2016年12月25日

アンフレンデッド



 アナタモ、SNSデ呪ワレル。


 11月後半から風邪をひき続けていたというのは全く口惜しい事態ですが、せっかくのクリスマスだから馬鹿なことしようと思っていたのにやるだけの体力が失われていた。なんてことだ。まだなんにも手をつけてないからできるか分からんが、いつも考えてしまうということはいつかやるべきだろう。
 つまりなにが言いたいかというと、馬鹿なことしやがって、と言われたいのである。


■あらすじ
 友人同士でスカイプ中に知らない人が紛れ込んでいた。初めはバグかと思われたが、それは自殺したローラのアカウントを使い、ローラが自殺した原因となった行動を公にするゲームを始める。
 そして、ゲームに乗らなかった人物、逃げた者たちは次々と死んでいく。


■感想
 今年は映画を観に行けなかったので家で観るかとDVDを漁りに行く。僕のホラー探求はまだ続いているのだ。
 本当は『ライト/オフ』が観たかったんだけど2、3ヵ月待ちだったのでこっちにしたんだが、はっきり言って少しも怖くない。びっくりするくらいじゃないかな? 急に、おお死んだ!って思うだけ。怖さの探求には向かない作品でしたが、えっちゃら行きましょうか。

 ローラが自殺した瞬間の動画を見ていたブレアはその後彼氏のミッチとイチャイチャスカイプを楽しむ。途中で友人たちも乗り込んできていつもの馬鹿騒ぎになる。
 しかし、スカイプには見知らぬアカウントが出ていた。

 この映画は終始パソコン画面のみで展開する。ちょっと見れば分かるが低予算作品である。どう展開するか楽しみだったのですが、レポートを書くふりをしつつゲームしたりしている私にはこの多数ウィンドウは見慣れたもんだぜ。けれども、私は友達いないんでスカイプとかする相手がいない。くそ、こんなところで社交性が試されるのか。
 スカイプとかこの辺よく分からないのだが、最近の学生はこういう交流が多いんですかね。フェイスブックもしないからちょこちょこ分からないところが多かったのですが、フェイスブックの機能には純粋に戦慄したな。こえー。
 追悼アカウント設定という、この人亡くなりましたよ、と設定できるのだが、死んだ日はまだいい。死んだことを証明できるリンクを貼れ、と狂気だろこれ。そもそもこの機能が怖い。

 billie227だったかな、とりあえずビリーと名乗ったそのアカウントはローラの物だった。スカイプで話しながら、文字チャットでミッチから「死者の言葉に答えてはならない」というオカルト記事ページを貰うが、ブレアはもう答えてしまった後。

 ビリーはローラが自殺する原因となった動画、酔っ払って漏らしてしまったローラの股間を映したもの。これに馬鹿にしたコメントを書いたのは誰かとビリーは問う。名乗り出ないなら一人殺すと。
 トロイの木馬ウィルスかと思ってリムーバーを発動させるが、ビリーが消えたのは一瞬だけ。次の瞬間にはローラのいじめの原因となった女友達の様子がおかしい。

 割れた鏡に漂白剤、倒れる女。
 乗り込んできた警察の会話から自殺したとされる。

 ビリーからお前達の秘密とファイルが送られてきてそれを明かしていくと言われる。
 この時のケンの死に方が一番驚いたなー。
 急に自分の部屋にカメラが仕掛けられた木箱があることを知ったケン。それを見てフリーズ。撮影が一度切れた後で、発狂しながらミキサーに自分の手を突っ込んで血まみれで死ぬ。

 ネットの記事から懺悔すれば許されると知ったブレアはローラの死をからかったことを認め謝罪する。
 それからビリーに試されることになる。ネバーゲーム、「したことがない」と誓い、もしそれをしたことがあったら指を折っていく。5本でそいつ殺すよである。
 ここからは醜い友情の引っ張り合い。親友の女を寝取っていたり、親友の振りして欺いていたり。ぼっちには縁のない世界だね!

 アダムの死からブレアが清廉潔白な主人公だとは完全に思えなくなった。ホラー映画において処女は鎧であることを「CABIN」で知っていたが、ブレアは経験済みだからなー。しかも、彼氏の親友と。
 彼氏の命とその親友で関係を持った相手の命かと天秤にかけられて彼氏を取った。親友の方は一瞬の差だったとしてもブレアを守ったのにな。

 また一人死に、最後に動画をアップした人物を問われてブレアは彼氏を差し出した。
 しかし、ビリーは止まらない。動画を撮ったのは誰だ?

 YouTubeにアップされるローラの動画。
 それを撮った人物、ローラの幼馴染みで親友のブレアが自分の顔を映して笑っていた。
 ネットのコメント欄で死ねの嵐。私はこの言葉を安易に使う人が嫌いなのだが、こういう薄い正義感は苦手だ。だってどうせ、初めの動画の時はお前らも茶化したコメントしてたんだろう?

 ブレアのパソコンが閉じられて幽霊なローラが襲いかかるところでお終い。
 うーむ、残念ながら道理が分からん。恨みつらみがあれば亡霊になれるもんでもないし、例えなったとしてもそこまでやれるほど情報は得られるものなのか。ローラが元々超ハッキング能力を持っていたとかならまだしも、スカイプ中で殺していく意味が分からない。
 たぶん、この作品はパソコン画面のみで展開という状況ありきで作られているんだろう。ご都合的に進む話と怖さはショッキングなだけ。物語がなかったんだなこれ。
 ちょっと期待外れだったな。ネットを使ったホラーを期待していたんだがなー。

 今回のお気に入りはなし。
 いちゃついたり罵り合っているだけだったので。低予算ホラー、ホラー=グロが苦手でなければ面白いのではないかと。






アンフレンデッド
シェリー・ヘニッヒ、ジェイソン・ブラム
TCエンタテインメント(2016/12/21)
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2016年12月17日

PERSONA5 The Animation - THE DAY BREAKERS -(完全生産限定版)



 舞台は人々の欲望が渦巻く街――東京。


 うおーっ、風邪が治ったぜ!
 けど、治ったと思ったら手を怪我して大惨事なんで誰が想像するよ。びっくりだな。
 ちょこちょこたまったものを片づけ始めていますが、意味もなく文字書きたい気分なので今に至る。こんな少しで手の感覚が無くなったけどそれなら好都合だ。
 今日はこのままでゲームもしような、左手。


■あらすじ
 悪い大人を改心させる心の怪盗団。
 怪盗お願いチャンネルに投稿された依頼をきっかけに、飲食店をばかりを狙う窃盗団を改心させるため、4人の高校生と1匹の猫が動きだす。


■感想
 今回はP5発売前に放映されたアニメのDVDです。
 私の目的は特典のドラマCDの方だったのでDVDを買いましたが、僕にはBDとDVDの違いがよく分からないや。

 アニメの方はざっくりと行きますが、ゲーム中ではクエスト的なものなのでさくっと終わり物語なんてありませんが、それを掘り下げたモノですね。
 アニメを見た当初ななんでこの話がアニメに、なんて思っていましたが、今でもよく分かっていない。巻上兄弟の話って誰得なんだろうか。

 要するに、心の怪盗団はこんな感じで改心させてますよというもの。
 ルブランを囮にしたり、モルガナが猫の姿なのをいいことに聞き耳立てたり、最後はメメントスでの戦闘。バトンタッチは初めて見た時心躍ったなー。

 だが、やはり私が思った通りにメインはドラマCDの方だったと言える! 真出る、きっと出ると思っていたら出たぜやったー!
 ちなみに春ちゃんは双葉も出るよ! DVD版の方だったらドラマCDを買うと思えば確実に買いだ。

 内容はアニメで描かれなかった巻上改心までの話・怪盗団サイドと言ったところか。
 時期的にはカネシロパレス前で、明智と初めて出会った後の遊園地から始まり、秀尽組はそこで三島から飲食店狙いの窃盗団について知る。
 アジト、この時期だと駅の通路か。そこで話していると、真に他の事件を気にしていることに釘を刺される。まだ金城のことを掴んでないからね。この時期の真はいろいろと追い込まれてるから胸が痛いぜ。

 窃盗団の話を聞いて、自分の見解を話してくれる親切な会長。やばい、今すぐこの未来の参謀捕まえろ。ちゃんと分かりやすいように話してくれるところが優しいよな。早く、ずっと好きででしたー!と叫ばせろ。

 真の意見から動き出す怪盗団。
 だが、モルガナの食事には癒されるぜ。

 ルブランを囮に使うという作戦で盗聴していた双葉に尻尾を掴まれることになる。まだ確証は得ていない状況だが、この時期だと双葉も追い込まれてるからつらいな。早く真を連れて会いに行こう。腰を抜かして抱きついてもらおう。

 正直、真や双葉、春ちゃんが出るというだけで驚きだったのだが、真と春ちゃんの会話があったことがなによりびっくりだった。
 怪盗団の正義をどう捉えていいか分からない真と怪盗団に憧れる春ちゃんの会話なのだが、こういうシーンはゲームにもいれとこうよ! 春ちゃんがいまいち掴めないのって加入が遅いからキャラが分からないまま進んじゃうからだと思うんだ。
 うん、一週目で春ちゃんコープできなかったからね私。器用さが足りない。コープもできないしでキャラが分んなかったんだよなー。今は春ちゃんは無条件に怖いですがw
 しかし、真は春ちゃんと同じクラスなのに9月の時期でも分からなかったのか……。

 後は双葉が窃盗団がINするところを聞いていたり、祐介から決め口上の練習を求められたりしながらも、改心は成功する。そのニュースを知ったまだ仲間になっていない三人の反応は良かったが、真を責めていくこの時の杏と竜司のスタイルにはイラッとくるなw

 私は真が好きなのでどうしても真の味方になってしまいますが、このドラマCDは完成度高いのではないでしょうか。
 ゲームを思い出しながら聞いていると、ちょっと齟齬があったりする気がしますが、怪盗団の日常が描かれていて良かった。
 願わくば、次は後日談的なものも聞きたいのでシリーズ化をお願いしたい。

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 真と春ちゃんの会話シーンから。偶然にも怪盗団についての話になり、そこで真が怪盗団の存在をありきで話していることを春ちゃんに意外と言われたところから。


「別にヒーローだとは思ってないわよ」
「でも、夢があると思わない? どんな人たちなんだろう? あ、コスチュームとか登場する時のポーズとかあるのかな!?」
「……さすがにそこまでお気楽じゃないでしょう。彼ら今、ピンチのはずだし」


 コスチュームを着ることになる真を思い出してにやけたのは内緒。「新島さん、格好いいね!」「やめて」な春ちゃんと真の会話も思い出したので、ゲームをやった人にはめちゃくちゃ嬉しいドラマCDでしたぜ。






PERSONA5 The Animation - THE DAY BREAKERS -(完全生産限定版) [DVD]
アニプレックス(2016/12/07)
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2016年04月14日

山のトムさん



 野に立ち、空をみる。


 私はハッピーエンド前提のバッドエンドを考えるのが好きなようだ。
 幸せに暮らしました、で終わった後で実はあの時復讐を果たせていたら血みどろだったとか、姉弟は和解せずに視界に入ることすら許さない険悪が永遠に続くとか。最終的にはハッピーエンドになるんだから、なにがあったっていいじゃないと思うのだろう。
 そんな益体もないことを考えるのは、ちょいと夢見が悪かったからでしょうな。インフルエンザになった時、穴に埋めて人を殺す夢をみたのだが、その続きだった。
 あの夢の私は異常だが、理解できちゃうから怖いんだよなー。


■あらすじ
 作家のハナは友人のトキとトシ親子と田舎で暮らしで畑などをしながら暮らし始めたところに、ハナの甥・アキラがやってくる。
 よくしてくれる隣人たちに支えられながら始まった田舎暮らしだったが、家にネズミが現れるようになってネズミ捕りを目的に猫・トムを飼い始める。


■感想
 実を言うと、この感想を一度日曜に感想を書いて間違って消していたりする。しかも、同時進行で書いていた物全部消した。
 一気に全部書くと飽きちゃうからちょこちょこ気が向き次第書くんだけど、まさか全部消すとは。さすがにへこんだな……。
 なので、もしかしたら感想が淡白になるかもしれないが頑張るぜ。

 これはWOWOWで放送していたドラマですが、私はこのチームの前作『パンとスープと猫日和』が好きで、大して内容も知らずに買ってみた。
 実際観てみたところ、あらすじで書いたような関係は一切分からなかった。

 アキラがやってくるところから始まるんだけど、初めハナの子どもかなと思ったら甥で、ハナとトキ親子の関係って?と思っていたら友達とかそういう説明はなかったんだよな。
 行間を読めは難しい。しかも、現代的な思考が邪魔をしていきなりやってきたおじさんは詐欺師とか決めつけていて、まさかの往診に来た獣医さんとか、考えもしなかった。

 田舎暮らしにやってきたアキラは滞在期間ややってきた理由をうやむやにしますが、問題を抱えてこの暮らしに来ている。
 ハナとトキたちはアキラを迎えて、そして畑仕事や後に飼うヤギの世話を任せていく。

 アキラは中卒で、高校にはいかずにここで生活している。
 今まで野球をやっていたが代走で、おそらく何らかの挫折があったのでしょう。トシと仲良くなって兄妹しているのはめっちゃ羨ましいが、今の自分のことを聞かれると固まってしまうところとかつらかったぜ。
 ヤギの世話に振り回されてしまうのだが、途中でヤギの脱走で裏のご老人の畑の苗を全滅させてしまうんだが、怒りをぶつけられてへこんでしまった後でもたいさんのよろず屋さんと釣りをするシーンが好きだ。今回のお気に入りはここです。

 あと、今回のトムさんの可愛さはすごい。
 猫好きさんは結構来るんじゃないかと。犬派でも子猫時代とかやられたぜ。

 ゆっくりと流れていく時間と生活模様は今回も癒しでしたが、『かもめ食堂』から観ている身としてはちょっとマンネリ感があったかな。
 そりゃあ、トムさんは犬派の私も抱っこさせてほしくなるくらいの可愛さを誇っていましたが、最後のトシの友達の棒読みっぷりとかいきなりの朗読とか、いまいち好きになれない。

 こんなものかな。
 やはり、一度目よりも淡白だが許してほしい。もう今回のお気に入りに行っちゃうよ。
 上記でも書きましたが、アキラとよろず屋さんが釣りをするシーンで不条理に押しつぶされそうになるアキラに言ったよろず屋さんの言葉。


「人間はね、学校の成績がよくなくてもいいの。仕事が早くなくてもいいの。だけど、自分がやろうと思ったことは最後までやり抜かなくっちゃ」


 耳が痛いね。
 つらいことからは逃げたいけれど、自分で決めたことからは逃げたくない。それをできた時が最高だって分かってしまうと得にそう思うから困ってしまうんだよなー。





山のトムさん(初回限定色)
小林聡美 ,市川実日子 (出演),
バップ(2016/04/08)
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2016年03月27日

CABIN



「自ら呼び起こした怪物の手によって、もがき苦しんで死ぬ」


 ちょいとピクサー展に行ってきた。
 楽しかっただけでなくパワフルでいろんなものを貰えた気がします。おかげで帰ってきてすぐにホラー映画三昧しようと思ったら、「忘れてたけど、送った資料で月曜までにレポート仕上げてね」という死亡宣告を受ける。ちくしょうっ、今日はやらねぇ明日もやらねぇと言い切るが、結局小心者は小心者らしく今さっき終わらせました。
 もう、たまにはボイコットとかしたいぜ。


■あらすじ
 夏休みに山奥の別荘へとバカンスに出掛けた学生五人だったが、それはとある組織によって全て裏で仕組まれた旅行だった。
 地下室でゾンビの記述を見つけた五人の元にゾンビを送り込み、そして計画通りに逃げることもできずに一人ずつ殺されていくのだが、学生の一人が予想外の行動をしたために組織のことが明かされていくことになる。


■感想
 今、Amazonレビューを見ましたが、評価高いんだなこの作品。
 大変申し訳ないが、私はこの映画をありまるB級臭ディスれるなこれ!というテンションで観て、その通りに行っているので正確な評価は下せないと思う。そもそも、ここで評価なんて一度もしたことないしねー!
 あ、ちなみにあらすじは読まずにパケ絵で手に取っただけです。

 さて、始まりは仕事に愚痴る大人たちから始まりなんだこれでしたが、大学生が旅行に行くところからよくあるホラー物になる。
 だが、それら全てが仕組まれたものだった。

 大人たちこそ仕組んだ組織の人間で、彼らにはホラーのお約束が降りかかっていく。
 忠告する偏屈じじいとか、いとこが手に入れた別荘とか。そこで一時的に楽しむことになるが、地下室でとあるものを見つけた瞬間こそが選択だった。
 彼らに選べるのは、これから起こることが何かということ。半魚人とかいろいろ用意された怪物の中からゾンビの記述を手に取ってしまった彼らの舞台はゾンビ戦である。

 ホラーお約束の盛り上がってしまった男女のイチャイチャ時に現れるゾンビ。一人死に、薬の影響でバラバラに行動するという選択をさせられた学生の一人が、隠しカメラの存在に気づいてしまう。その男は早々に襲われますが、他三人はなんとかシステムが上手く稼働しない間に逃げ出す。
 しかし逃げきれず、バイクにまたがりせーのでダイブした男は見えない壁、ステージの境界線に阻まれて死ぬ。もう一人の男と女が他の道で逃げようと車を走らせますが、後ろに隠れていたゾンビにざっくり。

 この瞬間、組織は祝杯を挙げていた。
 必要なのは五人の生贄だが、処女に限り絶え間ない苦痛を受ければゲームクリアらしい。
 ……おう、96時間並に処女の重要性を痛感したな。96時間では二人の女の子がいるんだが、一人は早々に捨てて、一人は処女だったんだが、処女の方だけ売られるという道だった。違う方は地獄だったからな。

 車が水没し、そこから出つつゾンビから逃れた女だったが、ゾンビにめっちゃくっちゃに痛めつけられる中で組織は祝杯ひゃっほーいである。
 この前だったか後で、日本支部が禁止用語を叫びたくなるような失敗をしてるので組織はうはうはだった。日本支部のヤツ、明らか小学生女子に怨霊を除霊されて全員生き残るとか、どんなバッドエンドだそれ!

 しかし、まだ終わってはいなかった。
 裏があることに気づいた男は生き残っていたのだ。いけない、四人は死なねばならない。大急ぎで組織は殺しに向かうが、二人は隠されたエレベーターに乗っていた。
 そこに用意されていた怪物たちは、選ばれたら解き放たれるものたち。裏の存在に気づき組織内に入って来た二人を殺しに組織が迫るが、怪物たちを解き放つボタンを押して一気にパンデミックに。

 ひゅー、ここ超楽しかった!
 亡霊も怪物もシリアルキラーもみんなみんな殺していき、血に染まる組織。司令部も崩壊し、なんとか逃げた二人は儀式の間のようなところに辿り着く。
 そして、上司らしき人から告げられる真実。
 五人の生贄を捧げなければ、最悪の怪物が目覚めてしまう。
 生贄には淫乱、戦士、学者、愚者、処女が必要。もうっ、ほら淫乱は死亡フラグってことですね!
 人類のために男は死なねばならない、と聞かされて愚者に銃を向ける処女。えー、って感じでしたねここは。そんな御託は信じられないよ。
 けれども信じたらしく、上司と愚者が乱戦になる。ゾンビがやってきて上司とともに穴に落とす。

 この後、生き残った二人は人類は終わっちゃうけどしょうがないよねと開き直る。もうずっと長く霊長類で一番だったんだからそろそろ他の種族に譲らない、と言ってくれますが、なにこれ? もう一回なにこれ?
 こいつらなに言ってんの? 代表面されても困るけど、そうこうしている間に巨人っぽいのが地下から現れてエンド。

 うん、期待した通りのB級でしたね。
 低予算作品ではないけど意味不明加減が素敵でした。
 そもそも怪物のことは最後の方まで明かされてなくて、初めはケモノガリのクラブのように楽しんでいる客がいるんだと思ったんですよ。淫乱とのイチャイチャシーンで胸は客のためにはだけさせないといけないって言ってたし。
 けど、いきなり人類滅亡とか言われても。それをあっさり受け入れられても。
 茶々を入れる気満々で観ると楽しかったですが、映画館に行ったら後悔してたと思う。けれども、怪物だらけのパンデミックはかなりの見物なので機会があったら見てみるのも一興かと。
 私的には大変楽しかったです。最後、かなり辛辣な言葉を投げましたがw

 では、今回はここらでお気に入りに。
 あんまりメモってなかったので最後に処女が選択を迫られる言葉にしておく。


「人類とともに滅びるかーー人類のために死ぬか」


 これで愚者は本気で殺されかけるからね。
 なんだこれ感がすごかったなー。愚者を殺すと見せかけててめぇが死ねだとばかり思っていたのに、まさかの救世主ゾンビ少女。
 いやー、ツッコミどころ満載で楽しい楽しいw





キャビン スペシャル・プライス
クリステン・コノリー, クリス・ヘムズワース
Happinet(SB)(D)(2015/06/02)
posted by SuZuhara at 23:19| Comment(0) | BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月11日

私はラブ・リーガル DROP DEAD Diva シーズン1~6 DVD-BOX



 恋だって、仕事だって、絶対に負けない!


 むぅ、インフル以降体調が芳しくない。
 ビルダーズをするのは楽しかったけれども、体調がしんどくもあったのでセツナを買うのは見送ろうかな。
 なんだろうな、どうしてか分からないんだけどものすごい嫌な予感がするんだ。この予感を信じずに買って去年の後半は後悔したからな。
 しかも、先が気になって根詰めちゃう人間だから、ネタバレが出揃ってからやるようにした方が身体にいいのかもしれない。


■あらすじ
 オシャレ命のモデルだったデビーは交通事故で亡くなってしまう。天国でリターンキーを押したところ現世に戻ることができたが、それはその時に死んだ弁護士ジェーンの身体だった。
 今までとはかけ離れたスタイルに絶望するデヴィだが、親友のステイシーだけはデビーであることを信じてくれて、お節介な守護天使に助けられながらジェーンとしていきていくことに。
 あくまで自分はデビーだと思っていたが、ジェーンとして弁護士活動をしていくうちに彼女は新たな自分を知っていく。


■感想
 今回は海外ドラマの感想を。初めて全シーズンのDVD勝っちゃったよ。
 シーズン毎に書くとまた長くなっちゃうのでまとめて書きますが、ここ最近で一番好きなドラマでした。ま、昨今はドラマとか暇な時に海外のグロい系しか見てないんだけどね。
 ゾンビものとか興味ないんだけど、猟奇怪物系は好きなんだよなー。日本とは感性が違うから怖くないのもありがたい。日本の怪奇は苦手です。いや、見るけどな!

 あらすじはざっくり書きましたが、ここからでも分かるようにでかなりぶっ飛んだ設定だ。
 死語で言うならイケイケなモデルが死んで、天国でお役所仕事を受けている最中で死んだとか有り得ないとリターンキーを押してしまう。それで現世に戻れるけれども、戻ったのは豊満な弁護士の身体だった。

 まあ、法律モノだし見てみようかと見始めたんですが、これがすっごい面白かった。
 新生ジェーンのベースはデビーなんだけど、ジェーンの知識があるから弁護士でもやっていける。むしろ、デビーの柔軟性が弁護士としてのジェーンを強くするんだ。

 そりゃあね、デビーとしては見下してた豊満ボディとか有り得ない話だ。細いのが正義ではないけれど、そのプロポーションを保つために努力をし続ける人にとっては悪なのだろう。
 ま、私はこの辺に興味が無いのでコメントしにくいんですが、デビーがジェーンになった後に持ち物とか化粧を見るとすっごいなと思う。やっぱり変わるんだけど、今の自分を最高にするのは尊敬する。
 しかも、以前のお気に入りの店でジェーンサイズがなかったら訴えるというアメリカっぷりも見せてくれるし。

 ジェーン自体魅力的ではあるんだけど、私はその周りの人たちも好きでした。特に親友のステイシー。このステイシーがどう考えても頭が軽いのに、最高にいい奴なんだ。
 デビーがジェーンになっていることを誰にも言ってはいけないんだけど、守護天使に会う前にステイシーのところに行っちゃうんでステイシーだけが知っている。
 親友が死んで悲しみに暮れる中、ビックな方が死んだ親友の名を語ってやってきた。しかし、デビーしか知らないことを知っていることからデビーだってすぐに信じちゃうんだ。それから一緒に暮らすとか、理性が働いていたらできるはずがないよ絶対!

 初めはデビーたちの常識を伝える役程度にしか思ってなかったんだけど、私が基本的に一般常識的な考え方をするので彼女らの変化球による気転は楽しくてわくわくした。
 とある殺人事件の回なんてさ、依頼人の事情から正当方法では責められない。けれども、夫を殺していないと証明しなければならないって時があるんだけど、ステイシーは一発で突破口を見つけるんだ。
 それは死んだ夫の口についた口紅の色、犯人の口づけの痕だ。警察も当然容疑者の妻のものと思い、それを証明する必要はなく、そうじゃないと証明しなければジェーンたち。どうしようもないと思われたが、ステイシーが依頼人には似合わないって言ったことから、ならこの口紅の色が似合うのは誰かと調べて親友に辿り着く。
 そして調べたら出てくる証拠、とこの後もまだあるけど、この発想はなかった。
 私が根本的に重視する賢しさってのは頭がいいことじゃないんです。どれだけ求める答えをくれるか、私にできない気転をくれるかだと思ってる。
 ステイシーはお気に入りでしたね。ま、海外のなのでめちゃくちゃ恋多い女性でしたが。

 もうちょっと書きたい人がいるけど、物語の大筋を書いておこう。
 弁護士ジェーンとして生きていくことになったデビーは、所属する弁護士事務所でデビー時代の婚約者グレイソンと出会う。新人で面接に来てたんだ。
 彼は死してなおデビーを想っていたが、弁護士の同僚としてジェーンと接していくうちにデビーと被るようになっていく。
 ここでも、グレイソンもめちゃくちゃ恋人ころころ変わるけどね! 好きな人が恋人を作っていくのを間近で見るジェーンはつらかった。

 序盤はハリソン&パーカーという事務所でパーカーをボスに経営のパートナーの座を巡ってライバル弁護士のキムにグレイソン、違法スレスレの手もやってくれるアシスタントのテリー。このテリーもいいキャラで好きだけど割愛。いや、語りすぎるともう既に長いのに、テリーについて書くともっと長くなるって絶対。

 恋に仕事に、そして新しい自分にてんてこ舞いな毎日ですが、第三シーズンだったかな? グレイソンが結婚することになる。けれども、その結婚は破綻する。
 ジェーンはグレイソンとするはずだった結婚式案の全てを出して割り切って応援するんだけど、ジェーンといる時のデビーと同じように心を開いているグレイソンを見て結婚式当日にドタキャンされてしまうんだ。

 ジェーンの恋人はころころ変わりますが、トムが一番好きだったけどオーウェンもめっちゃいい奴なんだよな。
 でも結局グレイソンが忘れなれなくて、オーウェンとの結婚式でキッスして破綻になったりしているが。

 この辺の恋愛模様よりも、事務所の問題の方が好きだな。初めはキムとパートナーの座を争ってバチバチしていますが、キムがパーカーの恋人となりいろいろあってパートナーに昇進。
 けれども、パーカーは以前の恋人との間に子どもがいることが分かり、消えた母親と子どもを探しに行ってしまう。

 キム経営になった時にジェーンは事務所を離れていたんだけど戻ってきて、オーウェンと破綻後に判事だったオーウェンが弁護士としてハリソン&パーカーにやってくる。
 しかし、ここで経営者のパーカーが事務所を売ると言い出して、ジェーンのミスで依頼人に事務所が訴えられるようになった時にパーカーは速攻で切ってくるんだけど、それはジェーンの作戦。
 依頼人の要望も叶え、邪魔なパーカーも切ってパートナーに昇進するために全ては仕組んで演技したものだった。これを知ったオーウェンもそうだったけど、騙されたのに爽快感と喜びがすごいや。

 ここ、楽しかったなー。この事務所はもともと好きだったけど、オーウェンが入ってからもっと好きだな。
 オーウェンがハリソン&パーカーに来た時はジェーンへの復讐だと思ってうはうはしたけれど、そんなことじゃなくて、ただジェーンと結婚しなくても繋がっていたかったっていうのは健気で泣きそうだった。書きながら考えるから決定じゃないけど、お気に入りはきっとここ。
 恋人じゃなくなったってオーウェンとジェーンの関係はいいよな。最後のステイシーの結婚式に行く時に自然に腕を組んでいくとこ好きだ。

 ああ、そうだ書いてないや。
 実はステイシーがいろいろあって子どもが欲しいを言い出し、精子ドナーを求めることに。そして、完璧な精子としてオーウェンの精子を求めた。
 ジェーンのこともあってオーウェンは断るんだけど、まだ未練があったジェーンに復縁はないと伝えるためにもそれを受ける。それから、ステイシーに子どもができて二人は本当に惹かれていくんだけど、これが分かった時のジェーンとステイシーの喧嘩は本気でつらったな……。
 和解の時の挿入歌のShawn McDonaldの『Through It All』はお気に入りです。
「The highs the lows, the fights, the blows, the hurt, the pain and every tear that falls like rain My heart still beats,」この部分で私が思い出すのは相変わらず中学時代の友人なんですがね。愛ではないが、親愛は奴以外には抱けてない。

 閑話休題。
 ジェーンの母の死の際、本物のジェーンもリターンキーで戻ってきていたのがグレイソンにばらしてしまう。けれども、グレイソンはデビーではなく、ジェーンが好きだと今のジェーンと向き合って付き合うことに。
 そうやってオーウェンとステイシー、そしてジェーンとグレイソンが上手くいきそうになるが、グレイソンが撃たれて死ぬ。

 おう、どうせ帰ってくるんだろ? 勿論帰ってくるが、初代守護天使が助けてくれて帰ってきても、戻った身体は死刑囚のもの。冤罪を晴らすことから始まってなんとか二人でイチャイチャする時間を取り戻すが、傍から見れば恋人を失って死刑囚に垂らしこまれたようにしか見えない。
 ここでジェーンのためにキムまでもが動いたのは驚いた。本当にこの事務所は家族だったんだな。キムは金にがめついけれど、ジェーンのために金を払ってでもニューグレイソンを追いやろうとする。てか、キムは出産で一時事務所を離れるけど、キムもいなきゃ楽しくないんだよなー。
 しかし、グレイソンともう離れる気はないジェーンは事務所をやめることに。

 この辺ではもうアシスタントのテリーもいなかったりして私的にも未練はなかったりするのですが、最後の案件はハリソン&パーカーが敵。しかも、相手弁護士はオーウェン。
 日本のクジラ漁船とそれを阻止する団体の話なので日本人としてはあれですが、グレイソンが死んだ辺りから物語が破綻していたのでこの辺で終わったのはちょうどいいんじゃないかと。ニューグレイソンの我が物顔で隣にいるのは異物感があったから、私にとっても事務所メンバーは家族という認識だったんでしょうね。

 まだ好きな事件のこととかもっと語りたいけど、この辺りで〆よう。やばい、日が昇ったよ!
 
 では、今回のお気に入りへ。
 今回は事務所売却であたふたしている時、オーウェンが酔った勢いで漏らした言葉を。自分がこの事務所にやってきた時にはパーカーが「事務所は家族だ」と言った言葉を信じたと言う。ずっと一人でやって来たから、その言葉は染みたのだと。


「なぁ、ジェーン」
「何?」
「僕たちはもう別れたけども、嬉しんだよ君と一緒に働けて。毎日会うのも」


 この後、「私も毎日会えて嬉しい」とジェーンが返すんだけど、このシーンが切なすぎて好きすぎる。
 ジェーンの母・エレーンが亡くなる際に自分の娘じゃないこと気づいていても「愛してるわ、あなたが誰でもね」と言うシーンも好きだけど、オーウェンが健気すぎてやっぱりこっちがいい。
 あ、基本的に私は字幕版の方が好きですが、ラブリーガルに関しては吹替版の方がオススメです。小ネタめっちゃ楽しい。英語を勉強して直で理解できるようになりたいんだけど、それはもうちょっと時間をくださいだよ。
 




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【スマートBOX】私はラブ・リーガル DROP DEAD Diva シーズン2 DVD-BOX
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私はラブ・リーガル DROP DEAD Diva シーズン4 DVD-BOX
私はラブ・リーガル DROP DEAD Diva シーズン5 DVD-BOX
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ブルック・エリオット (出演)
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