2016年01月17日

シェフ 三ツ星フードトラック始めました



 それは、毎日一生懸命なあなたに贈る“ちょっといっぷく”ムービー!


 ちょっと頑張って平田志穂子さんワンマンに行ってきた。
 お出かけは苦手なんですが、生で聞きたかったんだ。頑張ったおかげで生バンドの力強さで聞くアルバム曲は最高でした。「Precious time」のDub☆Soulバージョン格好良かった。終盤ペルソナソングでテンションが上がりまくったなー。
 しかし、こういう時の運というのが酷くいいので抽選に当たりまして、嬉しいけどチキンハートばっくばくだったから今日はもうこれ書いたら寝るんだ。


■あらすじ
 有名レストランで料理長を務めるカールは料理評論家が来る日に自分の最高の料理を披露しようとするが、オーナーによりそれを止められて代わり映えのしない定番料理を出したところ酷評されてしまう。
 そのことをきっかけとして店をやめたカールは次の勤め先が決まらないままで元妻からの提案で、キューバサンドイッチのフードトラックを始めることになる。
 駆けつけてくれたかつての仲間と息子に支えられながらカールはフードトラックで旅をして行き、本当に大切なものを知ることになる。


■感想
 また書くのが遅いですが、私的去年一番の映画だった『シェフ』の感想です。

 これを見たのは確か二月の後半でした。
 わりと公開してすぐに行ったけど、兄貴に頼んで前売り券手配してもらった記憶がある。
 アイアンマンなどの監督、ジョン・ファヴローが主演監督脚本もしている作品だということなど知りませんでしたが、去年はたくさん映画を観たけれどもこれを超える映画はなかったと自信を持ってオススメしたい。
 メシテロ確実のフードムービーだよ!

 料理一筋のカールは来る評論家来訪に力を入れていた。
 離婚した妻の元にいる息子・パーシーとは元々接し方が分からないようでぎくしゃくしていたが、それでもこの日には懸けていた。最高の新作料理を用意するつもりでいた。
 しかし、オーナーの登場で従来の人気メニューで勝負しろと言われてしまう。確かにそのメニューは人気だが前から変わり映えのしないメニューではなく、カールは新作で勝負したかった。

 その結果、評論は酷評だった。
 変わり映えしない。まったく変化がなく成長していない人に媚びた料理だ、というもの。

 このことからカールはパーシーに作ってもらったtwitterアカウントで評論家にものすごい言葉で喧嘩を売ってしまう。それも、インターネット上で誰でも見れるなんて知りもせず。
 炎上から論争で再勝負という話になり、ネット上でも誰もが注目したが、雇われシェフであるカールは従来のメニュー以外は作らせないというオーナーには逆らえず、店をやめることになってしまう。

 料理がなければカールはダメ男だ。
 次が見つからないまま元妻・イネズとパーシーと訪れたマイアミでバーベキューサンドを食べ、サンドイッチのフードトラックを始めることを決意する。
 ここで、イネズの元彼にフードトラックを貰いに行くんだけど、ロバート・ダウニー・Jrである。ちょ、スカーレット・ヨハンソンだけでも驚いたのにびっくりだ。

 だが、そこで貰ったフードトラックははっきり言ってボロボロだった。パーシーと一緒に掃除から入るが、地味で苦痛ばかりの仕事にパーシーが根を上げる。
 パーシーがやりたかったのは料理だ、掃除じゃない。

 この辺はまだ父と子の距離が縮まってなくてね、カールが自分の部下のように使ってしまうのが原因なんだけど、包丁を買ってあげてシェフとして厨房に入れる。
 初めはママが来るまでだったが、調理器具を詰め込んでくれた従業員たちのために初のサンドを作るんだが、ここで駆けつけてくれるマーティンは熱いよな。有名レストランの2シェフだったのに屋台の2シェフになりに来るんだぞ。やばい、格好良すぎるぜ。

 初のお客さんに振る舞う時にパーシーが初めて触れるシェフとしてのパパの姿は憧れるのも仕方ないよな。
 仕込みをしたチキンを店で買えばいいとか、焦げたけど無料だからお客に出していいとか、そういう問題じゃないんだよ。美味くなかったら次なんてないけど、美味かったら何度だって行くのが客だからな。

 フードトラック始動となり各地を回っていくのだけど、その様子を夏休みだからついてきたパーシーがツイッターにジオタグをつけてあげていた。
 カールもマーティンもレストランにいた時よりも楽しそうに旅をしていき、ツイッターを見た人たちが集まりだして大盛況になっていく。
 行く先々で素材調達、そして成功していった。

 しかし、旅には終わりがある。
 夏休みの終わりにパーシーとは別れることになる。旅と料理を通じて分かり合った父と子だが、いつまでもこのままではいられない。
 そうして別れるのだが、パーシーが撮った一秒動画で休日だけでも一緒にトラックをやっていくことに。

 楽しかった。何度も言うが私はツイッターが苦手だ。
 自分がやるとしてではなく、情報量が多すぎて処理できないから。けれども、こうやって繋がっていけるのはいいよな。
 何より、サンドイッチが食いたくてたまらなくなる。クロックムッシュは自分的に最高の作り方があるんだが、パーシーに作ったのがめっちゃ美味そうで真似しちゃったもん。三種のチーズとか美味くないはずないって。

 ネットはカールを傷つけたけれども、救ってもくれた。
 まさに現代的な話だけど、最後には家族が繋がってそして評論家とも和解して店を出すことになった時は本当に嬉しかった。サンバのリズムが憎くなくらいに。

 いやー、今もう一回観たけれどやっぱり好きだなこの映画。料理が楽しくて仕方ない感じがすごく。
 けど、知名度低くてあまり知られていないのが残念だ。
 息抜きがてらに見るのには最高の贅沢だと思うんで、是非食べ物を用意して観てほしい。

 では、この辺でお気に入りへ。
 台詞というよりも料理シーンというか、フードトラックで販売している模様がいいのですが、今回は最後に評論家が会いに来たシーンを。
 喧嘩していたが、そんなことよりも今は自分の料理を作っているカールに好きにしてくれていいと店の投資を申し出た時の言葉。
 答えはすぐじゃなくていい。そう言いながら、答えが出ない間のことを奴は言うのだ。


「それまでは屋台からツィートしてくれ。
 食いに来るよ」


 商売は関係なく、君の料理が食いたいからどこにだって行くよってね。
 カールが料理以外できない男だからか、料理でも認められないのは悲しかった。けど、自分の料理が認められて、評論家は自分の収入源であるブログを売ってでもカールに店を持ってほしいと言ってくるんだ。
 良かったなぁ。オースティン・ミッドナイトが食いたいっす。もう夕飯は食べたんだが、お腹減って来たかもしれん。

 って、私が書かない間にベスト版が出ているじゃないか! なんてことだ。
 




シェフ 三ツ星フードトラック始めました [SPE BEST]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(2015/12/25)
posted by SuZuhara at 20:11| Comment(0) | BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月14日

オーバーロード 1



「デス・ナイト……。デス・ナイトか……。俺はもしかすると人――アンデッド選を間違えていないか?」


 ちょっとゲーム欲が絶賛酷いことになり中な私です。
 ゲームしたい。ただゲームするんじゃなくて、ゲームして満足したいんだ満たされたい。
 グランキングダムの体験版をちまちまプレイしてますが、フラットとリリアスと行くギルド生活は楽しいけれど、このゲームを上手くできる気がしない。しかし、フラットとリリアスとは一緒にいたい。……ダメな団長だぜ。


■感想
 今回はオーバーロードBD1巻の感想ですが、アニメの話はちょこちょこ書いていたので割愛して、俺的本命である特典小説について書こうと思う。

『オーバーロード 王の使者』

 アインズ様がアインズ・ウール・ゴウンを名乗ってすぐの話で、ナザリックの面々について知るためにデス・ナイトを格守護者に派遣するという話。

 上司としての行動に自信のないアインズ様は休みなくアインズのために働く面々に不満点等はないかと考え、思考や知識を共有することのできる自分の作ったアンデッドのデス・ナイトに守護者たちからの話を聞いてきてもらうことにする。

 初めにシャルティアのところに行くんだが、ここでのデス・ナイトに教えた手探りトークや勝手に勘違いして良い方に取ってくれる守護者たち。この擦れ違いトークがオーバーロードの見どころだよなーw

 シャルティアこそ重視しろと言われるとシャルティアが歓喜し、欲しいものはアインズ様と言ったりとこの子は本当にブレないなww
 コキュートスもブレない回答をしてくれますが、デス・ナイトと握手してお互い感じ合うものがあったりとこの辺は面白かった。

 ま、一番の見どころはマーレですがね!
 部屋をやたら寒くして羽毛布団にくるまり一日中寝ている……なにその天国w 俺はそこにゲームと本があれば幸せです。
 マーレのコミュニケーションに司書の存在が上がり、そうしてマーレが本を読むようになるのか……うーむ、なるほどなー。

 デミウルゴスは質問内容を深読みして、世界征服の後にもらえるのであれば空が欲しいと言い、今現在のことならばなにもいらないと答える。
 ここには創造主であるウルベルトが自分たちのために揃えた愛があるからこれ以上はいらない。けれども、部下である十二宮の悪魔についての情報が欲しいと。

 なにこのデミウルゴスの殺し文句。
 こんなの創造主だったら震えるわな。空が欲しいって言ったのもアインズ様も行っているけど、一緒に見たからだったらなお心掴まれるしな。

 最後はアルベドですが、アルベドだけ部屋が作られたおらず、それに気づいたアインズはアルベドに部屋を与える。
 アインズの部屋でも隣の部屋でもないが、近くにある予備の部屋を与えられて嬉しそうに笑う。

 が、本題はここからだ。
 アインズが去り、一人部屋に残ったアルベドは表情を一変させた。部屋に飾ってあったアインズ・ウール・ゴウンの旗を落として踏みつぶす。
 名乗られた時は支配者としての歓喜しかなかったが、他の不要な者たちの名でもあることに気づき、アルベドは不快に思っていたようだ。自分たちを捨てた者に、彼女はもう殺意しか持っていない。

 そうして、アインズがアインズ・ウール・ゴウンを名乗るために落としたモモンガの旗を確保していたアルベドはその旗を飾ることになるという、小説版に繋がりましたな。モモンガこそが至高、それ以外は不要という他の守護者たちとは一線を超えていますが、どう動いてくれるかは本気で楽しみにしている。傾国の美女系だよなアルベドさんは。

 では、この辺で今回のお気に入り。
 モモンガの旗に包まって誓いを新たにするアルベドさんの台詞をそっと置いていこう。


「そう。必ずや。邪魔をするのであれば守護者でも滅ぼしてごらんにいれます。私のみが貴方様の真なる従者、忠実なる奴隷。ですので、なにとぞこの身にご慈悲を――」


 アルベドさんは確実にアインズ様の正妻の立場をゲットできなければ、邪魔者は殺しそうだよな。
 アインズ様が望まなくても先にやってしまえばこっちのものだしな。アルベド個人の部隊は至高の御方抹殺隊にしか思えないもんなー。




オーバーロード 1
KADOKAWA メディアファクトリー(2015/09/25)
posted by SuZuhara at 08:39| BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月31日

劇場アニメーション『言の葉の庭』



 それぞれが歩き出すために、僕らは出会った。


 もう早いもので八月も終わりですね。
 ゲームがしたくてたまりませんが、久々に買い物リストを更新したらうたわれるもの2までなにもないってどういうことなのか。
 しかも、十月はグランキングダムを一週間で、GERを二日でクリアしてからゾイド制作することになっているじゃないか。
 もうちょっとまんべんなく発売してくれもいいのになー。


■あらすじ
 雨の日に学校をさぼってやってきた公園で秋月孝雄は一人の女性に出会う。その日から朝からビールとチョコレートを口にする女性と雨の日の午前中だけ交流が始まるのだが、学生という身分で自分の夢を追う気持ちと環境の折り合いがつけられず不満を抱いていた孝雄はその女性との時間を経て彼女を知り、歩けなくなったという彼女のために靴を作りたいと思うようになる。
 だが、梅雨が明けて雨が降らなくなって会えなくなり、そして新学期を迎えた学校で二人は再会する。


■感想
 ずっと観たいと思っていた言の葉の庭です。本当は劇場で観たかったんだけど、時間の都合で観られず、そして今まで観る機会がなかったんだが、新海さんの作品ってふと恋しくなる時がある。これはキャストインタビューで花澤さんも言っていたけれども、不思議だよなー。

 さて、感想にいきますか。
 高校生になった秋月孝雄は雨の日の午前中は学校をサボり、新宿の公園にやってきた。そこで出会った女性に見覚えがあるなどと思いながらも、不思議な短歌を口にした彼女と雨の日なら会えるかもという言葉を残して別れた。

 私は短歌とか歌の勉強をしていた人間だからここで意味が分かってしまったのはすごい勿体ないと思った。悔しい、なんで俺に万葉集の講義を取ったんだろう。最近の世間が俳句ブームなのか、その辺の解説とかもさせられるはちょっと厄介なんだが。

 それ以降梅雨入りした公園で孝雄は靴のスケッチ、彼女はビールとチョコレートを口にしながらぽつりぽつりと会話を交わす。
 孝雄は学校で勉強するということに反感を持ち始めた頃で、ほら夢があるからずっとそればっかりやっていたいのにこんなところで勉強することに意味があるのかと。
 この学校をサボって、彼女も仕事をサボって過ごす時間はとても大切なものだった。そして、この不思議な女性にも惹かれていて、学生という子どもの自分と社会人である彼女の遠さにもままならない想いを抱く。

 靴職人になりたい。その夢を初めて人に語り、
るために専門学校に行くため、そして靴を作るためのお金をバイトで貯めて、子どもである自分に抗うように靴を作っていた孝雄はある日彼女の靴を作るためにサイズを測ることにする。

 一方で彼女の方も内に秘めていたものがあった。
 年下の学生との雨の日の会話に彼女は救われていた。仕事に行こうとしても行くことができず、孝雄が分けてくれる孝雄お手製のお弁当のおかげでビールとチョコレート以外は味が分からなくなった彼女にも味が分かるようになった。

 そのことを電話で誰かに話すのだが、このシーンは二回目を観て嫌悪と怒りしか抱かなかった。初めは先生とあったから医者かなと思っていたのだが、味が分からなくなっていることを味覚障害と言う。言葉を当てはめるということは決めつけるということで、大袈裟だと言っている彼女の気持ちを分かっていない。そうじゃないことを願う気持ちすら否定しているということをわかってないんだ。
 息もできないほどつらかった頃、それは俺も経験があるけれども周りは残念ながら助けてくれないんだ。自分に飛び火しないように表面上の優しさほどこたえるものはない。
 しかも、相手の先生、ベランダでの元彼女との会話に家の中には人影って、もう次の相手がいるか不倫だったかってことだろ?
 それでも彼女がそんな優しさでも必要としている気持ちも分かってしまうから、すごくやだな。

 梅雨が明けて雨が降らなくなり、二人は会えなくなっていた。
 孝雄はバイト三昧でしたが、彼女は晴れたって公園に来ていた。孝雄は恋しく想っていたが、彼女は孝雄に救いを求めていて擦れ違いが悲しかった。

 二学期になり学校に行くと、学校に来ていなかった雪野先生と擦れ違う。
 雪野先生こそが彼女であり、孝雄はそこで初めて雪野先生が三年女子に難癖をつけられて嫌がらせを受けていたことを知る。
 そして私も、他の生徒が雪野と三年女子について伊藤先生に助けを求めても取り合ってくれなかったことを知る。伊藤先生、それが彼女の元彼で電話の相手だった。
 うわ、もうこれだから大人は信頼できないんだ。これが子ども目線であっても何度だって言ってやる。

 孝雄は怒りから三年女子の元に行って彼女を叩いてしまい、そして取り巻き男にボコボコにされる。
 次の日に向かった公園には雨は降っていなかったけれども、彼女がいた。そこで初めの短歌の返しの句を言う。
 大雑把に言うと「雨が降ったらあなたはここに留まってくれるだろうか」に対し「雨なんか降らなくても君に会えるなら来るよ」といった感じ。

 そこから雨が降り出してびしょ濡れになった二人は雪野のマンションで昼食を食べながらの幸せな時間を過ごす。
 しかし、孝雄の告白を雪野は先生として断り、実家に帰ることも告げて別れにする。孝雄が帰ってしまったことから、おそらくだが自分がどれだけ孝雄に救われたか想っていたかの踏ん切りをつけて孝雄を追う。
 そして、階段で残っていた孝雄は雪野を見て思いの丈を叫ぶ。

 先生だと知っていたら夢のことは話さなかった。
 どうせ無理だと思ってたんだろ、大事なことは言わないで自分のことはなにも言わないでずっと一人で生きていくんだ。

 ああ、ネガティブな部分が振られたことで全部繋がってしまったんだ。
 ずっと自分は嘘ばかりだと言っていた彼女は孝雄に抱きついて子どものように泣きながら気持ちを語ってくれますが、音楽も合わせて背景の雨が上がって光が差すシーンは綺麗すぎる。

 それから雪野と別れた後も孝雄は靴を作りながら、遠い彼女を思う。そして彼女から来た手紙を読んだ冬の雪の日、孝雄の隣には出来上がった靴があった。
 送るのかな、と思ったけれども孝雄はそれを手にいつか会いに行こうと言ったので、孝雄の恋が終わっていないと言ってくれているようで嬉しくなる終わりでした。

 新海さんの作品が綺麗であることは分かっていましたが、もう水溜りとか濡れた橋とか、もう感嘆の声しか上げられない。どうしても今の旬として絵がすごいらしいGEアニメと比べてしまうのですが、あっちに感じる色の違和感がないんだ。環境光とかなんか他のアニメと違うなと感じてましたが、キャストトークを見るとこだわりがすごい。てか、やっぱりキャストトークは終わってから見るものだと思うんだ。
 そしてED曲もすごくいいな。私は初めて聞いたのですがすごく作品に合っていて、秦さんの声から感じる柔らかさが孝雄を思わせる。ピアノも好きなんでサントラ付きは本当に有難いっす!
 新海さんの作品は『雲のむこう、約束の場所』が一番好きだという話はどこかでしたと思うのだが、何気に『星を追う子ども』も好きだったりする。ジブリのような新海さんらしさは薄いですがEDからED曲の流れが好きで「Hello Goodbye & Hello」は今でもよく聞いているんだ。

 あとは声優さんの演技もすごいマッチしている。花澤さんの声だと知っていましたが、雪野の不安定さというか大人未満な感じが素敵でした。孝雄の声の入野さんも、大人びながらも子どもな青さが感じられてクライマックスは本当にすごいとしか言えないぜ。

 面白いというよりも綺麗な作品に触れた感動の方が強い作品でしたが、私はすごく好きでした。そろそろ新作とかも出るんだろうか。楽しみに待っていようっと。

 では、この辺で今回のお気に入りへ。
 今回は孝雄と雪野が雨の日に会う約束となった最初の言葉を。


「じゃ、また会うかもね。もしかしたら、また雨が降ったら」


 これで雨の日には会えるという約束になった言葉だが、同時に雨の日じゃないと会えないという縛りにもなっているんだよな。
 雪野は公園に行っていたけれども、孝雄は学校をサボる口実にはなく行けなくなってしまう。この擦れ違いっぷりは寂しかったなー。






劇場アニメーション『言の葉の庭』 Blu-ray 【サウンドトラックCD付】
新海誠
東宝(2013/06/21)
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2014年12月25日

マレフィセント MovieNEX



 禁断の秘密が明かされる……。


 クリスマスに以前に送ったGEの電撃横断キャンペーンに外れましたよ、なハガキが来た。
 アンダーカバーの斉藤ロクロさんのアリサとソーマのイラストハガキだった。
 ちょっ、サンタさんっていたのか! 二人とも美しすぎてヤバいんだが、アリサが綺麗すぎるんだがアリサが可愛すぎるんだが!!
 宛名のところにもサンタさんのシールが貼ってあったりして幸せもらったちゃったなー。


■あらすじ
 かつて世界は人間の国と妖精の国の二つに分かれていた。
 妖精の国・ムーアでマレフィセントは少年・ステファンに出会い恋に落ちるのだが、成長して王位に目がくらんだステファンに翼を切り落とされてしまう。
 そんな中にステファンと王女の間に生まれたオーロラはマレフィセントの恨みにより、16歳の誕生日に永遠の眠りにつくという呪いをかけられてしまう。
 ステファンは三人の妖精にオーロラを預けて、マレフィセント討伐に乗り出すが森を覆う荊に阻まれてしまう。
 そんな中でステファン王は妖精たちにオーロラを誰にも知られぬように育てることを命じるのだが、三人は子育てにはてんで向いていなかった。
 マレフィセントはオーロラを憎く思いながらも下僕のディアヴァルとともに子育てを影ながら支え、オーロラが16歳になる前には面と向かって出会い、愛してしまう。
 しかし、マレフィセント自身にも呪いを解くことはできず、オーロラは真実の愛などというマレフィセントが存在しないと解除するには知っているモノだけという無慈悲な眠りに落ちてしまう。


■感想
 映画で観ていましたが、面白かったので買いました。
 誰もが「俺の知ってるのと違う」と思うだろう、マレフィセント主人公な眠れる森です。
 今年観た映画の中では『LIFE』に続き、面白い映画だと思っています。

 さて、始まりはロリマレフィセント。
 世界は人間が住む国と妖精たちが住む国に分かれていて、妖精の国に忍び込んできた男の子と出会う子ども時代から。
 この時の少年がステファンであり、マレフィセントと二人愛を深めていくことになる。

 しかし、時代は流れて妖精と人間の関係は悪化してしまう。
 そんな中で貧しかった環境から次期王の座に目が眩んだステファンはマレフィセントとイチャイチャした後に彼女の翼を切ってしまう。
 殺さなかっただけマシと思えということで命は取らなかったのかもしれんが、ここからマレフィセントは黒くなってしまうのだ。

 飛べなくなったマレフィセントは人間に捕まったカラスを見つけて助ける。それでディアメルが仲間になるのだが、この二人の関係はすごく好きだな。
 ご主人様と呼び、マレフィセントの翼になるディアヴァルだが、自分の意見はちゃんと言うし文句を言いつつもちゃんと最後までついてくる。べ、別に最後にドラゴンになるから好きなんじゃないからね!

 そんな時にオーロラ誕生。
 妖精三人組がお祝いに行ったりするが、マレフィセントととしては愛した男が他の女と子を成したのだ。ちょいとキツイ。
 だからマレフィセントは乗り込んでいっちゃって、この子は可愛い子になるけど16歳で永遠の眠りに着いちゃうよ、と呪いをかけてしまう。
 ステファンと懇願に呪いを解く方法として永遠の愛を追加するのだが、それは昔ステファンがマレフィセントに誓ったものであり、決して存在しないものだった。

 だから、この後のステファンが躍起になってしまうというか、狂って取りつかれたように打倒マレフィセントになってしまうんだろうな。

 妖精三人はオーロラを育てることになるが、赤ちゃんが泣いても耳栓をして寝るような三人。オーロラをほったらかしてゲームしていたりするのでマレフィセントは嫌がらせをしたり、子どものオーロラが危ないことをするのを助けたり。
 ディアヴァルは花の蜜を運んで飲ませたりゆりかご揺らしたり、遊び相手になったり……。
 この人たち、最高じゃないかw

 オーロラが大きくなって戦争は激化していたが、マレフィセントは荊の中で妖精の王国を守っていた。
 そこにオーロラが近づいて、オーロラを守るために一度眠らせた時にマレフィセントはオーロラを王国に連れていく。
 オーロラはさ、自分を影からまもってくれるそんざいがあることに気づいててさ、一回目の邂逅はすぐ終わってしまうが、マレフィセントはオーロラを受け入れていくんだ。
 人間の姿でオーロラと会う時のディアヴァルがすっごい嬉しそうでよかったなー。

 ほんの少しの間、幸せな時間を過ごすが期限は迫っていた。
 16歳の誕生日の前に呪いのこと、グランドマザーと慕っていたマレフィセントが呪いの主であること、そして自分が王の子であることを知り、城へ向かう。
 母は既に死んでいた。自分の妻の死に目も狂気に囚われつつあったステファンにはどうでもいいことで、久しぶりに会った娘にもなぜ帰って来たのかと怒り狂うばかり。

 そんな城で、オーロラは眠りに着いた。
 オーロラが森で出会った王子を引っ張ってマレフィセントはなんとか呪いを解こうとしたが無理だった。
 だから、泣いて一生守ることを誓って口づけた時、オーロラの呪いは解けた。

 これはね、アナ雪がなければ家族愛か盲点だったとなることだが、アナ雪がそういう展開だったからね、先読み出来てしまった。
 それでも、マレフィセントの愛は胸に来る。
 王国に戻ろうとするマレフィセントたちに妖精の弱点である銀を使った網で攻めてくるステファンは嫌いだ。ディアヴァルをドラゴンにしてくれたマレフィセントは大好きです!

 ここから戦闘シーンな訳ですが、なかなか面白かった。
 保存されていた翼が戻るシーンとか、ステファンとの決着とか下手に絆されない展開が良かったです。

 最後はオーロラが妖精の王位を貰うところで終わるんだが、血とか背景とか関係なく親と子の愛情で結ばれている二人の関係はいいよね。ディアヴァルが必死に取り持ってたもんな。


 では、この辺でお気に入りへ。
 やっぱりマレフィセントとディアヴァルがが出会うシーンで。人間に捕えられたがカラスを人間にして助けるシーンから始まるのですが、このふてぶてしいやり取りから公私ともに無二の右腕になっていくのはたまらなくいい。


「俺に何をした?」
「打ち殺されたかった?」
「さあな」
「文句を言わないで。命を救ったのよ」
「すまない」
「名前は?」
「ディアヴァル。命を救ってくれたお礼にあなたに仕えます。何でも命令を」
「翼よ。私の翼になって」


 この台詞の後、深い説明何かなしに動くディアヴァルは格好いいので是非見てほしい。
 そんなディアヴァルが子育てをするロリオーロラ役のアンジェリーナ・ジョリーのお子さんの「upup(だっこだっこ)」の破壊力は異常です。





マレフィセント MovieNEX
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社(2014/12/03)


posted by SuZuhara at 22:30| BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月01日

劇場版ペルソナ3 #1 Spring of Birth(完全生産限定版)



 時は待たない。
 すべてを等しく、終わりへと運んでゆく。



 GEで防衛班が帰還すると聞いてウォレットチャージはしましたが、ペルソナQと時期が被っていてどっちからするか迷ってる。
 うーむ、ブログの方は前回更新から時間が開いてしまったというのに、ペルソナ映画もあるからしばらく廃人と化すかも。
 ここ最近はね、試験を一週間前に知らされたりとか以前との環境の違いに疲れ切ってるから何かに埋没したいお年頃になっているのである。


■あらすじ
 月光館学園に転校してきた結城理は深夜0時に現れる影時間に対する適正を持っていた。
 そのことから理事長に同じく影時間に適性を持つ生徒会長の桐条美鶴、岳羽ゆかりと同じ寮になるのだが、とある満月の夜に影時間に現れるシャドウに寮を襲撃されて、結城はそこでペルソナ使いとして目覚めることになる。
 同じペルソナ使いとしてクラスメイトの伊織順平を加え、そして先輩の真田幸彦とともにシャドウと戦うことになるのだが、結城は何の決意もなくただ頼まれたからという理由で戦いに身を置き、そのことでゆかりから拒絶されてしまう。
 そんな中、影時間の学園・タルタロスに囚われた山岸風花を救出に向かうメンバーから外れ、結城は戦う理由――友達について考える。


■感想
 まず、初めに言わねばならぬだろう。
 そうだ、特典のペルソナシールの結果である! 最初、タナトスがパッケージ特典って知らなくて歓喜しちゃったよ俺w

 えー、特典のペルソナシールは全部で10枚、タナトス+ランダム9が入っている。映画に行った時はキタロー、エリザベス、マジシャンだった私ですが、今回のBDはこれだ。

 ゆかり、エリザベス、マジックハンド、ペンテシレア、イゴール、トランスツインズ、ルキア、ガキさん、バスタードライブ。

 ゆかりっちを引いた時点で俺の勝ち組化は決定でしょう! 私の妄言はたまに実現するw
 ガキさんもいるし、ペルソナ好きな私としてはペンテシレアとルキアが入っていたのは嬉しい。イオとヘルメスがいないのは残念だが、シャドーズも好きな奴らばかりで嬉しいんだ。
 しかし、まさかのエリザベスが被った……。ふむ、運がいいのか悪いのか。

 ま、そんな感じで本編の感想へ。
 以前にどこかで書いたと思うけど、私は映画館で視聴済みです。初回に行こうと思ってえっちゃら行ったら、満員で次の回になったのはいい思い出。キタロー色紙が貰えるとか知らなかったから、未だに置き場に困っていたりするのは内緒。

 内容はキタローこと結城くんの転校から風花が仲間になるまで。
 結城くんは私のイメージとはちょっと違って、世捨て人というか死にたがりとまではいかないけれど、わりと自分の命とかどうでもいいというタイプ。
 あれよこれよの間にペルソナ使いになって頼まれるがままに自分の石などないかのように戦う彼に突っかかるゆかりっちは可愛かったw
 だがしかし、私という最低な人間は最初のペルソナ戦でキタローを守ろうと戦おうとして戦えず、吹っ飛ばされるゆかりっちを見て劇場でもBDでも爆笑していたww
 てか、あのシーンで笑ったの私だけだったよ! 本当に最低だなww

 結城くんは抜けているわけじゃないけれど、わりとユーモアに富んだ返えしをする子で、美鶴の弱点とかないのかと聞かれて「火に弱い」とか鼻チェーン男に「えらいな。鼻が落ちないように繋いでる」とか、傍にいたら胃が痛くなるようなことも言ってくれる。
 そんな彼の物語はゲームで想像していた通りのもので、初めはペルソナを使う結城くんを頼もしく思っていたゆかりっちが、順平の結城くんへの対抗心が露わになった電車戦で彼の危うさに気づいて反発したりと……お前らもっと仲良くしろw 原作通りじゃないか!

 BD追加シーンは主に日常描写でした。
 ゆかりっちとの病院シーンは俺歓喜ですが、試験の模様とか部活風景とかファンにはたまりませんな。ゆかりっちの試験に臨む様子はまんまらしすぎて楽しかったw

 とまぁ、ゆかりっち贔屓な私ですが、結城くんは転校してから着々と風花のフラグを立てていた。
 ほら、いじめというかそれらしいヤツで風花の散らばった教科書を黙って拾ったり二人でたこ焼き食べたり、ゆかりっちに来ないでと言われた今回の最終戦で風花のピンチにバイクで駆けつけてしまうんだ。
 うん、まぁあれはみんなのピンチだったけど、風花視線で見ればめちゃくちゃヒーローである。

 最後のシャドウ、名前は忘れたけれどもニ匹いるやつの戦闘は楽しかったな。全員が活躍するっていいよね。
 物語の最後には風花と友達の仲直りを見て結城くんが笑う。それを見て本当に嬉しそうに笑う順平とゆかりっちが愛しすぎた。
 ああ、P4も好きだけど、やっぱりP3も好きだなぁ。Qはどっちからしようか。ペルソナストーカー倶楽部を見てるとP3からしたくなるけど、P4からやろうかな。うん、りせとマリーという僕の嫁に会いたいんだ。

 では、ここらで今回のお気に入りに。
 本当のお気に入りはゆかりっちが結城くんの手を取って立ち上がるところなのですが、文字で抜き出しても面白くないので今回は次点の風花とのシーンを。
 友達の森山に邪険にされても何度も向かっていく風花に彼は問いかける。
 あ、何度も言ってますが、私が耳で聞きとった奴なのでニュアンスで捉えてください。


「なんでどうでもよくない?」
「え?」
「どうでもいいって言われたろ?」
「ぁ……だって、友達だから。森山さんが怒っているのはね、私のせいなの。彼女の気持ちも考えないで、無神経なことを言っちゃったから。そのことを謝りたいのになかなか言い出せなくて。たぶん、許してもらえないのが怖いんだと思う」
「怖い?」
「怖いよ、大切な友達だもの。だから、どうでもいいはずないの」


 結城くんのどこか人間らしくない様子が変わるきっかけ。
 ゲームでは主人公=プレイヤーだから深くかかわってこなかったけど、この件から最終戦、そしてあのエンドに繋がっていった時はちょっと感動してしまったぜ。
 次も楽しみだな。僕らのアイドル・コロマルと、ラブホイベント。みんなの大本命アイギスの登場だから、たぶんまだ初日に観てくると思います。




劇場版ペルソナ3 #1 Spring of Birth(完全生産限定版)
アニプレックス(2014/05/14)
ラベル:ペルソナ
posted by SuZuhara at 19:20| BD&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする