作り話をして連絡を貰えるように取りつける。

 ……ざっくりのはずが結構書いてるな。
 ここまででテスが状況を整理するのに出てくるテスの作品の主人公でおばあちゃん探偵のドリーンとカーナビ音声のトム。要するに妄想なんだけれども、割と客観的なトムと冷静ながらも過激なドリーンとのやり取りは面白かった。作家さんというのはああやって自キャラと話しているものなんだろうかね。

 その後は、ミステリー小説を組み立てるように推理していき、ラモーナが男の母親で獲物をあの道に送っていたことを知って殺し、巨体の男と間違えて弟を殺してしまう。ドリーン、さっさと殺せと言っておきながら違うとか笑うしかない。
 けれども、弟も共犯だったので結果オーライ。
 反撃に会いつつも巨体男を殺し、次は証拠隠滅へ。ここでのドリーンはいい仕事をしたね。
 あとは警察に通報してレイプ犯が明らかになる。

 最後の新作執筆中にあった電話は酒場の女主人かな? 過去の暴行のことを話していたからね。

 冒頭から事件発生までは個人的にきつかったですが、起きてしまったことに淡々と対処していくのがリアルだなーと思った。
 泣き寝入りはできないから普段と同じ生活を送りながらも同じでなんていられるはずがなくて、壊れた日常で復讐を決意する。怪しい人物の好みの作品から傾向を絞り込み、繋がる関係を推測して犯人まで辿り着く。
 トムとドリーンはテスなので自問自答なのだが、復讐を促しつつも彼女を案じていて願望と理性が上手くできてるなー、と。
 ただ、怖さはなかったかな。男が再び襲ってくるかもというような、殺されるかもという恐怖がなかったのが残念でしたなー。


 では、ここで今回のお気に入りへ。
 テスが巨体男と間違えて弟を殺してしまった時のドリーンの台詞を。 


「あまりにも展開が早かったから確かめようがなかったわね」


 おい、嘘つけ。お前は扇動している感があるぞw
 この台詞の前でテスとドリーン、殺した男による会話が始まりますが、この家族の秘密については原作を読めば分かるんですかね。父親の件とか、弟が母親を恐れていた理由とか。







スティーヴン・キング ビッグ・ドライバー
マリア・ベロ (出演)
アルバトロス(2015/11/04)
posted by SuZuhara at 12:54| Comment(0) | BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする