それは、毎日一生懸命なあなたに贈る“ちょっといっぷく”ムービー!
ちょっと頑張って平田志穂子さんワンマンに行ってきた。
お出かけは苦手なんですが、生で聞きたかったんだ。頑張ったおかげで生バンドの力強さで聞くアルバム曲は最高でした。「Precious time」のDub☆Soulバージョン格好良かった。終盤ペルソナソングでテンションが上がりまくったなー。
しかし、こういう時の運というのが酷くいいので抽選に当たりまして、嬉しいけどチキンハートばっくばくだったから今日はもうこれ書いたら寝るんだ。
■あらすじ
有名レストランで料理長を務めるカールは料理評論家が来る日に自分の最高の料理を披露しようとするが、オーナーによりそれを止められて代わり映えのしない定番料理を出したところ酷評されてしまう。
そのことをきっかけとして店をやめたカールは次の勤め先が決まらないままで元妻からの提案で、キューバサンドイッチのフードトラックを始めることになる。
駆けつけてくれたかつての仲間と息子に支えられながらカールはフードトラックで旅をして行き、本当に大切なものを知ることになる。
■感想
また書くのが遅いですが、私的去年一番の映画だった『シェフ』の感想です。
これを見たのは確か二月の後半でした。
わりと公開してすぐに行ったけど、兄貴に頼んで前売り券手配してもらった記憶がある。
アイアンマンなどの監督、ジョン・ファヴローが主演監督脚本もしている作品だということなど知りませんでしたが、去年はたくさん映画を観たけれどもこれを超える映画はなかったと自信を持ってオススメしたい。
メシテロ確実のフードムービーだよ!
料理一筋のカールは来る評論家来訪に力を入れていた。
離婚した妻の元にいる息子・パーシーとは元々接し方が分からないようでぎくしゃくしていたが、それでもこの日には懸けていた。最高の新作料理を用意するつもりでいた。
しかし、オーナーの登場で従来の人気メニューで勝負しろと言われてしまう。確かにそのメニューは人気だが前から変わり映えのしないメニューではなく、カールは新作で勝負したかった。
その結果、評論は酷評だった。
変わり映えしない。まったく変化がなく成長していない人に媚びた料理だ、というもの。
このことからカールはパーシーに作ってもらったtwitterアカウントで評論家にものすごい言葉で喧嘩を売ってしまう。それも、インターネット上で誰でも見れるなんて知りもせず。
炎上から論争で再勝負という話になり、ネット上でも誰もが注目したが、雇われシェフであるカールは従来のメニュー以外は作らせないというオーナーには逆らえず、店をやめることになってしまう。
料理がなければカールはダメ男だ。
次が見つからないまま元妻・イネズとパーシーと訪れたマイアミでバーベキューサンドを食べ、サンドイッチのフードトラックを始めることを決意する。
ここで、イネズの元彼にフードトラックを貰いに行くんだけど、ロバート・ダウニー・Jrである。ちょ、スカーレット・ヨハンソンだけでも驚いたのにびっくりだ。
だが、そこで貰ったフードトラックははっきり言ってボロボロだった。パーシーと一緒に掃除から入るが、地味で苦痛ばかりの仕事にパーシーが根を上げる。
パーシーがやりたかったのは料理だ、掃除じゃない。
この辺はまだ父と子の距離が縮まってなくてね、カールが自分の部下のように使ってしまうのが原因なんだけど、包丁を買ってあげてシェフとして厨房に入れる。
初めはママが来るまでだったが、調理器具を詰め込んでくれた従業員たちのために初のサンドを作るんだが、ここで駆けつけてくれるマーティンは熱いよな。有名レストランの2シェフだったのに屋台の2シェフになりに来るんだぞ。やばい、格好良すぎるぜ。
初のお客さんに振る舞う時にパーシーが初めて触れるシェフとしてのパパの姿は憧れるのも仕方ないよな。
仕込みをしたチキンを店で買えばいいとか、焦げたけど無料だからお客に出していいとか、そういう問題じゃないんだよ。美味くなかったら次なんてないけど、美味かったら何度だって行くのが客だからな。
フードトラック始動となり各地を回っていくのだけど、その様子を夏休みだからついてきたパーシーがツイッターにジオタグをつけてあげていた。
カールもマーティンもレストランにいた時よりも楽しそうに旅をしていき、ツイッターを見た人たちが集まりだして大盛況になっていく。
行く先々で素材調達、そして成功していった。
しかし、旅には終わりがある。
夏休みの終わりにパーシーとは別れることになる。旅と料理を通じて分かり合った父と子だが、いつまでもこのままではいられない。
そうして別れるのだが、パーシーが撮った一秒動画で休日だけでも一緒にトラックをやっていくことに。
楽しかった。何度も言うが私はツイッターが苦手だ。
自分がやるとしてではなく、情報量が多すぎて処理できないから。けれども、こうやって繋がっていけるのはいいよな。
何より、サンドイッチが食いたくてたまらなくなる。クロックムッシュは自分的に最高の作り方があるんだが、パーシーに作ったのがめっちゃ美味そうで真似しちゃったもん。三種のチーズとか美味くないはずないって。
ネットはカールを傷つけたけれども、救ってもくれた。
まさに現代的な話だけど、最後には家族が繋がってそして評論家とも和解して店を出すことになった時は本当に嬉しかった。サンバのリズムが憎くなくらいに。
いやー、今もう一回観たけれどやっぱり好きだなこの映画。料理が楽しくて仕方ない感じがすごく。
けど、知名度低くてあまり知られていないのが残念だ。
息抜きがてらに見るのには最高の贅沢だと思うんで、是非食べ物を用意して観てほしい。
では、この辺でお気に入りへ。
台詞というよりも料理シーンというか、フードトラックで販売している模様がいいのですが、今回は最後に評論家が会いに来たシーンを。
喧嘩していたが、そんなことよりも今は自分の料理を作っているカールに好きにしてくれていいと店の投資を申し出た時の言葉。
答えはすぐじゃなくていい。そう言いながら、答えが出ない間のことを奴は言うのだ。
「それまでは屋台からツィートしてくれ。
食いに来るよ」
商売は関係なく、君の料理が食いたいからどこにだって行くよってね。
カールが料理以外できない男だからか、料理でも認められないのは悲しかった。けど、自分の料理が認められて、評論家は自分の収入源であるブログを売ってでもカールに店を持ってほしいと言ってくるんだ。
良かったなぁ。オースティン・ミッドナイトが食いたいっす。もう夕飯は食べたんだが、お腹減って来たかもしれん。
って、私が書かない間にベスト版が出ているじゃないか! なんてことだ。
シェフ 三ツ星フードトラック始めました [SPE BEST]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(2015/12/25)