2021年10月09日

妄想銀行



「こうしたほうが派手でいいじゃないか。ものごと、ショッキングでなければならぬ。なあ、そうじゃないかい」


 現在、ちょいと身辺整理中です。元々物が多いってのもあるけど、いろいろとけじめとして終わらせないといかんというのもあるけど、昨今の時代的にサブスクもあるから物自体持ってなくていいんだなってやっと気づいたのである。いや、重要な物は今でも現物主義だけど、固執する必要はないなって。
 僕、決断までは時間かかるんですが、一度決めたらさっさとやってしまうにかぎるのでこのままやってみようと思われる。


■感想
 久しぶりに星新一のショートショート。毎回思うんだけど、これを読むと前にテレビでやっていたドラマとかアニメとかまた観たくなるんだよなぁ。

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 夏に購入したプレミアムカバー2021ver。
 黄色でおしゃれな感じだが、よく見るとカバー裏が透けてしまっているのが残念かな。
 ま、どうせ僕はブックカバーつけちゃうんで関係なくなるんですがね。

 ショートショートなので今回もお気に入りだけピックアップする。

■住宅問題
 部屋代を払ったことがないエヌ氏のアパートには広告が溢れていた。部屋に響く声は常に商品を紹介し、視界の邪魔にならない部分にも常に広告が入る。無料だから仕方ないと諦めていたが、格安で高原地方に家を買えることになり、広告のない静寂を求めて見学もせずに購入を決めてしまう。

 これは時代を先取りしすぎている。携帯広告なんかがまさにそうじゃないか、広告消したければ課金せよ、ってね。
 エヌ氏も静寂を求めて高価な買い物をするんだが、そこにあったのは自然すら広告に変えた景色で……。
 うわー、なんつーデストピア。途方に暮れる以外の行動ができないよ。

 ちょっと早いけど、今回のお気に入りはこの話から。
 エヌ氏の家に響く声や視界に入る広告について書かれた説明のところ。


 巧妙きわまる画面の構成と色彩、心の奥底に忍び込むような音楽、反感を刺激しない洗練された上品なしゃべり方、生かさず殺さずの極致といえた。押しつけの度がすぎて住民の頭をおかしくしてしまっては、スポンサーたちにとっても、もともこもなくなるではないか。


 この、生かさず殺さずの極致ってとこ。
 本当に笑えないよな。現状、僕らは搾取されることに慣れすぎているから、気づかないのであれば気にならないのであれば、別に構わないって思ってしまうもんよ。


■陰謀団ミダス
 軽率で優秀でもない青年は就職の面接中、嫌味な担当に当たった。腹を立てて出てきてしまったが。ひょんなことから手に入れた図面の家に嫌がらせの意味も含めて泥棒に入るが先客がいて失敗してしまう。
 脅される形で住所等を教えてしまったのだが、その時の反応が陰謀団ミダスに認められて合格となる。殺人はしないという陰謀団ミダスからやってきた指令は宝石店に強盗に入ることだった。

 これは面白いな。
 要するに、依頼の強盗は決められたもの。この騒動により、保険への関心、警備員の警報器の強化、人質になった女は脚光を浴びてタレントになどなど。陰謀団ミダスの目的は強盗の結果ではなく、強盗騒動によって引き起こる副産物の方ってわけだ。
 こんな一団で尖兵できるなんて楽しいのに、青年は欲をかいて陰謀団ミダスのことを告白しようとする。世間の注目を自分に集めるためっていう、僕には一切ない自己顕示欲のためだ。

 けど、そんなのさ、組織が対応していないはずないだろ?
 青年の告白は精神異常者の妄言とされる。現代病患者として、研究と治療のための資金集めとして利用されるのだった。


■さまよう犬
 毎日なにかを探す犬の夢を見ていた女だが、ある男に出会い結婚すると夢を見なくなった。
 そして、夫となった男が夢の中でなにかを探す犬になっていたことを知る。

 たった2ページの作品ですが、テレビ版も含めて印象深かった。
 星新一のショートショートはいいぜぇ。


■宇宙の英雄
『私たちは死に瀕しています』
 そんなメッセージを収めた小型ロケットが地球にもたらされ、宇宙パトロール隊員の男は周囲の制止を押し切って駆けつける。
 様々なトラブルに見舞われ、つらく死ぬ思いをしても「いかなることがあっても行かねばならぬ」と使命感を胸に行動し、ついには目的地へと到着する。

 そして、SOSのメッセージの意味が「退屈で死にそうだからここまで大冒険して辿り着いてその話を聞かせて」というのはなんとも報われないオチだった。こういう悪意のない悪意、好きなんだよなー。
 あと、エヴォリミットの雫を思い出したな。どうしても月へ向かうという説明できない使命感。まぁ、全年齢化してないんでまだやってないんですけどねエヴォリミット。簡単に説明してもらっただけなんですけどね。二挺鉈とか、すっげー読みたいんですがね!

 好きなのはこんなところでしょうか。
 やっぱり読むと面白いですね、星新一作品は。
 








妄想銀行
星新一
新潮社; 改版 (1978/4/3)
ラベル:星新一
posted by SuZuhara at 23:22| Comment(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月25日

CharadeManiacs for Nintendo Switch 限定版



 あなたは誰を信じますか? その人が“裏切り者”だとしても、信じることができますか?


 やばいな、ちょいと執着しすぎたと理解しているのだが、どうにも自分を止められない。昔から所有欲が激しいくせに、飽きるのも早かったりするから厄介だって認識しているんだが、こればっかりはどうにもなぁ。
 というわけで、再販していた月姫のエビテン特典付きをポチってしまった。だって、通常版イラストタペストリー作っていうんだもん。あれ、シエル先輩いるじゃん。メルブラの方もシエル先輩3Dクリスタルつくっていうからポチってるし……散財が酷いな。ちょっと整理しないと。


■あらすじ
 異世界でドラマを演じると何でも願いを叶えてくれるらしい。そんな都市伝説の話をしていた瀬名ヒヨリは幼馴染みと共に都市伝説の異世界アルカディアへと連れ去られてしまう。
 ヒヨリたちと同様にアルカディアに来た10人は異世界配信・ドラマを演じることを求められ、それに応じたポイントを集めることで願いを叶えることができるが、元の世界に帰るためにはポイントを貯めるか、10人の中に潜んだ裏切り者であるプロデューサーを探し出すことが条件だった。
 月が二つある異世界で提供される不自由のない暮らしと奇妙なドラマ、演技を拒否すれば死ぬという恐怖と自分たちの中にいる裏切り者の存在に疑心暗鬼になりながらヒヨリたちキャストはドラマを演じていく。
 
 
■感想
 あらすじはVita版の時に書いたモノです。今回はswitch移植版ですが、これはベタ移植なのかな? またゲーム自体はクリアしきれていませんが、特に追加はあるようには感じられなかった。

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 序盤も序盤、超序盤。
 でも、一度クリアするとこの言葉の重さが超好き。

 まあ、シャレマニ自体完成度の高いゲームなのでswitchでできるというのは需要があるのでしょうが、せっかくだから追加が欲しい。追加があると信じてちまちまやってますが、ちょっと長いゲームなのと本編感想は既にVita版で書いているので今回は割愛。

 じゃあ、なに書くの?
 今回はステラワース特典のエンド後小説についての感想である。

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 Vita版の時もステラワース特典小説はなかなか曲者で後々になって買い直したのですが、全ルートのエンド後小説とか、ズルくないか。買うしかねぇ。
 でも、小説の方しか注目してなかったから、ブロマイドとかついてきて驚いたのは内緒w

 1人6ページくらいのショートストーリーではあるのですが、ただただイチャイチャして幸せなヤツからストーリーに関わってくるものまであって楽しかったですね。

 特に好きなのはケイちゃんと凝部かな?
 メイちゃんはダメだ、姉貴のキャラが強すぎるw でも、あんな大変な思いをした後でヒヨリと幸せそうでなによりでした。

 ケイちゃんは相変わらず口が悪くてヒヨリに思っていることを上手く伝えられないから女嫌いを克服しようとする話なのですが、その過程でヒヨリを避けてしまうのに他の女の子と話せるようになっちゃうからその擦れ違いがよかった。

 次は凝部。ケイちゃんの話でも存在感放っていましたが、自ルートでは結構シリアス的でした。ヒヨリのことは好きだけど、なくしたものを取り戻すためにもう一度月を目指す。
 くそ、凝部は前回参加者であり、覚えていない約束から戻った男なんですよ。そして、再び月に戻る。今度こそ約束を果たすために、今度はもうヒヨリは隣にいないままで。
 ヒヨリもそれに気づきながらも止めずに凝部のバックアップデータをもらって見送るんだから、本当にいい女だな。イチャイチャする話もいいものですが、こういうのやられると僕は弱いです。

 今回のお気に入りはこの話の最後のところ。
 再び月に向かう凝部のこと。


 名前も知らないキミにもう一度会うために。
 俺は、月へ行く。

 
 メイちゃーん。もう陀宰くんはヒヨリと一緒になれなくても十分幸せなんじゃなかろうかw
 そういや、限定版特典冊子の方に各キャラの漢字名表記がありましたが、メイちゃんは陀宰明なんだな。字画が面白いなと思った。ネタバレ相関図の同じ学校の仲間からハブられているメイちゃんをどうにかしてあげてw

 あと、限定版特典冊子にも小説あるのですが、SSと大団円あとの話。このエンドは誰とも結ばれていないから相変わらずヒヨリ関連でトモセが周りを威嚇し、メイちゃんはうだうだ悩んでアタックできていないって漢字でしたね。アステルメインですが、僕はもうちょっとこの世界の黒いところ突っ込んで欲しかった。

 概ね満足の行く特典でしたので、少しでもこの世界が好きならBUYです。
 いやはや、久々の乙女ゲーでしたが、世界観が合うとすっごく楽しいんだよなー。





CharadeManiacs for Nintendo Switch 限定版
アイディアファクトリー(2021/9/16)
posted by SuZuhara at 15:44| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月21日

ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団



「それじゃ、コーレイトウさん!
 早速、特異性奇品……っていうのを探しましょう! おー!」



 どうしよう、FGOイベント完走してしまった。今までこんなことなかったのに。
 そんなにがっつり育てられていないので結晶も素材も余りまくっているのですが、さすがに水着鯖が4体も引けちゃうと種火ストックがなくなりましたね。まぁ、それもすぐに回収できちゃうんだけど。
 金リンゴ900個あるからなぁ、これがなくなるまで俺は走れるんだろうか。


■あらすじ
 探索助手募集の張り紙を見て魔女マダム・マルタの助手をすることになったユリィカは召喚した彷徨える魂=プレイヤー・降霊灯の憑代となる。ガレリア迷宮に隠された奇品を探すため、降霊灯に人形兵を使って地下迷宮を探索させていくことになる。
 
 
■感想
 今回はあらすじ投げた。いや、これ無理だわ。
 確かキャッチコピーは『不思議を探す――愛と勇気の冒険譚!』どの口が言うと言いたくなるからなw
 正直なところ、このゲームについてしっかり内容を説明できる気がしないのだが、えっちゃら頑張ろうと思う。

 最後のPSVita新作として大分期待が高かったと思うのですが、それ以上に前作のルフランが良作すぎた。私の方でも前作の感想を書いているので分かるでしょうが、非常に楽しませてもらいましたので、今作のガレリアに対する期待は否が応でも高かったですね。

 しかし、やってみたらもう難しすぎた。

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 ユリィカがガレリア宮にやってくるところから始まるわけですが、まずこの世界観に慣れる間もなくストーリーはどんどん進んでいきます。この辺はいい、ルフランだってそうだったし、チュートリアルでいちいち説明されるよりはやっていけば慣れる派なので全く構わない。
 しかし、ストーリー関して本当に説明がされない。

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 コーレイトウとしての私はユリィカの味方でいたかったが、ユリィカはユリィカで家族のことで訳あり。ナチルはなんかマダムに似てる……むぅ。
 まぁ、ルフランの時からも信じられる人間なんていないようなものなので奇品集めを進めていきますが、私がどうにもこのゲームが嫌な理由に気づく。
 ルフランの時、レキテーちゃんの時とは違って、コーレイトウとしてストーリーに関われいないのが嫌なんだ。コーレイトウの選択肢とか、ほとんどあってないようなものだし、コーレイトウがそこにいるだけの部外者のようにしか感じられなかったんだよな……。

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 頑張って進めていくと、ユリィカがぷらーんします。
 初め、ここの抜け出し方分からなくて3回くらいぷらーんさせてしまったのは本当に悪かったと思っている。

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 ここで主人公交代でナチル編へ。
 ナチルの世界である巫女庁関連が自分的には好きでしたけど、ナチルの母親との関係はつらいものがあるな。醜女とか本当にやめろ。
 このナチルもやっぱり友達いないからコーレイトウコーレイトウ言ってくれるので、じゃあお前の味方になるわとか思っていると、一部で噂になったお股ユリィカと出会うことになる。自分がフリーズすることになるとは思わなかった。

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 この辺りの、所謂性的な描写はめちゃくちゃ多いので苦手な人には進められない。このライターさんは好きなんだろうな、と遠い目しかできない。
 ライターさんと合わないなぁってここで思っていたけど、ゴズとネリの戦闘描写はめちゃくちゃ好きでした。

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 こんな合法ロリのようなネリさんには子どもが二人いる。だから、二つのボールを投げ込むんですよ。うん、発狂ですね。
 この後の巫女庁の強い方たちがどんどん減っていくのはすっごい絶望でした。
 ここまででなんとなーく物語の繋がりが見えてくる。が、次はツェツィーリアの過去に話が移るからもうはっきり言って興味がなくなってしまったんだよな。

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 匂わせ匂わせ連続のストーリーなのでよく分からない→考察にはならない。もうとりあえず進めよ→やっぱり分からないにしかならなかった。いや、分かるんだけど、ストーリーに入り込めないから興味がないとしか言えないんだよなぁ。ランダム生成ダンジョンも面倒なだけだし、結局パターン覚えちゃうし。しかし、カテドラルだけは殺意しか沸かない。プレイ時間が長くなったのはこれのせいだ。

 頑張って頑張って辿り着いたトゥルーENDでユリィカとナチルがイチャイチャするのが見れるよ。このライターさんは前作から百合が好きなんだなぁとしか思えなかった。
 私はもともと育成に重きは置いていないんだけど、人形兵の転職を繰り返していくと見た目も変わっちゃうから愛着がよく分かんなくなっちゃって、コーレイトウにも人形兵にも愛着が持てないままのストーリークリアでした。最後の方は苦痛すぎてスクショも撮ってないしね、俺。
 ガレリアは楽しかったかと言われれば、めちゃくちゃ面倒くさかったとしか言えない。日本一ソフトウェアの作品はこの手の終盤難易度上がることが多い気がしますが、ちょっと今回の件はしばらく買わなくてもいいかなと思ってしまうほどでした。

 さて、今回のお気に入りと行きたいところですが、ないんだなーこれが。
 でも、ルフランの頃から好きなのはキャラクターが怒りに任せて戦えと言ってくるシーンですね。

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 ナチルもユリィカも好きなんですが、何度もプレイしたいと思わないからやっぱりルフランの方が好きだなぁー。






ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団
日本一ソフトウェア(2020/11/26)
posted by SuZuhara at 23:01| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月18日

月姫 -A piece of blue glass moon- 初回限定版



 新生した“月の欠片”――吸血鬼をめぐる、少年の物語。


 ふー、今回もなんとかドラネッツ戦争に勝利しました。新作が出るとなっては参加するに決まってるじゃないか。いつも色とか悩むんだけど、今回はその……ちょっと、私情を挟んだので理由がバレると恥ずかしいのだが……。
 まだ飛竜型の二匹目も組み立てられていないのですが、この連休中には組み立てたい。なんだかんだで出掛ける用事を入れないでくれ、僕はできるだけ家にいてゲームして本読んでと好きなことをしていれば幸せな人間なんだから!


■あらすじ
 遠野志貴は幼少期に死にかけたことで「モノ」の壊れやすい線を見ることのできる「直死の魔眼」となってしまい壊れかけたが、とある魔法使いとの出会いで救われ、それからの人生を普通の少年として生きていく。
 しかし、父の死をきっかけにか突如預けられていた親戚の家から実家に戻ることになるのだが、それと同時期に起こる吸血鬼を連想させる連続猟奇事件、そして擦れ違っただけの女性に対して抱く殺意――。
 次の日、直死の魔眼を抑えていた眼鏡を外して殺してしまった女性は笑顔で志貴を待っていた。


■感想
 やっと月姫がプレイできる。そんな気持ちでいっぱいになりながらプレイしたのは私だけではないはず。初めは分割と聞いてがっかりしたけれども、十二分に楽しませていただきました。

 だが、ネタバレ禁止期間をすぎても過度なネタバレNGとのことなのと、一応年齢制限ありなゲームなので一回畳みます。
 その前に主題歌CDの感想をちょこっと。
 私が買ったのは初回限定盤A、月姫ジャケットでOPのDVDがつくやつ。4曲収録されていてアルクェイド、シエルルートのOPEDなのでとりあえず月姫やるなら買っとけである。私はダントツでBelieverが好きですね、先輩派だからな!
 残念なのはせっかくシエル先輩ルートにもOPあるのにDVDには収録されていないこと。ブックレットがなかなか面白かったんで普段CDを買わない人にもオススメ。俺は、DLの方も買ってるしなw

 しかし、メインの生命線は別格で世界観にマッチしてるんだよな。これは是非フルで聴いてほしい。てか、生で聴きたいなぁ。




月姫 -A piece of blue glass moon- THEME SONG E.P. (初回生産限定盤A)
ReoNa
SACRA MUSIC (2021/9/1)





ゲーム本編感想へ
posted by SuZuhara at 23:18| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月17日

マスカレード・ナイト



「いや、慎重と言うよりかは手慣れていると思いませんか?」


 前回更新2ヶ月も空いてて自分でも驚いたw
 一応生きてます。急遽仕事が立て込んで出張やら研修やら試験やら立て込んでました。しかもですね、仕事中の自分は傍目からみるとコミュ力MAXな人らしいのですが、そんなん無理してるに決まってるんで反動で人嫌いが加速するする。
 宝具4止まりだったモルガンのために福袋で初の星5宝具5を達成し、再度来たピックアップではLV.120にするために6枚目を引く。もうどうせ戻れない、行くとこまで行くんだとバカなことをやって狂ってる言われましたが、ようやく通常運転ですのでちょっとずつブログも再開します。
 月姫もプレイしたのでがっつり書きたいですが、感想書くの久々なので今日観た映画の感想を。


■あらすじ
 とある一件の殺人事件について警察に密告書が届く。そこには12月31日にホテル・コルテシア東京で行なわれるカウントダウンパーティー「マスカレードナイト」に犯人が現われるというもので、刑事・新田は再び潜入捜査官としてホテルの立つことになる。そして、フロントクラークからコンシェルジュとなった山岸と再開することになるのだが、刑事として犯人を見つけるために全て疑う新田とホテルマンとしてお客様を信じる山岸は相変わらず相容れないままでありながらも協力して犯人に近づいていく。
 

■感想
 今まで最低限しか休みがなかったのでもらった休暇で初日に行ってきた。家族が木村拓哉さん好きなのもあるが、僕は東野圭吾さん作品が好きなのだ。
 前作を観た時も原作を読めてなかったが、今回もやっぱり読めてないのだった。もうちっと落ち着いたら全部読みたいが、積み本結構あるんだよな……。

 初めに思ったのはやっぱり豪華な映画だなぁ、と。
 映画でよくあるネタバレというか、俳優さんでオチが予想できるということは多々ある。犯人は誰かって?この中に一人だけ大物俳優がいるの怪しいやろ、みたいな。
 しかし、どんどんやって来るメンツの豪華さにそんな浅はかな推理は通用せず、ホテルという独特なルールの世界に仮面舞踏会の要素まで入って誰も彼もが怪しくなっていく。
 次々と無理難題を押しつけてくる客、普段浮気相手と使っているホテルに家族で泊まりに来る客、宿泊二人で予約しているのに一人しか姿を見せない客、挙動不審でマスカレードナイトに出席しないはずなのに様子を聞いてくる客などなど、まあこんな感じで誰も彼も怪しいんだよな。

 前作でホテルの世界観はやったのでそこをもう一度詳しくやる必要はないのは確かだが、今回は刑事の捜査の方が全面に出ていたのがちょっと残念だったな。
 物語上で意味はあるんだけど、新田がフロントマンとして行動することを禁止されちゃうから変装している刑事でしかないんだよな。お客様の部屋に強引に入ったりするシーンも多く、ホテルマンになった潜入捜査官じゃないのは結構良さを殺してるんじゃないかなって。
 僕は犯人が誰かは最後まで分かりませんでしたが、結構早い段階で伏線には気づいてしまった。私自身が時間を気にする人間でもせいだと思うが、一度タネ明かしすることでもうこれ以上疑われないというのも前作と同じ展開だったからな……。

 そんなこともあって豪華な映画というのが今回の一番の感想になってしまった。面白かったけれども、作品の特異性がなくなったことがとても残念だった。
 今回も新田と山岸さんの関係は相変わらず歯痒い感じですが、前作の終わりよりは今回の方が自然な気がしました。しかし、刑事が二股という可能性に気づかないのはどうかと思いましたが……。バディものの凸凹を補う感、女性視線が欲しいにしても弱いというかもっと支え合ってほしいぜ。

 では、ここらで今回のお気に入りへ。
 結末のネタバレに近いので詳しくは説明できないのですが、今回の騒動に加担していた者が警察に掴まり、共犯者の身が危ないと知って取り乱すのだが、相手は刑事でありその時の反応を見過ごさず、それが嘘であることに気づく。
 そして、その人物は犯人に脅されていた洗いざらい吐いた後で言う。


「こんないい提案、断れると思いますか?」


 嬉々として答えるところが最高でしたな。
 だって、犯人がやってくれるって言うんだよ。こっちは脅されてるんだから協力を断わる理由がないもんな。



原作小説

マスカレード・ナイト
東野 圭吾
集英社 (2020/9/18)
posted by SuZuhara at 22:28| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする